クルマ維持費

自動車の維持費はいくら?年間費用やシミュレーション、節約術を解説

本記事では、自動車の維持費の内訳や年間費用、シミュレーション結果を解説します。維持費を抑えるための具体的な節約術も紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

自動車の維持費の内訳

自動車の維持費は、税金や車検代、ガソリン代などさまざまなものがあります。最初に自動車にかかる維持費の内訳を見てみましょう。

内訳

費用の目安

税金

自動車税

普通車:30,000円~100,000円程度

軽自動車税

軽自動車:一律10,800円

自動車重量税

●        普通車:4,100円~49,200円

●        軽自動車:6,600円

車検代、法定点検、メンテナンス費用

車検代

数万円~100,000円程度

※受ける場所によって異なる

法定点検

12か月点検

●        普通車:10,000円~22,000円程度

●        軽自動車:9,000円~13,000円程度

24か月点検

12か月点検よりも高い

メンテナンス費用

年間10,000円程度

保険料

自賠責保険料

●        普通車:11,500円~24,190円

●        軽自動車:11,440円~24,010円

※契約期間によって異なる

任意保険料

27,538円~360,309円程度

※ドライバーの年齢や車種、補償範囲、等級、保険会社によって異なる

ガソリン代

●        ガソリン車:月7,000~15,000程度

●        電気自動車:月4,000円~6,000円程度

駐車場代

月8,000円程度

※エリアや駐車場の種類などによって異なる

高速料金

路線や走行距離、曜日、時間帯などによって異なる

ローン代

自動車の料金、頭金、ローン期間、金利などによって異なる

税金(自動車税、軽自動車税、自動車重量税)

自動車の所有者には、税金が課せられます。自動車に関する税金には、自動車税または軽自動車税、自動車重量税があります。

【自動車税、軽自動車税】
自動車税と軽自動車税は、毎年4月1日時点の自動車の所有者に課せられる税金です。普通車の場合、排気量に応じて税額が設定されており、30,000円〜100,000円の範囲で変動します。一方の軽自動車税は排気量が一定のため、税額は一律10,800円です。自動車税と軽自動車税は、毎年5月31日までに1年分をまとめて納付します。

【自動車重量税】
自動車重量税は、自動車の重量に基づいて課せられる税金です。納付のタイミングは車検を受けるときで、次回の車検までの有効期限分をまとめて納付します。普通車の税額は、重量0.5tごとおよび初度登録からの年数によって変動します。例えば、トヨタのヤリスクロスの重量は1.5tで、1.5t以下の普通自動車に該当するため、2回目の車検を受ける場合の税額は24,600円です。

軽自動車の税額は重量に関係なく、初度登録からの年数で変動します。2回目の車検を受ける場合の税額は6,600円です。

なお、エコカーの場合、普通車と軽自動車のどちらもエコカー減税が適用されます。

車検代、法定点検・メンテナンス費用

自動車を手に入れたあとは、道路運送車両法に従って車検を受けなければなりません。それに伴い、車検代、法定点検、メンテナンス費用が必要です。

【車検代】
新車で購入した場合は、初度登録から3年後のタイミングで車検を受けることが法律で義務付けられています。それ以降は、2年に1回の頻度での車検が必要です。

車検代には、車検基本料と法定費用(自動車重量税、自賠責保険料、印紙代)が含まれます。このほか、部品交換や修理が必要な場合は、別途費用が発生します。車検代は、どこで車検を受けるかによって異なりますが、ガソリンスタンドやカー用品店では数万円程度、ディーラーでは100,000円程度が目安です。

【法定点検費用】
法定点検は、道路運送車両法に基づき自動車が安全に走行できるよう、定められた定期点検です。12か月点検と24か月点検があり、12か月点検では29項目、24か月点検では60項目以上が点検対象となります。

12か月点検の費用は自動車の重量によって異なり、普通車は10,000円~22,000円、軽自動車は9,000円~13,000円が目安です。24か月点検は車検と同時に行うことが一般的で、車検代に含まれます。点検項目が多いため、費用は20,000円~50,000円程度かかります。

【メンテナンス費用】
自動車を安全に走行させ続けるためには、定期的なメンテナンスが必要です。主なメンテナンス項目と費用は次のとおりです。

  • オイル交換
  • オイルフィルター交換
  • エアクリーナー交換
  • ワイパーゴム交換
  • バッテリー交換
  • 冷却水交換
  • タイヤ交換
  • ブレーキパッド交換 など

メンテナンス費用は車種や使用状況によって変動しますが、普通車と軽自動車のメンテナンス費用は年間で10,000円程度です。ただし、バッテリー交換や冷却水の交換など、車両の状況に応じて追加のメンテナンスが必要になると、もう少し費用がかかることもあります。

保険料(自賠責保険料、任意保険料)

保険には、自賠責保険と任意保険があります。それぞれの特徴と保険料は以下のとおりです。

【自賠責保険料】
自賠責保険は、自動車損害賠償保障法に基づき、すべての自動車に加入が義務付けられている保険です。補償範囲は対人事故の賠償障害のみです。

自賠責保険料は自動車の種類によって異なり、契約期間に応じて金額が決められています。一般的には車検と同じタイミングで支払われます。

契約期間ごとの保険料は以下のとおりです。

契約期間

普通車

軽自動車

12か月

11,500円

11,440円

13か月

12,010円

11,950円

24か月

17,650円

17,540円

25か月

18,160円

18,040円

36か月

23,690円

23,520円

37か月

24,190円

24,010円

※自動車損害賠償保障法施行令(昭和30年政令第286号)第2条に定める保険金額
※離島以外の地域(沖縄県を除く)
出典:損害保険料率算出機構「自動車損害賠償責任保険基準料率(2023年1月18日届出)」

なお、自賠責保険料は、例年1月に開催される自動車損害賠償責任保険審議会における審議で決定されるため、年によって変動します。

【任意保険料】
任意保険は、万が一の事故に備えて、ドライバーや相手の損害を補償するための保険です。また、対物事故の賠償損害など、自賠責保険でカバーできない損害についても補償ができます。自賠責保険とは異なり、法律で加入が義務付けられているわけではありません。しかし、事故を起こすと多額の費用が発生する可能性があるため、加入しておくと安心です。

任意保険料は、ドライバーの年齢、車種、補償範囲、等級、そして保険会社によって変動します。一般的に、年齢が若いほど保険料は高くなる傾向があります。

ガソリン代

ガソリン代は、自動車の走行距離や燃費によって変動しますが、費用がかさみやすい項目です。近年は原油価格の上昇や円安など、さまざまな要因によってガソリン代の高騰が続いており、多くのドライバーが負担を感じています。

ガソリン代は都道府県によって異なりますが、2024年10月23日時点で公表されているレギュラーガソリンの1リットルあたりの店頭現金小売価格は174.9円(※)です。

例えば、レギュラーガソリンを30リットル入れると、5,247円かかります。スポーツカーや高級車などハイオク車は、さらに高額なガソリン代が必要です。また、電気自動車には電気代がかかり、自宅充電と外部充電によって費用は変動しますが、目安としては月に4,000円~6,000円程度です。

※出典:資源エネルギー庁「石油製品価格調査の結果(令和6年10月23日公表分)」

駐車場代

お住まいの状況によっては、駐車場代が必要になることがあります。駐車場代は月極が一般的で、毎月費用が発生するものです。

金額は地域によって大きく異なり、高額なエリアと低額なエリアでは、数千円から数万円の差が出ることも珍しくありません。また、同じエリアでも、駐車場の種類によって料金が変わり、屋内駐車場は屋外駐車場よりも高い傾向があります。

さらに、月極駐車場を契約する際には、敷金や礼金、仲介手数料などの初期費用が発生するケースもあります。初期費用を抑えたい場合は、礼金や仲介手数料がかからない駐車場を選ぶといいでしょう。

高速料金

高速道路を走行するときには、高速料金が発生します。

高速料金は、同じ路線でも走行距離が長いほど高くなるのが一般的です。例えば、平日の昼間に普通車で「練馬」「木更津東」間を利用した場合、高速料金は5,630円です。

一方、同じ区間でも曜日や時間帯によって割引が適用される場合があります。ETCを装備した車両では、平日朝夕割引、休日割引、深夜割引が適用され、通常よりもおトクな料金で高速道路を利用できます。

ローン代

自動車は高額なため、ローンを組んで購入する人も少なくありません。ローンで購入する場合、毎月の支払いが発生します。支払い金額は、次の要素によって変動します。

  • 自動車の料金
  • 頭金
  • ローン期間
  • 金利 など

なお、自動車向けローンの種類には、ディーラーローン、金融機関系ローン、残価設定型ローンなどがあり、金利もさまざまです。

自動車の維持費はどれくらい?3車種別の年間費用をシミュレーション!

自動車の使用状況によっては、維持費が想像以上にかかることもあります。予算を大幅に超えると、家計を圧迫する可能性もあるため、年間の維持費や月々のコストをシミュレーションしておくことが大切です。

ここでは、車種ごとの年間維持費の目安について詳しく解説していきます。

車種別の年間費用

車種別の年間にかかる維持費の目安(高速料金、ローン代、駐車場代は省く)は、次のとおりです。

※条件
初度登録:2022年9月
年間走行距離:10,000㎞
ガソリン代:174円

 

内訳

軽自動車
(車種例)
ホンダ/N-BOX

普通車

5ナンバー
(車種例)
トヨタ/ヤリスクロス HYBRID

3ナンバー

(車種例)

トヨタ/アルファード

 

税金

自動車税または軽自動車税

10,800円

30,500円

43,500円

自動車重量税

3,300円

7,500円

10,000円

車検代

約50,000円

約50,000円

約50,000円

保険料

自賠責保険料

12,520円

12,915円

12,915円

任意保険料

約48,000円

約50,000円

約60,000円

ガソリン代

117,251円

80,705円

234,501円

合計

約241,871円

約231,620円

約410,916円

上記のとおり、排気量が大きくなるほど税金や保険料などの維持費は高くなります。しかし、ガソリン代も含めた最終的な合計額では、5ナンバーである「ヤリスクロス HYBRID」の方が軽自動車の「N-BOX」より安く抑えられており、改めて燃費の良さの重要性が強調される結果となりました。

また、「N-BOX」と「ヤリスクロス HYBRID」の合計維持費の差額は約10,000円ほどだったのに対し、3ナンバー車である「アルファード」とは150,000円以上の差が生じています。このことを踏まえ、3ナンバー車の購入を検討されている方は、税金や保険料、ガソリン代の目安を事前によく確認しておきましょう。

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月々のコストに換算した場合の負担

年間の維持費を月々に換算した場合、どのくらいの負担があるかを見ていきましょう。

 

内訳

軽自動車
(車種例)
ホンダ/N-BOX

普通車

5ナンバー
(車種例)
トヨタ/ヤリスクロス HYBRID

3ナンバー

(車種例)

トヨタ/アルファード

 

税金

自動車税または軽自動車税

約900円

約2,500円

約3,630円

自動車重量税

約275円

約630円

約830円

車検代

約4,000円

約4,000円

約4,0000円

保険料

自賠責保険料

約1,040円

約1,080円

約1,080円

任意保険料

約4,000円

約4,170円

約5,000円

ガソリン代

約7,290円

約7,290円

約14,590円

合計

約17,505円円

約19,670円円

約29,130円

上記の表からは、自動車の維持費に月々約17,000円~30,000円程度がかかることがわかります。駐車場を利用する人や、高速道路を頻繁に利用する場合、またはローンを組んでいる場合は、さらに費用の負担が大きくなります。

車の維持費を節約する方法

自動車の維持費には、税金や自賠責保険料のように必ずかかる費用があります。これらの金額は法律で定められているため、節約するのが難しい部分もあります。しかし、任意保険、ローン、ガソリン代などは工夫しだいで節約が可能です。

また、自動車は所有するだけで維持費がかかるため、「所有しない」という選択肢も考えられます。近年はカーシェアリングサービス(以下、カーシェア)が充実しており、自動車を所有しなくても使用できる環境が整備されています。

自動車保険、ローンを見直す

維持費を節約するためには、任意保険やローンを見直すことが大切です。補償内容の見直しやネット割引を利用することで、保険料をさらに抑えることができます。

また、複数の保険会社で同じ補償内容を比較すると、より安い保険料で加入できる可能性があります。

維持費の節約には、ローンの見直しも重要です。自動車向けローンにはさまざまな種類があり、それぞれ金利が異なります。

例えば、2,300,000円を4%の金利で借り入れ、3年で返済する場合、総返済額は2,444,586円、月々の返済額は67,905円です。

一方、2,300,000円を8%の金利で借り入れ、3年で返済する場合、総返済額は2,594,651円、月々の返済額は72,073円になります。

このように、ローンの金利によって返済の総額が異なるため、よく比較して、より低い金利で借入れることで、月々の負担を軽減することができます。

軽自動車やエコカーに乗り換える

3ナンバーや5ナンバーの普通車は、軽自動車に比べて税金や車検代、保険料が高い傾向にあります。家族構成や使用目的によって普通車にこだわる必要がない場合、軽自動車への乗り換えを検討するのもいいでしょう。

また、車種に関係なく、エコカーに乗り換えると税負担の軽減につながります。一定の基準を満たしたエコカーには、エコカー減税やグリーン化特例が適用されるためです。

エコカー減税とは、排出ガス性能と燃費性能に応じて自動車重量税を軽減する措置です。電気自動車やプラグインハイブリッド車など、環境負荷の低い自動車に対してはグリーン化特例が適用され、自動車税や軽自動車税が軽減されます。

カーシェアを検討する

自動車を所有すると維持費がかかるため、「自動車を所有しない」という選択肢もあります。

車を所有せずにカーライフを実現する方法として、カーシェアがあります。カーシェアとは、会員登録した人が自動車をシェアして利用する仕組みです。

カーシェアは時間単位で利用できるため、子どもの送迎や買い物などの短時間利用に適しています。ガソリン代や保険料は料金に含まれているため、マイカーを所有するよりも低コストでカーライフを楽しむことができるでしょう。

その他の節約方法

駐車場代やガソリン代も、工夫しだいで節約できます。駐車場代は都市部に近いほど高く、屋内の整備された駐車場はさらに料金が高めです。少し不便でも、安い駐車場を選べば節約につながります。

ガソリン代もエリアによって異なります。より安いガソリンスタンドを選んだり、会員割引やアプリクーポンを活用したりすることで、ガソリン代を抑えることができます。また、値引きイベント時に満タンにしておくのも節約の一つです。

車の維持費が高いと感じたらカーシェアも視野に入れよう

近年、さまざまな要因が絡み合い、物価の高騰が続いており、多くの家庭の家計を圧迫しています。物価の上昇は自動車の維持費にも影響を与え、さらなる負担につながる可能性があります。

もし維持費が高いと感じたら、自動車を所有せずにカーシェアの利用を検討するのも一つの方法です。カーシェアなら、マイカーやカーリースで発生する維持費が不要です。三井のカーシェアーズでは、初期費用や月会費が0円のプランもあり、おトクに利用を始められます。

料金

個人向けプランには、ベーシックプランと月会費無料プランの2種類があります。

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※料金はすべて税込
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※2024年11月末時点の情報です。変更の可能性もございます。

【月会費無料プラン】
月会費無料プランは、自動車の利用頻度が少ない方におすすめのプランです。月会費がかからず、実際にご利用いただいた分の時間料金と距離料金だけをお支払いいただくシンプルな料金体系となっています。

※料金はすべて税込
※ランクル300クラスが適用されるクルマ「ランドクルーザー300 GR SPORT」は、一部の個人会員さまにご利用を限定させていただいております。
※2024年11月末時点の情報です。変更の可能性もございます。

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