カワウソと握手できることで知られる「京急油壺マリンパーク」。昭和43年(1968年)に開館し、今年で51周年を迎えた歴史ある水族館です。「カワウソにお魚あげて指タッチ!」のほかにも、劇場型屋内ホールで開催される「いるか・あしかのパフォーマンス」や、ペンギンをはじめとした生き物たちの「お食事タイム」など、ファミリーやカップルで楽しめるアトラクションがたくさんあります。
「京急油壺マリンパーク」のある三浦半島は西に相模湾が広がる、風光明媚なドライブスポットです。天気が良ければ江ノ島、伊豆半島、伊豆大島、そして富士山までが一望できます。
都心から三浦半島まで2時間ほど
都心から三浦半島までは、およそ2時間です。首都高速 神奈川1号 横羽線から横浜横須賀道路を利用して横須賀へ。横須賀からは三浦縦貫道(サンサンライン)を利用し、林ICから国道134線を30分ほど進むと「京急油壺マリンパーク」に到着します。その前に、林ICから一般道に降り、休憩も兼ねて農産物の直売所「すかなごっそ」へ立ち寄りました。
「すかなごっそ」は、新鮮な地元農産物や水産物が手頃な価格で購入できるとあって、大変な賑わい。人気の商品は午前中に売り切れるとの評判も納得です。「関口牧場の牛乳ソフトクリーム」で一息ついてから、「京急油壺マリンパーク」を目指します。
▼農産物直売所「すかなごっそ」
住所:神奈川県横須賀市長井1-15-15
URL:https://ja-yokosukahayama.or.jp/sucanagosso/
タイムテーブルを確認し、効率よくアトラクションを回ろう
「京急油壺マリンパーク」は、三浦半島の先端近くにあります。第一駐車場に148台、第二駐車場に173台と、およそ320台の駐車スペースが用意されていますが、大型連休やお盆の期間は満車になるので、この時期に訪れるなら早めの到着を心がけましょう。
園内には種類にして400以上、頭数では6,000以上の海の生き物たちが飼育、展示されています。いたる施設でアトラクションが開催されており、どこから見て回るか悩ましいところです。
「いるか・あしかパフォーマンス」や各生き物たちの「お食事タイム」といったアトラクションは、基本的には同時に行うことはなく、順番に見て回れるようになっているそうです。公式サイトや入園口でもらえる園内案内図に、アトラクションのタイムテーブルと訪れた時間別の「おすすめコース」が記載されているので、参考にしましょう。
イルカとアシカのミュージカル!
まずは「いるか・あしかパフォーマンス」を見るため、屋内大海洋劇場「ファンタジアム」を訪れました。
物語の音楽に沿って繰り出されるイルカとアシカのパフォーマンスは、照明の演出もあり、見る者をグイグイとショーに引き込みます。
時期や開催イベントによってショーの内容が変わるので、何度見ても楽しめます。35分のアトラクションですが、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
4つのテーマで海の生き物が見られる水族館「魚の国」
水族館「魚の国」は、30の水槽を、「昔のままの姿で」「相模の海から」「姿や形を変えて」「海の遊歩道」の4つのテーマで展示しています。
「海の国」2階では、ぐるりと囲んだ回遊水槽の中を、およそ50種類、2,000頭以上の生き物たちが自由に泳ぎ回ります。その中でも大きなサメたちは、特に目をひきます。
「オオメジロザメ」が飼育されているのは本州でも京急油壺マリンパークだけ、と「魚の餌付けガイド」で飼育員が解説してくれました。
1階の中ほどには巨大なサメ「メガマウス」が観覧者をにらみ付けています。
「メガマウスザメ」は“古代のサメ”とも呼ばれ、今のサメとは異なる特徴を持った貴重なサメです。展示されているメガマウスザメは2006年に相模湾で定置網にかかっていた個体で、剥製の下には眼球や内臓の標本が展示されています。
他にもプカプカと漂うミズクラゲや元気にはしゃぐマダコなど、個性的な生き物たちが水槽内に展示されており、時間を忘れて楽しめます。
カワウソと握手ができる
気が付けば楽しみにしていた「カワウソにお魚あげて指タッチ!」の時間です。「かわうその森」へ向かいます。
握手してくれるカワウソは、準備万端で待っていてくれました。「カワウソにお魚あげて指タッチ!」は事前の予約が必要で、人数にも制限があります。定員になり次第、受付終了となるので、希望する人は忘れずに予約をしておきましょう。
握手会の前に飼育員からワカサギの入ったカップが手渡され、切り身の数だけ握手ができます。カワウソと握手をした後は、お礼のワカサギを渡します。
「京急油壺マリンパーク」で展示しているカワウソの正式名称は「コツメカワウソ」といい、その名が示す通り、とても小さなツメが特徴。指先はやわらかくて器用に動き、プニプニとした感触で「ワカサギをちょうだい!」と伝えてきます。
カワウソとの握手を堪能した後は、屋外にある施設を回ります。
「京急油壺マリンパーク」は、キタイワトビペンギンを展示飼育下においたまま二世代繁殖に成功させたことでも知られています。年にもよりますが、春から初夏にかけて幼いキタイワトビペンギンを見ることができるそうです。
「あしか島」では2頭のカリフォルニアアシカがお出迎え。岩の上ではのんびりとした表情を浮かべるも、ひとたび海水の中に潜るや素早く泳ぎ、シャッターチャンスを惑わせます。
エントランスショップにはオリジナルグッズも
館内をひと通り見てまわったら、最後に「エントランスショップ」でお土産を探しましょう。
定番のお菓子や可愛らしいカワウソグッズ。ここでしか購入のできないオリジナル商品も多数あり、楽しくも悩ましいひとときを過ごせます。
▼京急油壺マリンパーク
住所:神奈川県三浦市三崎町小網代1082
様々な海岸の姿を眺めながら帰宅
帰りは海沿いの景色を楽しみながらドライブするため、まずは荒崎公園へ。そのまま国道134号線、通称「三崎街道」を北上して葉山へ向かいます。
港町や海岸近くの町中の道は細くて入り組み、急なカーブも多いので、普段以上に安全運転を心がけて進みます。
夕日の絶景ポイントとして有名な荒崎公園ですが、この日は雲が厚く、夕日を拝むことはできませんでした。
港町、堤防、荒々しい岩場と、目まぐるしく入れ替わる海沿いの光景。日が暮れ、徐々に暗くなっていく時間の流れも手伝い、見ていて飽きません。
最後の目的地は3年前にオープンした「ショッピングプラザHAYAMA STATION」です。
近隣地域で有名なお店のアンテナショップが集うこちらでは、購入した総菜やスイーツを、敷地内にあるイートインコーナーで食べられます。
▼ショッピングプラザHAYAMASTATION
住所:神奈川県三浦郡葉山町長柄1583-17
URL:http://www.hayama-station.jp/
今回のドライブで利用したクルマ:ホンダ ヴェゼル
今回、利用したのは、ゆったりと快適な乗り心地を提供してくれるコンパクトSUV、「ホンダ ヴェゼル」です。
しっかりとしたシートが作ってくれる正しいドライビングポジション(姿勢)と乗り心地は、長距離運転による身体の疲労を抑えてくれます。また目線の高さも絶妙で、入り組んだ港町の道でも不安を感じることはありませんでした。「ホンダ ヴェゼル」はコンパクト料金でご利用いただけます。
※「ヴェゼル」の取扱いは終了いたしました。