都心からも1時間程度で行ける横浜は、ドライブの定番スポットです。しかし、横浜といってもさまざまなスポットがあるもの。今回は、横浜の元町・山手エリアの西洋館をご紹介します。このエリアは、横浜港の開港時に外国人居留地として定められていて、当時建てられた西洋館が今でもたくさん残っている場所です。
3つのエリア、計8か所をめぐる
今回めぐったのは、7つの西洋館と横浜山手テニス発祥記念館の計8か所です。赤いマーカーは、クルマを止めた駐車場の位置を表しています。
元町・山手エリアに点在する洋館は、大きく分けて石川町周辺、山手公園、元町公園~港の見える丘公園の主に3つのエリアに分かれています。そのため、今回はエリア間の移動をクルマで行いました。
石川町から「外交官の家」「ブラフ18番館」へ
クルマで山手エリアに行くには、首都高「横浜公園」出口が便利。首都高を降りたら、まずは石川町駅周辺の駐車場にクルマを止めます。今回は「リパーク 石川町駅北口」を利用しました。クルマを停めたら、「外交官の家」「ブラフ18番館」へ歩いて向かいます。
少し急だけど頑張って上っていこう
石川町駅から外交官の家までは、地蔵坂の脇にある階段を上っていくのが最短ルート。住宅が並ぶ坂道は少し急ですが、ジブリ映画に出てきそうな雰囲気が西洋館への期待を盛り上げてくれます。
バラの花に囲まれた外交官の家
外交官の家やブラフ18番館は、山手イタリア山庭園内にあります。1910年に明治政府の外交官の内田定槌氏の邸宅として建てられた外交官の家は、1997年に東京・渋谷の南平台より移築したもの。ダークブラウンを基調としたシックな館内では、重厚感のある雰囲気を味わうことができます。
色とりどりのバラの花がとってもきれい
庭園には、約40種、250株のバラが植えられており、外交官の家のサンルームからは庭園の様子を眺めることができます。横浜開港150周年を記念した「はまみらい」というバラの花も植えられていました。
横浜マリンタワーの姿も見えた
鮮やかな花壇の向こうには、横浜の町並みをみることができます。庭園は高台になっているので、西洋館だけでなく景色が楽しめるのもポイントです。
緑の扉が可愛いブラフ18番館
外交官の家から庭園を抜けてブラフ18番館へ。ブラフ18番館は、大正末期に建てられた外国人住宅で1991年まで司祭館として使われており、外交官の家と同様、1993年にこの場所へ移築されました。大正末期から昭和初期のころの外国人住宅の暮らしを再現した館内では、当時の食卓の様子やインテリアを楽しむことができます。
記念スタンプを集めよう
それぞれの洋館の入り口には、洋館が描かれたスタンプが設置されています。手帳などに押して、記念に残しておきましょう。
まるで絵画のような雰囲気の小道
ブラフ18番館からの帰り道は、絵画のような小道を通って出口へ向かいます。西洋館だけでなく、森林浴も楽しめるので気分転換にもぴったりです。駐車場へ戻り、次のエリアの山手公園へ向かいます。
▼外交官の家、ブラフ18番館
住所:横浜市中区山手町16
山手公園ではテニスの歴史を学ぼう
次は、横浜山手・テニス発祥記念館と旧山手68番館へ。すぐそばに収容台数20台の山手公園駐車場があります。
テニス好きならぜひ訪れたい記念館
日本にテニスが伝わったのは、1876年のこと。横浜はテニス発祥の地とされており、横浜山手・テニス発祥記念館には、当時のラケットやテニスウェアの歴史などが展示されています。現代のテニスウエアはミニスカートが主流ですが、当時のイギリスでは、スカートに裾を釣り上げる器具を取り付けて、ロングスカートでテニスを行なっていたのだそうです。
受付として使われている旧山手68番館
そして、横浜山手・テニス発祥記念館の奥には、現在はテニスコートを利用する際の受付として使用されている旧山手68番館があります。この山手公園のテニスコートは、上皇ご夫妻も訪れたことのある場所としても知られています。
ホワイトとブルーのコントラストがきれい
山手68番館はテニスの受付としても使われていますが、もちろん入館することも可能。館内からはテニスコートを眺めることもでき、木のぬくもりが感じられる心地の良い空間となっています。
春には桜のトンネルが見られる
山手公園は、ヒマラヤスギが日本で初めて植えられた場所。2004年には、国の名勝としても認定されました。初夏の山手公園は、新緑が美しく、歩いているだけでも気持ちが良い場所です。
▼横浜山手・テニス発祥記念館、旧山手68番館
住所:横浜市中区山手町230
最後は洋館とローズガーデンを楽しもう
山手公園をあとにして、元町公園からすぐの場所にある「リパーク横浜山手町第二」駐車場へ。山手公園からは歩いても十数分の距離ですが、歩道が整備されていないところもあるので、クルマでの移動をオススメします。クルマでは、およそ5分です。
日本とは思えない景色が目の前に広がる
駐車場から少し歩くとベーリック・ホールに到着。イギリス人貿易商のB.Rベーリック氏の住宅として建てられたベーリック・ホールは、戦前の山手外国人住宅の中では最大規模の建物。第二次世界大戦前までは、実際に住宅として使われていたのだそうです。
アーチの窓がおしゃれ
これまでの洋館とは少しイメージが異なり、アーチ状の窓や玄関はスパニッシュスタイルを基調としたもの。館内には壁の色に鮮やかなグリーンが使われていたり、床が白と黒のタイル張りになっていたりと、おしゃれな雰囲気が広がっていました。
別荘のような雰囲気のエリスマン邸
エリスマン邸は、生糸貿易商社シーベルヘグナー商会の横浜支配人格として活躍した、スイス生まれのフリッツ・エリスマン氏の邸宅として使われていた建物です。
古い映画を見ているかのような雰囲気
岩崎ミュージアムのバラも満開
元町公園から港の見える丘公園までは数分の距離なので、歩いて向かいます。向かう途中には、レストランやレンガ造りの岩崎ミュージアムがあり、まるで海外にいるような気分を味わえます。
反対側にはベイブリッジも見える
横浜市イギリス館と山手111番館は、港の見える丘公園の隣にあります。横浜港や横浜ベイブリッジを見渡せる公園です。
バラのアーチをくぐってイギリス館へ
噴水の周りにはたくさんの花が咲き、訪れた人を楽しませていた
横浜市イギリス館の隣にあるイングリッシュローズガーデンでも、色とりどりのバラが咲いていました。ローズガーデンのバラは、散策にぴったりな春と秋の2度、見ごろを迎えます。
2階の窓からは庭や港の眺望が楽しめる
イングリッシュローズガーデンを抜けると、まっしろな横浜市イギリス館に到着。1階にはコンサートホールがあり、ピアノ演奏が行われていました。鉄筋コンクリートで作られた横浜市イギリス館は、当時地域の重要度によって定められていた英国領事公邸の格付けの中でも、上位に格付けされていた建物です。
山手111番館の庭のバラも満開
どこか懐かしい雰囲気を感じる山手111番館
赤いレンガの屋根に白壁は、これまで見てきた歴史を感じる西洋館よりも現代に近いイメージ。入り口が三連のアーチ状になっているのは、ベーリック・ホールと同じく、J.H.モーガン氏が設計した建物の特徴です。
それぞれの西洋館の雰囲気や作りの違いを感じながら、横浜の歴史を学ぶことができる西洋館めぐり。一人でゆっくりと見て回るのも、友達同士やカップルで景色を楽しみながらめぐるのもおすすめです。
▼ベーリック・ホール
住所:横浜市中区山手町72
▼エリスマン邸
住所:横浜市中区元町1-77-4
▼横浜市イギリス館
住所: 横浜市中区山手町115-3
▼山手111番館
住所: 横浜市中区山手町111
今回のドライブで利用したクルマ:スマート フォーフォー ブラバス スポーツ
コンパクトで横浜山手の道もすいすい走る
スマートは、メルセデス生まれのシティコンパクトカー。中でも今回、利用した「スマート フォーフォー ブラバス スポーツ」は、4ドアボディにBRABUSデザインのエクステリアが採用された、スポーティな1台です。コンパクトながらも最先端の技術と力強い走りが魅力。光がたっぷりと差し込むパノラミックルーフは、天気が良い日の山手散策にもぴったりです。カレコでは、コンパクト料金でご利用いただけます。
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