瀬戸内海に面した港町、広島県呉市は、明治時代より海軍基地として発展してきました。現在も海上自衛隊の拠点となっており、海軍ゆかりのスポットや軍港として栄え続けた街の独特の趣が感じられます。広島市内からはクルマで40分ほどの呉市。人気の観光スポットやご当地グルメを堪能できる、呉市のおすすめドライブルートを紹介します。
〈目次〉
・広島市内から呉市まで、「クレアライン」を使って約40分!
・呉の軍港の歴史を肌で実感。「アレイからすこじま」
・「音戸の瀬戸」の象徴! 美しい朱赤の「音戸大橋」
・「ひまねきテラス」で、珍味「ちりめんソフト」を体験
・美しい瀬戸内海を一望できる「高烏台展望台」
・呉の名物料理「呉海自カレー」に舌鼓
・今回のドライブで利用したクルマ:マツダ 「ロードスター」
広島市内から呉市まで、「クレアライン」を使って約40分!
広島市内の繁華街近くにあるステーション「リパーク広島宝町第三」でクルマを調達し、呉市へと向かいます。宇品インターチェンジ入口から、山陽自動車道に乗り、呉方面へ進むと有料の「広島呉道路」(通称:クレアライン)に入ります。
下道と有料道路を通り、ドライブすること約40分で呉市内に到着しました。海方面へと進んでいくと、大きなクレーンがいくつも見えてきて、造船の街ならではの景色を楽しむことができます。
呉の軍港の歴史を肌で実感。「アレイからすこじま」
海軍にまつわる船や港など、いわゆる「呉」らしい景色が見られるという、「アレイからすこじま」を訪れることにしました。クレアラインを降りた後、国道487号を進むこと約10分。海に浮かぶいくつもの軍艦が見えてきます。
かつては「東洋一の軍港」とも呼ばれた呉市。「アレイからすこじま」は、呉市が海軍の本拠地だったことを伺わせるエリアで、海軍ゆかりのレトロな建物や海上自衛隊の潜水艦、護衛艦などを見ることができる希少なスポットです。
「戦艦大和」も、このエリアで極秘に造られたそう。「アレイからすこじま」は、「アレイ=小道」と、「からすこじま」という小島の名称を合わせたのが、名前の由来と言われています。現在は公園となっている「アレイからすこじま」。レトロなレンガ作りの小道をゆっくり散策しながら、呉の海の景色を楽しむことができるドライブスポットです。
▼アレイからすこじま
住所:広島県呉市昭和町
駐車場:あり(無料)
URL:https://www.city.kure.lg.jp/soshiki/67/m000008.html
「音戸の瀬戸」の象徴! 美しい朱赤の「音戸大橋」
次に向かうのは、2021年に開通60周年を迎えた「音戸大橋」です。「アレイからすこじま」から南西の方角に国道487号を進み、カーナビと道路標識を見ながら、10分程度で到着しました。
幅90m、主橋梁長172mのアーチ型の「音戸大橋」は、1961年12月に完成。特徴的な「朱赤」の色は、かの平清盛が、音戸の瀬戸を通って厳島神社に参詣したとの伝説から、大鳥居の色に合わせたと言われているそう。
「音戸大橋」からクルマで数分の場所、警固屋バイパス上に、2013年に完成した「第二音戸大橋」もあります。「音戸大橋」から引き返し、国道487号に戻り倉橋島方面に進んでいくと、すぐに見えてきました。この地域には、平清盛が金の扇で沈む太陽を招き返し、工事を完成させたという「日招き伝説」が残ることから、「日招き大橋」という愛称でも親しまれているそうです。
▼音戸大橋駐車場
住所:広島県呉市音戸町引地1丁目1
駐車場:あり(無料)
「ひまねきテラス」で、珍味「ちりめんソフト」を体験
「第二音戸大橋」を渡ってすぐの場所に「ひまねきテラス」という売店と食堂が一緒になったサービスエリアのようなお店がありました。このお店では、音戸の名物「ちりめん」や呉の特産物などが購入できたり、食堂では「ちりめん丼」や「ちりめんパスタ」、飲み物やソフトクリームを食べたりできます。ソフトクリームのメニューに珍しい味があったのでオーダーすることにしました。
見た目もシュールですが、味はちりめんの塩気が独特な味わいをもたらしてくれます。一度食べたら忘れない味かもしれません。
▼ひまねきテラス
住所:広島県呉市音戸町坪井1丁目122-1
駐車場:あり(無料)
美しい瀬戸内海を一望できる「高烏台展望台」
平清盛が、沈む太陽を金の扇で招き返したという「日招き伝説」があります。清盛が実際に立ったという伝説の場所が、近くの瀬戸公園にあるので向かうことに。「第二音戸大橋」を引き返し、道路標識の指す通りに進むこと5分ほどで、瀬戸公園の一番高い場所にある「高烏台展望台」に着きました。
「高烏台展望台」は、緑豊かな場所にあります。天気がよければ、四国の山々や、「音戸大橋」も見ることができる絶景フォトスポットとしても有名。展望台から少し離れた場所には、全長2.7mの高さの平清盛の「日招き像」があります。伝説通り、右手で扇を高くかざして、太陽を招き返している姿が印象的です。
「日招き像」から少し下った場所には「日招き岩」があります。太陽を招き返すときに、清盛が実際に立った場所なのだとか。実際に立ってみることもできるので、平清盛が日を招き返す気分を、味わってみるのもいいですね!
「高烏展望台」の駐車場の近くには、明治時代に建てられた「高烏砲台跡」が残されています。当時、旧陸軍が外国艦船の侵入を阻むために造られたそう。古い建物ですが、月日が経ってもしっかりとした立派な造りは、一見の価値ありです。
展望台といえば、呉にはもう一つ有名な場所があります。「灰ヶ峰」という見晴らしのよい展望台で、場所は、呉の繁華街からクルマで30分ほど。今回は訪れませんでしたが、標高737mの場所から見下ろす景色は美しく、夜になると、宝石のように輝く街の灯り、呉港に揺れる船がとてもロマンチックです。チャンスがあれば、ぜひ訪れてみてください。
▼高烏台展望台
住所:広島県呉市警固屋町
駐車場:あり(無料)
▼灰ヶ峰展望台
住所:広島県呉市栃原町
駐車場:あり(無料)
呉の名物料理「呉海自カレー」に舌鼓
海軍、そして海上自衛隊とともに歴史を刻む呉市では、通称「海自カレー」が地元でも人気です。呉市では、呉基地の海上自衛隊が所属する艦船等で出されているカレーを、呉市内の飲食店で食べることができます。そんな呉市の「海自カレー」を食べてみることにしました。
今回選んだお店は、JR呉駅のすぐ近くにある「呉阪急ホテル」内のカフェダイニング「イルマーレ」。「高烏台展望台」からは、今回のドライブルートを呉の繁華街方面に戻り、ドライブすること20分程で到着。ホテル横の、提携の駐車場にクルマを停め、ホテル内に入りました。
海上自衛隊では、多くの部隊で毎週金曜日になると「カレー」を食べる習慣があり、今回オーダーしたカレーは、「うみぎり」という護衛艦で実際に出されているメニューだそう。
フルーツと、トロトロになるまで炒めた玉ねぎを、2日間かけてじっくり煮込んで作られているため、深い味わいを楽しむことができました。実際に艦船で作られているカレーと同じものを食べられるなんて、呉市でしか味わえない貴重な体験。今回は、「うみぎり」という護衛艦のカレーでしたが、またの機会に呉市に来たときは、他のお店で別の艦船のカレーにトライしてみたいと思いました。
▼呉阪急ホテル カフェダイニング「イルマーレ」
住所:広島県呉市中央1丁目1-1
駐車場:あり(有料)
URL:https://www.hankyu-hotel.com/hotel/hh/kurehh/restaurants/il_mare
今回のドライブで利用したクルマ:マツダ 「ロードスター」
スポーツカー初心者でしたが、「ロードスター」特有の、力強く軽快な走りは、クセになりそうなほど楽しく、快適でした。「人馬一体」のドライブフィールを掲げるマツダのクルマらしく、低いシートでも、ペダル、ハンドル、シフトが絶妙な位置に配置されており、ドライブ中は、クルマとの一体化を感じさせてくれます。
2シーターでコンパクトなフォルムですが、トランクには小さなスーツケース2つ分くらいの荷物が入るので、日帰り旅行や近距離ドライブには困りません。男女で乗れば、車内がきっとすてきな空間になる、カップルにもおすすめの一台です。
<今回のドライブのカーシェア料金>
・車種クラス:プレミアム
・プラン:ベーシック
・時間料金:9,800円(12時間パック)
・距離料金:1,420円(20円×71km)
合計:11,220円
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