カーシェアリングの三井のカーシェアーズ公式ブログ駐車 – カーシェアリングの三井のカーシェアーズ公式ブログ https://blog.carshares.jp/ カーシェアリングの三井のカーシェアーズ公式ブログ Fri, 30 May 2025 00:12:55 +0000 ja hourly 1 不安解消! 大きな「ミニバンやSUV」を上手に運転するポイント https://blog.carshares.jp/19315/ https://blog.carshares.jp/19315/#respond Wed, 09 Apr 2025 19:00:00 +0000 https://blog.carshares.jp/?p=19315 広々とした室内で長時間のドライブも快適な、ミニバンやSUV。荷物がたくさん載せられる積載性も魅力ですが、「車体が大きくて運転が不安……」と思う人も少なくありません。

でも、運転の仕方そのものはコンパクトなクルマと同じです。違うのは、大きいクルマならではの車両感覚や運転席からの見え方。そこで、大きなミニバンやSUVを運転する上でのポイントをまとめて紹介します。

<目次>
まずは車体の特徴を知ろう
「目線の高さ」で変わる視界と車両感覚
長い車体は「視界+内輪差」に注意
ミニバンやSUVでドライブの楽しみを広げよう!

まずは車体の特徴を知ろう

漠然と「大きい」と思ってしまいがちなミニバンやSUV。では、具体的にどこがどんなふうに大きいのでしょうか?

コンパクトカーの「ヤリス」、大型ミニバンの「アルファード」、ミドルクラスSUVの「CX-5」を比較してみます。

ヤリス:全長3,940mm×全幅1,695mm×全高1,500mm
ヤリス:全長3,940mm×全幅1,695mm×全高1,500mm
アルファード:全長4,950mm×全幅1,850mm×全高1,935mm
アルファード:全長4,950mm×全幅1,850mm×全高1,935mm
CX-5:全長4,575mm×全幅1,845mm×全高1,690 mm
CX-5:全長4,575mm×全幅1,845mm×全高1,690 mm

三井のカーシェアーズの車種ラインアップの中でも大きなクルマである「アルファード」は、「ヤリス」に対して全長で約1メートル、車幅で15センチほど大きなサイズであることがわかります。数値以上に大きな印象を受けるのは、40センチ以上も高い全高によるものでしょう。

「CX-5」の全長は、約4メートルの「ヤリス」と約5メートルの「アルファード」との中間的な4.6メートルほど。車幅は「アルファード」とほぼ同じです。

SUVは車幅が広めの車種が多い。「ハリアー」や「RAV4」も車幅は「CX-5」と同等
SUVは車幅が広めの車種が多い。「ハリアー」や「RAV4」も車幅は「CX-5」と同等

たった十数センチの差の違いですが、クルマにとってはこの差がとても大きく、運転する上でも感覚が大きく変わってきます。

次からは具体的な「運転のポイント」に入っていきましょう。ポイントになるのは、「目線の高さ」「車体の長さ」の大きく2つです。

「目線の高さ」で変わる視界と車両感覚

SUVやミニバンは車高が高く、運転席の位置も高め。つまり、運転時の目線が高くなります。まっすぐに走る分には、目線が高い方が遠くまで見渡せて運転しやすいものですが、一方で車体の周辺が見えづらい点は、注意が必要です。

実際に運転席からの視線を矢印で表してみると、以下のとおり。赤い矢印より下の部分が死角(見えない部分)となります。

目線の位置が高いほど死角が多くなる
目線の位置が高いほど死角が多くなる

こんなにも前後に死角があるとは驚いてしまいますが、これは車体の直前や直後に障害物や小さな子どもがいても、目視では見えないということを意味しています。また、前後だけではなく、以下の写真の通り左右についても同じように車体の近くが見えづらいことがわかります。

運転席からの視界。車体の直前にある低い障害物は見えない
運転席からの視界。車体の直前にある低い障害物は見えない
車体の側方も、低い障害物は見えづらいので注意が必要
車体の側方も、低い障害物は見えづらいので注意が必要
「アルファード」には左前輪の周辺を移す補助ミラーが付く
「アルファード」には左前輪の周辺を移す補助ミラーが付く
「CX-5」はカメラで左前輪付近が見られるようになっている
「CX-5」はカメラで左前輪付近が見られるようになっている

目線の高さによる視界を補うように、ミニバンやSUVのドアミラーは上下に広く映るようになっている他、三井のカーシェアーズでは全車にバックモニターを搭載し、駐車時の後方確認をサポート。特に駐車時は、駐車脇の後方に目視では見えない高さの柵などがあることも多いため、バックモニターを活用するといいでしょう。

駐車時や狭い道で頼もしい大きなドアミラー
駐車時や狭い道で頼もしい大きなドアミラー
バックモニターが見えない部分の視界をサポート
バックモニターが見えない部分の視界をサポート

長い車体は「視界+内輪差」に注意

コンパクトカーよりも全長が50センチ~1メートル長くなるミニバンやSUV。全長が長くなると、よく「内輪差に注意」と言われますが、注意すべきはそれだけではありません。特に、運転席の位置が前寄りで、運転席から後部が長いミニバンは、視界も大きく変わってきます。

ミニバンは運転が前よりで、運転席より後部が長い
ミニバンは運転が前よりで、運転席より後部が長い

下の写真は、「アルファード」の運転席から目視で後方を見た様子です。車体が大きいため、窓までの距離が長く、外が見えづらいことがわかるでしょう。

運転席から後ろに振り向いたときの視界
運転席から後ろに振り向いたときの視界
リアウィンドウまでの距離が遠く、後方の様子がつかみづらい
リアウィンドウまでの距離が遠く、後方の様子がつかみづらい
ルームミラーに映る景色の距離感覚もコンパクトカーとは異なる
ルームミラーに映る景色の距離感覚もコンパクトカーとは異なる

内輪差についても、おさらいしておきましょう。内輪差とは、交差点を曲がるときや駐車時などハンドルを切って前進したとき、前輪と後輪との走行軌跡の違いのこと。前輪よりも後輪の方が内側を走るため、ハンドルを切るタイミングが早すぎると、「巻き込み事故」を起こしてしまいます。

ハンドルを早く切りすぎると内輪差で隣の車への接触や「巻き込み事故」が起こる
ハンドルを早く切りすぎると内輪差で隣の車への接触や「巻き込み事故」が起こる
駐車場の入出庫時は、隣のクルマに接触しないよう内側のミラーをよく見よう
駐車場の入出庫時は、隣のクルマに接触しないよう内側のミラーをよく見よう
交差点を曲がるときには、自転車やバイクを巻き込まないようにミラーと目視で確認
交差点を曲がるときには、自転車やバイクを巻き込まないようにミラーと目視で確認

全長の長いクルマに乗るときは、コンパクトカーを運転しているときよりも遅め(前に出てから)にハンドルを切るようにして、内輪差による接触を防ぎましょう。難しい場合は、“できるだけ大きく回る”ように意識しておくといいかもしれません。

ミニバンやSUVでドライブの楽しみを広げよう!

今回は、「アルファード」と「CX-5」という比較的大きなミニバンとSUVを例に、運転時の注意点を解説してきました。「目線の高さ」と「車体の長さ」という2つの要素をまずは頭に入れて、コンパクトカーなどとの感覚の違いを感じてみてください。

いきなり大きなクルマに乗るのは不安でも、三井のカーシェアーズならさまざまなサイズの車種をラインアップしています。車体が小さくてもミニバンやSUVならではの運転感覚は、それほど変わりません。まずは、小さめのクルマで練習してみるのもいいでしょう。

<小さめのSUV>
ハスラーHYBRID(全長3,395 mm×全幅1,475mm×全高1,680 mm)
ライズライズHYBRID(全長3,995mm×全幅1,695mm×全高 1,620 mm)
ヤリスクロスヤリスクロスHYBRID(全長4,180mm×全幅 1,765mm×全高1,590 mm)

<小さめのミニバン>
新型フリード(全長4,265mm×全幅1,695mm×全高1,710mm)
新型シエンタシエンタHYBRID(全長4,260mm×全幅1,695mm×全高1,695mm)

目的やその日の気分で、さまざまなクルマに乗れるのは、三井のカーシェアーズの大きなメリットの一つです。「不安だから」といつも同じ車種に乗っている人も、ぜひいろいろな車種にチャレンジして、ドライブの楽しさを広げてみてください!

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>>>【運転の苦手克服】クルマのプロが教える「車両感覚のつかみ方」

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【運転の苦手克服】クルマのプロが教える「車両感覚のつかみ方」 https://blog.carshares.jp/23137/ https://blog.carshares.jp/23137/#respond Wed, 19 Jun 2024 19:00:00 +0000 https://blog.carshares.jp/?p=23137 すれ違いで緊張する、狭い道の右左折が怖い、駐車が苦手――。

運転に慣れない人や苦手意識のある人の多くは、車両感覚や車幅感覚に不安を持っています。では、どうしたら感覚をつかむことができるのでしょうか?

軽自動車からスーパーカーまで日々、いろいろなクルマに乗りクルマを評価する、モータージャーナリストの工藤貴宏さんにお聞きしました。

<運転の達人>
工藤貴宏さん
クルマが好きすぎて大学時代に自動車雑誌の編集部でアルバイトをはじめ、大学卒業後はそのまま就職。その後独立してフリーランスのモータージャーナリストとなり、雑誌やWebで自動車の記事を執筆。海外でのドライブも大好きで、アメリカでは1週間で3,000km走ったことも。

<目次>
安全には「賭けに出ない」が大事
初めて乗る車種で気をつけていることは?
車両感覚のつかみやすいクルマってある?
「車幅感覚」をつかむポイントやコツ
右左折時に気をつけるポイントは2つ
駐車の感覚をつかむカギは「後輪」の位置
道幅の狭い道ではドアミラーを活用
駐車場ではギリギリまで粘らない
怖がらないでどんどん運転しよう!

安全には「賭けに出ない」が大事

こんにちは、工藤貴宏です。モータージャーナリストとして、年間60車種くらいのクルマに試乗しています。その中には、小さいクルマも大きいクルマも、運転しやすいクルマもそうでないクルマもありますが、どのクルマを運転するにあたっても最優先は「安全が一番大事」で、そのために常に心がけているのは、「賭けに出ない」ということです。

たとえば、見通しの悪い状況でわき道から優先道路へ入る際は、「たぶんクルマは来ていないだろう」ではなく、「クルマが来るかもしれない……」と思って念入りに、「これでもか!」というくらいに確認するといったこと。安全な運転って、そうしたことの積み重ねなんです。

車両感覚のつかみ方についても、「賭けに出ない」は大切です。たとえば、駐車するシーンを思い浮かべてみてください。ハンドルを切りながらバックしていくと、車両後部のカド(右後端または左後端)の様子は、バックモニターがあってもわかりづらいですよね。

ミラーでも目視でも、車体後方の角を把握するのは難しい
ミラーでも目視でも、車体後方のカドを把握するのは難しい

こうした「周囲のクルマと接触するか微妙な状況(だけど目視確認はできないから推測するしかない)」という状況は、駐車時に限らず、クルマを運転していると日常的にあるものです。

そんなとき、「きっと接触しないだろう」と根拠なき賭けに出るのはNG。迷ったときには、「接触するかもしれないから、もう一度切り返えそう」と余裕をもった安全な判断をするのが賢明です。

「冒険はしない。根拠なき賭けには出ない」、これがアクシデントを避けるための大前提だと思っています。

>>>久しぶりの運転で気をつけることは? 7つのポイントでおさらい

初めて乗る車種で気をつけていることは?

初めて乗る車種では、まずクルマに乗り込む前に車体をよく確認するようにしています。

「車体サイズが小さいのか? それとも大きいのか?」「前後のバンパーやフェンダー(タイヤの周囲のボディパネル)の形状はどうなっているのか?」そういった部分を見ています。

バンパーは、左右端のカドが丸まっていれば(気持ち程度ですが)擦りにくいし、フロントバンパーの下が低い場合は、前から駐車すると縁石にバンパーの下を接触する可能性だってある。また、一部のスポーツカーやスーパーカーのように後輪のフェンダーが大きく外側へ張り出している場合は、曲がるときに内輪差でぶつけてしまうこともあります。

同じコンパクトSUVでも奥の「ライズ」と手前の「ヤリスクロス」では形状が大きく違う
同じコンパクトSUVでも奥の「ライズ」と手前の「ヤリスクロス」では形状が大きく違う
「GR86」を後方から見ると、後輪のフェンダーが張り出していることがわかる
「GR86」を後方から見ると、後輪のフェンダーが張り出していることがわかる

こうして、まずは「クルマの形や特徴」をチェックすると安心です。カーシェアのユーザーさんなら、よく利用する車種でも、改めて見てみると意外な発見があるかもしれません。

運転席に座ったら、シート位置を調整してドライビングポジション(運転姿勢)を決め、ミラー類を調整します。運転姿勢がしっかり定まっていないと、正しい運転操作はできませんからね。ここでのポイントは、「しっかりブレーキペダルが踏み込めるか?」「シートから背中が離れることなくハンドルを回せるか?」です。

ブレーキペダルやハンドルの操作が無理なくできるポジションを見つけよう
ブレーキペダルやハンドルの操作が無理なくできるポジションを見つけよう

ゴルフや水泳といったスポーツもそうですし、書道のような芸術だって、結果を出すためにはフォームとか姿勢が重要。それと同じで、車両感覚をしっかりとつかむためにも、正しい運転姿勢は大切です。

>>>自分に合ったドライビングポジションで快適&安全ドライブ

車両感覚のつかみやすいクルマってある?

大きさも形もさまざまですから、やはり「車両感覚のつかみやすいクルマ」はあります。

狭い道や駐車時の話であれば、やはり小さいクルマです。小さいクルマは、運転席から車体四隅までの距離が短く、それが車両感覚のつかみやすさにつながっています。

車体サイズが同じぐらいのクルマなら、視界が広いクルマの方が車両感覚はわかりやすいし、丸いクルマよりも四角いクルマの方がいい。

丸っこいクルマは横風の影響を受けにくいといったメリットも多い反面で……(写真はヤリス)
丸っこいクルマは横風の影響を受けにくいといったメリットも多い反面で……(写真はヤリス)
車両感覚のつかみやすさという点では、四角くて窓も大きなクルマの方が良い(写真はムーヴキャンバス)
車両感覚のつかみやすさという点では、四角くて窓も大きなクルマの方が良い(写真はムーヴキャンバス)

極論を言うと、丸みを帯びて視界が狭いスポーツカーは不利で、四角い車体で視界良好のミニバンなら有利と言えるでしょう。

それから、前方の感覚のつかみやすさに限定すれば、運転席からボンネットがよく見えるクルマはわかりやすいですね。ボンネットが直線的で最前部まで見えれば、狭い道や駐車時だけでなく、広い道を運転していても不安感が少ないものです。

「ヤリスクロス」の運転席から。ボンネットが見えるため、前方の感覚がつかみやすい
「ヤリスクロス」の運転席から。ボンネットが見えるため、前方の感覚がつかみやすい

そして、最強のサポートアイテムといえるのが「全方位カメラ」や「360度カメラ」と呼ばれる、前後左右のカメラでとらえた映像を合成してナビ画面に映すシステム。車両の周囲が一目瞭然だから、車体が大きなクルマだって、窓からの視界が悪いクルマだって気にする必要がありません。

「クロストレック」に搭載されている全方位カメラの一例。周囲の状況が一目瞭然
「クロストレック」に搭載されている全方位カメラの一例。周囲の状況が一目瞭然

>>>「クロストレック」の詳しい解説はこちら

車幅感覚をつかむポイントやコツ

すれ違いや駐車時に不安な車幅感覚を身に付けたいとき、誰かの助けを借りることでできるいい方法があります。それは、自分は運転席に座って、もうひとりに車体の左側に立ってもらうこと。

まずは、クルマの左前のカドに立ってもらい、その位置を運転席からどう見えるかを確認します。

車両周囲のいろいろな場所に立ってもらって、見え方や距離感をたしかめてみよう
車両周囲のいろいろな場所に立ってもらって、見え方や距離感をたしかめてみよう

そこから、助手席側側面を車体最後部まで少しずつ移動してもらい、感覚を確認していきます。もしも、誰かの助けが借りられないときは、自転車などをクルマの横においてみるのも手です。

また、運転中のトレーニングとして、高速道路などにある「踏むと音が出る路側線」を活用するのもいい方法です。

「路側線」とは車線の左側にあって車線と路肩を隔てる白線のことで、高速道路などには細かい凹凸をつけて踏むと音が出るタイプ(ドライバーに車線からはみ出すことを注意喚起するのが目的)があるのです。

正式には「ランブルストリップス」という波状加工された路面
正式には「ランブルストリップス」という波状加工された路面

周囲にクルマがいない状況であることが前提ですが、あえて左側の路側線に車体を近づけて音が鳴らないギリギリのポイントを探るのです。走行しながら体感的に車幅を感じられます。

ここまでは、助手席側側面の感覚のつかみ方をお伝えしましたが、それに比べれば運転席側の感覚をつかむのはとっても簡単。だって、運転席側は感覚に頼らなくても目視できるのですから。目視する際は、駐車時など低速域であればミラーに頼らず、窓を開けて直接見るのがいいでしょう。

>>>「センターライン」の種類(白、オレンジ、破線)と意味をおさらいしよう

右左折時に気をつけるポイントは2つ

右左折時に気にするポイントは、ふたつ。ひとつは車体前方(フロントバンパー)の外側(右折時なら左側、左折時なら右側)の位置。もうひとつは内側(右折時なら右側、左折時なら左側)のフロントタイヤからリヤタイヤまでの側面です。

左折のときなら左側面の「巻き込み」に注意する
左折のときなら左側面の「巻き込み」に注意する

特にクルマの運転に慣れてきたころは、内側側面を忘れがちなので要注意。ここのチェックを怠ると、「内輪差」により車体側面に傷をつけてしまいます。

駐車の感覚をつかむカギは「後輪」の位置

駐車や後退は「とりあえずやる」ではなく、「そのスペースにクルマを収めるにはどう動けばいいか」をまず考えることが、上達への最短ルート。

大切なのは後輪の軌跡で、後退時は「後輪がどこを通るのか」「後輪がどこへ収まるか」を常に頭に置きましょう。後輪の位置をコントロールするために、ハンドルを動かすような感覚です。このときドアミラーを少し下向きに調整して、駐車枠の線と後輪の位置を見ながら後退していくといいですね。

後輪がどこへ収まっていくのかをイメージしながらハンドル操作をする
後輪がどこへ収まっていくのかをイメージしながらハンドル操作をする
ミラーを下向きに調整すると駐車枠(線)が見えて感覚がつかみやすい
ミラーを下向きに調整すると駐車枠(線)が見えて感覚がつかみやすい

そうはいっても、後輪がたどる軌跡をイメージするのは、少し難しいかもしれません。そこでオススメしたいのが、ミニカーやラジコンを使ってシミュレーションすること。

できればハンドルが切れる(タイヤが曲がる)ミニカーを使い、運転が上手な人のアドバイスを受けながらハンドルの切り方と後退時の進む方向の距離を覚えるのです。ミニチュアのクルマでうまくバック駐車できるようになれば、実車でもきっとうまくいくことでしょう。

ミニカーを使うと、どのように動くのか、どこに注意すべきかが見えてくる
ミニカーを使うと、どのように動くのか、どこに注意すべきかが見えてくる

>>>ミニカーを使った駐車テクニックの解説はこちら

道幅の狭い道ではドアミラーを活用

狭い道を走る際は、助手席側側面(助手席側のタイヤ)と路肩の関係をどれだけ把握できるかがポイント。ここで、先ほどトレーニングした助手席側の車幅感覚の把握が生きてきます。その際に活用したいのが、ドアミラー。後輪の地面と接する部分が見えるように調整すれば、路肩とタイヤの位置関係がわかりやすくなります。

後方がしっかり見える範囲で少し下向きにすると車幅感覚のつかみやすさにつながる
後方がしっかり見える範囲で少し下向きにすると車幅感覚のつかみやすさにつながる

狭い道での右左折では、速度を落として「できるだけ大回りすること」がポイントとなります。大回りすることで、内側の側面が接触するリスクを減らせます。

気を付けるポイントは、さきほど「右左折の感覚をつかむコツ」で伝えたように「車体前方の外側」と「内側の前輪から後輪までの側面」です。内側の面に関しては、ドアミラーを見れば目視可能。だから、狭い路地を曲がるときは、曲がる方向に対して内側のドアミラーをしっかり確認する癖をつけましょう。

駐車場ではギリギリまで粘らない

駐車時のポイントは、リヤタイヤの位置と軌跡をイメージし、切り返すタイミングを見失わないこと。

「切り返し」とは、バック駐車時に一旦、前へ出てクルマの向きを整えることですが、狭い場所での駐車における切り返しは「ギリギリまでしないで頑張る」のではなく、そのあとの流れが楽になるように、「適切な位置で行う」のがコツ。

「違うかも」と思ったら早めに切り返しした方が軌道修正しやすい
「違うかも」と思ったら早めに切り返しした方が軌道修正しやすい

ギリギリまで粘っても、その後の流れに無理が出て、何度も切り返しをする必要に迫られます。駐車がスムーズな人は、そのタイミングの見極めがとても上手。

同時にミラーやカメラを駆使して、駐車スペースと自分が運転している車両との位置関係を把握するよう意識しましょう。空間を認識すること、これが駐車をスムーズに行う近道です。

バックモニターも積極的に活用する。ただし、あくまでもミラーや目視の補助と考えて
バックモニターも積極的に活用する。ただし、あくまでもミラーや目視の補助と考えて

>>>初心者のための駐車テクニック「停められない」をなくすポイント

怖がらないでどんどん運転しよう!

車両感覚をつかむ。それは、運転初心者や運転が苦手な人にとっては難しいことかもしれません。しかし、それを身に付けなければ、運転がうまくならないのもまた事実。

安全を最優先に考えたうえで、怖がらずにどんどんクルマを運転してみましょう。その際は、運転の上手な人に同乗してもらい、アドバイスや安全確認のサポートを受けるのが上達への近道。

いろいろな車種に乗れるカーシェアのメリットを活用して運転上達へ!
いろいろな車種に乗れるカーシェアのメリットを活用して運転上達へ!

車両感覚は基本的に“慣れ”ですから、少しでも運転する時間や機会を増やすことが大切です。思い出してみてください。自転車の乗り方を覚えたときも、そうではありませんでしたか?

カーシェアならいろいろな車種に乗れますから、車種による違いを体感したり、乗りやすいクルマを見つけたりできるのがいいと思います。自分に合ったクルマを見つけて、楽しいドライブを!

>>>運転がうまい人は何が違う? コツを知って運転スキルを向上させよう

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「立体駐車場」でのマナーや気をつけること/役に立つことまとめ https://blog.carshares.jp/22970/ https://blog.carshares.jp/22970/#respond Wed, 08 May 2024 19:00:00 +0000 https://blog.carshares.jp/?p=22970 どこに行けばいいのかわからない、間違って逆走してしまった、他のクルマとぶつかりそうになった――。

大型ショッピングモールやホームセンター、テーマパークの立体駐車場(屋内駐車場)で、そんな経験はないでしょうか?

広い立体駐車場は、公道とはまた別の難しさがあるもの。そこで、立体駐車場でのマナーや気をつけること、知っておくと役に立つ知識をまとめてお伝えします。

<目次>
大前提は「駐車場でも気を抜かない」こと
他のクルマや歩行者に注意する
奥に行くほど空いている!
出口の「方面」がわからないときは?
駐車したら写真を撮っておこう
お出かけの幅を広げよう!

大前提は「駐車場でも気を抜かない」こと

たとえ駐車場内であろうとも、他のクルマや歩行者がいるのは公道と同じ。「駐車場の中だから」と気を抜かずに、公道を走るときと同じような心持ちで走ることが大切です。空きスペースや店舗入口を探すことに集中するあまり、進行方向の案内や一時停止を見落とさないように注意しましょう。

駐車場内には、進行方向を示す矢印のほか合流注意、進入禁止などさまざまな表示がある
駐車場内には、進行方向を示す矢印のほか合流注意、進入禁止などさまざまな表示がある

忘れてはいけないのは、立体駐車場内に入ったらライトを点灯することと、曲がるときにウインカーを出すこと。「ほんのちょっとだから」「駐車場の中だから」と、ライトやウインカーをつけない人も少なくありませんが、安全のために忘れないようにしてください。

駐車場によっては見通しの悪い場合もありますから、ライトを点けて自車の存在を知らせることは重要です。もちろん、矢印などで進行方向の指定がある場合、それに従います。

他のクルマや歩行者に注意する

空きスペースを探しているのは、自分だけではありません。他のクルマのドライバーも、空きスペースを探しながら運転しています。中には、スペース探しに夢中になるばかり、まわりが見えてなくなっているドライバーも……。また、いきなり歩行者が飛び出してくる可能性もあります。

歩行者や入出庫するクルマに気をつける。特に小さい子どもは見えづらいので注意しよう
歩行者や入出庫するクルマに気をつける。特に小さい子どもは見えづらいので注意しよう

駐車場内では、急な飛び出しにも対応できるようゆっくりとしたスピードで走ると同時に、常に「駐車枠から出てくるクルマはないか」「飛び出してきそうな歩行者がいないか」と注意しながら、走ることが重要となります。

一方通行ではない対面走行の駐車場では、公道と同じく左寄りに走り、一時停止があるときは必ず止まりましょう。

駐車場の道は狭いので対面走行でのすれ違いにも気をつけたい
駐車場の道は狭いので対面走行でのすれ違いにも気をつけたい

前方にクルマがいる場合は、車間距離を開けることも大切です。前方のクルマは、空きスペースを見つけ次第、ブレーキをかけると考えられます。車間距離に余裕をもっておかなければ、駐車場内で追突……という事態もありえます。

奥に行くほど空いている!

ここからは、立体駐車場を上手に使う活用術をお伝えしていきます。まずは、空きスペースの選び方です。

ほとんどの駐車場は、「奥に行けば行くほど」空いているものです。「どこに空きスペースがあるだろうか?」とキョロキョロしながら走るのではなく、思い切って駐車車両の少ない奥のスペースまで進んでみるのも、ひとつの手。

狭いスペースへの駐車はただでさえ緊張するうえ、後続車がいる中での駐車は焦ってしまいがちですから、クルマの少ない場所まで行ってみるのはおすすめです。

大型駐車場は奥や上階へ行くほど空いているので、まずは空いているところまで行こう
大型駐車場は奥や上階へ行くほど空いているので、まずは空いているところまで行こう

「どうしよう」「どこに行ったらいいんだろう」と戸惑った動きをしてしまうと、後続車に迷惑をかけてしまいます。そういう点でも、ゆとりを持って駐車ができる場所まで行ったほうが、安心だと言えます。3階、4階……と、上階がある場合は、上へいくほど空いています。

出口の「方面」がわからないときは?

大きな駐車場では、複数ある出口に迷う人もいるでしょう。特に土地勘のない場所の駐車場では、「~~方面出口」「◯◯方面出口」を表示があっても、どちらに出ればいいかわからないものです。

そんなとき、どうすればいいでしょうか? 答えは簡単、「とりあえず出てみる」です。

出口表示を見つけたら、方面ではなく出やすい出口から出るといい
出口表示を見つけたら、方面ではなく出やすい出口から出るといい

なぜなら、カーナビやスマートフォンのマップがあるから。たとえ、目的地と異なる方面へ出てしまったとしても、すぐに正しい方向へ導いてくれるので、心配する必要はありません。

なお、カーナビやマップアプリが案内してくれるのは、敷地の外に出てからです。駐車場内から出口までは案内してくれないので、「とりあえず出てみる」と覚えておきましょう。

>>>Bluetoothでカーナビとスマートフォン(iPhone/Android)を接続する方法

駐車したら写真を撮っておこう

初心者だけでなく、クルマに乗り慣れた人でも、駐車場のどこに止めたかをうっかり忘れてしまうことがあります。

そこでおすすめなのが、止めた場所の写真を撮っておくこと。「3-A」など、駐車場のエリア名の表示や自分のクルマを撮っておけば、迷わずクルマに戻れます。

大型駐車場ではエリアを英数字や色で表示している場合が多い
大型駐車場ではエリアを英数字や色で表示している場合が多い

最近は駐車券式ではなく、ナンバーを入力して精算するタイプも増えています。クルマの写真を撮っておけば、ナンバーの確認も簡単です。また、周辺状況を記録しておくことで、もしも当て逃げにあったようなときにも、証拠となります。

お出かけの幅を広げよう!

三井のカーシェアーズには、「ららぽーと豊洲(本館5階駐車場)」「ショッパーズプラザ海老名店立体駐車場(4階)」「セルリアンタワー(地下3階駐車場)」「六本木ティーキューブ駐車場(地下1階駐車場)」のように、立体駐車場や屋内駐車場に設置するステーションもたくさんあります。

PHEV(プラグインハイブリッド車)の充電器もある「ららぽーと豊洲(本館5階駐車場)」ステーション
PHEV(プラグインハイブリッド車)の充電器もある「ららぽーと豊洲(本館5階駐車場)」ステーション

運転初心者やペーパードライバーの人の中には、こうした大型駐車場に難しさを感じる人もいるかもしれませんが、今回のポイントを頭に入れておけば大丈夫です。

三井のカーシェアーズで運転しやすいお気に入りのクルマを見つけて、郊外の大型ショッピングモールやテーマパークなど、お出かけの幅を広げてくださいね!

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