今回は、都心からすぐに行ける埼玉県の名物スポットを紹介します。巡るのは、日本の交通を支え続けた鉄道が展示されている鉄道博物館、パワースポットとして人気の川越氷川神社、密かなブームになっている盆栽を扱う盆栽美術館。これらはトリップアドバイザーの埼玉のランキングでも上位に食い込む人気施設です。
しかもどの施設も駐車場完備なので、クルマでおでかけするのにぴったり!そろそろ梅雨の季節ですが、クルマがあればおでかけを楽しめますね。
駐車のハンドル操作が自動でできる!「エクストレイル」
今回はニッサンのSUV「エクストレイル」でドライブしました。「エクストレイル」はアウトドア派が注目するSUVですが、実は運転初心者にもうれしい機能が。それが「インテリジェントパーキングアシスト」です。これは、車庫入れ、縦列駐車をサポートする機能で、駐車枠のそばで駐車方法を設定すると、自動的にハンドル操作を行います。ハンドル操作はクルマにまかせられるので、ドライバーはハンドルに手を添えるだけでよく、周辺確認、ブレーキ操作のみに集中できます。
観光地の駐車場はスペースが狭い場所も少なくないのですが、これなら駐車が苦手な人でも安心ですね。
ワクワクが止まらない!鉄道に特化した博物館
まず訪れたのは、鉄道博物館。東京外環自動車道から首都高速埼玉大宮線に入り、新都心西出入口で降りて国道17号を進みます。都内からはクルマで約1時間ほど。
鉄道博物館は日本と世界の鉄道遺産を残すための文化施設で、2007年にオープンしました。「鉄道マニア以外、興味がないんじゃないの?」なんて思われるかもしれませんが、その考えは館内に入るとすぐに吹き飛びます。
まずは、Suicaなどの乗車カードを彷彿とさせる電子カードを改札にかざして入場。まるでこれから電車に乗るかのような気分に。
1階の車両ステーションに足を踏み入れたら「すごい!」と声が出てしまいました。ここでは、明治時代初期から現代までの鉄道車両36両が実物展示されているのです。
日本で鉄道が走り始めた明治時代から残る貴重な資料や復元車両なども展示されています。さらには、時代ごとの鉄道の様子がよりリアルに伝わるように、駅の風景までもが再現されているのです。
見渡す限り、車両、車両、車両……。薄暗く抑えられた照明の中、展示してある鉄道車両が今にも走りだしそうな雰囲気があります。
2017年4月にオープンした科学ステーションは、鉄道の仕組みを科学の視点から探索できる実験型ミュージアム。こちらはお子さんと一緒に楽しめそうです。
▼鉄道博物館
住所:埼玉県さいたま市大宮区大成町3-47
Tel:048-651-0088(休館日を除く10:00~18:00)
観覧料:一般1,000円、小中高生500円、幼児(3歳以上未就学児)200円
URL:http://www.railway-museum.jp/
「縁結び」のパワースポット川越氷川神社
次の目的地は、老若男女問わず、「縁結びの神様」として知られている川越氷川神社。鉄道博物館から国道16号線を30分ほど走れば到着です。川越氷川神社は、男女の恋愛や結婚・夫婦円満のご縁のみならず、仕事のご縁、交通の安全とのご縁など、ありとあらゆるご縁結びを期待して、連日多くの参拝客でにぎわっています。
この神社に祭られているのは、素盞嗚尊(すさのおのみこと)、奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)という夫婦の神様、そして奇稲田姫命の両親にあたる脚摩乳命(あしなづちのみこと)、手摩乳命(てなづちのみこと)がこれまた夫婦であることから、夫婦円満や縁結びのご利益が期待されてきました。
川越氷川神社には、縁結びに効くと有名な「縁結び玉」というお守りがあります。この神社の境内の小石を持ち帰ってお守りにすることで、素敵なご縁がやってくるという伝説があります。「縁結び玉」はお祓いをした特別な小石を毎日20体だけ限定で販売しているのです。
「まだ残っているかな」と期待を胸にのぞいてみると……すでに完売! 聞くと、朝早くから行列ができるほどの人気だそう。手に入れるためには気合いを入れて早起きして来る必要がありそうですね。
▼川越氷川神社
所在地:埼玉県川越市宮下町2-11-3
Tel:049-224-0589
URL:http://www.kawagoehikawa.jp/
「むすびcafé」でこだわりのランチとスイーツを味わう
境内散策をしたあとは、氷川神社境内 氷川会館1階にある「むすびcafé」に立ち寄りたいところ。和のテイストを大事にしながらもスタイリッシュな空間の中でランチやお茶をすることができます。
「むすびcafé」の平日のランチは、日によってフレンチと和食に分けられます。店の名前にもあるとおり、食べることで神様の力が届くように材料の一部をお浄めしてから調理すると言うこだわりよう。3種類あるフレンチコースの中から、「フレンチA」(1,200円)をチョイス。
また、ぜひオーダーしてほしいのが、「むすびロール」です。国産の和三盆糖を贅沢に使用したクリームの甘さも魅力ですが、ポイントは断面の渦巻模様。「外側から内側へ渦をたどっていくとしあわせになっていく」という意味が込められたデザインなのだそうです。
▼むすびcafé
住所:埼玉県川越市宮下町2−11氷川会館1F
Tel:むすびcafé049-226-1260
URL:https://musubicafe.com/
※むすびcaféのフレンチと和食の日程は公式サイトで要確認(ランチは平日のみ)
外国人観光客にも大人気!ハマる人続出の奥深き盆栽の世界
そして最後に訪れたのが、大宮で知る人ぞ知る和のスポット、さいたま市大宮盆栽美術館です。川越氷川神社から再び国道16号線を走ります。大宮は盆栽で有名な街であり、1930年代には最大35もの盆栽園があったとか。
最近は、日本だけでなく海外からの観光客も多数訪れています。
盆栽美術館の見どころはやはり、丁寧に手入れされた盆栽そのもの。館の中央にある盆栽庭園では常に40~50点の盆栽が展示されています。また盆栽の解説付きのギャラリーにはためになる知識がいっぱい!
中には盆栽を前後左右どこからでも見ることができるスポットもあり、あらゆる角度から盆栽を味わっている好事家たちの姿もちらほら。館最大の盆栽、五葉松「千代の松」は、回転式展示台に据えられていて、まさに盆栽の王様といった貫禄でした。
音声ガイドの貸し出しサービスもあるので、プロによる解説を聴きながらじっくり時間をかけて観賞して回るのもいいですね。
ちなみに、盆栽美術館のそばには「大宮盆栽村」と呼ばれるエリアがあり6つの盆栽園が連なります。ここでは、盆栽を購入することも可能。盆栽の世界に魅入られたら、自分で盆栽を育ててみるというのもいいですね。クルマなら持ち運びも楽ちんです。
▼さいたま市大宮盆栽美術館
住所:埼玉県さいたま市北区土呂町2-24-3
Tel:048-780-2091
観覧料:一般300円、高大生・65歳以上150円、小中学生100円
URL:http://www.bonsai-art-museum.jp/
好奇心を刺激するスポットが満載の埼玉県
都内からも1時間ほどで行けて、個性的なスポットが集まる埼玉県。知的好奇心を刺激する、紹介したような施設は週末の小旅行にもおすすめです。