岐阜の東濃地方は陶磁器産業が盛んで、この地域で作られる焼き物は「美濃焼」と呼ばれています。ここ数年は、個性的なミュージアムやおしゃれなカフェ、ショップが増え、観光目的で足を運ぶ人が増えている多治見市。今回は多治見市在住のライターが、カレコのクルマで多治見市の行っておくべきおすすめスポットを巡ります。
<目次>
・名古屋市内から多治見市は約1時間のドライブ
・インスタで大人気!「多治見市モザイクタイルミュージアム」
・店内に約14万枚のタイルが施された「SWANTILE café(スワンタイルカフェ)」
・地域のものづくりを発信する器の店「PRODUCTS STORE」
・商家や蔵など古い建物が残る「本町オリベストリート」を散策
・2週間ごとに新作パフェが登場する喫茶「KURIKURI」
・まだまだある多治見のおすすめ観光スポット
・今回のドライブで利用したクルマ:ホンダ「新型ヴェゼル e:HEV」
名古屋市内から多治見市は約1時間のドライブ
今回は、名古屋駅から地下鉄・国際センター駅に向かって徒歩10分ほどの場所にある「リパーク名駅4丁目ステーション」から出発しました。まずは、ステーションの目の前を走る県道63号線を北上。「浅間町」の交差点を右折して県道215号線を進み、「赤塚」を左折します。国道19号線を多治見方面へ1時間ほどドライブです。
愛知県と岐阜県の県境にある内津峠でトンネルを二つ抜けると多治見市へ入ります。県道248号線が交わる「音羽町」の交差点を右折し、県道13号線を経由して向かったのは、大人気の観光スポット「多治見市モザイクタイルミュージアム」です。
モザイクタイルミュージアムは、日本最大のタイルの生産地・多治見市笠原町に誕生したミュージアムです。モザイクタイルとは、表面積が50平方センチメートル以下の小ぶりなタイルのこと。戦後、笠原町を拠点にタイル産業が隆盛し、全国各地の銭湯や住居、街なかをタイルで彩っていました。1995年頃から、笠原町の有志が収集した貴重なモザイクタイルの資料が時を経て、ミュージアムで展示されるようになりました。
まず、目を奪われるのは世界が注目する外観。建築家・藤森照信氏が設計・デザインを担当しており、タイルの原料となる粘土の採土場がモチーフとなっています。
インスタで大人気!「多治見市モザイクタイルミュージアム」
モザイクタイルミュージアムには2階から4階まで3つの展示室があり、それぞれの階でタイルの異なる表情を感じることができます。おすすめの見学ルートは、4階からスタート。土の壁に囲まれた大階段をのぼり、4階の自動ドアが開くとタイルに覆われた空間が一気に広がります。
4階の展示も藤森照信氏がディレクションしたもので、モザイクタイルの銭湯絵や洗面台など、どこか懐かしくて美しいコレクションが並んでいます。さまざまなタイルがワイヤーに貼り付けられている「タイル・カーテン」も必見です。天井には大きな穴があいていて、空から光が差し込んでいます。モザイクタイルの見方が変わる、唯一無二の空間です。
3階の展示室では、モザイクタイルの製造やタイル産業の歴史を学ぶことができます。昭和に使われていたシート状のタイル見本や道具が展示され、製造工程を解説する映像も流れています。3階奥のギャラリーでは、定期的に特別展も開催されています。2階は、地元メーカーのタイルを使ったキッチンや寝室などのインテリアが展示。コンシェルジュカウンターではタイルに関する質問や注文も可能なのだとか。
1階の体験工房では、モザイクタイルを使ったオリジナルの作品づくりが楽しめます。フォトフレームや小物入れなどに、色や形、サイズが豊富のモザイクタイルから好きに選んで貼り付けてデザインします。大人から子どもまで、つい時間を忘れて夢中になれる大人気のワークショップです。土日や祝日は、コロナ対策として予約制(当日でも空きがあれば参加可能)のため公式ホームページでご確認ください。
この地で培われたタイルの技術や情報を発信するモザイクタイルミュージアム。笠原町内には、外壁やゴミステーションなど街なかに多くのタイル装飾が点在しています。街を散策しながら、タイルアートを探すのもおすすめです。
▼多治見市モザイクタイルミュージアム
住所:岐阜県多治見市笠原町2082-5
駐車場:あり (無料)
URL:https://www.mosaictile-museum.jp/
店内に約14万枚のタイルが施された「SWANTILE café(スワンタイルカフェ)」
県道248号線を北上して向かったのは「SWANTILE cafe」です。陶磁器メーカーや商社が集まる美濃焼卸団地内に位置するカフェで、タイルメーカーの日東製陶所が運営しています。
約14万枚のタイルに覆われた店内は、どこを切り取ってもカラフルで心躍る空間です。天井から下がるランプシェードも、タイルに色付けをする「釉薬」の桶を再利用しています。
ランチは、週替わりのおかずが楽しめるプレートランチやハンバーグランチ、野菜と具材のオープンサンド・タルティーヌなどから選べます。今回は、人気のハンバーグランチをセレクト。この日のメニューは、玉ねぎがたっぷり入っているスープ煮込みハンバーグでした。あつあつの陶板の上に乗ったハンバーグはやわらかくて、ホッとする味わいです。
このランチで使われているタイルの箸置きがお持ち帰りできるのもうれしいポイントです。
カフェ内のショップコーナーでは、タイルを使った雑貨やアクセサリー、サンプルタイルなどが販売。カフェに隣接したSWAN工房では、タイルを使った鍋敷きや植木鉢などを作れるワークショップが開催されています。
▼SWANTILE café(スワンタイルカフェ)
住所:岐阜県多治見市旭ケ丘10丁目6-15
駐車場:あり (無料)
URL:https://www.swantilecafe.jp/
地域のものづくりを発信する器の店「PRODUCTS STORE」
タイルの世界を満喫しながらお腹を満たしたところで、続いてはショッピングへ。JR多治見駅北口のすぐ近くにある「PRODUCTS STORE」に向かいます。地元の産地商社の直営店として、多治見をはじめ、多治見に隣接する土岐市の窯元やメーカーの器、個人の陶芸作家の作品などを販売しています。
美濃焼の多様性を表すような店内には、レンジや食洗器も使える万能な陶磁器から一つ一つ表情の異なる陶芸作家の作品まで幅広いラインナップを楽しめます。毎月、2階の展示スペースではさまざまな企画展も開催されています。
▼PRODUCTS STORE
住所:岐阜県多治見市田代町1-59
駐車場:あり (無料)
URL: https://products-store.jp/
商家や蔵など古い建物が残る「本町オリベストリート」を散策
続いて向かったのは、歴史を感じる街道「本町オリベストリート」です。現在は、当時の商家や蔵などの面影を残す建物を改装したお店が並び、伝統工芸品を取り扱う器の店やウナギやそばなどの飲食店、モダンなカフェなどお買い物やランチスポットも点在。路地裏の散策も楽しめます。
本町オリベストリート沿いにある「陶都創造館」は、美濃焼のショップやカフェが入る複合施設です。施設内の多治見市PRセンターでは、多治見の観光マップの配布など地域情報を発信しているので情報収集としても活用できます。
こちらでは、多治見で作られている器や東濃地方で作られた味噌や七味などの調味料、お菓子、タイルを使ったアクセサリーなどの買い物も楽しめます。
▼陶都創造館
住所:岐阜県多治見市本町5-9-1
駐車場:あり (無料)
URL: https://www.toutokan.jp/
2週間ごとに新作パフェが登場する喫茶「KURIKURI」
最後に訪れたのは、陶都創造館からクルマで10分ほどの距離にある喫茶「KURIKURI」です。オリジナルのスイーツやランチ、丁寧に淹れられたコーヒーやさまざまな品種の紅茶をくつろぎながらいただけるお店です。
KURIKURIで特に人気なのは、個性豊かなパフェ。定番のKURIKURIパフェと紅茶パフェの2種類に加えて、2週間に一度、新しいパフェを提供しており、一度メニューに出したパフェは二度と作らないというこだわりも。パフェに使う素材は全て手作りで、アイスクリームも香料や添加物を使用せず、一からお店で手作りしているそうです。
今回は定番の「KURIKURIパフェ」をオーダー。一番上には和栗をふんだんに使った栗アイス、抹茶アイスと抹茶・ほうじ茶のチョコ。ほうじ茶クリームの下には、抹茶の台湾カステラ、中段には洋栗のアイスクリームと和栗の渋皮煮。最後は、ほうじ茶アイスとほうじ茶ぜんざいのゼリーで締めくくります。ボリューム満点ですが、やさしい甘さでサクサクと食べ進められます。新作パフェを目当てに通いたくなるほど、おいしい一品でした。
平日の朝(9:00~11:00)はパフェモーニングを実施しており、本日のおすすめコーヒーまたは紅茶が無料でついてくるおトクなセットで楽しめます。パフェの他にも、オリジナルの焼きハヤシライスや週替わりのパスタなどランチもおすすめです!
▼KURIKURI
住所:岐阜県多治見市大畑町大洞48-28
駐車場:あり (無料)
URL:http://kurikuri1997.com
まだまだある多治見のおすすめの観光スポット
多治見には、まだまだ巡りたい観光スポットが満載。多治見市の北部にあり、森の中に開かれた複合施設・アルティストヴィラージュは、小川や植物など自然で癒されながら食事や買い物が楽しめる観光スポットです。
歴史の深い禅寺「虎渓山 永保寺」も、多治見を訪れたら足を運びたい名所です。鎌倉時代に開創された禅寺で、観音堂と開山堂は国宝に、池泉回遊式庭園は国の名勝に指定されています。
歴史や自然、陶磁器やタイルなどの文化あふれる多治見の街へ、カレコのクルマでドライブに出かけてみませんか。
▼アルティストヴィラージュ
住所:岐阜県多治見市小名田町小滝5-6
駐車場:あり (無料)
URL:https://www.artiste-village.com/
▼虎渓山永保寺
住所:岐阜県多治見市虎渓山町1丁目-40
駐車場:あり (無料)
URL:https://kokeizan.or.jp/
今回のドライブで利用したクルマ:ホンダ「新型ヴェゼル e:HEV」
2021年にフルモデルチェンジした人気のコンパクトSUV「ヴェゼル」。高い環境性能と走りの楽しさを実現したハイブリッドシステム「e:HEV」モデルです。走行音は静かですが、パワフルな走りを体感。運転席からの視界も広く、快適な長時間ドライブを楽しめます。
余裕のある室内は、後部座席の足元まで広々。シックなファブリックのシートが、シンプルで上質な空間を演出しています。また、先行車発進の検知やハンドル操作アシストなどのサポートが搭載されているので安心。程よいコンパクトさと安全性能による運転しやすさ、パワフルな走りのどちらも体感できました。
<今回のドライブのカーシェア料金>
・プラン:ベーシック
・車種クラス:ミドル
・時間料金: 6,700円(12時間パック)
・距離料金: 1,692円(18円×94km)
合計:8,392円
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