高級感あるスポーツカーに憧れはあるものの、維持費が気になる人も多いのではないでしょうか。本記事ではスポーツカーの維持費の内訳や維持費の安い車種、維持費をかけずにスポーツカーに乗れるカーシェアについて解説します。
- スポーツカーの維持費の内訳
- スポーツカーの1年間の維持費をシミュレーション
- スポーツカーの維持費を抑えるコツ
- スポーツカーの売却は難しい?
- 維持費の安いおすすめのスポーツカー2選
- スポーツカーの維持費を抑えるなら三井のカーシェアーズ
スポーツカーの維持費の内訳

スポーツカーの維持費の内訳は、主に上記の6つです。スポーツカーに限らず、車を持つと維持費がかかります。しかし、スポーツカーは特にメンテナンス代やタイヤ代、税金が高額になりがちです。
それぞれの費用がどれくらいかかるのかおさえて、スポーツカーの所有を維持していけそうか確かめましょう。
1.メンテナンス代
スポーツカーはスピード感や疾走感を味わいたい人には最適の車種です。しかし、走行性能が高い分、きれいに長く使い続けるのであればメンテナンスは必須です。
主なメンテナンス費用としては、以下のものが考えられます。
- 洗車代
- オイル交換代(エンジンオイル、オイルフィルター)
- パーツ交換代(ブレーキパッド、エアコンフィルター、オイルフィルター)
- 外装代(ワックスやコーティング)
丁寧に手入れするのであれば、どうしてもその分多くの費用がかかります。
2.自動車税
自動車税は、以下の3種類を納付します。
- 自動車税種別割:車を所有している間毎年かかる
- 自動車重量税:購入時および車検時にかかる
- 環境性能割:購入時にかかる
毎年かかる自動車税が「種別割」です。種別割は車を所有しているのであれば毎年支払う必要があります。金額は車の排気量によって決まり、排気量が多いほど税金は高額です。軽自動車であれば市区町村、普通車は都道府県に税金を納めます。
自動車重量税は、購入時と車検時に納税する税金です。そのため、新車のスポーツカーを購入した場合は、購入時と3年後の車検、以降は2年ごとの車検のたびに納めます。
環境性能割は車の取得時にかかる税金です。燃費のよさなど、自然環境に関する車の性能によって課税される金額が決まります。スポーツカーはほかの車に比べて燃費が悪いため、課税の可能性は十分あるでしょう。
3.車検費用
車検費用は毎年かかるわけではありませんが、1回に支払う費用が大きく負担になりがちです。金額は車の排気量によって決まり、2リットルは100,000円前後、2.5リットルは150,000円前後かかります。もし車検時に追加で整備をする必要がある場合は、費用が
さらに高額になるでしょう。
また、車検を受ける店舗によっても費用が異なります。車検を受けられる店舗は、ディーラー、車検専門店、整備工場、カー用品店などです。
4.自動車保険料
自動車保険料は自賠責保険と任意保険の2つの保険料を支払います。自賠責保険はすべての車で加入必須の保険です。そのため、必ず保険料がかかります。
任意保険は自賠責保険では補償できない部分を補う保険です。補償内容が充実するほど、費用が高くなります。
補償内容は対人、対物、車両などで、保険の内容は車に乗る頻度や運転手の世帯構成によって変わります。
5.タイヤ代
タイヤ代は毎年かかるものではありません。ただし、スポーツカーに乗る際は比較的早いスパンで変えていく必要があります。
スポーツカーのタイヤは幅が広く大きいものが多く、その分値段が高くなりがちです。また、グリップ力に優れ接地面積が広い分摩耗しやすく、ほかのタイヤよりも早く寿命を迎えてしまいます。
買い替え頻度が高くなるため、結果的に維持費がかかりやすくなります。
6.ガソリン代
ガソリン代は車を走らせるのに必須の費用です。車の利用頻度によって金額は変わってきます。
スポーツカーのガソリン燃料は、レギュラーではなくハイオクを使うのが一般的です。東京都の現時点(※)のハイオクガソリンの価格(ENEOS)は185円で、レギュラーは169円です。長く使えば使うほど、この金額の差が維持費の差として開いていきます。
加えて、ガソリンは近年価格が不安定になりがちです。よく車に乗る人であれば、年間で相当の金額がかかる可能性がります。例えば、トヨタのGR86で週に100km走る人のガソリン代は1週間で2,569円ほどかかりますが、週に10km走る人は257円ほどで済み、その差は約2,312円となります。さらにこれを月に換算すると約9,248円、年間で換算すると110,976円の差となり、走行距離によるスポーツカーのガソリン代の差は小さくないことが分かります。
※2024年12月1日~12月15日時点
スポーツカーの1年間の維持費をシミュレーション

実際にかかるスポーツカーの1年間の維持費を、シミュレーションしてみましょう。シミュレーションの条件は、以下のとおりとします。
- オイル交換や、ワックスがけやコーティングなどのメンテナンスを頻繁にしている。
- 車検の年である。
- 自動車重量税は「1.5トン」「13年未満」の24,600円とする。
- 自動車保険は、30歳・ゴールド免許・運転範囲は本人限定・年間走行距離7,000km~10,000kmとする
- ガソリン代は185円/リットル、燃費は10.76/リットル、年間走行10,000kmを想定
以上の条件を基に試算した各種費用は、以下のとおりです。
- メンテナンス代(オイル交換やワックス、コートなど):15,000円
- 自動車税:43,500円
- 車検費用(重量税・自賠責保険含む):150,000円
- 自動車保険料(任意):47,000円(車両保険なし)、160,000円(車両保険あり)
- ガソリン代:172,000円
- 合計:427,500円~540,500円
車検があると、年間で500,000円近い維持費がかかります。また、車検がない年だったとしても、年間で約277,500~390,500円。つまり、人によっては車の維持費だけで、1か月分の給与に近い金額が必要となることもある計算です。さらにタイヤ交換なども行えば、追加で数十万円かかることも。
このように、スポーツカーは車検やガソリン代、タイヤ交換などでお金がかかりやすい傾向があります。また、保険を充実させれば、その分保険料が高くなるため維持費は増えます。やはり、普通車と比べても、スポーツカーの維持費は決して安くはないでしょう。
スポーツカーの維持費を抑えるコツ
スポーツカーの維持費を抑えるコツは、以下の4つです。
- 自動車保険を見直す
- 車検は安く受けられるところを探す
- 運転習慣を見直す
- カーシェアを利用する
維持費を抑えるには、減らせる支出がないか確かめるのが大切です。タイヤ交換やオイル交換など、本来必要なメンテナンスを怠るのは安全面でリスクを負うため、金額を下げても十分なサービスを受けられる車検や自動車保険の料金を見直すのがおすすめです。また、ガソリン代や車の維持費自体を根本から見直すのもよいでしょう。
自動車保険を見直す

自動車保険の見直しは、費用削減効果が高いため優先的に行いましょう。自賠責保険はどの車でも加入必須なため、任意保険の契約を見直すとよいです。
例えば、すでに長く乗り続けている車で、将来的な買い替え予定があるならば、不要な車両保険は解約してしまえば、保険料を抑えられます。
また、代理店型ではなくダイレクト型の自動車保険を選ぶなど、保険会社の乗り換えも検討しましょう。なかにはオンライン契約で保険料が割り引かれるものもあります。
車検は安く受けられるところを探す

車検費用は安く受けられるところを探し、できる限り支出を抑えましょう。車検ができる主な場所には、以下のようなところがあります。
- ディーラー
- 整備工場
- カー用品店
- ガソリンスタンド
など
比較的安く済ませるのであれば、整備工場や車検専門店、ガソリンスタンドに依頼するのがおすすめです。いずれも「車検に通過する」ことに重きを置いており、整備やパーツ交換が必要最低限で済むことがあります。
ディーラーは純正、新品のパーツへの交換や代行手数料などにより、料金が高くなりがちです。カー用品店は店舗ごとに料金が異なる場合があります。安いところもあれば高いところもあるため、車検費用が安定しない可能性があります。
まずは自宅近辺で車検が受けられる店舗や工場を探し、それぞれの店舗で見積もりを取ってみるとよいでしょう。
運転習慣を見直す

運転習慣の見直しにより、ガソリン代を少しでも減らしていくのもひとつです。ガソリン代は都度料金が変わるため、なかなか節約しにくいもの。しかし、穏やかな運転を心がけることで燃費が多少改善され、タイヤやブレーキの摩耗を減らせます。
また、車に乗る回数自体を減らしてみるのもよいでしょう。遠出のときは車を使い、歩いて行けるような近場の外出であれば徒歩や自転車で向かうと、ガソリン代を多少節約できます。
ただし、ガソリン代の削減だけで維持費を大きく減らせるわけではありません。まずは前述の保険、車検費用の見直しを優先しましょう。
カーシェアを利用する

車の維持費自体を根本から見直すのであれば、カーシェアリング(以下、カーシェア)を使うのがおすすめです。「特定のときにしか車を使わない」「マイカーとしてスポーツカーを維持するのは厳しい」人には、毎月の料金だけで車を使えるカーシェアは最適なサービスです。ローンの支払いや車検費用、税金、駐車場代金等はもちろん、ガソリン代も不要になります。
三井のカーシェアーズでは、トヨタ「コペン GR SPORT」トヨタ「GR86」マツダ「ロードスター」などをシェアリングできます。該当するスポーツカーに乗りたいと考えている人は、ぜひ検討してみましょう。
スポーツカーの売却は難しい?

スポーツカーは状態がよいものであれば高く売れる可能性があります。しかし、メンテナンスに十分気を使わないと売却に至らないケースもあります。
スポーツカーは中古市場でも需要が高い傾向です。すでに販売終了している旧車であっても、市場価値は比較的高めの傾向にあると言えます。年式が新しい、事故歴がない、きちんとメンテナンスがされているといった車であれば、高額での売却も十分あり得るでしょう。
一方、スポーツカーは走行性能が高い分スペックに頼った走行をしてしまい、走り方が荒くなりがちです。走り方が荒くなればパーツの消耗が激しくなり、故障する可能性が高くなります。
故障して修理のしようがない車は廃車処分の費用がかかってしまいます。そのため、売却のタイミングが重要です。タイミングしだいではなかなか売却できない可能性もあるので注意しましょう。
維持費の安いおすすめのスポーツカー2選
維持費の安いスポーツカーとしては、以下の2つが考えられます。
- マツダ ロードスター
- トヨタ コペンGR SPORT
どちらも大きなサイズではありませんが、スポーツ走行が気軽にできる車種として人気です。維持費が気になるのであれば、ぜひ検討したいスポーツカーといえます。
マツダ ロードスター

マツダ ロードスターは、排気量が1.5リットルで普通車並みのため、税額(種別割)を抑えられます。東京の場合、税額は年間で30,500円です。
また、タイヤサイズも16インチとコンパクトカー並みの大きさです。タイヤ代金はサイズによっても料金が変わります。サイズの大きいタイヤを買う必要がないため、タイヤの維持費も最低限で済むでしょう。
ガソリンタンクは型式によって異なりますが、おおむね40リットル程度です。1回の給油でかかる金額が安いため、車に乗る機会があまり多くない人には利用しやすい車種です。
トヨタ コペンGR SPORT

コペンGRは、軽自動車のダイハツ「コペン」をベースに作られたスポーツモデルです。排気量は0.6リットルであり、軽自動車に分類されます。軽自動車は普通車よりもさらに税額が少なくなるため、負担を抑えながらスポーツ走行を楽しめます。
また、軽自動車であることから自動車保険料も安くなるのが利点です。軽自動車と普通車では、任意保険の料金が10,000円ほど異なります。毎月の支払いも少なくなるため、長く所有しやすい車種です。
一方で、タイヤサイズは16インチとコンパクトカーと同様のサイズです。ほかの軽自動車
よりはタイヤ代がかかる点には注意しましょう。
スポーツカーの維持費を抑えるなら三井のカーシェアーズ

スポーツカーの維持費は、ミニバンやSUVなどと比べても高くなりがちです。スポーツカーの走行スペックの高さゆえに、部品代やメンテナンス代がどうしても発生してしまいます。
維持費を抑えるのであれば、保険料や車検費用、車の使い方などの見直しが大切です。また、これからスポーツカーを所有するのであれば、ロードスターやコペンGR SPORTのような維持費を抑えられる車を選ぶとよいです。
維持費について不安がある人は、カーシェアの選択肢も検討しましょう。三井のカーシェアーズなら、月額料金さえ支払えば税金や車検費用などを気にせず車を使えます。以下で三井のカーシェアーズのサービス内容を紹介するので、維持費をシンプルにしたい人はぜひ検討してみましょう。
料金
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【ベーシックプラン料金表】

※2025年1月末時点の情報です。変更の可能性もございます。
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【月会費無料プラン料金表】

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