クルマを運転する人なら、頭に入れておかなければいけない交通ルール。しかし、たくさんある交通ルールの中には、間違って覚えてしまいがちなものもあります。そこで、覚えておくべき9つの「間違えやすい交通ルール」を○×形式で紹介します。
<目次>
(1)はだしでの運転は?
(2)後ろの席でシートベルトをするのは高速道路だけ?
(3)体が大きければ早くチャイルドシートを卒業してもいい?
(4)停止線では線の手前で止まる?
(5)信号機のない横断歩道に人がいるときは?
(6)「駐車」と「停車」は言葉が違うだけで意味は同じ?
(7)右折信号でのUターンは違反になる?
(8)「スクールゾーン」は近くに学校がある?
(9)「ゾーン30」は時速30㎞以下で走る?
(1)はだしで運転するのは違反になる ○か×か?
●答え:×
道路交通法では「運転操作に支障を及ぼすおそれのある履物をはいて車両等を運転しないこと」とあり、はだしでの運転は違反ではありません。ただし、はだしでの運転は滑りやすく、安定してペダル操作ができないので、運転しやすい靴を履きましょう。
(2)後ろの席でシートベルトをするのは高速道路だけでよい ○か×か?
●答え:×
平成20年の道路交通法改正で、すべての座席でのシートベルト着用が義務になりました。一般道でも、後ろの席に座る人は必ずシートベルトを締めてください。違反になるだけでなく、万が一、交通事故に遭ったときに体が投げ出されて危険です。
(3)体が大きいので4歳でチャイルドシートを卒業した ○か×か?
●答え:×
体の大きさに関わらず、6歳未満の子どもにはチャイルドシート(ジュニアシート)の着用が義務付けられています。5歳まではチャイルドシートやジュニアシートを使わなければいけません。
ちなみに、6歳をすぎても身長が140cmになるまでは、大人のシートベルトは適しません。それまでは、ジュニアシートを利用するのが安全です。
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>>>どうやってつける?何歳から?「ジュニアシート」「チャイルドシート」の違いと使い方
(4)停止線では「線の手前」で止まる ○か×か?
●答え:○
停止線は「線の手前」で止まるのが、正しい止まり方です。たまに、クルマの先端が線の上にくるように止まる人がいますが、これは間違い。停止線を越えて停止するのはNGとなります。
(5)信号機のない横断歩道に人がいるときはできるだけ止まる ○か×か?
●答え:×
信号機のない横断歩道に歩行者がいたら、必ず止まらなければなりません。信号機のない横断歩道がある道路を走るときは、横断しようとしている歩行者がいないか十分に意識しながら走り、歩行者を見つけたらすぐに止まれるようにしましょう。
(6)「駐車」と「停車」は言葉が違うだけで意味は同じ ○か×か?
●答え:×
「駐車」は「継続的に停止」すること、運転者がクルマを離れて「ただちに運転できないこと」をいいます。一方の「停車」は「人の乗降のための停止」や「5分を超えない荷物の積み下ろし」、つまり運転者がクルマから離れておらず「すぐ運転できる状態であること」をいいます。
「駐車禁止」エリアでは、短時間の乗降や荷物の積み下ろしはOKですが、「駐停車禁止」エリアでは、短時間の停車もNGとなります。
(7)右折信号でのUターンは違反になる ○か×か?
●答え:×
「転回禁止」の表示や標識がなければ、違反になりません。昔は右折信号での転回は違反でしたが、2012年4月1日の道路交通法の一部改正で、右折信号で転回ができるようになりました。Uターン(転回)の際は、対向車や横断歩道の歩行者などに注意しましょう。
(8)「スクールゾーン」は近くに学校があることを表す ○か×か?
●答え:○
「スクールゾーン」は、交通事故から子どもたちを守るために設定された、交通安全対策の重点地域のこと。小学校を中心にした半径約500メートルの通学路で、一方通行や速度規制、登下校時間帯の通行禁止などが行われます。スクールゾーンの表示を見たら、時間指定などの表示がないか、よく確認してください。
(9)「ゾーン30」は時速30㎞以下で走らなければならない ○か×か?
●答え:○
「ゾーン30」とは、生活道路での歩行者や自転車の安全な通行の確保を目的とした交通安全対策のひとつで、制限速度を時速30㎞としたもの。この表示を見たら、速度を時速30㎞に抑え、より注意して走りましょう。
運転に交通ルールは欠かせない
今回は、9つの交通ルールをご紹介しました。「なんとなく知っていたけど、間違って覚えていた」「うろ覚えだった」というものもあったかもしれません。間違えやすい交通ルールもありますが、きちんと覚えて安全運転を心がけたいものです。
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