東京都の定める「新東京百景」や水源地環境センターの定める「ダム湖百選」にも選定される多摩湖。都心からも気軽に訪れることのできる癒しスポットとして親しまれています。今回はドライブデートを想定し、多摩湖と周辺のおすすめスポットを巡ってきました。
<目次>
・都心から多摩湖までは90分ほど
・多摩湖と狭山公園で狭山丘陵の自然を肌で知る
・伝統ある「幸右衛門茶舗本店」で新しい狭山茶にふれる
・東大和市でイタリアの家庭料理をいただきます
・狭山湖で富士山の眺望に再挑戦!
・「CHALON」のケーキで帰宅のエネルギーを補充
・今回のドライブに使用したクルマ:スズキ 「ハスラー HYBRID」
![](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/560x90-4-1.jpg)
都心から多摩湖までは90分ほど
多摩湖は東京都東大和市の北側、埼玉県所沢市と隣接する場所に位置します。中央自動車道「国立府中インターチェンジ」出口から一般道へ。道路が空いていれば、都心からおよそ90分で到着です。
![多摩湖に近づくと、道は緑に包まれる。春は桜、秋は紅葉、冬は澄んだ青空と、四季折々のドライブが楽しめる](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/ph01-22.jpg)
カーナビの目的地には「都立狭山公園(以下、狭山公園)」を指定するとスムーズです。公園の西側に無料で利用できる駐車場があります。
![「都立狭山公園一般駐車場」のスペースは45台。利用時間は9時から17時までで、終了後は門が閉まって出られなくなるので注意](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/ph02-33.jpg)
多摩湖と狭山公園で狭山丘陵の自然を肌で知る
多摩湖は正式名称を「村山貯水池」といい、多摩川の水を貯める人造湖です。明治時代に入り東京都(旧東京市)の人口は著しく増大し、水の需要が高まります。
多摩湖は東京都の水瓶として1916年から1927年まで、10年を超える年月をかけて造られました。西側を「村山上貯水池」、東側を「村山下貯水池」と呼び、総面積は所在地である東大和市の1/4を占めます。
クルマを狭山公園の一般駐車場に止めた後、最初に多摩湖堤防へと向かいました。
![堤防上の通路を使えば、多摩湖を眺めながら「西武園ゆうえんち」の近くまで散策ができる](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/ph03-28.jpg)
駐車場から多摩湖堤防までは300メートルほどあり、堤防上にある通路は誰でも利用可能です。堤防(通路)の入り口に差し掛かったところで、多摩湖のシンボル「取水塔」が出迎えてくれました。
![「第一取水塔」脇に建つ白い建造物は、「西武ドーム」こと「メットライフドーム」](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/ph04-26.jpg)
多摩湖の水を東村山浄水場や境浄水場に送り出すための取水塔で、手前に建つのが多摩湖と同時に造られた「第一取水塔」、奥に建つのが1973年に造られた「第二取水塔」です。第一取水塔は連絡橋も含め、様式の美しさから「日本で一番、美しい取水塔」と称されフォトスポットにもなっています。
眺望の素晴らしさで戦前から人気の観光スポットとして知られている多摩湖。よく晴れて空気が澄んだ日は富士山を望むことができるのですが、取材日は時折、小雨の降るあいにくの空模様で多摩湖と富士山を写真に収めることは叶いませんでした。
![多摩湖堤防から望む多摩湖全景。狭山丘陵や遠く奥多摩の山々は、四季によりさまざまな色合いを見せる](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/ph05-28.jpg)
▼多摩湖
住所:
村山上貯水池:東大和市多摩湖六丁目2226番地
村山下貯水池:東大和市多摩湖四丁目644番地
駐車場:あり(無料)
URL:https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/kouhou/meisho/murayama.html
多摩湖堤防上の通路を渡り終わったところで、狭山公園に移動しました。狭山公園は狭山丘陵に広がる「東京都立狭山自然公園」区域内にある5つの公園のひとつです。雑木林の散策コースや広場、遊具などが整備され、狭山丘陵を楽しむ入り口的な役割を担っています。
![観光客の他、近隣住民の憩いの場としても](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/ph06-29.jpg)
![緑の屋根が涼しげな「トウカエデの林](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/ph07-26.jpg)
春にはソメイヨシノやヤマザクラ、サトザクラといったさまざまな桜が咲き誇り、秋にはイロハモミジやハナミズキなどの落葉樹が野山を彩ります。若々しくも力強い緑に包まれ、思わず深呼吸したくなる公園内は、四季折々の景色が楽しめるスポットとして人気です。自然豊かな公園で大切な人とゆったり過ごす時間も格別ですね。
▼都立狭山公園
住所:東京都東村山市多摩湖町3-17-19
駐車場:あり(無料)
URL:https://sayamaparks.com/kouen/sayama/
![](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/560x90-4-1.jpg)
伝統ある「幸右衛門茶舗本店」で新しい狭山茶にふれる
狭山丘陵の周辺は、日本三大茶のひとつ「狭山茶」の産地です。お土産に狭山茶を購入すべく、地域で有名なお茶の専門店「幸右衛門茶舗本店」へと向かいました。
![都内で栽培し、摘まれた狭山茶は流通量も少なく「東京狭山茶」と呼ばれ区別される。幸右衛門茶舗では長く東京狭山茶を扱っている](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/ph08-29.jpg)
幸右衛門茶舗の創業は1780年。230年もの歴史があるお茶の農家であり専門店です。狭山茶の他、厳選した全国の茶葉も扱い、近年ではオリジナルのフレーバー煎茶やフレーバー紅茶の販売にも力を入れているそう。
ここでフレーバー煎茶の「みかん煎茶」、フレーバー紅茶の「オレンジアールグレー」、夏期のおすすめ「水出し煎茶ティーバッグ」、フレーバー麦茶の「パイナップルの麦茶」と「葡萄の麦茶」を購入。
「パイナップルの麦茶」を飲んでみましたが、最初にパイナップルの甘い香りがふわりと口の中に膨らみ、その後すぐに麦茶のスッキリとした芳ばしさに変わる味わいで、初めての風味と味わいに目を丸くさせられました。
![「みかん煎茶」648円、「オレンジアールグレー」590円、「水出し煎茶ティーバッグ」648円、「パイナップルの麦茶」432円、「葡萄の麦茶」432円(いずれも税込み)](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/ph09-25.jpg)
![駐車場の隣に広がる緑豊かな茶畑。のどかな光景に心が和む](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/ph10-28.jpg)
▼幸右衛門茶舗本店
住所:東京都東大和市高木3丁目 220番地
駐車場:あり(無料)
URL:http://kouemon.jp/
東大和市でイタリアの家庭料理をいただく
幸右衛門茶舗本店を出たところで、時刻はお昼頃。ランチはイタリアンの気分だったので「イタリア食堂 Felice (フェリーチェ)」に向かうことにしました。
![店名の「Felice(フェリーチェ)」は、イタリア語で「幸福」を意味する](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/ph11-26.jpg)
フェリーチェではパスタやチーズなど、主要な食材はイタリア産を使用し、「健康と安心」をテーマに身体にやさしいイタリアの家庭料理を提供しているそうです。
オーダーしたのは「フンギクレーマー(いろいろキノコのクリームパスタ)」と、季節限定の「いろいろ夏野菜のトマトソースパスタ」。ランチタイムなので、それぞれにサラダとパン、ドリンクが付きました。
![「フンギクレーマー(ランチセット)」は1,350円(税込み)](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/ph12-24.jpg)
「フンギ」はイタリア語でキノコを意味し、「クレーマー」はクリームを意味します。口の中、いっぱいに広がるキノコの豊かな香りが食を進ませ、そのおいしさで明るく幸せな気分にしてくれました。
![「いろいろ夏野菜のトマトソース(ランチセット)」は1,400円(税込み)](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/ph13-25.jpg)
いろいろ夏野菜のトマトソースパスタは、その名の通りナスやズッキーニ、オクラなど今が旬の夏野菜がふんだんに使用され心地よい歯ごたえが演出されています。トマト(ソース)との相性も最高で、トマトの酸味が夏野菜の持つおいしさをよりいっそう引き立てていました。
▼イタリア食堂 Felice (フェリーチェ)
住所:東京都東大和市南街6-93-5
駐車場:あり(無料)
URL:http://www.felice-higashiyamato.shop-web.org/index.html
狭山湖で富士山の眺望に再挑戦!
お腹もいっぱいになったところで、今度は「狭山湖」に向かいました。狭山湖は多摩湖から見て北西の方向、埼玉県所沢市と入間市にまたがった場所に位置します。
![村山上貯水池と村山下貯水池を隔てる「村山上貯水池堤体」上を北上し、狭山湖に向かう](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/ph14-24.jpg)
![駐車場は「狭山湖第1駐車場」と「狭山湖第2駐車場」が用意されている(ともに有料)](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/ph15-26.jpg)
狭山湖は正式には「山口貯水池」と呼び、多摩川を主な水源とした人造湖です。多摩湖が完成した後、さらなる水瓶が求められて建造が決定。1929年に着工し、1934年に竣工しました。多摩湖と同様に、貯められた水は境浄水場と東村山浄水場に送水されています。
![駐車場は「狭山湖第1駐車場」と「狭山湖第2駐車場」が用意されている(ともに有料)](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/ph16ko.jpg)
狭山湖は「県立狭山自然公園」と隣接し、堤防上には歩行者用の通路もあります。狭山湖眺望の美しさも有名で季節を問わず多くの観光客が訪れる観光名所です。
▼狭山湖
住所:埼玉県所沢市勝楽寺25-2
駐車場:あり(有料)
URL:https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/kouhou/meisho/murayama.html
「CHALON」のケーキで帰宅のエネルギーを補充
ステーションへと戻る途中、店構えがとてもかわいく前々から気になっていた「CHALON (シャロン)」へ寄ることにしました。
![「CHALON 」 の駐車場は芋窪街道をはさんだ反対側にある](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/ph17-22.jpg)
村山上貯水池堤体から立川市へと続く「芋窪街道」こと「東京都道43号立川東大和線」沿いに位置する「CHALON (シャロン)」。一見、テイクアウト限定の洋菓子専門店に見えますが、店内にはカウンター席が用意され、イートインにも対応しています。
店内に入ると色鮮やかな洋菓子が並び、どれも魅力的で迷いましたが、「ミルフィーユ」と「チェリータルト」、それぞれにアイスコーヒーを付けてオーダーしました。早速店内でいただきます。
![チェリータルト、ミルフィーユともに380円(税込み)。セットのアイスコーヒーは250円(税込み)](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/ph18-22.jpg)
生クリームのしっとりとした触感と控えめな甘さ、そしてチェリーとイチゴの酸味が、散策で疲れた身体に染み渡るおいしさでした。一緒に添えられていた焼き菓子が気に入り、お土産用にも購入。
![マーブルクッキー(小袋)は180円(税込み)。レモンケーキ、ガレット・ブルトンヌ、フィナンシェは、いずれも180円(税込み)](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/ph19-22.jpg)
▼CHALON (シャロン)
住所:東京都立川市柏町4-56-10
駐車場:あり(無料)
URL:https://chalon1980.jimdofree.com/
穏やかな湖面に癒され、初夏の力強い緑に活力をもらったドライブとなりました。都心からの距離も近いので、立ち寄るスポットを調整すれば6時間パックで訪れることも可能です。
近くにはリニューアルしたばかりの「西武園ゆうえんち」もあり、ドライブデートにはもってこいの多摩湖周辺エリア。自然豊かな場所でのドライブデート、ぜひ大切な人と楽しんできてくださいね。
![](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/560x90-4-1.jpg)
今回のドライブに使用したクルマ:スズキ 「ハスラー HYBRID」
丸いヘッドライトがかわいらしい雰囲気の「ハスラーHYBRID」は、軽自動車のSUV。狭い道や駐車もラクラクのコンパクトなボディは、慣れない場所へのドライブでも安心して出かけることができます。
![アウトドアフィールドに溶け込むタフさと街中で存在感を放つかわいらしさを両立させたデザイン](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/ph20-19.jpg)
軽自動車というと非力なイメージを持っている方もいるかもしれませんが、「ハスラー HYBRID」は「ISG(モーター機能を持った発電機)」を搭載するマイルドハイブリッドシステムが加速をアシストしてくれるので、走行性能も上々です。
実際、今回のドライブでも加速のよさや小回りの利きのよさが、入り組んだ道での走りやすさを感じさせてくれました。
![最適な場所にレバーやスイッチが施された運転席周り。運転すればするほど、長く軽自動車に関わってきたメーカーのノウハウに感心させられる](https://blog.carshares.jp/wp-content/uploads/ph21-16.jpg)
2つのカメラで前方のクルマや歩行者を検知する「デュアルカメラブレーキサポート」、リアバンパーに内蔵された超音波センサーで障害物を検知する「後退時ブレーキサポート」など、安全や衝突時の被害を軽減する装備も充実してるのも、うれしいところ。室内も意外なほどゆったりしているので、快適にドライブすることができました。
<今回のドライブのカーシェア料金>
・車種クラス:ベーシック
・プラン:ベーシック
・時間料金:5,700円(12時間パック)
・距離料金:1,920円(16円×120km)
合計:7,620円
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