戦国時代に安房国(現在の千葉県南部)を統治した里見氏。7代目当主・里美義頼の命により築城された「館山城」は、1590年に完成しました。かつての館山城は残っていませんが、「城山公園」には新しい館山城が建っています。今回のドライブは館山城を目的地とし、房総半島の海の幸をランチに、周辺のおすすめスポットを巡ってみました。
<目次>
・都心から城山公園まで100分ほど
・館山城天守からの見晴らしに里見氏の栄華を偲ぶ
・夫婦、恋人と訪れたい「館山夕日桟橋」
・「おさかな倶楽部」で新鮮な漁師料理に舌鼓
・びわ好きの聖地「枇杷倶楽部」でびわづくしスイーツを堪能!
・アウトレットスペシャルクーポンでお得にショッピング
・今回のドライブに使用したクルマ:マツダ 「CX-5」
都心から城山公園まで約100分
城山公園まで都心からはクルマで100分ほどの道のりです。首都高速湾岸線で横浜方面に向かい、「川崎浮島」ジャンクションで東京湾アクアラインに分岐。東京湾を渡り、「木更津」ジャンクションにて館山自動車道(富津館山道路に接続)に分岐し、館山方面に向かいます。終点の「富浦」インターチェンジから国道127号線を利用して館山方面に進行。「富浦インターチェンジ」からは約8km、時間にして20分ほどで城山公園に到着します。
館山城天守からの見晴らしに里見氏の栄華を偲ぶ
1614年、10代目当主・忠義は多くの嫌疑をかけられ、伯耆国(現代の鳥取県)倉吉に移封しました。安房九万二千国は没収され、館山城は破却されます。太平洋戦争時代になると城地は大規模な整地を受けて高射砲陣地へ。戦後、現在の地形に整えられて城山公園が開園。地域の憩いの場として、そして里見氏を偲ぶ観光スポットとして活用されています。
公園内は緑に包まれ、丘陵地の山頂に館山城がそびえます。梅が約200本、椿が約1200本、桜が約500本、ツツジが約6400本など数多くの草花が植えられ、一年を通して花が鑑賞できる名所として親しまれているそうです。
城山公園の入り口から館山城までは2つのルートがあります。勾配のなだらかなルートで500メートルほど、階段の多い「BBQ場」ルートを使うと400メートルほど歩いて到着です。
緑のトンネルを抜けて山頂に到着すると、白く美しい天守が出向かえてくれます。現在の館山城は1982年に開館したもの。破却された旧館山城は資料に乏しかったため、時代や里見氏の財力から当時の天守を推測し、築城したそう。
館山城は「八犬伝博物館」という、もうひとつの名前を持ち、里見氏を題材とした小説『南総里見八犬伝』に関わる各種資料の展示が行われています。入館料は通常400円(「館山市立博物館」の入館料も含む)ですが、特別展の期間中は変更される場合もあります。
最上階からの眺望は素晴らしく、空気が澄んでいれば富士山も望めるそう。東京湾の入り口を一望でき、海運における安房国の優位性や館山城の価値をうかがうことができます。
▼館山城(城山公園)
住所:千葉県館山市館山362番地
駐車場:あり(無料)
URL:https://tateyamacastle.jp/
夫婦、恋人と訪れたい「館山夕日桟橋」
館山城をあとにし、今度は海と青空に包まれた景色を楽しむため「渚の駅たてやま」へ向かいます。城山公園からの距離はおよそ1.5km、5分ほどで到着しました。
敷地内には地元で採れた野菜や魚介類を扱う「海辺のマルシェたてやま」、地元食材を味わえるレストラン「館山なぎさ食堂」、房総半島の漁業に関わる歴史や生活文化を紹介する「渚の博物館(館山市立博物館分館)」が設けられています。渚の博物館の海側にあり、まるで海上にいるような気分になれるのが「館山夕日桟橋」です。
「館山夕日桟橋」は海岸通りから先端まで500メートルの長さがあり、桟橋としては日本一の長さです。青い空と青い海に包まれた世界は壮観な光景。日暮れ時には日中とはまた違う、オレンジ色の幻想的な世界が桟橋を包み込みます。
夕日桟橋はNPO法人地域活性化支援センターから「恋人の聖地」の認定を受けています。桟橋の中ほどに設置されているキャラクター「ブルーフレイム」に恋人や夫婦で触れると、より2人の愛が深まるそう。
桟橋から戻り、「海のマルシェたてやま」に寄ったところ、大きくておいしそうなスイカと、前々から気になっていた野菜「バターナッツかぼちゃ」が陳列されていたのでお土産に購入しました。
▼渚の駅たてやま
住所:千葉県館山市館山1564-1
駐車場:あり(無料)
URL:https://www.city.tateyama.chiba.jp/minato/page100034.html
「おさかな倶楽部」で新鮮な漁師料理に舌鼓
さかなクンギャラリーも気になったのですが、時刻はもうお昼を過ぎており、ギャラリー訪問は次の機会にし、ランチを予定していた岩井富浦漁協直営店「浜の台所 おさかな倶楽部」に向かってクルマを走らせます。
富浦漁港の目の前に位置するおさかな倶楽部では、水揚げされたばかりの新鮮な素材を使用しています。その分、天候や潮の流れの影響を受けやすく、この日も水揚げの少なさから13時の時点で半分以上のメニューが品切れになっていました。選べるメニューの中から、おさかな倶楽部名物の「まんぷく定食」と「大平目セット定食」を注文。
まんぷく定食は、色々な魚料理が楽しめるボリューム満点のメニューです。内容は季節や水揚げ内容によって異なり、この日はサワラと炙りサワラ、カンパチ、タチウオのお刺身、イカメンチとマグロのフライ、サバの煮魚がセットになっていました。
大平目セット定食は、ヒラメの煮付けと唐揚げがセットになったメニューで、大きなヒラメが丸々一匹使われ、その迫力に驚かされます。
漁師料理がコンセプトにあるからか、まんぷく定食、大平目のセット定食ともに味付けはしっかりしたもの。どの料理も海鮮が持つ個性とおいしさが十分に引き出されているので食は進み、あっという間に完食しました。特に、イカメンチのフライとヒラメの唐揚げがおすすめ。新鮮な海の幸を堪能するには、早めの時間に訪れるのがよいでしょう。
▼浜の台所おさかな倶楽部
住所:南房総市富浦町多々良1254-75
駐車場:あり(無料)
URL:https://www.tairyou.com/chokuso.htm
びわ好きの聖地「枇杷倶楽部」でびわづくしスイーツを堪能!
千葉県の富浦といえば、皇室にも献上される良質な「房州びわ」の産地として有名です。甘味を食べたくなったこともあり、びわ好きの聖地と名高い「道の駅とみうら 枇杷倶楽部」へ向かいます。
「道の駅とみうら 枇杷倶楽部」は千葉県で最初に登録された道の駅で、2015年には国土交通省の定める「全国モデル道の駅」のひとつ(2021年現在6駅が登録)に選出されています。枇杷倶楽部という名前の通り、ショップには房州びわを使ったオリジナル商品が多数、取りそろえられています。目的のびわスイーツを味わうため、さっそくカフェレストランへ。
メニューには「びわゼリー」、「びわシャーベット」など、多くのびわスイーツが並んでいましたが、この日は「びわパフェ」と「びわソフト」、「ビワジュース」をオーダー。
びわソフトを口の中に運ぶと、濃厚なバニラの味わいとともに、びわ独特の風味がしっかりと感じられ、びわを知り尽くして作られたソフトだと感心させられました。添えられるシロップ漬けのびわも、風味と歯ごたえが心地良い逸品でした。
▼道の駅とみうら 枇杷倶楽部
住所:千葉県南房総市富浦町青木123-1
駐車場:あり(無料)
URL:https://www.biwakurabu.jp/
アウトレットスペシャルクーポンでおトクにショッピング
館山城ドライブの締めくくりは「三井アウトレットパーク木更津」でのショッピングです。「富浦」インターチェンジから富津館山道路(館山自動車道に接続)を利用。
「木更津」ジャンクションで東京湾アクアラインに分岐し、東京湾の直前にある「木更津金田」インターチェンジで一般道に降ります。出口から三井アウトレットパーク木更津は5分もかからずに到着です。
カレコ会員はシェアカーの利用時間内に限り「アウトレットスペシャルクーポン」を受け取ることができ、9月30日までの期間限定で500円分の「お買物券」もプレゼントされます。
クーポンやお買物券は「総合案内所A」で発券できるので、ショッピングの前に立ち寄っておきましょう。
三井アウトレットパーク木更津は、日本で一番、店舗数の多いアウトレットモール。ファッションにスポーツ、生活雑貨など308店舗もの幅広いジャンルのショップが揃い、近年ではフードやカフェといったグルメにも力を入れています。
2時間ほどアウトレット内を見て歩き、欲しかった衣類やアイテムを購入。気が付けばすっかり日が傾いていました。フードコートへ向かい水分補給をしてから帰路につきました。
▼三井アウトレットパーク木更津
住所:千葉県木更津市金田東3-1-1
駐車場:あり(無料)
URL:https://mitsui-shopping-park.com/mop/kisarazu/
館山城で房総の歴史に触れ、日本一の長さの桟橋から海風を浴びながらの散策。話題の海鮮ランチと特産品のびわを味わい、最後に店舗数日本一のアウトレットパークでショッピングと、存分に房総の観光スポットとドライブを満喫した1日でした。
さかなクンギャラリーをはじめ、今回見尽くせなかったスポットもあるので、機会を見つけて再訪したいと思います。
今回のドライブに使用したクルマ:マツダ 「CX-5」
今回のドライブには、マツダ「CX-5」を使用しました。トヨタ「ハリアー」や「RAV4」に近いサイズのSUVで、質感の高いインテリアや快適性の高さに加え、日本的な美しさが表現された精悍な顔つきや流麗なボディラインも特徴の1台です。
2.0Lの「SKYACTIV-G」ガソリンエンジンは、発進時から高速道路上での追い越しまで、どんなシーンでも滑らかかつ力強く加速し、ドライバーに気持ちよさとクルマを操る楽しさを伝えてくれます。
もちろんSUVらしく、室内空間はゆったり。後席の足元や頭上も余裕があるため、大人4人での長距離ドライブも快適です。広い荷室と相まって、荷物の多い旅行時や大きな荷物を積むアウトドアでも心強い味方になってくれます。
<今回のドライブのカーシェア料金>
・プラン:ベーシック
・車種クラス:ミドル
・時間料金:6,700円(12時間パック)
・距離料金:3,520円(16円×220km)
合計:10,220円
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