「江戸ワンダーランド 日光江戸村(以下、江戸ワンダーランド)」は、その名の通り江戸の町を舞台としたテーマパークです。「日光江戸村」と聞いて、軽快な音楽とともにマスコットキャラクター「ニャンまげ」が飛び跳ねるテレビCMを思い浮かべた人も多いのではないでしょうか? 江戸ワンダーランドは、かつての日光江戸村が、より江戸文化を感じられる体験型施設へと刷新して生まれたものです。
「関所」から足を踏み入れれば、そこはキャストならぬ「江戸人」たちが行き交う江戸の町。そんな江戸ワンダーランドで、1日限りのタイムスリップを体験してきました。
<目次>
・日光市までは世田谷区から2時間30分
・変身して江戸ワンダーランドの住民になろう
・様々な江戸文化を体験する
・お食事処で「江戸の味」を味わう
・気のいい忍者がもてなす里
・江戸の町は、1日では遊び尽くせない
日光市までは世田谷区から2時間30分
今回は世田谷区のステーションから出発しました。江戸ワンダーランドがある栃木県日光市まで、およそ170km。時間にして約2時間30分の道のりです。首都高速中央環状線の江北ジャンクションから川口線を経由して、東北自動車道へ。宇都宮インターチェンジより日光宇都宮道路に分岐し、「今市」出口で一般道へ。その後、20分ほどで江戸ワンダーランドに到着します。
今回のドライブには、トヨタ「シエンタ」を利用しました。コンパクトながら3列シート7人乗りとなっている、人気のミニバンです。走りも燃費も良好で、利用料金も丸2日間(48時間)の利用で14,600円とリーズナブルな設定。家族でのお出かけだけでなく、卒業旅行などグループでの移動にもピッタリな一台です。
>>>料金について
2,000台が止められる江戸ワンダーランドの駐車場(1日800円)にクルマを止めたら、券売所で「一日手形(大人:4,700円・子供:2,400円)」、もしくは14時から(冬期は13時から)入場できる「午後手形(大人:4,100円・子供:2,100円)」を購入します。お役人様の見張る関所を越えれば、江戸の町の始まりです。※入場料等は2020年4月1日より改訂となります。
変身して江戸ワンダーランドの住民になろう
街道を進み、最初に訪れるエリアは「宿場町」です。
江戸ワンダーランド内では、入場者も江戸人の衣装を着て、江戸人になりきることができます。いわゆる仮装やコスプレですが、江戸ワンダーランドではこれを「変身」と呼びます。
衣装の貸し出しと着付けを手伝ってくれるのが、この宿場町エリアにある「変身処 時空」です。
変身にかかる時間は30~45分ほど。料金は着付け込みで2,800円から30,000円とメニュー毎に設定されています。
《変身メニュー》
【通年】
・男性向け10種<侍、浪人、同心、町人、岡引、新撰組、殿様、かぶき者、行商、農民>
・女性向け13種<武家娘、大奥、かぶき者、町娘、姫様、新撰組、女浪人、農民、女剣士、花魁、お店娘、岡引、農民>
・子ども向け9種類<忍者、侍、町人、新撰組、武家娘、町娘、姫様、殿様、子ども丁稚>
【季節限定】
<近藤勇、土方歳三、沖田総司、斎藤一>の4種類で、それぞれ1日1名限定
「変身処 時空」の方によると、「江戸ワンダーランドを何倍にも楽しむコツは江戸人に変身すること」だそう。そこでカレコブログ編集部員も、変身して取材することにしました。
様々な江戸文化を体験する
江戸ワンダーランドでは江戸時代に育まれた武芸や芸術、さまざまな文化を体験するプログラムが用意されています。この日は「三味線体験」と、侍修行プログラムの中から「流鏑馬(やぶさめ)体験」を行いました。
「三味線体験」は「商家エリア」にある屋敷で行います。体験時間は10分ほどで、三味線の持ち方から始まり、簡単な童謡を弾けるよう習います。
「流鏑馬体験」をはじめとした「侍修行プログラム」は、江戸ワンダーランドの一番奥にある「武家屋敷エリア」の「侍修行館」にて実施しています。「流鏑馬体験」の師範を務めるのは、鎌倉時代から受け継がれている「小笠原流弓馬術(おがさわらりゅうきゅうばじゅつ)」の先生です。
江戸ワンダーランドは、日光江戸村からのリニューアルを機に、江戸時代の文化をしっかりと伝えるカルチャー施設へと舵を切りました。「侍修行プログラム」は、その中でもメインのプログラムとなっています。
「流鏑馬体験」は1時間かけて行われ、流鏑馬の技術だけでなく礼法も教わる内容となっています。
他にも江戸文化体験の催しには「せんべい焼き体験」や「刷り体験」、「藍染体験」などがあり、侍修行館では「武家の礼儀作法体験」や「武家の言葉遣い体験」、「剣術体験」といったプログラムが用意されていました。
また週末と祝祭日、夏休み期間は、5~12歳までを対象とした「江戸職業体験(忍者体験、捕物体験、新選組体験)」が行われています。各コースとも先着20人までとなっており、すぐに埋まってしまうとの話なので、体験を希望するなら早めの時間に訪れましょう。
お食事処で「江戸の味」を味わう
江戸ワンダーランド内には何軒ものお食事処があり、それぞれ江戸時代に由来を持つメニューを提供しています。この日は期間限定でオープンしている「竈屋」で、「幕末の牛鍋膳(2,100円)」と「江戸ねぎま鍋膳(1,800円)」をいただきました。
気のいい忍者がもてなす里
江戸ワンダーランドの花形といえば、やはり忍者! 「忍者の里エリア」では忍者エンターテインメントが目白押しです。
「忍者からす御殿」で催されるお芝居は、忍者たちが舞台内を縦横無尽に飛び回って殺陣を繰り広げるアクションもの。CG全盛期の今、生身の演者が行うアクションはとても新鮮で、観客たちを引き込みます。
江戸ワンダーランドは自社で劇団を運営し、演者をはじめとした江戸人の皆さんを育成しているそう。主な活躍の場は江戸ワンダーランドですが、依頼があれば撮影現場やイベント会場にも赴くとのことでした。
忍者の里エリアには他にも、「忍者修行の館」や「忍者からくり屋敷」、「忍者仕掛迷路」など、それぞれ趣向を凝らした屋敷があり、忍者気分を味わえます。
江戸の町は、1日では遊び尽くせない
ここまで主な催しを紹介しましたが、他にも水芸舞台を披露する「水芸座」に喜劇芝居で楽しませてくれる「両国屋」や鉄製の本格的な手裏剣を投げさせてくれる「手裏剣道場」、華やかな花魁と一座が織りなす「花魁道中」や「若松屋」などが、江戸の町で楽しめます。
1日ですべての体験や催し物を見て回るのは、まず不可能な江戸ワンダーランド。気ままに歩き回るのもいいですが、事前に公式サイトで調べ、参加したい体験や見たい催し物を決めておくことで、じっくり楽しむことができます。
閉門時間が近づきました。「変身処 時空」にて日常の姿に戻った後、お土産を求めて関所近くにある「恵比寿屋」へ向かいます。変身中は江戸人の皆さんから「お侍さん」と呼ばれ、普段の自分とは違う、特別な気分を味わうことができました。
名残惜しくはありますが江戸の町を後にし、この日の宿がある鬼怒川に向かいます。「次はあのメニューを体験したい」、「今度はこの衣装に変身したい」と思わせる、魅力あふれる施設でした。
▼江戸ワンダーランド 日光江戸村
住所:栃木県日光市柄倉470-2
駐車場:あり(有料)
URL:http://edowonderland.net/
「江戸ワンダーランド 日光江戸村」は、都心から2時間30分ほどで行けるので、日帰りでも楽しめますが、クルマで約10分の距離に鬼怒川温泉があります。江戸の世界を楽しんだあと、温泉に入って1泊するのもいいものです。来週は、鬼怒川温泉の楽しみ方を紹介します。
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