桜もすっかり葉桜となり、新緑のまぶしい季節になりました。本格的な夏が訪れる前に、緑あふれる山里で、心身のリフレッシュなどはいかがでしょう? 今回は養老渓谷(千葉県大多喜町)を中心に、滝巡りとグルメを楽しむドライブコースを紹介します。
<目次>
・都心から養老渓谷まで、東京湾アクアライン経由で90分
・桜と新緑が周囲を彩る粟又の滝
・新しい養老渓谷の名所、金神(こんじん)の滝
・和食処「清恵」で、体が喜ぶ旬のタケノコ料理三昧!
・「里山のジェラテリア風鈴堂」で極上のジェラートをいただく
・今回のドライブに利用したクルマ:マツダ「ロードスター」
都内から養老渓谷まで、東京湾アクアライン経由で90分
都内から養老渓谷までは、東京湾アクアラインを経由しておよそ80km、時間にして90分ほどの道のりです。
有明JCT、あるいは大井JCTから首都高速湾岸線を利用して横浜方面へ。川崎浮島JCTから東京湾アクアラインに分岐します。海ほたるPAは、養老渓谷までのほぼ中間の距離です。必要に応じて立ち寄り、休憩を取りましょう。
>>>東京湾アクアライン(海ほたるPA)でUターンドライブ!(6時間パック)
東京湾アクアラインを渡り終えたら、木更津JCTから圏央道(首都圏中央連絡自動車道)に乗り入れます。木更津ICで一般道に下りて、国道410号線を久留里方面(南方面)へ進行。30分ほど走行すると、養老渓谷に到着します。
桜と新緑が周囲を彩る粟又の滝
昨年(2023年)9月に発生した記録的な大雨により、養老川沿いの遊歩道は一部が崩れるなどの被害が出ました。現在(2024年4月)も復旧作業の途中にあり、養老川周辺は崩落の危険から、進入禁止になっている箇所が多数あります。通行状況は大多喜町公式サイトや養老渓谷観光協会公式サイト、大多喜町観光協会の公式サイトで確認することができます。お出かけ前には目を通しておきましょう。
>>>大多喜町公式サイト
>>>養老渓谷観光協会公式サイト
>>>大多喜町観光協会公式サイト
最初に向かった中瀬遊歩道は多くの作業員による、復旧作業の真っ最中だったため、粟又の滝を目指します。
「町営 粟又の滝駐車場」にロードスターを駐車。案内看板に従って粟又の滝へ向かうと、養老渓谷の新しいスイーツスポット「山里のジェラテリア山猫」が見えてきます。粟又の滝の入り口はジェラテリア山猫の一角にあり、滝見テラス席への入り口と供用になっています。
徐々に大きくなる滝の音を耳に、つづら折りの坂を下ります。林を抜けると、粟又の滝が目に飛び込んできました。
粟又の滝はおよそ100メートルに渡り、水がしぶきをあげて流れ落ちる、ゆるやかな滝です。川沿いの新緑が白い滝を包み、絵画のような美しさをつくります。
粟又の滝のすぐ上流と下流では、川のほとりまで下りることができます。足場が悪くなるので、あらかじめ歩きやすく、滑りにくい靴を履いておきましょう。
▼粟又の滝
住所:千葉県夷隅郡大多喜町粟又157
駐車場:あり(有料)
URL:https://www.youroukeikoku.com/spot/awamata/
新しい養老渓谷の名所、金神(こんじん)の滝
粟又の滝の景色を楽しんだ後は、「山里のジェラテリア山猫」か、その姉妹店にあたる「山猫かき氷」に寄ろうと思っていたのですが、残念ながら取材日は両店ともにお休みでした。そのまま「金神の滝」まで散策します。
金神の滝は、日帰り温泉施設「滝見苑けんこう村ごりやくの湯」の敷地内に位置します。滝を見るだけならば、無料で敷地内を通ることができます。
「滝見苑けんこう村ごりやくの湯」の敷地内には、金神の滝に続くハイキングコースが整備されています。小川沿いの小径を10分ほど進むと、赤い鳥居と高所から流れ落ちる金神の滝が見えてきます。
▼金神の滝(滝見苑けんこう村ごりやくの湯)
住所:千葉県夷隅郡大多喜町 粟又字ヤシウ176
駐車場:あり
URL:https://www.goriyakunoyu.jp/
和食処「清恵」で、体が喜ぶ旬のタケノコ料理三昧!
この時期、大多喜町をはじめとする千葉県中央部の山里地域では、タケノコと山菜が旬を迎えます。特に粘土質が育む白タケノコは、やわらかくてアクが少なく、味も良いことで有名です。せっかく旬の時期に訪れたのですから、この時季ならではの味覚を味わうことにしました!
タケノコ料理を求めて向かった先は、地元でおいしいと評判の和食処「清恵(きよえ)」です。暖簾をくぐると、落ち着いた雰囲気の店内と、とても感じのいい女将さんが出迎えてくれました。
「清恵」は湯葉料理を看板メニューとし、うどんやおそばの他、旬の食材を用いた「季節の御膳」が提供されます。今の季節の御膳は、もちろん地元、大多喜産の白タケノコを用いた「たけのこ御膳」。季節の御膳は日々、提供できる数が決まっています。この日はまだ大丈夫だったので、早速、オーダーしました。
御膳の内容は、メインの「たけのこご飯」の他、「たけのこなまり漬け」、「ふき味噌大根」、「小鉢三点盛」、「お新香」、そして「たけのこ味噌汁」。お味噌汁の具は日により替わるようで、この日はタケノコとワラビのお味噌汁でした。
たけのこご飯に顔を近づけると、タケノコの心地良い香りが鼻をくすぐります。評判通り、タケノコはやわらかく、えぐみは感じられません。お味噌汁のワラビからもえぐみはまったくなく、アク取りなどの下処理が、丁寧に行われていることがうかがえます。
おいしくてどこか懐かしく、また食べに来たくなる味……。食事を終えてお店から出るとき、しみじみと感じました。
▼和食処「清恵」
住所:千葉県夷隅郡大多喜町葛藤578-3
駐車場:あり(無料)
URL:http://kiyoe.net/
*残念ながら、今年のタケノコ料理の提供は終了したようですが、2024年の6月上旬からは夏の御膳「鮎料理」が提供される予定とのことです。
金神の滝から「清恵」へ移動している途中で目にした、山の駅「喜楽里(きらり)」。気になったので、改めて向かいます。
取材日はオープンで走行していたロードスター。駐車場に入るや、焼き魚の香りが出迎えてくれます。見れば店頭では鮎の塩焼きを販売中。養老川は鮎釣りができる川としても知られています。これからが旬の鮎。まだお腹に余裕があったので、いただくことにしました。
この日、扱っていたのは「子持ち鮎の塩焼き」のみ。熱々をかぶりつくと、鮎特有の爽やかな香りと淡泊な旨みが口の中に広がります。もちろん臭味はまったく感じられません。店員さんの「頭から尻尾まで食べられますよ」とのアドバイスの通り、鮎は全身がやわらかく、きれいに完食できました!
店内の売店には大多喜町を中心とした、地域の特産品が多数、取り揃えられていました。残念ながらタケノコはなかったのですが、タケノコの加工食品はいくつかあったので、お土産に「筍ごはんの素」と「大多喜カリー」を購入します。
▼山の駅 喜楽里
住所:千葉県夷隅郡大多喜町小田代148-24
駐車場:あり(無料)
URL:https://yourokeikoku-kirari.jp/
「里山のジェラテリア風鈴堂」で極上のジェラートをいただく
そろそろ体が甘いものを欲してきたので、帰り道に立ち寄れる、人気のスイーツ専門店「里山のジェラテリア風鈴堂(ふうりんどう)」へとロードスターを走らせます。
新鮮な卵と牛乳をふんだんに使った「きみつプリン」と「きみつソフトクリーム」で、数々のメディアに取り上げられた「きみつ風鈴堂」。「里山のジェラテリア風鈴堂」は、昨年「きみつ風鈴堂」より分かれて営業を開始しました。
扱うジェラートにはノーマルフレーバーとプレミアムフレーバーがあり、ノーマルフレーバーは「きみつミルク」や「千葉ぴーなっつ」など、日により10種類前後のメニューが用意されます。プレミアムフレーバーは季節で変わる限定メニューで、取材日は「いちごのミルフィーユ」でした。
入店後、券売機でチケットを購入するシステム。店舗前の立て看板を見てメニューを決め、入店しましょう。
選んだジェラートは、プレミアム(いちごのミルフィーユ)シングル。ベースとなるミルクジェラートは濃厚なミルク感と、さっぱりとした甘みがマッチする自信作だそう。
口に運ぶと、なるほどミルクの濃厚さとイチゴの酸味が、それぞれしっかりと主張しているのですが、ジェラートのさっぱりとした風味が両者を包むことで、ほどよく協調。グラデーションのように移り変わる味わいと甘さが心を喜ばせ、楽しくも幸せな気持ちにさせてくれます。
「きみつ風鈴堂」の看板商品である「きみつプリン」も、こちらで購入できるそうなので、お土産に購入しました。
▼里山のジェラテリア風鈴堂
住所:千葉県君津市糸川1619-4
駐車場:あり(無料)
URL:https://www.instagram.com/gelateria_fuurindou/
美しい山里の風景や水のせせらぎ、野鳥のさえずりに、心身を癒やされた今回のお出かけ。千葉県の観光と聞くと、真っ先に海や海鮮グルメが思い浮かびます。けれど中央部の山里にも、海沿いに負けない魅力とグルメがあることを、再確認させてくれました。いずれ、のんびりと温泉につかるのを目的に再訪したいと思います。
今回のドライブに利用したクルマ:マツダ「ロードスター」
「人馬一体」を標榜し、軽量化や低重心など、走って楽しいクルマを徹底的に突き詰めたマツダ・ロードスター。ライトウェイトスポーツカーとして、世界中から高い評価を受けている一台です。
スポーツカーであっても、充実した安全支援装備を搭載するロードスター。ペダルの踏み間違いによる誤発進の抑制機能や、アクセルやブレーキ操作を行わなくても、先行車と車間距離を保って追従、あるいは設定した速度で巡航を行う「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール」を備えます。
<今回のお出かけのカーシェア料金>
・車種クラス:プレミアム
・プラン:ベーシック
・時間料金:9,800円(12時間パック)
・距離料金:4,400円(22円×200km)
合計:14,200円
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