2018年10月6日をもって「築地市場」が閉場。83年と長きにわたる歴史に幕をおろしました。そして引っ越しを終えて2018年10月11日、ついに「豊洲市場」が開場、新たな東京都中央卸売市場の一つとして第一歩を踏み出しました。
「豊洲市場」は「見学者コース」や「見学ギャラリー」、「物販店舗」、「飲食店舗」といった見学者向けの施設が設けられており、話題の観光スポットになっています。
今回はオープンしたばかりの施設の見学のほかに、物販店舗「魚がし横丁」で買い物もしたかったので、クルマで行ってきました。
都内の道もスイスイ走れるトヨタ「C-HR」で豊洲へ
今回はJR三鷹駅の北口から少し歩いたところにある「リパーク吉祥寺北町3丁目第4」ステーションのSUV、トヨタ「C-HR」を利用しました。
視線の位置が高いため、前方の視界が良好なトヨタ「C-HR」。4WDを搭載しており、路面の凍結などが心配なこれからの季節にも、心強い一台です。
「リパーク吉祥寺北町3丁目第4」ステーションは駐車場がゲート式のため、駐車場の入出庫には専用のパスカードを使います。パスカードは助手席側のグローブボックス内、緑色の「車内マニュアル」の一番後ろに入っているので、クルマを動かす前に取りだしておきましょう。
「高井戸」インターチェンジより高速4号新宿線に乗り、首都高速都心環状線を進んで「新富町」出口から降ります。高速道路が空いていれば、1時間もかからずに到着できます。
「豊洲市場」内の駐車場は市場関係者のみが使用できるので、一般の見学者は近くの時間貸し駐車場を利用します。「豊洲市場」の近くには「リパーク豊洲6丁目」と「リパーク新豊洲駅前」などの時間貸し駐車場があります。
事前に利用する駐車場を決めておけば、カーナビの設定が楽になるのでおすすめです。今回は107台分のクルマが収容できる「リパーク豊洲6丁目」を利用することにしました。
施設の見学と「魚がし横丁」での買い物を楽しもう
「リパーク豊洲6丁目」から「豊洲市場」まで、歩いて5分ほど。見学者は地上通路から施設に入ることができないため、施設手前にある歩行者デッキから2階に上がり、案内標識に従って「見学者コース」へ向かいます。
水産物を扱う6街区「水産仲卸売場棟」、7街区「水産卸売場棟」、青果物を扱う5街区「青果棟」を行き来するには、一度、歩行者デッキに戻る必要があります。このため一見すると街区そのものは近いのですが、移動に時間がかかります。先にご飯を食べたい人は、目的のお店がどの街区にあるのかを調べてから行きましょう。
すべての街区では、見学コースから見下ろすような形で仲卸売場や卸売場を見ることができます。
「築地市場」だった時代に目玉だったマグロのセリも、現時点では階上からの見学となります。間近で見ることができる専用の「見学者用デッキ」は、2019年1月中頃に開放される予定です。
マグロのセリは午前5時過ぎから6時頃にかけて、7街区「水産卸売場棟」にて行われます。
6街区「水産仲卸売場棟」4階にある物販店舗「魚がし横丁」。本来は業者に向けたプロショップですが、一般の見学者も買い物をすることができます。現在69の店舗が軒を連ねており、食料品から調理器具、日用雑貨と、ありとあらゆる品物を販売しています。
▼魚がし横丁
URL:http://www.uogashiyokocho.or.jp/
美味しさのヒミツは卸売場直送の素材、「豊洲市場」グルメの数々
「豊洲市場」の飲食店は卸売場で働く業者や関係者の利用を優先するため、早朝から営業しています。一般の見学者も利用できますが営業開始が早いぶん、早ければお昼前にネタがなくなり、閉店してしまうことも。この日は10時の段階で、あちこちのお店のメニューが売り切れていました。
たくさんの名店が並ぶ「豊洲市場」グルメ。今回は人気店のひとつ、6街区「水産仲卸売場棟」にある「磯寿司」にて、早めのお昼をとることに。
10時を少し過ぎたところで、お店の前には5人ほど並んでおり、私たちも列に並んで入店。ところがオーダーの直前に、お目当ての「海鮮丼」が目の前で売り切れてしまいました。「もう5分、早く訪れていれば注文できていたのかも……」と後悔しましたが、気を取り直して「鉄火丼」と「磯にぎりセット」を注文し、「海鮮丼」は次回のお楽しみとしました。
店員さんに話を聞くと、この日はお客さんが少ない方とのことでしたが、それでもお店を出た11時頃には、長蛇の列ができていました。
お腹がいっぱいになったので、一息つきに「屋上緑化広場」へ。階段を上ると、広々とした大空が出迎えてくれました。
外でリフレッシュしてから建物内に戻り、お土産には、管理施設棟3階にある「茂助だんご」で、お団子を購入しました。店内には椅子に座ってお点前ができる「立礼棚」が用意されており、自分でお茶を点てることもできます。
5街区「青果棟」では、国内外の野菜や果物を取引する様子を見学することができます。水産卸売場と同様、お昼近くになると卸売場は落ち着きます。活気のいい取引の場を見たい場合は、朝早くに訪れましょう。
▼豊洲市場
住所:東京都江東区豊洲6丁目
URL:http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/index.html
「豊洲市場」の一般見学は5時~17時までです。また、物販店舗「魚がし横丁」や飲食店舗の営業時間は、それぞれの店舗により異なります。
原則、日曜日や祝日は休市日です。休市日は日曜日、祝日以外にも設けられているので、出かける前には必ず「東京都中央卸売市場」公式サイトにて確認しましょう。
「豊洲ぐるり公園」で一休み
2018年4月に全面オープンした「豊洲ぐるり公園」。文字通り「豊洲市場」のある「豊洲埠頭」をぐるりと回れる公園です。「豊洲市場」からは、6街区「屋上緑化広場」のエレベーターから直接、入園することができます。
公園内の散歩道は一周すると4.5kmの距離となり、新たなランニングスポットとして注目を浴びています。海に面していて視界を遮る建物がないので、空が広く開放感があります。
のんびりとレインボーブリッジを眺めながら、「豊洲市場」で買ってきたおやつを食べるのもいいですね。ここから見る東京湾岸の夜景も見事です。
▼豊洲ぐるり公園
住所:江東区豊洲六丁目1番先、江東区豊洲五丁目1番先
駐車場:あり
URL:https://toyosugururi.jp/
新たな観光スポットとして、今後ますます人気になりそうな「豊洲市場」と「豊洲ぐるり公園」。ぜひ遊びに行ってみてはいかがでしょうか。