これからの季節、キャンプを始めとしたアウトドアが楽しくなってきますよね。特に大自然の中で食べるご飯は格別です。そこで今回は、アウトドアマスター 板谷俊明さんに、「ダッチオーブン」を使った簡単でおいしくできるアウトドア料理を教えていただきました。
板谷俊明さんプロフィール
「OUTDOOR for EVERYONE!」をテーマに、アウトドアの楽しさを広げる活動を行なうアウトドアマスター。情報サイト「PAPA PRESENTS」を中心に、複数のアウトドア情報発信サイトを運営。「CAMP IN CAR」ではキャンピングカーのレンタルも行なう。株式会社レヴォレーター 代表取締役。
食材を調達するところからアウトドア料理は始まる
今回、料理を教えていただいた場所は、千葉県富里市にある「富里CAMP基地」。板谷さんが所有するプライベートキャンプ場です。でも、いきなりキャンプ場に行くのではなく、板谷さんがまず案内してくれたのは、富里CAMP基地の近くにある「海釣りハウス コリュッシュ」。そう、食材を調達するところから楽しむのが板谷流なのです!
ここは、いわゆる釣り堀でありながら、海の魚を釣れるのが特徴。アジやタイ、シマアジ、さらにはオマールエビまで釣ることができるとか。ここで今日の献立が決まるかと思うと、ドキドキです!
さっそく釣りを始めてみると、これがなかなか難しい。魚が泳いでいるのは見えるのに、なかなか餌のエビに食いついてくれません。かと思ったら、餌だけを取られてしまうことも…。
待つこと1時間。ようやく1匹のタイが釣れました。やはり釣れると楽しいものですね!
最終的にタイ2匹とアジ1匹を釣ることができました。初心者でもこうして立派な魚を釣れるのが、釣り堀のいいところですね。板谷さんからも「これはおいしい料理ができますね!」とお墨付きをいただきました。
▼海釣りハウス コリュッシュ
住所:千葉県富里市 根木名222
Tel:090-4524-9539
URL:http://ko-lish.com/
魚をゲットしたあとは、近くのスーパーへ。ここで、お肉や野菜、調味料などを買います。板谷さんはここで、5キログラム入りの塩を買いました。さて、何を作るのでしょうか?
富里CAMP基地でダッチオーブン料理スタート!
そしてやってきた富里CAMP基地は、農家が並ぶ地域にあるこぢんまりとしたキャンプ場でした。一面が芝生になっていて、利用者はここにテントを立てるのだそうです。
富里CAMP基地では道具のレンタルも行っていて、キャンプ初心者からアウトドアの達人まで、どなたでも楽しめるキャンプ場となっています。今回料理で使うダッチオーブンを始め、各種アウトドアグッズのレンタルもできます。緑に囲まれたキャンプ場は、空が広くて気持ちいい!
釣り堀で釣ったタイはアクアパッツァ&塩釜焼きに
板谷さんはさっそくコンロにダッチオーブンをセット。アウトドア料理教室の始まりです! 作るのはスペアリブ、アクアパッツァ、塩釜焼きの3品。まずはスペアリブから。
スペアリブ材料
<材料>
・豚スペアリブ
・にんにく(チューブ)
・醤油
・砂糖
・塩
・料理酒
・はちみつ
ダッチオーブンにお肉を入れて軽く炒めたら、調味料を入れていきます。調味料は食材の分量に合わせて目分量で入れていきます。細かく計量することなく、お好みの味付けでOK!今回のポイントははちみつを入れることだそう。お肉がやわらかく優しい味に仕上がります。「アウトドアでは、下ごしらえなどをしなくてもいい料理がオススメ」と板谷さん。
ダッチオーブンに蓋をして、待つこと約15分。蓋を開けてみるとこの通り!
分厚い鉄のダッチオーブンは熱の伝導性が高く、全体からすぐに熱が入る他、密閉性のある蓋によって圧力鍋のように蒸し焼きにすることができるそう。「鍋」ではなく「オーブン」というのはそのため。
アクアパッツァ
<材料>
・魚(今回はタイ)
・野菜(今回はカットサラダを使用)
・アンチョビ
・白ワイン
・・バジル(乾燥)
まずは魚を焼き、焦げ目がついたあたりで各種調味料を投入。こちらも目分量でOK。野菜をのせたら、あとはスペアリブと同じく、ダッチオーブンに蓋をして待つだけ。漂う匂いが食欲をそそります。
タイの塩釜焼き
<材料>
・魚(今回はタイ)
・塩
・卵(卵白)
5キログラムもの塩を買ったのは、塩釜焼きを作るためでした。バーベキューではちょっとできない、ダッチオーブンならではのお料理ですね。でも、作り方はとっても簡単。ダッチオーブンの中で、塩に卵白を混ぜ、それで魚を包みます。あとは蓋を閉めて焼くだけ。味付けは塩のみという、本格的ながらシンプルなお料理です。
塩釜焼きでは、卵の卵白のみを使うため、卵黄が余ってしまいました。そこで板谷さんは、2つの利用法を考えました。ひとつは、卵パン。もうひとつは、「なめろう」です。
卵パンは、卵黄をフランスパンにつけて焼いただけのシンプルなもの。バジルをふりかけていただきました。「なめろう」は釣り堀で釣ったアジを三枚におろしてタタキにして、卵黄と味噌を和えたもの。こうしたレシピを瞬時に思いつくのは、さすがアウトドアマスターですね!
さて、お味は?テーブルを囲んで食べてみよう
お料理ができたらテーブルに並べて、アウトドアパーティスタート。 ダッチオーブンで作られたお料理はどれも、しっかりと味が染みていてふっくら柔らかく仕上がっていました。これはおいしい! 板谷さんも今回の料理のデキに大満足です。
板谷さんの作るお料理は「パパが作ろう!」がコンセプトだそう。「高級レストランでお金を出せば、いいものは食べられます。でも、そうではなく、アウトドアでは自分たちで作る料理を楽しんでもらいたいと思いますね。アウトドアは、パパがカッコよくなる場所でもあります。パパが作る料理を囲めば、きっとさらに家族の仲がよくなりますよ!」と板谷さん。この夏は家族やお友達と、ダッチオーブン料理を楽しんでみてはいかがでしょうか?
アウトドア料理を楽しむにはミニバンがオススメ
今回、富里キャンプ基地での取材には、「リパーク台東1丁目第7」ステーションのトヨタ「ヴォクシー」を利用しました。8人乗りのミニバンは 「4人+荷物」という使い方なら、キャンプ道具も十分積むことができます。ちなみに、「リパーク台東1丁目第7」ステーションから富里までは、およそ1時間半で到着することができました。
なお、カレコではキャンピングカーのレンタルができます。車中泊もできるので、泊りのキャンプも安心して楽しめます。キャンピングカーの詳細については以下よりご覧ください。
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