カーシェアリングの三井のカーシェアーズ公式ブログスズキ – カーシェアリングの三井のカーシェアーズ公式ブログ https://blog.carshares.jp/ カーシェアリングの三井のカーシェアーズ公式ブログ Wed, 20 Nov 2024 19:00:00 +0000 ja hourly 1 「クロスビー/キックス」カーシェアに登場した運転しやすいコンパクトSUVを比較 https://blog.carshares.jp/22983/ https://blog.carshares.jp/22983/#respond Wed, 15 May 2024 19:00:00 +0000 https://blog.carshares.jp/?p=22983 運転しやすく室内もゆったり、おまけに見た目もスタイリッシュ。そんな理由から人気の高いクルマのジャンルが、コンパクトSUV。三井のカーシェアーズでもトヨタ「ライズ」や「ヤリスクロス」などを数多く導入し、会員のみなさまからご好評をいただいています。

今回、新たにスズキ「クロスビー」と日産「キックス」が加わりましたので、2台を比較しながら見てみましょう!

<目次>
「ハスラー」にも似たオシャレな「クロスビー」
ユニークさが光る「クロスビー」の室内
「クロスビー」の料金とステーション
「キックス」はe-POWERの先進的な走りが魅力
明るく機能的な「キックス」のインテリア
「キックス」の料金とステーション
コンパクトSUVも「三井のカーシェアーズ」で!

「ハスラー」にも似たオシャレな「クロスビー」

「クロスビー」は、三井のカーシェアーズでも導入している軽自動車SUV「ハスラー」を一回り大きくしたようなデザインのコンパクトSUV。アウトドアシーンにも似合うカジュアルなデザインが、オシャレな1台です。

ボディサイズは全長3,760mm×全幅1,670mm×全高1,705と「ライズ」より小さい
ボディサイズは全長3,760mm×全幅1,670mm×全高1,705と「ライズ」より小さい
左右のウインドウガラスの傾斜が少なく、室内の広々感や車両感覚の掴みやすさにつながっている
左右のウインドウガラスの傾斜が少なく、室内の広々感や車両感覚の掴みやすさにつながっている

その特徴は、コンパクトSUVの中でも小さくて運転しやすいこと。長さは3,995mmの「ライズ」より20cm以上も短いほどです。また、小回りの指標となる最小回転半径は4.7mと、軽自動車のハスラー4.6mに匹敵する小ささで、車両感覚の掴みやすさと相まって、取り回しのしやすさを実現しています。

切り立ったウインドウガラスや運転席から選択が見えるボディのおかげで見切りの良さは抜群
切り立ったウインドウガラスや運転席から選択が見えるボディのおかげで見切りの良さは抜群

ユニークさが光る「クロスビー」の室内

「クロスビー」は、インテリアも「ハスラー」に似ていて、車幅いっぱいに広がるカラーパネルが特徴的。シフトレバーやエアコンの操作パネルもシンプルで、使いやすく作られています。

パドルシフトやアダプティブ・クルーズコントロール(全車速追従機能付)も装備
パドルシフトやアダプティブ・クルーズコントロール(全車速追従機能付)も装備

四角いウインドウガラスのおかげで広々感のある室内は、ボディの小ささを感じさせません。前席にはシートヒーターもついていますし、シート背面には後席用のシートバックテーブルも装備されています。軽自動車ではないため後席は3人がけで、5名が乗車できます。

ハスラーの楽しさや便利さはそのままに、普通車の余裕と質感をプラス
ハスラーの楽しさや便利さはそのままに、普通車の余裕と質感をプラス
後席に3人が乗れるのは普通車ならでは。頭上空間もたっぷりしていて快適
後席に3人が乗れるのは普通車ならでは。頭上空間もたっぷりしていて快適

荷室は“軽自動車以上ワゴン未満”といったところ。「クロスビー」の荷室の特徴的は、アウトドアに適した樹脂製ボードになっていることで、濡れたものや汚れ物を載せても掃除がしやすく考えられています。

後席は左右を別々にスライドさせることができ、荷物の量に応じて荷室容量を調整することが可能。また後席を倒せることに加え、助手席シートも倒すことができるので、長尺物の積載にも対応します。

樹脂製ボードがキャンプやマリンスポーツを楽しむアウトドア派にうれしい
樹脂製ボードがキャンプやマリンスポーツを楽しむアウトドア派にうれしい
助手席シートに前倒し機構があり、室内空間を最大限に使うことができる
助手席シートに前倒し機構があり、室内空間を最大限に使うことができる

エンジンは1.0リッターターボで、加速時などに電気の力が加勢するマイルドハイブリッド(MHEV)と6速ATの組み合わせ。アクセルを踏み込むとググっと背中を押されるように力強く加速します。加減速が自然で、総じて運転しやすいクルマだと感じられました。

「クロスビー」の料金とステーション

「クロスビー」の料金クラスは、ベーシック。おトクな夜間パックもあります。クルマそのものも料金からも、カジュアルに乗れる1台です。

設置しているステーションは、2024年5月現在「リパーク高田2丁目第5」ステーションほか、全3カ所。今後の拡充にもご期待ください。

>>>「クロスビー」のあるステーション

「キックス」はe-POWERの先進的な走りが魅力

もうひとつのコンパクトSUV、日産「キックス」はアウトドア志向の「クロスビー」に対して、都会的でスタイリッシュなモデル。撮影車両のボディカラー、ダークブルーもアーバンな雰囲気にひと役買っています。

切れ長デザインのヘッドライトは、夜間のドライブも明るく照らすLED式
切れ長デザインのヘッドライトは、夜間のドライブも明るく照らすLED式

ボディは「クロスビー」よりもたっぷりした、全長4,290mm×全幅1,760mm×全高 1,605mmで、「ヤリスクロス」に近いサイズです。一方、最小回転半径は5.1mと「ヤリスクロス」の5.3mより小さく、小回りが利きます。

高級感が演出された外観は、コンパクトなサイズを感じない堂々としたもの
高級感が演出された外観は、コンパクトなサイズを感じない堂々としたもの

「キックス」最大の特徴は、エンジンで発電した電気で走る「e-POWER」パワートレインと搭載すること。普通のガソリン車と同じようにガソリンを給油しますが、エンジンの力はすべて発電に使い、走行は電気モーターが担当します。

とはいえ、運転する上で特殊な操作や必要ありません。アクセルを踏み込んだときに、スーッと前方から引っ張られていくようなスムーズな加速が感じられます。ひとつだけ付け加えるとすれば、ECOモードで作動するワンペダルドライブでしょう。

電気式シフトセレクターの前にあるドライブモードスイッチで切り替える
電気式シフトセレクターの前にあるドライブモードスイッチで切り替える

これは、アクセルの踏み加減で加速だけでなく、減速のコントロールもできる機能。アクセルを緩めるだけで、自然に減速していきます(停止するときはブレーキ操作が必要となります)。

明るく機能的な「キックス」のインテリア

アダプティブ・クルーズコントロールにステアリングアシストがつく「プロパイロット」を搭載
アダプティブ・クルーズコントロールにステアリングアシストがつく「プロパイロット」を搭載

インテリアもアウトドアムード漂う「クロスビー」に対して、アーバンな雰囲気。シートは合皮とファブリックのコンビネーションタイプで、ブルーのステッチが「キックス」らしさを演出します。

形状はごく普通でも、身体のフィット感がよいシート
形状はごく普通でも、身体のフィット感がよいシート
後席は3人がけ。後席用にUSBジャックを備えているのがうれしい
後席は3人がけ。後席用にUSBジャックを備えているのがうれしい

荷室は「クロスビー」よりボディサイズが大きいだけあって、奥行きに余裕があります。また床面も低く、その分だけ容量もたっぷりしています。後席は4:6の分割可倒式。

トノカバーが付いていて、荷室のプライバシーを守ってくれる
トノカバーが付いていて、荷室のプライバシーを守ってくれる

「キックス」の料金とステーション

「キックス」の料金クラスは、「クロスビー」よりひとつ上のミドルとなります。時間以内の予約かつ利用の場合、距離料金が不要となることは共通です。

設置するステーションは、2024年5月現在「リパーク高田馬場3丁目第6(自転車可)」ステーションほか、全5カ所でこちらも今後、拡充していきます。

>>>「キックス」のあるステーション

コンパクトSUVも「三井のカーシェアーズ」で!

「キックス」「クロスビー」のほかにも「ライズ」「ヤリスクロス」「ハスラー」「ヴェゼル」など、「三井のカーシェアーズ」には多彩なコンパクトSUVをラインアップしています。いろいろなクルマに乗って、ぜひお気に入りを見つけてみてください!

>>>車種ラインアップはこちらから

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スズキ「ジムニー」を再導入!オシャレなデザインでも人気の軽自動車オフロード4WD https://blog.carshares.jp/12467/ https://blog.carshares.jp/12467/#respond Mon, 22 Apr 2024 01:00:00 +0000 https://blog.careco.jp/?p=12467 軽自動車で唯一無二の本格オフロード4WD「ジムニー」は、どこかレトロなテイストを感じさせるデザインからも人気のクルマです。三井のカーシェアーズでは、この「ジムニー」を車種ラインアップのさらなる拡充を目的に再導入しました。

<目次>
アウトドアテイストあふれるユニークなデザイン
初めてでも使いやすいシンプルなインテリア
都内や細い道でも運転しやすい!
「ジムニー」の料金とステーション

アウトドアテイストあふれるユニークなデザイン

コンパクトなボディは、デザインもユニークです。丸型のヘッドライトや5スロットグリル、大きなタイヤが「ジムニー」らしさを主張。四角いボディは四隅を把握しやすく、運転のしやすさにもつながります。ドアミラーが大きいことも、嬉しいポイントです。

アウトドア気分を盛り上げる「ジムニー」。四角くてコンパクトなボディは運転もしやすい
アウトドア気分を盛り上げる「ジムニー」。四角くてコンパクトなボディは運転もしやすい
バックドアにスペアタイヤを搭載。迫力あるスタイリングは軽自動車であることを感じさせない
バックドアにスペアタイヤを搭載。迫力あるスタイリングは軽自動車であることを感じさせない
力強さを感じさせる大きなタイヤが、本格派オフロード4WDの証
力強さを感じさせる大きなタイヤが、本格派オフロード4WDの証

※2024年4月22日現在、再導入車両に写真のボディカラー「ジャングルグリーン」はありません。また、写真の車両と細部の仕様が異なる場合があります。

初めてでも使いやすいシンプルなインテリア

機能性をシンプルに突き詰めたというインテリアも特徴である「ジムニー」。スイッチ類もシンプルで、初めて乗る方でも使いやすいでしょう。

シンプルでわかりやすい操作性。窓の開閉スイッチはエアコンスイッチの下にある
シンプルでわかりやすい操作性。窓の開閉スイッチはエアコンスイッチの下にある
シフトレバーの後ろにあるのは4WDの切り替えレバー。通常は「2H」のまま動かさなくてOK
シフトレバーの後ろにあるのは4WDの切り替えレバー。通常は「2H」のまま動かさなくてOK
メーター中央には燃費などの情報の他、標識を読み取って表示してくれる機能も
メーター中央には燃費などの情報の他、標識を読み取って表示してくれる機能も
バックモニターも装備されているので、駐車のときも安心
バックモニターも装備されているので、駐車のときも安心

「ジムニー」は軽自動車なので、大きさは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,725mm。コンパクトなサイズですが、四角いボディ形状のおかげで狭さはあまり感じません。後部座席も、大人2人が乗ることができます。

バックモニターも装備されているので、駐車のときも安心
四角いボディのおかげで十分な広さを確保している室内
後部座席は2人がけ。左右にはカバンなどちょっとした手荷物が置けるスペースがある
後部座席は2人がけ。左右にはカバンなどちょっとした手荷物が置けるスペースがある
後部座席への乗り降りは、前の座席をレバーでこのように倒して行う
後部座席への乗り降りは、前の座席をレバーでこのように倒して行う

一つ注意しておきたいのは、荷室が狭いこと。後部座席を使用している状態だと、手荷物程度しか載せられません。大きな荷室を乗せるときは、後部座席を倒して使用しましょう。

荷室は奥行きがあまりないので、荷物を載せるときは注意。トランクドアは横開き式
荷室は奥行きがあまりないので、荷物を載せるときは注意。トランクドアは横開き式
後部座席を倒せば床面がフラットになり、十分な広さを確保できる
後部座席を倒せば床面がフラットになり、十分な広さを確保できる

都内や細い道でも運転しやすい!

実際に運転してみると、四角くてコンパクトなボディは車両感覚をつかみやすく目線も高い位置にあるため、都内や細い道でも運転しやすい印象でした。アクセルやハンドル操作の反応はゆったりしていて、長距離をのんびり走るのにも適していそうです。

 コンパクトで四角く目線も高いため、車両感覚のつかみやすさは抜群
コンパクトで四角く目線も高いため、車両感覚のつかみやすさは抜群

大きなドアミラーは、車線変更や駐車をするときに便利でした。目線の高さや走りの感覚が他のクルマと少し違うため、乗っているだけでアウトドアに出かけている気分になります。

「ジムニー」の料金とステーション

三井のカーシェアーズで「ジムニー」の車種クラスは、「ミドル」です。もちろん、6時間以内の予約かつ利用の場合、距離料金は不要で、おトクな夜間パックもご利用いただけます。

ミドル料金の料金表

導入台数は、まだまた拡大中。発売から5年以上を経た今もなお人気の高いユニークな「ジムニー」、ぜひ三井のカーシェアーズで乗ってみてください!

▼「ジムニー」が設置されているステーションを見る https://www.carshares.jp/car/suzuki-jimny/

▼三井のカーシェアーズの幅広い車種ラインナップ
https://www.carshares.jp/car/

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メーカー別「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」の使い方まとめ https://blog.carshares.jp/21580/ https://blog.carshares.jp/21580/#respond Wed, 20 Sep 2023 19:00:00 +0000 https://blog.carshares.jp/?p=21580 高速道路等でアクセルから足を離しても、速度を維持する機能「クルーズコントロール」は近年、「アダプティブ・クルーズ・コントロール(以下、ACC)」に進化。単に速度を維持するだけでなく、センサーにより前を走るクルマとの車間距離を一定に保ってくれるため、長距離ドライブが格段に楽になり、同時に安全性も大きく向上しました。

一方で、せっかくACCが搭載されているクルマでも、その使い方を知らなければ“宝の持ち腐れ”となってしまいます。さまざまな車種に乗るカーシェアでは、なおさらです。そこで、今回はメーカーや車種別に、ACCの使い方や使用の注意点を解説します。

<目次>
ACCの作動のしかた
新しいACCは渋滞時にも頼れる存在
ACCも万能じゃない。ACCの注意点
メーカーごとのACCの使い方
ACCを活用し、さらに便利で快適なドライブを!

ACCの作動のしかた

「アダプティブ」は「適応」や「順応」を意味していますが、ACCの場合、ニュアンス的には「調整」の方が近いでしょう。ACCはドライバーが望んで使用する機能で、常に作動している誤発進抑制アシスト機能などと異なり、スイッチを入れるまでシステムは起動しません。

ここでは、カレコでも多くのステーションに配置される、トヨタ「新型ハリアー」を例に、ACCの基本的な使い方を説明します。新型ハリアーをはじめ、トヨタのACCは「レーダークルーズコントロール」と呼称しますが、ここではACCと表記します。

「新型ハリアー」を例にACCの操作を説明していく
新型ハリアー」を例にACCの操作を説明していく

ACCは原則、高速道路や自動車専用道路のみの利用に限定されています。一般道路は道路環境が頻繁に変化するため、ACCには適しません。また、歩行者や自転車は、センサーでの認識が遅れたり、そもそも認識されない可能性もあるため、一般道路でのACCの使用は控えましょう。操作方法は、次のとおり。

ハンドルの操作スイッチの右にある、クルマとスピードメーターの描かれた「クルーズコントロールメインスイッチ」を押して、ACCのシステムを起動します。メーター内のディスプレイに「Radar Ready(レーダーレディ)」と表示されれば、スタンバイ状態となります。

他メーカーでもACCのシステムスイッチには同様のアイコンが描かれる
他メーカーでもACCのシステムスイッチには同様のアイコンが描かれる

続いて30km/h以上の速度で「-SET(セット)」スイッチを押すと、ACCが作動します。新型ハリアーには「車間制御モード」と「定速制御モード」のふたつのモードが設定されており、上記で作動するのは車間制御モードです。定速制御モードは、何らかの理由で車間制御モードが作動しないときに利用するモードで、基本的には使用しません。

30km/h以下では「-SET」スイッチを押しても、ACCは作動しない
30km/h以下では「-SET」スイッチを押しても、ACCは作動しない

「-SET」スイッチを押してACC(車間制御モード)が作動すると、アクセルペダルから足を離しても、「-SET」スイッチを押したときの速度(設定速度)を維持して走行します。

作動中は、メーター内のディスプレイに設定速度が表示されます。クルマの流れに遅れている場合、「+RES」スイッチを押すことで1km/hずつ、スイッチの長押しで5km/hずつ設定速度を上げることが可能また、アクセルを踏んで加速し、セットしたい速度になったら再度「-SET」スイッチを押すことでも設定できます。

「RES」はレジューム(Resume)の略で「復帰」を意味する
「RES」はレジューム(Resume)の略で「復帰」を意味する

速度を落としたいときは、「-SET」スイッチで操作します。このとき、ブレーキを踏んでしまうとACCの動作が解除されてしまいますので、ご注意を。ブレーキを踏んで解除された場合、「RES」スイッチを押すことで、解除前の速度で再び車間制御モードが作動します。

車間制御モードの作動中、同じ車線に前走車がいない場合は、設定速度を維持して走行を続けます。この状態を「定速走行」と呼びます。前走車が設定された距離内にいる場合、ACCのシステムが速度を調整し、前走車と一定の車間距離を保って走行を続けます。この状態を「追従走行」と呼びます。

車間距離を調整するスイッチ
車間距離を調整するスイッチ

車間距離は車速によって自動的に増減しますが、新型ハリアーの場合、《長い/中間/短い》の3段階で設定できます。80km/hでの走行時、「長い」の車間距離は約50m、「中間」は約40m、「短い」は約30mです。

車間距離は、クルマの先端とレーダー波を描いた「車間距離切りかえ」スイッチで調整。現在、どの設定で車間制御モードが作動しているかは、メーター内のディスプレイで確認できます。

>>>「新型ハリアー」の車種解説はこちら

新しいACCは渋滞時にも頼れる存在

最新のACCは、渋滞に巻き込まれて前走車が停車した際、一定の距離を保って停車します。この機能を有しているACCは、「全車速追従機能付きACC」や「渋滞追従機能付きACC」などと呼ばれます。渋滞時にとても便利な機能ですが、車種によって付いていないものもあり、カーシェアを利用する際は注意が必要です。

全車速追従機能に付いていないACCの場合、前走車に追従して40~30kmまで速度が落ちるとACCが解除されるシステムになっており、ドライバーのブレーキ操作が必要となります。

この機能に対応しているかどうかは、事前にマニュアルで確認するのがベターですが、利用しているクルマが渋滞に対応したACCかわからない場合は、非対応であることを想定してブレーキペダルに足を乗せ、いつでもブレーキをかけられるよう準備をしておきましょう。

渋滞に対応したACCを搭載していても、念のため減速時にはブレーキをかける準備をしておこう
渋滞に対応したACCを搭載していても、念のため減速時にはブレーキをかける準備をしておこう

また、対応するACCでも、停車後、前走車の発進に応じて自動的に発進するものと、発進に操作が必要なものがあります。「新型ハリアー」は渋滞時の停車には対応していますが、停車後の自動発進には対応していません。アクセルを操作する、あるいは「+RESスイッチ」を押して、ACCを復帰させましょう。

ACCも万能じゃない。ACCの注意点

ACCは、カメラやミリ波レーダーなどのセンサーにより前走車を認識します。最新の車種では、かなりの高精度で認識できるようになっていますが、それでも完璧ではありません。

特にバイクや自転車は投影面積の小ささから、センサーが認識できない場合があります。前にバイクが走っていたり、車線変更で前に割り込まれたりした場合は、ACCを解除し、ドライバー自身で運転操作を行うようにしましょう。ACCの解除はブレーキを踏むか、「CANCEL」スイッチを押して行います。

新型ハリアーの「キャンセルスイッチ」は、中央の「CANCEL」と記されたスイッチ
新型ハリアーの「キャンセルスイッチ」は、中央の「CANCEL」と記されたスイッチ

また、ACCは料金所のゲートを認識することができません。ゲートが近づいたら、前走車がいる場合でもACCを解除し、ブレーキ操作を行ってゲートを通過しましょう。通過後に「+RES」スイッチを押してACCを再作動すれば、自動的に設定速度に復帰します。

一部車種のACCは、GPS信号や地図データを元に先の道路状況を予測して、急なカーブの手前で速度を落とすといった対応を取ります。しかし、大半の車種は、急なカーブの予測ができません。

前走車がいても急なカーブではセンサーが前走者を認識できず、高い速度のままカーブに侵入してしまうおそれがあります。急なカーブの手前ではブレーキを踏んでACCを解除、減速を行い、安全な速度で通過しましょう。

メーカーごとのACCの使い方

ACCは、メーカーによって異なる名称が付けられており、用いられている技術は異なりますが、機能としては同じものになります。システムの起動や速度設定といった手順もほぼ共通ですが、スイッチ等が異なるため、少し戸惑うかもしれません。

ACCを活用するときは、運転する前に確認しておきましょう。また、同じ車種であっても、グレードや発売された時期により、機能や操作方法が異なる場合があります。

■■トヨタ、レクサス

「RAV4」
RAV4

<名称>
レーダークルーズコントロール、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)
<対応車速>
30~180km/h

<主な操作方法>

写真は「RAV4」
写真は「RAV4」

1:クルーズコントロールメインスイッチを押す。あるいは走行支援モード選択スイッチを押し、クルーズコントロールを選ぶ

2:アクセル操作で速度を上げ「-SET」スイッチ、あるいは走行支援スイッチを押して定速走行を作動させる

3:「-SET」「+RES」スイッチで速度を調節する
4:車間距離切りかえスイッチで車間距離を調節する
5:ACCのキャンセルはブレーキ操作、またはキャンセルスイッチを押す。再作動は「+RES」スイッチを押す

トヨタ車のACCは、スイッチ式とレバー式の2種類があります。

「GR86」のACC操作レバー
GR86」のACC操作レバー

例に挙げた「新型ハリアー」「RAV4」などはスイッチ式ですが、一部車種はレバー式で、レバー先端に起動スイッチがあり、レバーを上下に倒して「-SET」「+RES」の操作を行います。キャンセルはレバーを手前に操作。車間切り替えスイッチは、ハンドル右側に配置されています。

<操作スイッチ式:カレコ導入車種>
ヤリスクロス、新型シエンタ、RAV4、新型ハリアー、プリウス(仙台)、ノア(仙台)、新型ヴォクシー、MIRAI、グランエース、レクサスNX、カローラクロスなど

<操作レバー式:カレコ導入車種>
アルファード、C-HR、プラド、ハリアー、GR86など

■■マツダ

「MAZDA3 FASTBACK」
MAZDA3 FASTBACK

<名称>
マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール、マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール (全車速追従機能付) (MRCC (全車速追従機能付))

<対応車速>
0~100km/h

<カレコ導入車種>
MAZDA3 FASTBACK、MAZDA6、CX-5

<主な操作方法>

写真は「MAZDA3 FASTBACK」
写真は「MAZDA3 FASTBACK」

1:「MODE」スイッチを1回押す
2:アクセル操作で速度を上げ、「SET+」あるいは「SET-」スイッチを押して定速走行を作動させる
3:「SET+」「SET-」スイッチで速度を調節する
4:「▼」「▲」スイッチで追従走行の車間距離を調節する
5:ACCのキャンセルはブレーキ操作、または「OFF/CAN」スイッチを1回押す。再作動は「RES」スイッチを押す

■■ホンダ

「ステップワゴンスパーダ」
ステップワゴンスパーダ

<名称>
アダプティブ・クルーズ・コントロール、渋滞追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール

<対応車速>
0~135km/h

<カレコ採用車種>
フリード、シビック、N-BOX、ヴェゼルHYBRID、新型ヴェゼル、ステップワゴンスパーダなど

<主な操作方法>

写真はステップワゴンスパーダ
写真はステップワゴンスパーダ

1:「渋滞追従機能付ACC(MAIN)」スイッチを押す
2:アクセル操作で速度をあげ、「SET/-」スイッチを押して定速走行を作動させる
3:「RES/+」「SET/-」スイッチで速度を調節する
4:「DISTANCE」スイッチで車間距離を調節する
5:ACCのキャンセルはブレーキ操作、または「CANCEL」スイッチを押す。再作動は「RES/+」スイッチを押す

「N-BOX」「ヴェゼルHYBRID(旧モデル)」「フリード」などは、速度が30km/hを下回るとACCが解除されるタイプです。渋滞時に自動解除されることを頭に入れて利用してください。

■■スバル

「レヴォーグ」
レヴォーグ

<名称>
クルーズコントロール、全車速追従機能付クルーズコントロール

<対応車速>
クルーズコントロールは30~135km/h、全車速追従機能付クルーズコントロールは0~135km/h

<カレコ採用車種>
フォレスターAdvancce、レヴォーグ(アイサイトX)など

<主な操作方法>

写真はレヴォーグ
写真はレヴォーグ

1:「CRUISE」スイッチを押す
2:アクセル操作で速度をあげ、「RES/SET」スイッチを「RES/+」「SET/-」に倒して定速走行を作動させる
3:「RES/SET」スイッチで速度を調節する
4:車間距離スイッチで車間距離を調節する
5:ACCのキャンセルはブレーキ操作、または「CRUISE」スイッチを押す。再作動は「RES/SET」スイッチを「RES/+」に倒す

■■スズキ

「スペーシアギア」
スペーシアギア

<名称>
アダプティブクルーズコントロール、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール

<対応車速>>
40~135km/h

<カレコ採用車種>
スペーシアギア、ハスラーなど

<主な操作方法>

写真はスペーシアギア
写真はスペーシアギア

1:「CRUISE」スイッチを押す
2:アクセル操作で速度をあげ、「RES/SET」ノブを「SET-」に倒して定速走行を作動させる
3:「RES/SET」ノブで速度を調節する
4:「車間距離設定」スイッチで車間距離を調節する
5:ACCのキャンセルはブレーキ操作、または「CRUISE」スイッチを押す。再作動は「RES/SET」ノブを「RES+」に倒す

■■三菱

「エクリプスクロスPHEV」
エクリプスクロスPHEV

<名称>
レーダークルーズコントロールシステム(全車速追従機能付)

<対応車速>
30~120km/h

<カレコ採用車種>
エクリプスクロスPHEV

<主な操作方法>

写真はエクリプスクロスPHEV
写真はエクリプスクロスPHEV

1:「ACC ON/OFF」スイッチを押す
2:アクセル操作で速度をあげ、「SET」スイッチを「SET-」に押し下げて定速走行を作動させる
3:「SET」スイッチで速度を調節する
4:「ACC車間距離」スイッチで車間距離を調節する
5:「ACC」のキャンセルはブレーキ操作、または「CANCEL」スイッチを押す。再作動は「SET」スイッチを「RES+」に押し上げる

■■フォルクスワーゲン

「T-Cross」
T-Cross

<名称>
アダプティブクルーズコントロール“ACC”(全車速追従機能)

<対応車速>
30~160km/h

<カレコ採用車種>
T-Cross

<主な操作方法>

フォルクスワーゲンの操作スイッチはハンドルの左側に設置されている

1:「ON/CANCEL/OFF」ボタンを押す
2:アクセル操作で速度を上げ、「SET」スイッチを押して定速走行を作動させる
3:「RES」「+」「SET」「-」スイッチで速度を調節する
4:「車間距離設定」スイッチで車間距離を調節する
5:ACCのキャンセルはブレーキ操作、または「ON/CANCEL/OFF」スイッチを押す。再作動は「RES」スイッチを押す

>>>T-Crossの車種解説はこちら

ACCを活用して、さらに便利で快適なドライブを!

一度、使ってみると、その便利さと安心感に驚かされるACC。便利なだけではなくドライバーの疲労軽減にも大きく貢献し、運転中はACCを使用しないときよりも、心に余裕を持たせてくれます。

ただ、ACCも万能ではなく、悪天候時は苦手といった弱点もあります。ACCを過信せず、けれど恩恵を最大限に享受し、便利で快適なドライブを楽しみましょう!

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>>>高速道路を走るときの便利な機能「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」を使いこなそう

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