忍城(おしじょう)は、埼玉県行田市にある「続・日本100名城」に選ばれたお城で、映画「のぼうの城」やドラマ「陸王」の舞台になったことでも有名な城址公園です。戦国時代には、豊臣秀吉の小田原征伐の際に、石田三成による水攻めに耐え抜いたお城「浮き城」としても知られます。また、「足袋蔵のまち行田」は日本遺産に認定され、歴史と文化を感じるスポットめぐりが楽しめます。
都心からおよそ1時間半で到着
都心からは関越自動車道を利用して約1時間半のドライブ。東松山ICを降りてから30分ほどで城内にある無料駐車場に到着しました。
「忍城おもてなし甲冑隊」の演舞を楽しもう
城内を散策していると、成田家の勇猛果敢な武将達をモデルにした「忍城おもてなし甲冑隊」のみなさんに出会いました。おもてなし甲冑隊の活動は、忍城址・郷土博物館を中心に市内各所で観光客との記念撮影、演舞パフォーマンスの披露などを行っているそうです。この日は演舞パフォーマンスを観ることができました。
おもてなし甲冑隊の演舞は、忍城や成田家の歴史を調べてから観るとより楽しめます。
「忍城おもてなし甲冑隊」に城内を案内してもらおう
忍城おもてなし甲冑隊のみなさんが無料で案内してくれる「忍城址ぐるり旅」も人気です。所要時間は10~15分。忍城だけでなく、行田市の歴史や「のぼうの城」「陸王」といったメディアの裏話など、侍言葉を交えて解説してくれました。
「忍城址ぐるり旅」は、参加者の年齢に合わせて解説してくれるのも嬉しいところ。子どもにはクイズ形式で興味や関心を促したり、自由研究に役立つ情報を入れてくれたりと楽しませてくれます。参加していた小学生の疑問や質問にも丁寧に答えていました。うっかり見逃してしまいそうな場所も立ち止まって詳しく説明してくれるので、ガイドブックには載っていない歴史の魅力を知ることができました。
おもてなし甲冑隊の演舞パフォーマンスや「忍城址ぐるり旅」は、甲冑隊のみなさんが出陣する時のみ行われています。出陣予定やイベント内容はホームページでご確認ください。
▼忍城おもてなし甲冑隊
https://www.gyoda-kankoukyoukai.jp/omotenashi.html
行田市郷土博物館で「続日本100名城」のスタンプを押そう
行田市郷土博物館では、多くの写真や実物資料が展示され、行田市の歴史や文化をわかりやすく紹介しています。また、館内の渡り廊下から御三階櫓へ入ることができます。入館料は大人200円、大学生・高校生100円、中学生・小学生50円です。
まずは、今回の目的の一つでもあった「続日本100名城」のスタンプを押して、来城の達成感を味わうことにしました。スタンプ台は行田市郷土博物館の入り口に設置されています。公式スタンプ帳が販売されていますが、手帳やノートに押印しても記念になりますね。
▼忍城・行田市郷土博物館
住所:埼玉県行田市本丸17-23
駐車場:あり(無料)
URL: https://www.city.gyoda.lg.jp/kyoiku/iinkai/sisetu/hakubutukan.html
ドラマ「陸王」のロケ地にもなった「足袋蔵のまち行田」
行田市は古くから足袋の町としても有名です。江戸時代後期にはすでに町の主要産業となっていたそうです。平成29年には、埼玉県初の日本遺産にも認定されました。
2017年にはドラマ「陸王」のロケ地となり、足袋と共に行田の町全体が注目されました。おもてなし甲冑隊の方も、「ロケ地巡りを通して、若い人にも忍城や行田の歴史を知ってもらえるのはうれしい」と話していました。
歴史ロマンあふれる丸墓山古墳と石田堤
丸墓山古墳は日本最大級の円墳として有名です。墳丘の高さは埼玉古墳群で一番高く、稲荷山古墳や将軍山古墳など周りの古墳群がよく見渡せます。また、春にはソメイヨシノが頂上に咲き乱れ、桜の名所として親しまれています。
古墳時代から続く謎多き場所ではありますが、戦国時代には有名な歴史の舞台となります。豊臣秀吉が天下統一のため小田原攻めを行った際に、家臣の石田三成が忍城の開城を求めてここに陣を張りました。攻める側と攻められる側、両方の視点に立てるのが今回のお出かけの醍醐味かもしれません。
忍城が荒川と利根川という二つの大きな河川の間にあったことから、三成は「石田堤」を築き水攻めを仕掛けます。結局、水攻めは失敗に終わってしまいますが、三成はここからどんな光景を目にしていたのでしょうか。そんな歴史ロマンに想いを馳せてみるのも楽しいですね。
▼丸墓山古墳
住所:埼玉県行田市大字埼玉4834
駐車場:あり(無料)
URL:http://www.sakitama-muse.spec.ed.jp/?page_id=159
「水城公園」でひと休み
忍城址や丸墓山古墳を散策した後は、「水城公園」で休憩することにしました。行田市郷土博物館からは徒歩10分。忍城の外堀跡を整備してつくられた公園です。天気の良い日は、レジャーシートやお弁当を持参してのんびり過ごすのもおすすめです。
▼水城公園
住所:埼玉県行田市水城公園1249
駐車場:あり(無料)
URL: https://www.gyoda-kankoukyoukai.jp/archives/spot/931
水城公園には売店はありませんが、「Vert Cafe(ヴェールカフェ)」という洋食店があります。ひときわ目立つレトロな外観で、大正時代に建てられた行田市の指定有形文化財「旧忍町信用組合店舗」を移築・改装したそうです。キッズルームやキッズメニューもあるのでお子さま連れにも安心です。
▼VERT CAFÉヴェールカフェ 旧忍町信用組合店舗
住所:埼玉県行田市水城公園2305
駐車場:なし(近隣に行田市の無料駐車場あり)
※カフェの運営は、令和5年9月21日で終了
お土産には「十万石まんじゅう」がおすすめ
お土産には、水城公園の向かいにある「十万石ふくさや 水城公園店」の「十万石まんじゅう」を購入しました。皮がしっかりしていて優しい味なのは、長い間愛され続けている理由かもしれません。ひとつから購入できるのも嬉しいですね。
▼株式会社十万石ふくさや 水城公園店
住所:埼玉県行田市天満8-21
駐車場:あり(無料)
URL:https://www.jumangoku.co.jp/shop/373/
今回のドライブで利用したクルマ:マツダ「CX-5」
今回利用したのは、走行性や乗り心地も良いSUV、マツダ「CX-5」です。エンジン音が静かで加速もスムーズなので高速道路も走りやすいのが特徴。見た目やインテリアにもプレミア感があり運転するのが楽しくなりました。
▼マツダ「CX-5」があるステーションはこちら
https://www.careco.jp/car/mazda-new-cx-5/
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