ドライブの知識

高速道路でトラブル発生!そのときどうする?

この時期、年末年始の帰省や旅行、ウインタースポーツなどを楽しむため、高速道路を使う人は多いでしょう。気温が低く、積雪や路面の凍結なども起きる冬場は、トラブルも起きがちです。そこで今回は、高速道路でトラブルが起きたときの対処法をお伝えします。

<目次>
高速道路ではどんなトラブルが起きている?
もしも高速道路でトラブルが起きてしまったら…?
発煙筒と停止表示器はどこにある?
ETCゲートが開かない!そんなとき
トラブルが起きても慌てない

高速道路ではどんなトラブルが起きている?

JAFの「ロードサービス救援データ(2019年年末年始「四輪」)によると、年末年始の高速道路では、以下のようなトラブルが多く発生しています。

<JAFロードサービス 主な出動理由TOP5>
第1位:タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足:28.83%
第2位:燃料切れ:11.23%
第3位:事故: 9.59%
第4位:過放電バッテリー: 7.11%
第5位:発電機/充電回路: 3.13%

※JAF「ロードサービス救援データ(2019年年末年始「四輪」)」

カレコのクルマは定期的にメンテナンスを行い、空気圧(エア圧)チェックも実施していますが、出発前にガソリンスタンドなどで空気圧チェックをしておくと、さらに安心です。また、出発時には必ず、燃料が十分に入っていることを確認しておきましょう。

 出発前に必ず燃料の残量を確認しておこう(写真はハスラー)
出発前に必ず燃料の残量を確認しておこう(写真はハスラー

<関連記事>
>>>「クルマの安全点検・清掃活動はどうやってるの?」の疑問にお答えします!

もしも高速道路でトラブルが起きてしまったら…?

万全を期していても起きてしまうのが、トラブルというものです。そんなときは、慌てずに以下の手順で対応してください。

<高速道路走行中のトラブル対応>
(1)ハザードを点灯して路肩に寄せる
(2)発煙筒:停止表示器材を車両後方に置く
(3)ガードレールなどの外側に避難
(4)非常電話かケータイで救護依頼
(5)カレコ利用の場合はカレコサポートセンターへ連絡

走行中にクルマの異常を感じたら、まずはハザードを点灯して速度を少しずつ落とし、路肩に停車しましょう。そして、停車しているクルマがいることを知らせるため、発煙筒と停止表示器材(三角停止板)をクルマの後方に設置します。

その後、安全のためガードレールの外側などに避難し、電話で救護依頼をします。1kmごと(トンネル内は200mごと)に設置されている非常電話でもお持ちのケータイでも、どちらでも構いません。ケータイから救護依頼をする場合は、全国共通の道路緊急ダイヤル「#9910」にかけます。いずれも道路管制センターにつながりますので、係員の指示を仰いでください。

 非常電話は路肩のほか、サービスエリアにも設置されている
非常電話は路肩のほか、サービスエリアにも設置されている

電話で現在地を伝えるときは、キロポストを見て「○○km付近です」と伝えるとスムーズです。カレコのクルマを利用中の場合は、カレコサポートセンターへの連絡も忘れずに。

発煙筒と停止表示器材はどこにある?

後続車にクルマが停まっていることを知らせる、発煙筒や停止表示器材。故障や事故で高速道路上に停車する場合、使用することが義務付けられており、カレコのクルマはどちらも装備しています。

発煙筒は、ほとんどの車種が助手席の足元に設置。一部の輸入車などではドアポケットやグローブボックス(助手席前の収納)に収納、停止表示器材(三角停止板)は荷室に収納されています。

 発煙筒は助手席足元に設置されているのが一般的(写真はハスラー)
発煙筒は助手席足元に設置されているのが一般的(写真はハスラー)

ケースから本体を取り出したところ。白いキャップの裏が擦り板になっていて、ここにマッチの要領で点火する

 三角停止板は荷室に収納されている。箱から出して三角停止板に組み立てる
三角停止板は荷室に収納されている。箱から出して三角停止板に組み立てる
 高速道路ではクルマの50mほど後方に設置する(写真はイメージ)
高速道路ではクルマの50mほど後方に設置する(写真はイメージ)

ETCゲートが開かない!そんなとき

車両のトラブルの他に、ETCゲートが開かないトラブルもしばしば発生しています。もしもゲートが開かなかった場合は、絶対にバックせず、追突防止のためハザードを点灯し、レーンに設置されているインターホンで係員に連絡してください。

 もしもゲートが開かなかったらバックせず、係員の指示に従う
もしもゲートが開かなかったらバックせず、係員の指示に従う

ETCゲートが開かない原因には、通信不良や車載機器の故障なども考えられますが、その多くはETCカードにまつわるもの。具体的には「有効期限切れ」や「ETCカードの入れ忘れ」などです。

有効期限については出発前に確認しておくといいでしょう。サービスエリアなどで休憩するとき、防犯のために一度カードを抜き取る人もいます。再出発時に、カードを入れ忘れるケースが多いので、こちらも出発前に確認するようにしてください。

 お出かけ前にETCカードの有効期限を確認しよう
お出かけ前にETCカードの有効期限を確認しよう

トラブルが起きても慌てない

走行中、特に高速道路でクルマに異常が起きたときは慌ててしまいがち。でも、トラブルが起きたときは、落ち着いて行動することが何よりも大切です。

対処法を事前に頭に入れておくだけでも、余裕は生まれるもの。今回、紹介した対処法を覚えておいて、速やかに対応できるようにしておくといいでしょう。くれぐれも、「目的地に到着することを優先させる行動」は避け、年末年始のお出かけも安全にドライブをお楽しみください。

<関連記事>
>>>標識、トンネル、サービスエリア…高速道路が楽しくなる9つの豆知識

>>>苦手克服!高速道路の「基本の走り方」をマスターしよう

>>>ミラーバーンにブラックアイスバーン……冬のドライブの注意点

<最新情報はカレコ公式SNSで>
FacebookTwitterInstagramLINE

  • 記事内容は公開時のものです。変更になる場合があります。