カーシェアを法人で契約したいと考えている経営者や、個人事業主の方は必見!カーシェアを法人利用するメリット・デメリットや費用相場、レンタカー・カーリースとの違いについて解説します。
- カーシェアは法人入会ができる
- 法人でカーシェアを使うメリット
- 法人でカーシェアを使うデメリット・注意点
- 法人利用のカーシェアとレンタカー・カーリースを比較
- 三井のカーシェアーズなら法人利用もおトク
- 三井のカーシェアーズで経費削減を!
カーシェアは法人入会ができる

カーシェアリング(以下、カーシェア)は法人入会が可能です。多くのカーシェアサービスが法人プランを提供しており、三井のカーシェアーズでも法人プランをご用意しております。
法人入会と個人入会の違い
三井のカーシェアーズでは、主に料金プラン、入会手続き、利用者の範囲、支払い方法に違いがあります。

なお、個人入会では家族以外を追加登録できません。従業員がカーシェアリングを利用する可能性がある場合は、法人入会を検討しましょう。
法人でカーシェアを使うメリット
法人でカーシェアを使うメリットは、以下の4点です。
- 社用車の維持費を抑えられる
- 経費管理が楽になる
- 用途に合わせた車両を使える
- 環境への配慮をアピールできる
それぞれを詳しく見ていきましょう。
社用車の維持費を抑えられる

カーシェアなら毎月の利用料金だけを支払えばよいため、社用車の維持費を抑えられます。カーシェアの料金には、以下のような費用が含まれています。
- 自動車税
- 車検費用
- ガソリン代
- 自動車保険(任意保険)
- メンテナンス代
加えて、カーシェアは使用した時間だけ料金がかかる仕組みです。クルマを使わなかった場合は費用がかからず、経費削減につながります。自社の走行距離に応じて検討しましょう。
経費管理が楽になる

経費管理が楽になることもメリットです。
クルマに関する主な費用は、以下のようにさまざまな勘定科目に分かれます。
費用の種類 | 勘定科目 |
税金 | 租税公課 |
ガソリン代 | 車両費または旅費交通費 |
任意保険料 | 損害保険料 |
駐車場代 | 地代家賃 |
しかし、カーシェアは利用料金を「諸会費」や「旅費交通費」として計上できるため、経費管理がかんたんです。利用した月に利用料金を計上するだけで済みます。
用途に合わせたクルマを使える

カーシェアではさまざまな車種を利用できます。主な車種は以下のとおりです。
- コンパクトカー
- 軽自動車
- ミニバン
- セダン
- SUV
このように豊富なラインアップが提供されており、用途に応じて車種を選択できます。
例えば、日常の外回りには小回りの効くコンパクトカーや軽自動車が適しています。一方、荷物の運搬やイベント・ブースの出展時には、スペースの広いミニバンを利用することで、効率的に荷物の積み込みや運搬ができます。
環境への配慮をアピールできる

カーシェアの利用は、環境への配慮を社会にアピールする効果があります。複数の社用車を持つ必要がなくなり、ガスの排出や騒音を抑制できます。さらに、クルマの利用頻度が必要なときだけに限定されるため、ガソリンの使用量削減にも繋がります。
実際に、2016年5月13日に閣議決定された「地球温暖化対策計画」では、カーシェアの普及推進が0.85%ほどまでに伸びれば、551,000トンの二酸化炭素を削減できるとの試算もされています。
年度 | カーシェアの実施率(見込) | 削減できる二酸化炭素(見込) |
2013年度 | 0.23% | 68,000トン |
2020年度 | 0.73% | 431,000トン |
2030年度 | 0.85% | 551,000トン |
法人でカーシェアを使うデメリット・注意点

法人でカーシェアを使うデメリット・注意点は以下の3点です。
- 利用時間が長引く場合、延長申請などの手続きをしなければならない
- 利用時の過失で補償費「営業補償(ノン・オペレーションチャージ)」が発生する
- 使える地域が限られる可能性がある
カーシェアの利用は複雑なクルマの維持費をシンプルにできますが、使い方しだいではクルマを買うよりもコストが増えてしまう場合があります。注意点をおさえて、カーシェアを使うか検討しましょう。
利用時間が長引く場合、延長申請の手続きをしなければならない
カーシェアはクルマを借りる時間をあらかじめ申請してから使います。もし追加の用事ができた場合や、渋滞に巻き込まれた場合など、時間を超えて使用したい場合は「延長できるかどうかの確認」や「利用時間の延長申請」が必要です。
もし同じ車両に別の利用者から次の予約が入っている場合は、延長利用ができず、時間内に返却しなければなりません。時間どおりに返却できなかった場合、超過料金が発生します。用事の所要時間に加え、交通状況なども考慮したうえでクルマを予約するようにしましょう。
利用時の過失で補償費「営業補償(ノン・オペレーションチャージ)」が発生する
カーシェア利用時に自身の過失で事故や盗難の被害に遭った場合は、補償費を支払う必要があります。
カーシェアでは自分で自動車保険に加入する必要がありません。保険料は利用料金に含まれているためです。
しかし、脇見運転や鍵のかけ忘れによる事故や盗難が発生すると、カーシェアの運営会社はほかの利用者にそのクルマを提供できなくなります。そのため、営業補償としてカーシェアの運営会社に一定額の支払いが必要となる場合があるのです。
例えば、三井のカーシェアーズの主な営業補償(ノン・オペレーションチャージ)は以下のとおりです。
項目 |
内容 |
申受金額 |
トラブルあんしんサポート 加入時の免除対象 |
事故時 |
自走可能の場合 |
NOC(2万円) |
〇 |
自走不能の場合 |
NOC(5万円) |
〇 |
|
忘れ物 |
当社が忘れ物を回収する場合 |
緊急出動費(1万円) |
|
汚損 |
車両の汚損1 (洗浄・除菌・消臭作業等のルームクリーニングを要する汚損) |
NOC(2万円)+清掃費用(3万円) |
|
車両の汚損2(上記以外の車両清掃) |
緊急出動費(1万円) |
||
紛失・遺失・ 破損・持ち帰り |
駐車パスカード(定期券)、給油カード |
緊急出動費(1万円)+再発行手数料(4千円) |
|
エンジンキー |
NOC(2万円)+再発行手数料(3万円) |
||
キーボックスのキー |
緊急出動費(1万円) |
||
その他 |
緊急出動費(1万円)+実費 |
||
車両放置 |
会員様の故意又は過失により車両回収を要した場合 |
違約金(5万円)+実費(保管料+移動費) |
|
バッテリーあがり |
バッテリー交換をした場合 |
緊急出動費(1万円)+交換費用(1万円) |
〇 |
バッテリー交換不要だった場合 |
緊急出動費(1万円) |
〇 |
|
混油 |
油種を間違えて給油された場合 |
NOC(2万円)+実費 |
|
未給油 |
ガソリン残量を1/2以下のままで返却し、当社が給油対応した場合 |
緊急出動費(1万円) |
|
車両内破損・変造 |
スイッチ類など |
NOC(2万円)+実費 |
|
車両情報システム機器(ドラレコ含む) |
NOC(2万円)+違約金(5万円) |
||
タイヤの破損 |
タイヤパンク修理、交換 |
緊急出動費(1万円)+実費(修理・交換費用) |
〇 |
緊急対応 |
窓の閉め忘れ |
緊急出動費(1万円)+車両損害や第三者からの損害賠償請求があった場合にはその実費相当額 |
|
ライト類の消し忘れ |
|||
停め直し(返却場所間違い・車枠はみだし等) |
|||
駐車券入庫 |
|||
その他、当社が現地対応を行う場合 |
|||
インロック |
キーのインロック |
緊急出動費(1万円)+実費 |
〇 |
駐車違反 |
駐車違反にて当社が放置違反金を納付した場合 |
違約金(2万7千5百円)+違反金相当額 |
|
その他 |
稼働を停止し修理した場合 |
NOC(2万円)+実費 |
使える地域が限られる可能性がある
カーシェアはさまざまな場所で利用できますが、サービスの提供状況は地域によって異なります。
都市部のようにステーションが多い場所では、カーシェアサービスを利用しやすいといえるでしょう。一方で、駐車場の少ない地方ではそもそもステーションの設置がないため、カーシェアの導入が難しくなってしまいます。
法人でカーシェアを検討する場合、自社の周辺地域に対応するカーシェアサービスがあるか、事前に確かめておきましょう。なお、三井のカーシェアーズは、東京や大阪、名古屋といった国内の主要都市部にステーションがあります。
法人利用のカーシェアとレンタカー・カーリースを比較
法人でクルマを利用する際の手段としては、カーシェアのほかにレンタカー・カーリースなどが考えられます。
クルマを使う目的や利用頻度によって、最適な手段は変わります。カーシェアとレンタカー・カーリースを比較して、どれが自分のビジネス形態に合うか検討しましょう。
法人利用のカーシェアとレンタカーの違い

法人利用のカーシェアとレンタカーは、ともに「使った分だけ料金がかかる」仕組みであり、一見似たようなサービスです。しかし、それぞれのサービスに違いや向き・不向きがあります。
【レンタカー】
レンタカーは、出張利用などに適したクルマの使い方です。レンタカーでは「6時間以上」「3日間」のように、比較的長時間の利用を想定したプランが多く提供されているためです。中には乗り捨てできるサービスもあり、行きはレンタカー、帰りは公共交通のように自由な旅程を組めるものもあります。
また、会社の引越しや荷物運搬など特殊な仕事での活用にも適しています。レンタカーでは、トラックのような特殊車両のレンタルも可能です。一時的な荷物運搬などで役立つでしょう。
【カーシェア】
カーシェアは、手続きや利用・返却時の手軽さが特徴です。レンタカーは使うたびに都度店舗に出向いて手続きをする必要があります。加えて、店舗の営業時間外には返却できない可能性もあるでしょう。
カーシェアは店舗での手続きが不要です。スマートフォンで予約すれば、あとはステーションに停められているクルマに向かうだけで乗車できます。返却も出発した駐車場に戻って停めるだけでよいため、長時間の予約を取れば時間に縛られずにクルマを使えます。
法人利用のカーシェアとカーリースの違い

法人利用のカーシェアとカーリースの違いは、料金面です。カーシェアは任意保険料やガソリン代といった費用が利用料金に含まれます。そのため、使った分だけを支払うだけで済みます。
一方、カーリースは任意保険料やガソリン代を別に支払わなければならないことが多く、レンタル料以外の費用もかかってしまうのです。
また、クルマの利用台数も料金に影響します。カーシェアは利用する車種によって料金が異なりますが、支払うのは利用料金のみで、短期的に見ればカーリースよりも安くクルマを利用できます。
ただし、クルマの利用頻度や利用時間によっては、長期的に見るとカーリースのほうが安くなるケースもあるでしょう。例えば、カーリースは契約終了後に、以下の4つの選択肢を取れます。
- 返却
- 再リース
- 買取
- 譲渡
買取や譲渡を選べば、社用車として自社で所有が可能です。譲渡については、リース時の契約条件やリース会社、料金プランなどによってできる場合とできない場合があります。よく確認のうえ、検討しましょう。
三井のカーシェアーズなら法人利用もおトク
三井のカーシェアーズは法人でも利用しやすいカーシェアです。メリットは、おトクな料金と、お近くの三井のリパークの駐車場でクルマがすぐに使える利便性の高さ。法人でカーシェアを使うなら、ぜひご検討ください。
毎月の固定費が0円または39,800円(同額分の割引あり)

三井のカーシェアーズの法人プランは、法人ベーシックプランと法人ゴールドプランの2種類です。
法人ベーシックプランは入会金が5,080円、月額料金が0円です。クルマを使ったときだけ時間や距離に応じて料金がかかる仕組みで、使わない月は入会月を除いて料金がかかりません。
料金は10分あたり150円で、最短30分間から利用できます。近隣の外回りなど短時間の外出でも使いやすい料金体系となっています。
法人ゴールドプランは入会金が5,080円、月会費が39,800円かかります。この月会費はカーシェアの利用料金に充てることができ、同額分の割引があります。また、未消化の割引がある場合は、翌月まで繰り越して使えます。
料金は10分あたり140円で最短30分から利用できます。毎月の利用料金で39,800円を超えるような、利用頻度が多い・走行距離が長い法人や個人事業主に適したプランです。
「三井のリパーク」駐車場からクルマに乗れる

三井のカーシェアーズは「三井のリパーク」にステーションがあり、近場の駐車場からすぐにクルマに乗れます。また、クルマの予約や解錠は、スマートフォンがあればかんたんにおこなえます。予約さえ済ませておけば、事前に手続きをしたり車の説明を受けたりする必要がありません。
返却は出発時のステーション(駐車場)にクルマを停めれば完了です。24時間365日いつでも返却可能なので、夜間や深夜の帰社時にも安心して利用できます。ただし、乗り捨てはできません。必ず出発した駐車場にクルマを返却する必要があるので注意しましょう。
豊富な車種でどのような外出・業務にも対応

三井のカーシェアーズでは、以下のようなさまざまな車種が利用可能です。
- コンパクトカー
- 軽自動車
- ミニバン
- セダン
荷物の運搬、接待等での送迎、日常の外回りなど、ビジネスのあらゆるシーンに適したクルマを利用できます。
例えば、コンパクトカーや軽自動車では、ヤリスやフィット、N-BOXなどメジャーで人気のあるクルマを扱っています。ミニバンでも比較的コンパクトなフリード、大きく高級感のあるアルファードなど、ラインアップは豊富です。また、大事なビジネスシーンでの送迎時に利用したいセダンタイプも、レクサスやクラウンなど各種取り揃えています。
三井のカーシェアーズで経費削減を!

法人でカーシェアを利用すると、車両の維持費を利用料金のみに抑えられるため、大幅な経費削減が可能です。車検費用や自動車税の支払いなどの維持費を削減したい企業や個人事業主は、カーシェアの利用を検討してみましょう。
ただし、クルマの利用状況に応じて、カーシェア、カーリース、車の購入など、最適な選択肢は変わります。クルマを利用する目的や頻度に合わせて、適切な方法で社用車を管理しましょう。
料金
三井のカーシェアーズでは、「月会費+時間料金+距離料金」を基本とした料金体系に加え、お客さまのニーズに合わせて選べる2つのプランをご用意しています。
月会費0円の「法人ベーシックプラン」では、入会金5,080円に加え、利用した分だけ料金を支払うプランになります。おトクにカーシェアを始めたい企業や個人事業主におすすめです。
【法人ベーシックプラン料金表】

※2025年4月1日時点の情報です
「法人ゴールドプラン」では、入会金5,080円に加え、月会費39,800円がかかりますが、時間料金が法人ベーシックプランよりも安く設定されています。また、39,800円分の割引が利用料金に適用されるため、毎月長時間・長距離(39,800円分以上)利用する場合は、ゴールドプランがおすすめです。
【法人ゴールドプラン 】

※2025年4月1日時点の情報です
さらに安心を追加「トラブルあんしんサポート」
三井のカーシェアーズでは、追加のサポートサービスを活用すればより安全、安心に車をご利用できます。「トラブルあんしんサポート」では、予約時に追加費用を支払えば、営業補償(ノン・オペレーションチャージ=NOC)の費用が免除されます。費用と負担免除される項目は、次のとおりです。

※タイヤのパンク・損傷時に発生した金額については、一旦会員さまに立替払いいただきます
※1回目の事故によるご請求のメールを当社より送信した翌月から6か月間は、トラブルあんしんサポートにお申し込みいただくことはできません
※ご利用時の事故から6か月以内に再度事故を起こされた場合は、シェアカーを借り受けた状態とするために要する費用を、会員または登録運転者にご負担いただきます
また、トラブルあんしんサポートの加入料金は以下のとおりです。

※加入料金は利用時間ではなく、予約時間に基づき計算されます
※72時間を超えた予約も、24時間ごとに550円加算されます
最安550円の追加費用で最大50,000円の支出が免除となります。事故やトラブル時の失費をできる限り抑え、安心してクルマを利用されたい方は、本オプションへの加入を検討することをおすすめいたします。
24時間の受付対応

三井のカーシェアーズでは、24時間体制のサポートダイヤルを設置しており、専任スタッフが常駐しています。そのため、深夜や早朝、年末年始なども事故やトラブルの対応をいたします。
特に、事故を起こした直後はパニックで正常な判断ができない場合もあるでしょう。専任スタッフによる的確なサポートをいたしますのでご安心ください。
法人プランでカーシェアのご利用で、経費削減を考えてみませんか? 月会費無料の「法人ベーシックプラン」または、月会費を利用料金として使える「法人ゴールドプラン」から、貴社に適したプランを選択いただけます。 詳細は以下よりご確認ください。 |
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