ドライブの知識

ドライブのとき「花粉症対策」はどうする? カーシェア利用にも役立つ知識

早い人は2月から症状があらわれる花粉症。環境省の発表によると、2019年の花粉症有病率は42.5%で、およそ2人に1人。スギ花粉症に限定すると38.8%で、およそ3人に1人が患っているそうです。

そこで必要なってくるのが、花粉を防ぐ対策です。家の中やお出かけ時は気をつけていても、クルマの中、特にカーシェア利用時まで万全の対策をしている人は多くないはず。今回はドライブの時に気をつけたい、カーシェアの花粉症対策をお伝えします。

<目次>
花粉症対策の基本
カーシェア利用時はどうする?
車内で使える花粉症対策グッズ
症状がひどいときは運転交代を

花粉症対策の基本

まずは、花粉症対策の基本を押さえておきましょう。花粉症は、花粉に対して起きるアレルギー反応です。目や鼻の粘膜に触れた花粉に、免疫機能が過剰に反応し、くしゃみや鼻水、涙が止まらなくなります。そのため、花粉症の症状を軽くするには、なによりも花粉を目や鼻の粘膜に触れさせないことが大切です。

大原則は花粉を目や鼻に「付着させない」
大原則は花粉を目や鼻に「付着させない」

とはいえ、屋外で目や鼻の粘膜に花粉を触れさせないのは難しいもの。そのため、“触れる花粉の量を減らすこと”が対策になります。また、屋外から自宅に戻ったときには、部屋の中に花粉を持ち込まないことが重要です。

●外出時に心がけること
・マスクを着ける(吸い込む花粉を1/3~1/6に減らす)
・メガネをかける(目に触れる花粉を1/2~1/3に減らす)
・帽子をかぶって頭髪に付着する花粉を減らす
・綿やポリエステルといった、花粉の付着しにくい表面の滑らかな衣類を着用する

●帰宅時に心がけること
・玄関に入る前に、帽子や衣類に付着した花粉をはたき落とす
・洗顔で顔に付着した花粉を洗い落とす
・うがいでのどに溜まった花粉を排出する

カーシェア利用時はどうする?

クルマに乗るときの花粉症対策も、「中に花粉を持ち込まない」が基本となります。クルマに乗る前に、衣服についた花粉を落としてから乗るようにするといいでしょう。カーシェアの場合は、前に利用した人が車内に花粉を持ち込んでいるかもしれません。クルマに乗る前に自身の体から花粉を落とすだけでなく、車内を軽く清掃すると、より花粉の少ない環境を作ることができます。

乗車前に車内のお掃除をしよう
乗車前に車内のお掃除をしよう

カレコのクルマには、アルコール除菌シートやコロコロ(粘着クリーナー)などをセットした「おそうじキット」が搭載されていますので、ぜひご活用ください。

●クルマに乗る前の準備
・クルマに乗る前は、帽子や衣類に付着した花粉をはたき落とす
・シートにコロコロ(粘着クリーナー)をかけて花粉を取り除く
・ハンドルやレバーといった、手の触れる場所をウェットシートで拭く
・クルマに乗り込む時に花粉が付着しやすいガラスの内側を拭く

出発したら、花粉が車内に入らないよう、できるだけ窓は開けないようにし、開けるときも、最小限にしましょう。「エアコンは内気循環で利用し、外気導入にしない」と説明されることもありますが、現代のクルマにはエアコンフィルターが装着されていて、このフィルターが花粉をキャッチしてくれるため、外気導入であっても花粉がフィルターを通過することは、ほとんどありません。

このようなエアコンフィルターが装着されている
このようなエアコンフィルターが装着されている

外気導入は、窓の曇りを除去するためにも必要です。また、長く内気循環を続けることで車内の二酸化炭素濃度が高くなり(1時間の内気循環で、外気取り入れ時の5~6倍)、集中力の低下や疲労感の増加を招きます。安全のためにもエアコンは外気導入で使用し、高速道路上の排ガスなど、臭いが気になるときにのみ、内気循環に切り替えましょう。

車内で使える花粉症対策グッズ

ここまで紹介した方法でも「まだ心許ない」、あるいは「もっと車内から花粉を減らしたい!」という人は、ドリンクホルダーに置けるポータブル空気清浄機や加湿器を持ち込む手段もあります。

ドリンクホルダーに置けるタイプが便利
ドリンクホルダーに置けるタイプが便利

空気清浄機や加湿器は、充電式かUSB電源対応式なら車内で利用可能。加湿器は鼻の粘膜を乾燥から守るほか、湿度により花粉を床やシートに付着させる効果も期待できます。付着させたままでは、いずれ乾燥して舞い上がってしまうので、時折コロコロで除去しましょう。

ほかにも近づけるだけで静電気を除去し、花粉を吸着する静電気除去クロスや、吹き付けることで衣類、シートから花粉を落ちやすくする静電気防止スプレーといったアイテムもあります。

症状がひどいときは運転交代を

花粉症につきもののくしゃみは、鼻の奥の粘膜に付着した花粉を、吹き飛ばすための反応です。運転中に何度も続けて出ると危険なのは、いうまでもありません。また目のかゆみや鼻水がひどいと注意力が散漫になり、気持ちもイライラとしてしまうため、安全な運転が阻害されるおそれがあります。花粉症の症状がひどいときはクルマの運転を避け、誰かに運転を代わってもらうことも考えましょう。

無理せず運転を交代することを考えて
無理せず運転を交代することを考えて

市販、あるいは病院で処方される花粉症の薬(抗アレルギー薬)は、眠気を誘発するものもあります。まずはクルマに乗らない日に服用し、眠気がずっと続くようなら医師や薬剤師に相談して別の薬に替えてもらうことも検討しましょう。

花粉症の治療は症状がひどくなってからよりも、症状が出る前、あるいは軽いうちから始めると、発症を遅くしたり、症状を軽くすることができます。昨シーズンの症状がひどかったら、花粉症の症状が出る前に、医師に相談することをオススメします。

目がかゆく腫れぼったい、くしゃみ、鼻づまりと、つらい思いを余儀なくされる花粉症。お出かけの前日は十分な睡眠をとる。当日は眠くなりにくい花粉症の薬を服用し、乗車前には車内の花粉を少なくするといった対策をとって、安全な運転を阻害されないよう体調を整えてから運転するようにしてくださいね!

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