カレコ・カーシェアリングクラブの「カレコ(Careco)」は、「Car」と「Eco」の組み合わせで出来ています。「Car」はクルマ、「Eco」は「Economy」と「Ecology」の略で、「経済的で環境にやさしい新しいクルマ利用」という想いを込めて名付けました。
カーシェアリングサービスは、一般的にも「環境にやさしい」 「エコである」といった評価を受けてきました。カレコでは、リチウムイオン電池の実用化と電気自動車の一般発売を受けて、サービス開始直後の2009年9月からカーシェア車両として電気自動車をいちはやく導入しています。
また、「トヨタ プリウス」に代表されるハイブリッドカーなど燃費性能にすぐれたクルマも積極的に導入しており、その結果、カレコの全車両の約2割が電気自動車とハイブリッドカーになりました。これは大手カーシェア各社の中で最も高い値です。
さらに、2012年からは、カーシェア車両の年間走行距離に応じた植樹活動や車両から排出される二酸化炭素(CO2)の一部のオフセットなど、独自の環境への取組みを積極的に行っています。
そうした姿勢が評価され、カレコは2012年7月にカーシェア業界ではじめて「エコマーク(公益財団法人 日本環境協会)」の認定を受けることができました。
今回は、カーシェアが環境にやさしい理由、そしてカレコの環境に関する取組をわかりやすく紹介します。
カーシェア=エコの理由
「クルマをみんなで共有し、必要な時に必要な分だけ使う」、このカーシェアの考え方そのものが、環境にやさしい仕組みになっています。マイカーをお持ちの時は、どこに行くにもクルマで行きがちですが、カーシェアにされた方は電車やバスなどの公共交通機関、自転車、徒歩の移動も上手に活用され、クルマの利用は本当に必要な時だけと減少する傾向にあります。
そのため、カーシェアにするとクルマの利用回数が減る→走行距離が短くなる→ガソリンの使用量が減る→結果として二酸化炭素(CO2)の排出量の削減につながります。
さらに、カーシェアで利用できるクルマは年式も新しく、燃費にすぐれた車両を中心にラインアップされています。多くの方にカーシェアで環境性能の高いクルマをご利用いただくことで、さらにCO2の排出削減につながるのです。
会員の皆さまと「自然体験&植樹イベント」を開催
このように従来から「カーシェアは環境にやさしい」と言われてきましたが、カレコではそれをさらに一歩押し進め、より分かりやすい環境への貢献を実施しています。その一つが、会員の皆さまと一緒に行う植樹イベントです。カレコでは、自然体験といっしょに植樹を行うイベントを年に1回開催しています。残念ながら、2013年は雨天のため実施できませんでしたが、毎年20~30名ほどの方にご参加いただいています。
このイベントでは、「三井物産の森」の一つである亀山山林(千葉県)に行き、山林内を散策する自然体験と会員の皆さんの手で植樹を行っていただいております。
同山林では、コナラやヒノキ、アラカシ、スダジイ、ヤマモミジの苗木を植えていただきました。アラカシ、スダジイはどちらもブナ科の木で公園や街路樹などに植栽されており、どんぐりが実ります。ヤマモミジは、夏には緑の葉を茂らせ、秋にはその葉が黄色や紅色に美しく紅葉します。
会員の皆さまの走行1万キロメートルにつき1本を植樹
この植樹活動は、会員の皆さまがカレコをご利用された走行距離1万キロメートルにつき、1本の割合で行っています。2013年度は合計で650本の植樹を行う予定です。
このように、カレコでは、カーシェアを利用することが森を育てることにつながる仕組みを作り、会員の皆さまと一緒に環境活動に取り組んでいます。
オフセット・クレジットの購入を通じて他団体の環境保全活動を支援
カレコでは、環境車両の導入や植樹などの活動に加えて、「オフセット・クレジットの購入」を通じて、他団体の環境保全活動を支援しています。カレコのクルマが排出するCO2の一部に相当するオフセット・クレジット(J-VER)を購入し、他団体の環境保全活動の資金になる仕組みです。
2012年度分のオフセット・クレジットは、前述の植樹の紹介でも登場した「三井物産の森」を管理している三井物産フォレスト株式会社から購入しています。同社はそのオフセット・クレジットの売上を三井物産の森「三重県間伐促進吸収プロジェクト」に運用しています。木を増やす「植樹」と合わせて、木を伐採する「間伐」を行うことで、木々の成長を促し健全な森の育成をはかっています。
まとめ:カレコの環境活動は会員ひとりひとりの環境活動
今回は、カレコの環境活動についてまとめました。ご覧いただいた通り、会員の皆さまのご利用が、社会全体でのCO2削減につながったり、森の健全な成長につながる仕組みになっています。カレコのご利用と環境活動がつながっていること、また会員の皆さまには環境に対する意識や考えるきっかけとしていただければと思います。