カレコ・カーシェアリングクラブでは電気自動車(EV)も利用できることをご存じですか?
ハイブリッド車は街で見かけることも増えてきましたが、エネルギー源が電気だけというEVは、まだまだ珍しいでしょう。
EVを利用したことがない方は「初めてでも問題なく運転できるかな?」「運転中にバッテリー切れになったらどうしよう」という不安がある方が多いようです。
「EVは実際のところ使えるの?」ということで、今回は初めてEVの「ニッサン リーフ」に乗ったカレコ会員のドライブレポートを紹介します。乗っていただいたのは、こんな方です。
プロフィール | 男性・30代後半 |
カーシェア歴 | 約3年。 以前はマイカーを所有。都心への引っ越しをきっかけにマイカーを手放し、好きなときに使えてコストを抑えられるカレコに3年前に入会。主に土日のレジャーや買い物に利用。 |
今回はEVのニッサン リーフに乗って、お台場海浜公園と東京スカイツリー周辺をドライブします。
カレコでは2014年7月より料金を改定しました。現在の料金プランおよびご利用事例はこちらをご覧ください。
まずはEVについて予習
免許を取得して約20年。これまでさまざまな車に乗ってきましたが、EVは初めて。そこで利用前日、ニッサン リーフのWebサイトで、リーフの利用方法や注意点について予習しました。また、バッテリー消費が気になるので、予め充電ステーションも調べました。
充電ステーションは、以下のWebサイトから調べることができます。
・東京都の普通・急速充電器の充電スタンド(EVsmart)
・GoGo EV充電ステーションマップ
発車前に車内をばっちりチェック
当日、渋谷セルリアンタワーのカレコ・ステーションに到着すると、予約していた黒のニッサン リーフが待っていました。
駐車スペース前に置かれているカレコのサインをいつものように移動しようとすると、おや?何かがくくりつけてあります。
EV専用の案内です。目を通してみると、充電ケーブルの外し方などが書かれています。これなら初めてEVに乗る方でも、利用方法などで困ることはなさそうです。
充電ケーブルを外し、充電ポートリッド(充電ポート全体のカバー)を閉じます。
いつものように、スマートフォンでロックを解除して乗り込みます。初めてのEVということで、イグニッションキーの差し込み口がないことや丸みのある特徴的なシフトノブの形など、車内の装備も気になります。
なお、利用時のドアの開閉を行うキーは助手席側のグローブボックス内に設置されています。
出発前に、運転席脇の車内マニュアルを確認します。ここにも、リーフの利用開始方法、発進手順、ドライブモードの切替方法などが写真付きで詳しくまとまっていました。運転中に想定外のことが発生すると慌てて事故につながる可能性があるので、事前にしっかり目を通します。
トランクルームに先ほど取り外した充電用ケーブルとカバーを入れます。ステーション外で充電するときもこれらを使って充電することになります。
いざ出発!エンジン音のないことに感動
さて、いよいよEVシステムを始動させます。ブレーキを踏んでハンドルの左側にあるパワースイッチをプッシュ。インパネとカーナビに灯りがともり、メッセージが流れます。
当然、エンジン音は聞こえません。エンジンがないのですから当たり前なのですが、とても新鮮です。
走り出すときは、どんな音がするのか確認するため、音楽はもちろんエアコンも停止してスタートしました。耳をすますとわずかにモーター音が聞こえますが、ほとんど無音です。しかも、動き出しも滑るように走り出します。
駐車場を出てからは、普通のクルマと同じ感覚でドライブできます。加速はスムーズで、アクセルの踏み込みに素直に反応するので、とても運転しやすいクルマでした。
第一目的地のお台場海浜公園に到着
第一目的地である「お台場海浜公園」までの道のりは順調で、快適なドライブ。そのおかげか、15kmの走行の後の航続可能距離の表示は、スタート時の83㎞から70kmとなり、実際の距離よりも消費電力は少なめでした。
駐車場にクルマを止めて一休み。一時間ほど、お台場のビーチでくつろぎ、夏を満喫しました。
さて、次の目的地である「東京スカイツリー」に向かいます。ここからはドライブモードからシフトノブを切り替え、航続可能距離が延びる「エコモード」にしました。エコモードでは、ドライブモードよりも走り出しがゆっくりです。今回エコモードに切り替えると、航続可能距離がドライブモードよりも1割ほど増えました。
第二目的地「東京スカイツリー」に到着
第二目的地である「東京スカイツリー」までの移動も快適です。スカイツリーは人気の観光地なので、駐車場に向かう道路は長い列が…。今回は安全な場所に停車して、スカイツリーをパシャリ。
走っていると、「バッテリーの残量が少なくなっている」というアナウンスが流れました。航続可能距離が約15km以下になるとお知らせがあるようです。近くに停車してカーナビの表示を見ると、メッセージも表示されています。
そこで、「確認」というボタンをタップすると、航続可能距離と「充電スポット」を検索するボタンが表示されます。
そこで「充電スポットを検索」ボタンをタップすると、周辺の充電スポットが一覧表示されます。これは、充電がなくなってしまった時に、大変助かる機能です!
普通充電だと時間がかかるので、急速充電器のある場所に絞り込んでみました。すると、もっとも近いのが、この車のステーションであるセルリアンタワー駐車場ということに。そこで、寄り道せずセルリアンタワーへと戻ることにしました。
クルマの返却時にしっかり充電しておこう
セルリアンタワーへと戻ってきました。セルリアンタワーの充電器は奥に設置されているので、クルマを前向きに駐車し、充電ケーブルをつなぎます。
充電ポートリッドを開けて充電ケーブルを差し込みました。
そして充電器のスイッチをオン!パネルに「充電中」と表示されたので、ほっと一安心です。
フル充電ならもっと長距離のドライブも可能!
EVを体験して感じたのは、なにより静かで振動もなく、加速もスムーズなので、快適に運転できることです。小さなお子さんなら、ぐっすり眠れる心地よさでしょう。また、運転やドライブ感覚は一般のガソリン車と変わらないので、心配することはありませんね。
初めてのこともあって、バッテリーの消費電力は気になりましたが、フル充電であれば長距離ドライブも問題ないでしょう。出発時に必ず航続可能距離を確認し、予定走行距離を見積もるのが安全です。利用したら次の利用者のことを考え、必ず充電をするようにしましょう。
なお紹介したように、リーフではバッテリー残量低下通知が表示されると、充電スポットへの案内してくれるので安心です。ただし給油と異なり充電には時間がかかるので、その点も注意してください。
さまざまな車種に乗ることができるのもカーシェアリングのメリットですから、一度利用してみてはいかがでしょうか。
ガソリン車よりもお得に乗れるEV
EVは、ガソリンを使わないこともあって、他のガソリン車とくらべて、距離料金がお得になっています。
今回、渋谷からお台場海浜公園、東京スカイツリーをまわるドライブの利用時間は約5時間半、走行距離は56kmでした。6時間パックに距離料金をプラスして、合計費用は4,392円でした。
まとめ:カレコだから体験できる電気自動車(EV)シェアリング!
今回はEV初体験の方のレポートを紹介しました。やはり、ガソリンを使わないため環境にやさしく、エンジン音がせず静かで快適なことは魅力の1つです。
EVは渋谷セルリアンタワーのカレコ・ステーション以外では、ミツビシ i-MiEVを千代田区、品川区のステーションで、ニッサン リーフを福生市、新潟県三条市のステーションで利用できます。EVに興味のある方は、ぜひ実際に乗ってその乗り心地をお試しください。
※ニッサン「リーフ」の取り扱いは終了しました。三菱「i-MiEV」のステーションは変更になりました。