ドライブや旅行の思い出を、より鮮明に残してくれる写真。せっかく撮影するなら、クルマの写真もカッコよく撮りたいものです。
クルマの写真は、ちょっとしたポイントを頭に入れておくだけで、“ただ撮っただけ”ではない、カッコいい写真に仕上げることができます。一眼レフでもスマホも、基本のポイントは変わらないので、ぜひ参考にしてみてください。
<目次>
・基本の構図は「7:3」
・垂直と水平を意識する
・+αの工夫でさらにカッコよく
・より美しい写真にするために
・インテリアの写真は日陰で撮る
・少しの工夫で写真はもっとカッコよくなる
基本の構図は「7:3」
クルマ撮影のもっとも基本的な構図を、まずは覚えておきましょう。それは「7:3」です。“ナナサン”とも呼ばれるこの構図は、車体のサイドが7、フロントが3の割合になるように写すもの。自動車雑誌や自動車カタログでも、この構図が基本となっています。
このときに注意したいのが、「被写体との距離」「水平・垂直」「目線の高さ」です。
「被写体との距離」は、カメラの位置から被写体であるクルマまでの距離。あまり近づきすぎると、レンズの歪みによって、クルマがカッコよく写らなくなってしまいます。
垂直と水平を意識する
次の「水平・垂直」は、地面や周囲の建物などの何かが「水平」もしくは「垂直」になっていることがポイントとなります。たとえば、下の写真は右後方に写っている街灯を、垂直に合わせて写しています。
さらに下の写真を見てください。同じ場所から同じように撮影しても、水平・垂直がどこにも合っていないと、違和感のある写真になってしまうことがわかります。
正面から写した写真だと、よりわかりやすいかもしれません。次の写真では、車体と地面の線が水平になっていないため、しっくりきませんが、水平を合わせると綺麗に収まります。
+αの工夫でさらにカッコよく
ここまでの2つが、クルマを撮影するときのもっとも基本的なポイントです。ここに、ちょっとした工夫を加えると、クルマ写真はさらにカッコよくなります。
ひとつが「目線の高さ」を変えること。たとえば、「7:3」のところでお見せした写真も、目線を低くすることでガラっと変わります。
また、ハンドルを切ってタイヤに角度をつけると、今にも走り出しそうな躍動感のある写真になります。
この状態から、車体の前方や後方に空間を作ると、さらに雰囲気のある写真に変化します。
より美しい写真にするために
ここまで構図を中心にお話しをしてきましたが、細かい注意点がいくつかあります。まずは、「背景」です。
背景は、できるだけ何も映らないようにしたいもの。たとえば、先の「7:3」の写真も、後方にクルマが1台写っているだけで、途端に“日常の景色“になってしまいます。
もうひとつ気をつけたいのは、車体への「写り込み」です。特に、黒っぽいボディカラーのクルマの場合、景色が写り込みやすいので注意。
この「写り込み」を回避するには、写り込まないようにカメラの位置や角度を変える、あるいは写り込むものがない位置にクルマを動かします。
しかし、場所によってはどうしても避けられない場合もあるものです。そんなときは、あとから画像加工アプリなどで修正する方法もあります。
インテリアの写真は日陰で撮る
クルマのインテリア(内装)を撮影したことがある人は、真っ暗に写ったり、白っぽくなってしまったりしたことがあるでしょう。これは露出の調整で、解消できます。でも、日差しの強い日に撮影するときは、どうしても影が……。そんなときは、屋根のある場所や日陰に移動して撮影します。
少しの工夫で写真はもっとカッコよくなる
今回、紹介したテクニックには、基本中の基本とも言えるもの。まだまだ、多くのポイントやテクニックはありますが、まずはこの基本を抑えて、ドライブや旅行の思い出をより美しく、カッコよく残してみてください。
以下は、これまでにカレコ編集部が撮影してきた写真です。こちらもぜひ、ご参考に!
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