カーシェアリングの三井のカーシェアーズ公式ブログ交通ルール – カーシェアリングの三井のカーシェアーズ公式ブログ https://blog.carshares.jp/ カーシェアリングの三井のカーシェアーズ公式ブログ Wed, 20 Nov 2024 19:00:00 +0000 ja hourly 1 クイズで覚える間違いやすい交通ルール ~高速道路編~ https://blog.carshares.jp/23935/ https://blog.carshares.jp/23935/#respond Wed, 20 Nov 2024 19:00:00 +0000 https://blog.carshares.jp/?p=23935 教習所で習ったものの、何かと忘れがちな交通ルール。「この標識なんだっけ?」「こんなときどうしたら……」と、あいまいなまま運転するのは、避けたいものです。特に、速度の高い高速走行では、ちょっとしたことが大きな事故につながることも……。

事故を起こさないことはもちろん、交通の流れを乱すことのないよう、交通ルールは正しく覚えておくべき。そこで今回は、おさらいしておきたい高速道路の交通ルールを「◯×クイズ」にしました。ぜひ、挑戦してください。

<目次>
問題(1) スマートICとは、ETC専用インターチェンジのことである
問題(2) ETCを利用すれば、どのICからも2時間以内の一時退出ができる
問題(3) 速い速度が怖いから、空いているけど40km/hで走った
問題(4) 「キープレフト」は法律で定められている
問題(5) 左に登坂車線が出てきたので車線変更し、80km/hのまま走行した
問題(6) 追い越しのときは制限速度を超えてもいい
問題(7) 車間距離は常に100mである
問題(8) SAやPAでの車中泊は違法である
問題(9) 目的のICを通り過ぎてしまった場合、行き過ぎた分の通行料は支払わなくてもいい
問題(10) 故障などでやむなく停車した場合、三角停止表示板を設置しないと違反になる
問題(11) 故障時の救援依頼は、必ず非常電話からしなければならない
今一度、高速道路のマナーや法律を見直して、安全で快適なドライブを!

>>>クイズで覚える間違いやすい交通ルール「一般道編」はこちら

問題(1) スマートICとは、ETC専用インターチェンジのことである

正解:○

スマートIC(インターチェンジ)は、高速道路の本線やSA(サービスエリア)、PA(パーキングエリア)、バスストップから乗り降りができるよう設置された、無人のインターチェンジです。2024年9月時点で、全国に160箇所のスマートICが設置されています。なお、ETC利用のみ通行でき、現金での利用ができないので、ご注意を。

>>>ETC活用術!時間割引&フリーパスで高速道路をおトクに使う

問題(2) ETCを利用すれば、どのICからも2時間以内の一時退出ができる

正解:×

一時退出を利用するには、クルマに「ETC2.0」対応の車載器を搭載しなければなりません。現在、三井のカーシェアーズで利用できるシェアカーは、ほとんどのクルマがETC2.0に対応しています。

また、一時退出は、すべてのIC(スマートICを含む)で行えるわけではなく、決められたIC(全国で27カ所)のみ対応。一時退出の目的は、ICから2km以内にある指定された道の駅での休憩に限られています。

道の駅に立ち寄り、2時間以内に一時退出したICから高速道路に再入場することで、高速道路利用料金の継続処理が行われます。

該当するIC、及び道の駅は、ETC情報ポータルサイトにて確認できます。

>>>一時退出OK「道の駅常総」

問題(3) 速い速度が怖いから、空いているけど40km/hで走った

正解:×

ほとんどの人は高速道路に限らず、すべての道路に最高速度が定められており、超過した速度で走行すると取り締まられ、罰則を受けることを知っていると思います。しかし、高速道路には「最低速度」が定められていることは、忘れられがちです。

高速道路の本線車道は、指定がない限り50km/hの最低速度が定められています。これは速度の高い高速道路上に、低速走行するクルマがあると危険なため。(渋滞時や悪天候時など、やむを得ない状況を除き)最低速度未満の速度で走行すると、最低速度違反で罰則の対象になります。

最低速度をあらわす道路標識は、速度の下にアンダーバーが引かれています。普通車の最低速度違反の違反点数は1点、違反金は6,000円です。

>>>駐停車禁止に時間指定……忘れがちな標識をおさらい

問題(4) 「キープレフト」は法律で定められている

正解:○

「キープレフト」、別名「左側通行の原則」には2つの意味があります。ひとつは「車線の左側にクルマを寄せて走行すること」、もうひとつは「片側に複数の車線がある道路では、一番左の車線を走行すること」です。ともに道路交通法第20条に定められています。

片側二車線の高速道路では、左の車線が走行車線、右の車線は追い越し車線となります。通常は左の車線を走行し、前走車(前を走行するクルマ)を追い越すときのみ、追い越し車線を走行することができます。

片側三車線以上の場合は一番、右の車線が追い越し車線となり、一番左から追い越し車線の左隣の車線までが走行車線になります。原則、車両は一番左の車線を走行し、普通自動車は全体の速度(流れ)に応じて、他の走行車線の走行が認められます。

追い越し車線で前走車を追い越したあとは、すみやかに走行車線に戻るよう定められています。そのまま追い越し車線を走行し続けると、車両通行帯違反として罰則の対象に。普通車の車両通行帯違反の違反点数は1点、違反金は6,000円です

首都高は道路の左右に分岐や出口、合流があるため、片側二車線であっても追い越し車線が無く、どちらも走行車線となっています。右側にある出口や分岐を利用するため、右側の車線を走行することは認められていますが、原則として左側の車線を走行しなければなりません。

>>>首都高をスムーズに走るには? 走行のポイントや注意点を解説!

問題(5) 左に登坂車線が出てきたので車線変更し、80km/hのまま走行した

正解:×

上り勾配のある高速道路で、積み荷などの影響により速度の低下するクルマが安全に走行できるよう設けられる登坂車線。登坂車線は本線車道ではないため、キープレフトで車線を変更する必要はありません。

登坂車線は最低速度が定められていないため、50km/h未満の速度で走行しても違反になりません。ただし、最高速度は60km/hと定められているので、80km/hで走行すると最高速度違反になります。

>>>高速道路でトラブル発生!そのときどうする?

問題(6) 追い越しのときは制限速度を超えてもいい

正解:×

追い越し車線であっても、最高速度は走行車線と同じ速度に定められています。最高速度が80km/hの区間ならば、追い越し車線であっても80km/h以上の速度を出してしまうと最高速度違反になります。

>>>苦手克服!高速道路の「基本の走り方」をマスターしよう

問題(7) 車間距離は常に100mである

正解:×

道路交通法では一般道・高速道路問わず、「前走車が急停止しても、安全に止まれる距離(車間距離)を取り、保たねばならない」と定められています。

JAFの報告によると、クルマの停止距離(急ブレーキを判断した瞬間から実際にブレーキを踏み、クルマが停止するまでの距離)は、80km/hでの走行時で76m、100km/hでの走行時で112m。前走車も走行していることを踏まえると、必要な車間距離は80km/hでの走行時で66.7m、100km/hでの走行時で83.3m。

ただし、これは路面が乾いている状態の話です。路面が濡れていれば、停止距離はおよそ1.5倍に延び、くわえてタイヤが摩耗して残り溝が少ない状態ならば、もっと延びてしまいます。

また雨天時の高速道路では、雨足と走行するクルマの水しぶきが視界を遮ることも。前走車や隣の車線を走行するクルマの水しぶきが、前走車のブレーキランプが見えづらくし、急ブレーキの発見を遅らせてしまうこともあります。

雨天時や降雪時は状況にあわせて速度を調整し、晴天時以上の車間距離を保ちましょう。

>>>慣れた人でも要注意。雨の道を安全に走る9つのポイント

問題(8) SAやPAでの車中泊は違法である

正解:×

SAやPAは、明確に車中泊を禁止していません。しかし、SAやPAは高速道路を利用する多くの人に、適切な休憩を取ってもらうことを目的とした施設です。駐車スペースがなかったからと休憩を断念し、疲労した状態で運転を続けるのは、とても危険なこと。そのため各NEXCOでは、SAやPAの利用は短時間に留め、駐車スペースを譲り合うよう呼びかけています。

仮眠程度の利用は問題ありませんが、オートキャンプ場代わりに長時間、駐車スペースを占有するのは避けるべきでしょう。

>>>道の駅での宿泊はNG? 快適に寝るための工夫は? 「車中泊」を楽しむための基礎知識

問題(9) 目的のICを通り過ぎてしまった場合、行き過ぎた分の通行料は支払わなくてもいい

正解:○ 

各NEXCOでは、うっかり目的のICを通り過ぎてしまった、あるいは分岐を間違えてしまった人への救済措置として「特別回転」という制度を実施しています。

通り過ぎ、あるいは分岐を間違えたら、次のIC(スマートICを除く)で一般ゲートに向かいます。このとき、事前にETC車載器からETCカードを抜いておきましょう。ゲートで係の人に事情を説明すると、反対方向のICに誘導され、あらためて目的のIC、あるいは分岐先に向かうことができます。特別回転を利用すれば、通り過ぎてしまった分の利用料金は請求されません。

状況により、目的のICや分岐後の料金所で、一般ゲートからETCの処理を行うよう求められる場合もあります。また特別回転のできないICもあるので、詳しくは係の人に尋ねましょう。

首都高には、特別回転の制度はありません。目的のICを間違えたら、次のICから一般道を利用する、あるいは反対方向のICから再度、首都高を利用することになります。通り過ぎた分の利用料金の返金はなく、乗り直した場合は、あらためて利用料金を支払います。

>>>首都高速の難所はココ!乗り方と合流のコツを押さえよう

問題(10) 故障などでやむなく停車した場合、三角停止表示板を設置しないと違反になる

正解:○

高速道路は法令の規定や警察官の指示があった場合をのぞき、駐車や停車は禁じられています。しかし、事故や故障などやむを得ない事情に限り、例外として路肩や路側帯への駐停車が認められます。

もし、クルマの故障などで停車しなければならない場合、まずハザードランプを点灯し、クルマを路肩や路側帯へと寄せて停車後。後続車にクルマの停止を知らせるため、三角停止表示板を50m以上後方に設置しましょう。三角停止表示板の設置は法令で定められており、怠ると「故障車両表示義務違反」により罰則の対象となります(一般道では三角停止表示板の表示義務はありませんが、設置したほうが安全)。

また、あわせて発煙筒を三角停止表示板より後方(後続車からは手前)に設置することで、より早く異変に気付いてもらえます(発煙筒には使用義務がありません)。とはいえ、三角停止表示板を設置しても、後続車が停車するクルマに追突する可能性がありますから、同乗者も含めて車内に留まらず、ガードレールの外へ避難しましょう。

三井のカーシェアーズでは全シェアカーに三角停止表示板を積載しています。ただし、前の利用者がどこかで下ろし、積載を忘れてしまうケースも考えられます。出発の前には、ちゃんと積まれているかの確認をお願いします。

>>>高速道路でトラブル発生!そのときどうする?

問題(11) 故障時の救援依頼は必ず非常電話からしなければならない

正解:×

クルマが故障し、同乗者の避難や三角停止表示板などを適切に配置したら、救援の依頼を行います。救援は高速道路に設置される非常電話のほか、携帯電話からも行うことができます。だから、正解は「✕」。

非常電話は高速道路を管理する「道路管制センター」へ繋がっています。受話器を取るだけでスタッフに繋がるので、状況を説明して指示を仰ぎましょう。携帯電話を利用する場合の連絡先は、道路緊急ダイヤル(#9910)です。このときは、停車した場所を正確に伝えるため、近くの「キロポスト」の数字を確認しておきましょう。

安全な場所に移動したら三井のカーシェアーズのサポートセンターに連絡し、移動手段などの相談を行います。電話番号はアプリの会員ページや車内マニュアルで確認できます。

>>>トラブルにあった場合の対応(三井のカーシェアーズ)

今一度、高速道路のマナーや法律を見直して、安全で快適なドライブを!

クイズは何問、正解できましたか? トラブルにあった場合の対応意外と忘れている交通ルールやマナー、高速道路の利用方法があったのではないでしょうか。

正しくルールを覚えておけば不測の事態を防げ、またICの通り過ぎといったミスにも余裕を持って対処することができます。定期的に交通ルールやマナーを再確認し、安全で快適なドライブを楽しみましょう!

>>>さらに楽しく安全に「ドライブの知識」の記事一覧

>>>「おすすめドライブ」スポットやルートを紹介!

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運転がうまい人は何が違う? コツを知って運転スキルを向上させよう https://blog.carshares.jp/17994/ https://blog.carshares.jp/17994/#respond Wed, 29 Nov 2023 19:00:00 +0000 https://blog.carshares.jp/?p=17994 なかなか運転が上達しない、運転への苦手意識が克服できない……、そんな風に思っている人も多いもの。中には、「運転のうまい人は、何が違うんだろう?」「どうして、自分は運転が苦手なの?」と思ったことがある人もいるかもしれません。

そこで、ベテランドライバーや運転のうまい人が実践しているコツと注意すべきポイントを紹介します。コツや注意ポイントを知っておけば、運転スキルの上達スピードも上がりますよ。

<目次>
運転のコツ①:シート位置をリラックスできる姿勢に調整
運転のコツ②:まずは「ゆっくり」のスピードで練習
運転のコツ③:路面の速度表示の「0」に合わせて走る
運転のコツ④:操作は慌てない!急発進・急停止に要注意
運転のコツ⑤:右左折のポイント
運転のコツ⑥:バック駐車のポイント
ポイントがわかれば、どんなクルマにも乗れる

運転のコツ①:シート位置をリラックスできる姿勢に調整

運転に苦手意識を持っている人は、「怖い」という意識が強いためか、シートの位置を“前寄り”にしがちです。シートを前にすればフロントガラスが近くなって、外がよく見えるようになりますが、その代わりにハンドルやペダル操作がしにくくなります。また、縮こまった姿勢になるため、手や足の力の調整もしづらくなるものです。

上手に運転したいのであれば、身体を動かしやすい姿勢にすることが重要となります。まずは、シートの奥まで深く座ります。その状態でブレーキペダルを踏み込み、足が伸びきる少し手前にシートの位置を調整します。

腕や足が伸び切らず、ハンドルやペダルに余裕を持って届くように調整する
腕や足が伸び切らず、ハンドルやペダルに余裕を持って届くように調整する

その上で、ハンドルを回しやすい位置に調整しましょう。ハンドルは、車種によって上下だけに調整できるもの(チルトステアリング)と、上下に加えて前後にも調整できるもの(テレスコピックステアリング)があります。身体を動かしやすいリラックスできる姿勢にするのが、上手な運転の第一歩です。

ハンドル位置の調整はハンドルの下、もしくは横にあるレバーでロックを解除して行う
ハンドル位置の調整はハンドルの下、もしくは横にあるレバーでロックを解除して行う

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運転のコツ②:まずは「ゆっくり」のスピードで練習

街を走るクルマの流れが「速い」と感じることもあるでしょう。「後ろから追いつかれたら、どうしよう」「怒られたら、どうしよう」と考えるほどに、焦ってしまうもの。そんな緊張状態になっては、ますます運転はうまくいきません。

まずは、「ゆっくり」と心を落ち着けることが大事。マイペースを心がけましょう。落ち着いて、自分のペースで運転することが、結果的にもっともスムーズな運転につながります。

慣れるまでは、まずは自分が怖くないと思えるスピードでOK
慣れるまでは、まずは自分が怖くないと思えるスピードでOK

それでも、後ろのクルマに追いつかれて、それが気になるようであれば、後続車を先に行かせましょう。ウインカーを出しながら路肩に寄れば、後ろのクルマは抜いてゆくはずです。 後ろを気にせずに走ることができれば、マイペースで走れるようになります。

後ろから速いクルマが来たら、ウインカーを出して路肩に寄り先に行かせる
後ろから速いクルマが来たら、ウインカーを出して路肩に寄り先に行かせる

もしもスピードが怖いのであれば、あえてちょっとだけ加速してみてください。時速40kmが怖いと思っていても、時速50kmを体験してみれば時速40㎞が怖くなくなるものです。一度、思い切って少し速度を上げみましょう。運転がうまい人は、他のクルマの流れに合わせることが自然とできています。まずは自分のペースで練習し、慣れてきたら他のクルマの流れに沿って運転することを意識してみてください。

運転のコツ③:路面の速度表示の「0」に合わせて走る

「クルマの車幅感覚がよくわからない」という人は、路面に描かれている制限速度の数字を目安にするのがおすすめです。たとえば、路面に「40」とあれば、その「0」の上を自分(運転席)が通過するように意識します。そうなれば、自然とクルマは車線の中央を走るのです。

自分が「0」の上を走るようにすると、車線の中央を走れる
自分が「0」の上を走るようにすると、車線の中央を走れる

「隣を走っているクルマに近づいてしまう」や「だんだんと車線の端に寄ってしまう」というときは、自分の視線を意識してみましょう。子どものころにした、自転車の練習を思い出してみてください。「障害物にぶつかる!」と思うほど、その障害物に向かってしまった経験はありませんか? 実は、これも視線が原因です。

クルマや自転車は、ドライバーが意識して視線を送った方向に進んでしまうもの。そのため「横のクルマが気になる」とチラチラと横を見れば、自然と自分のクルマは隣へ寄っていってしまいます。

隣のクルマが気になるが、気にするほど寄っていってしまう……
隣のクルマが気になるが、気にするほど寄っていってしまう……

逆に、路面の数字の「0」を目指して走るときも、数字に視線を送れば、スムーズにその上を通過できるのです。クルマは「視線を送った先に行く」ということを覚えておきましょう。そして、運転するときは、行きたい方向の“なるべく遠く”を見るようにするのが上手な運転のコツとなります。慣れるまでは、「遠くを見る」と声に出しながら運転して意識づけするのもおすすめです。

運転のコツ④:操作は慌てない!急発進・急停止に要注意

人は慌ててしまうと、動作が急になってしまう傾向があります。運転も同様です。慌ててブレーキを踏むと、急ブレーキになってしまいますし、アクセルであれば急発進になります。

運転操作は、「必要な操作量」を「必要なタイミング」までに終わらせる必要があります。そのときに運転の上手な人は、ゆっくりと操作を行っています。そこで必要となるのが“余裕を持つこと”です。たとえば、ブレーキ操作の場合、ギリギリになってペダルを踏むと急ブレーキになってしまいます。「少し早いかな」と思うぐらい、余裕を持った操作を心がけるといいでしょう。

操作は「早め」に「ゆっくりと」が基本
操作は「早め」に「ゆっくりと」が基本

上手にブレーキを踏むためには、赤信号を早いタイミングで認識して、余裕をもって運転操作を開始しましょう。まずはアクセルを抜いて、少しずつブレーキを。発進も、信号の変化を予想しながら、アクセルを踏む準備をしておき、信号が青になったらゆっくりとアクセルを踏み始めましょう。

なるべく「遠く・広く」見わたすことで、信号や標識、周囲の交通状況を把握する
なるべく「遠く・広く」見渡すことで、信号や標識、周囲の交通状況を把握する

慌てないためには、判断するための時間を多くすることが大切です。直前のクルマだけでなく、なるべく遠く・広く見渡すように、心がけましょう。次に何が起こるのかを予測できれば、判断するための時間に余裕が生まれます。また、前を走るクルマとの車間距離を少し多めに取るのもおすすめです。判断する時間が生まれ、心に余裕ができます。

運転のコツ⑤:右左折のポイント

右や左に曲がるときのハンドル操作も、「ゆっくり」と行うことがポイント。また、必要なハンドルの操作量をこなすための、適切なタイミングも重要です。このとき、ハンドル操作に応じてクルマが動いていることを意識しましょう。“どれだけ曲がっているのか”を感じとることができれば、狙った走行ラインを走ることも簡単になります。

上手な人の運転を見ていると、「急」のつく操作をせず、ゆっくり操作していることがわかる
上手な人の運転を見ていると、「急」のつく操作をせず、ゆっくり操作していることがわかる

また、クルマは内輪差といって、曲がるときに前輪よりも後輪が内側を通ります。この後輪の通るラインを意識しないと、左折や右折時の巻き込みになることも。上手に曲がるためには後輪の場所を意識するのがポイントです。さらに右折するときは、車体の左前方を意識するとスムーズに曲がれます。

交差点を曲がるときはもちろん、駐車場から出るときにも内輪差に注意しよう
交差点を曲がるときはもちろん、駐車場から出るときにも内輪差に注意しよう

どちらにせよ、狭い場所などで曲がるときは無理をせずに、スピードを十分に落としましょう。場合によっては一時停止して安全を確認してもかまいません。

運転のコツ⑥:バック駐車のポイント

後退しながらの駐車を苦手とする人には、「どこを見ていいのかわからない」というケースが多いのではないでしょうか。カレコのクルマは全車バックモニターを装着していますが、基本となるのは「ドアミラーをよく見る」ことです。

駐車のポイントは、バックモニターに頼らず、ドラミラーをきちんと見ること
駐車のポイントは、バックモニターに頼らず、ドラミラーをきちんと見ること

ドアミラーで何を見るかといえば、自分のクルマと他のクルマや壁との距離や角度です。また、後退するときは、「まっすぐ後退」と「曲がりながら後退」の2つを別々に行うようにしましょう。そのときに、ドアミラーで他のクルマや壁との距離や角度が、どのように変わってゆくのかを見るのです。

もしも、他のクルマや壁との間隔が見づらいと思ったら、ミラーの角度を変えてみてください。少し下に向けて車体がよく見えるようにしたり、自分のクルマの後輪まで見えるようにドアミラーを調整したりすれば、後輪を駐車枠に合わせたように駐車することもスムーズになります。

鏡面を下に向けると、駐車枠や後輪の様子を把握しやすくなる
鏡面を下に向けると、駐車枠や後輪の様子を把握しやすくなる

バックモニターを活用するポイントは、ふたつ。ひとつは、後退時に人や障害物がないか。もうひとつは、後退駐車の最後に後ろの距離感を確認するときです。バックモニターは、クルマの後ろの様子を見るのに便利な一方、車幅感覚をつかむのには不向きです。そのため、バックモニターだけで駐車枠に納めるのは非常に難しく、おすすめできません。

ガイド線はあくまで目安。バックモニターで車幅感覚はつかめない
ガイド線はあくまで目安。バックモニターで車幅感覚はつかめない

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ポイントがわかれば、どんなクルマにも乗れる!

運転のうまい人は、ここで紹介したようなコツや注意ポイントを自然に実行しています。一度にすべてを覚えるのは、難しいかもしれません。そんなときは少しずつ試して、ひとつずつ身に付けていけばよいでしょう。

まずは「乗りやすい」と感じるクルマを探してみよう
まずは「乗りやすい」と感じるクルマを探してみよう

こうしたコツや注意ポイントさえつかめれば、クルマの大きさや形が変わっても、あまり違和感なく運転できるようになります。また、いろいろなクルマに乗ることで、車両感覚をつかむ訓練にもなります。まずは、コンパクトなクルマからはじめて、いろいろなクルマに乗って練習してみてください。

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「住宅街の運転」で気をつけるべきポイントと上手に走るテクニックまとめ https://blog.carshares.jp/21475/ https://blog.carshares.jp/21475/#respond Wed, 30 Aug 2023 19:00:00 +0000 https://blog.carshares.jp/?p=21475 自宅まで荷物を運べたり友人知人を家まで送り届けたり、「ドア・トゥ・ドア」で移動できるのが、クルマの便利なところ。一方で、クルマを活用すればするほど住宅地を走る機会が増え、大通りや繁華街を走るのとは違った運転テクニックが求められます。

そこで今回は、住宅地を通る道路の特徴や、スムーズに走るためのポイントをまとめました。

<目次>
住宅街の道路の特徴
信号機のない交差点の通り方
道路標識や表示を見落とさないように
交差点でなくても、急な飛び出しに備える
歩行者や自転車は大きくよける
すれ違いは無理せず焦らず
一方通行や時間指定に注意
新たに実施された「ゾーン30」とは
歩行者や自転車の多い場所はどうする?
夜は歩行者が見づらい……
小回りの利くコンパクトなクルマが乗りやすい
「ゆっくり」「無理せず」を忘れずに

住宅街の道路の特徴

民家や集合住宅から幹線道路(一般道路)までの移動を目的とした道路を「生活道路」と呼びます。明確な定義はありませんが、国土交通省の公表する資料では「道幅が5.5m未満の道路」を生活道路と扱っています。

見通しよく整備された新しい住宅街の道路
見通しよく整備された新しい住宅街の道路

こうした生活道路は、基本的にその地域に用事のない人は通らないため、交通量が少なく歩行者や自転車も道路の中央を往来することがあるなど、幹線道路とは様相が大きく異なるものです。

また、生活道路は、幹線道路と比べて道幅がせまく、クルマがすれ違えないこともあります。幹線道路との交差点を除けば、信号もあまりありません。しかし近年、整備された住宅地はクルマが走ることを想定しており、生活道路周辺は事故のリスクを低減するため、見通しよく作られています。

古くからの住宅街は見通しが悪く入り組んだ道路も多い
古くからの住宅街は見通しが悪く入り組んだ道路も多い

一方で町並みの古い、いわゆる下町は民家が密集し、間を縫うように生活道路が敷かれており、見通しが悪い箇所が多いものです。特に大きなサイズのクルマで走行するときは、車両感覚と運転技術が求められます。

信号機のない交差点の通り方

生活道路での交通事故は、およそ半数が信号機のない(交通整理の行われていない)交差点で発生しています。信号機のない交差点は、交差点内に歩行者や自転車が飛び出してくることも多く、もっとも気を付けねばならない場所のひとつです。

こうした交差点への進入方法は道路交通法により定められています。要点は以下のとおり。

●自道路が優先道路だった場合

交差点にさしかかる前に「優先道路」の道路標識があったら、走行している道路が優先道路であることを表しています。徐行や一時停止をする必要はありませんが、歩行者や自転車には十分に注意して進入しましょう。

優先道路の標識
優先道路の標識

ただし、優先道路の標識がない場合も多く、現実的には「交差点で『止まれ』の表示や標識がないほうが優先道路」と考えておくといいでしょう。

●自道路が優先道路でなかった場合

交差点にさしかかる前、道路上に逆三角形の「前方優先道路」の表示があったら、交差する道路が優先道路であることを表しています。交差点には徐行して進入し、交差する道路を走行するクルマを妨げてはいけません。

「止まれ」の標識があったら必ず停止線の前で一時停止する
「止まれ」の標識があったら必ず停止線の前で一時停止する

交差点にさしかかる前に「一時停止(止まれ)」の標識があったら、交差点前で一時停止を行い、左右を確認した上で進入します。一時停止の標識は“見通しの悪い交差点”に設置されることも、あわせて覚えておきましょう。

優先道路や一時停止の標識がない交差点は原則、徐行して進入します。交差点は基本的に“左方優先”です。左側から進入してくるクルマがあったら一時停止し、走行を妨げないようにしましょう。

前方に十字路があることを示す警戒標識
前方に十字路があることを示す警戒標識

多くの場合、交差点の前には「前方に交差点がある」ことを知らせる、黄色い道路標識(警戒標識)が設置されます。この標識に描かれた図案から、前方の交差点が十字路か丁字路か、その形状を知ることができます。

道路標識や表示を見落とさないように

生活道路は注意すべき点が多く、常にあちこち視線を移動させながらの走行となります。そのため、道路標識を見落としがちです。道路標識は看板だけではなく、道路上にも描かれています。

道路標識の見落としは道交法違反だけでなく、いつの間にか一方通行を逆走してしまうなど、危険につながるもの。運転するときに、道路標識を見る癖をつけるよう意識しましょう。

前方に横断歩道または自転車横断帯があることを示すひし形の道路表示
前方に横断歩道または自転車横断帯があることを示すひし形の道路表示

また、標識を見落としがちだと自覚がある人は、スピードが速すぎるのかもしれません。余裕を持って周囲の確認ができるよう、スピードを落としてみてください。

交差点でなくても、急な飛び出しに備える

生活道路は民家や集合住宅の敷地と隣接しており、歩行者や自転車、クルマがひょっこりと出てくることが多々あります。

歩行者や自転車が出てくる“かもしれない”と考えて通行しよう
歩行者や自転車が出てくる“かもしれない”と考えて通行しよう

また、門でエントランスから出てきた歩行者や自転車、クルマを避けるため、走行中の自転車が急に蛇行することもあります。民家前や集合住宅の門の前を走行する際は、飛び出しを予測し、いつでも停車できるよう備えましょう。

歩行者や自転車は大きくよける

狭い生活道路では、歩行者や自転車を追い抜く際、対向車がいる場合はもちろん、カーブなど見通しの悪い場所では追い抜かず、安全な場所まで待ってから、ゆっくりと追い抜きます。

このような見通しの悪いカーブでは対向車が見えないので、追い越さずに待とう
このような見通しの悪いカーブでは対向車が見えないので、追い越さずに待とう

側端に寄ってもらうため、歩行者や自転車にホーン(クラクション)を鳴らすのは厳禁です。歩行者や自転車の脇を通過する際は、「怖い」と感じさせないよう減速し、大きく距離をとりましょう。

すれ違いは無理せず焦らず

前方に対向車が見えたら、歩行者や自転車に注意して側端により、ゆっくりとすれ違います。電柱や道路標識の設置されていない、少しでも広い場所ですれ違うようにすると安心です。

「難しい」「怖い」と感じたら、無理に進まず待つことも大切
「難しい」「怖い」と感じたら、無理に進まず待つことも大切

「道幅がせまいな」とか、「よせるのが怖いな」と感じたら無理に進まず、安全な側端によせて停車。先に対向車に通過してもらいましょう。

一方通行や時間指定に注意

民家が入り組んだ住宅地の生活道路では、クルマの対面通行が困難なため、「一方通行」や「指定方向外進入禁止」といった通行規制が実施されます。道路標識に気付かずに進入し、逆走してしまうのは大変、危険です。

一方通行や指定方向外進入禁止といった規制は、曜日や時間により解除されるケースがあります。その場合は「補助標識」により規制実施曜日や時間が掲示されます。道路標識だけでなく補助標識も見落とさないよう注意しましょう。

時間指定の補助標識は瞬時にわかりづらいので、日頃から見慣れるようにしておくと安心
時間指定の補助標識は瞬時にわかりづらいので、日頃から見慣れるようにしておくと安心

なお、カーナビにも一方通行や指定方向外進入禁止の情報は登録されており、情報を踏まえてルートを提示しています。しかし、新設道路や通行規制の変更が行われた道路の情報が、反映されていない場合があります。

道路標識を見落とさないよう、しっかりと標識を確認し、カーナビの指示と異なる場合は、現地の道路標識や案内に従いましょう。

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新たに実施された「ゾーン30」とは

生活道路を利用する歩行者や自転車の安全を確保するため、2011年より始まったのが「ゾーン30」です。国土交通省と警視庁の連携のもと、2020年末までに全国で4,031箇所(警視庁資料より)が整備されました。

「ゾーン30」の標識や表示を見かけたらスピードに注意
「ゾーン30」の標識や表示を見かけたらスピードに注意

ゾーン30は、幹線道路に囲まれた区域全体が対象となり、生活道路の制限速度を時速30kmに規制するもの。必要に応じて、速度の抑制や抜け道としての利用を抑制するデバイスが施されます。ゾーン30の入り口には、道路標識で区域がゾーン30であることや、時速30kmの制限速度区域であることが提示されます。

歩行者や自転車の多い場所はどうする?

生活道路に関わらず、クルマの運転者は歩行者や自転車の安全を最優先に行動しなければなりません。通学路などの歩行者や自転車の多い場所では、速度を抑えて走行。突然の右左折や蛇行を予測し、追い越しは大きく距離を空けて行います。

道路はあくまでも歩行者優先。強引に進もうとせず、おおらかな気持ちで安全第一で
道路はあくまでも歩行者優先。強引に進もうとせず、おおらかな気持ちで安全第一で

クルマの接近に気付いてもらうためホーン(クラクション)を鳴らすのは、道交法違反に該当します。絶対に行ってはいけません。歩行者や自転車が道路を横断しようとしていたら、横断歩道はもちろん、横断歩道がなくても一時停止をし、安全を確保することが義務付けられています。

夜は歩行者が見づらい……

生活道路は幹線道路ほど街灯が整備されていないため、日没から夜間は見通しが一層、悪くなります。特に夕方は、ドライバーが思っている以上に車外は暗くなっているものです。日の傾きを感じたら、すみやかにヘッドランプを点灯。歩行者や自転車に、早く気付いてもらいましょう。

「まだ明るい」と思っていても、クルマを降りてみると思っている以上に暗い
「まだ明るい」と思っていても、クルマを降りてみると思っている以上に暗い

夜間の運転で「ハイビームは、対向車や歩行者にまぶしい思いをさせるから」と常時、ロービームで走行する人もいますが、厳密にはこれは間違い。夜間の走行はハイビームが基本で、対向車や先行車、歩行者がいる場合、ロービームに切り替えて走行します。クルマと歩行者の夜間事故は、ほとんどの場合、クルマがロービームであるそうです。

ハイビームは、ロービーム点灯時にウインカーレバーを奥に倒すことで作動する
ハイビームは、ロービーム点灯時にウインカーレバーを奥に倒すことで作動する

物陰が増え、歩行者の発見が遅れる夜間は、なにより速度を抑えて走行することが大切です。暗がりに歩行者の姿がみえたら、余裕を持って避けられる速度で走行しましょう。

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小回りの利くコンパクトなクルマが乗りやすい

特に古い町並みの住宅地は、道幅がせまい上に見通しの悪い曲がり角が多く、電柱も道路に設置されています。大きなクルマで走行する場合、曲がり角では内輪差を考慮し、車体をぶつけないよう走るための車両感覚や運転技術が求められます。

写真の「ヤリス」をはじめ、コンパクトカーや軽自動車は小回りも利き、運転しやすい
写真の「ヤリス」をはじめ、コンパクトカーや軽自動車は小回りも利き、運転しやすい

免許証を取得したばかりなど、まだ運転に慣れていない人は、運転席からの視界が良く、小回りが効き、車両感覚のつかみやすいコンパクトなクルマを利用すると、より安心して走行することができます。

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「ゆっくり」「無理せず」を忘れずに

住宅地では、周囲の状況から「この先、なにが起こるか」をあらかじめ想像する、予測運転が重要になってきます。たとえば、子どもが前でなく横を向いていたら、別の子ども(お友達)の存在や、「そっちに向かって走り出すかも」と、次の行動を予測し、備えることができます。

歩行者、特に子どもは予測のつかない動きをするのでよく注意する
歩行者、特に子どもは予測のつかない動きをするのでよく注意する

またスピードが出ていると、視野が狭くなってしまうもの。しっかりと周囲を確認できる速度で走行し、道路標識や障害物の先に見える人影、はみ出たクルマの先端部を見落とさないようにしましょう。

歩行者や自転車と対向車がいるとき、無理に追い抜く必要はありません。一時停車して対向車とすれ違ったのち、前方の安全を確認してから、ゆっくりと歩行者や自転車を追い抜きます。

理屈ではわかっていても、実際にハンドルを握ってみると難しいものです。とはいえ、実践なくして運転の感覚やテクニックは身につきません。すべてにおいて余裕のある運転を心がけ、できることから実践してみてください。

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