ドライブの知識

渋滞だけじゃない!年末年始の「高速道路を走るポイント」とお役立ちサイトまとめ

年末年始にカレコを利用して帰省や初詣、旅行を予定している人もいるでしょう。クルマでの帰省は便利な反面、渋滞や長時間のドライブに対する不安や懸念も多いもの。そこで、渋滞予測を踏まえながら、年末年始の高速道路を走行する上でのポイントや注意点を解説します。

<目次>
渋滞予測をチェックする
出発前に十分な睡眠を
食べ物や飲み物を用意しておく
携帯用トイレの用意も忘れずに
子どもが退屈しないようにすることも大事
出発前にはガソリンを満タンに
カーナビの到着予想時間で予定を組まない
1時間運転したらSA/PAで休憩を
走行ペースを維持して疲労を抑える
気温や天候の変化に注意
高速道路にまつわるお役立ち情報まとめ
楽しい思い出づくりのために

渋滞予測をチェックする

NEXCO西日本の発表した「年末年始期間の高速道路における渋滞予測について【全国版】」によると、下り線の渋滞のピークは12月29~30日と1月2日、上り線は1月2~3日。同時に、「渋滞予測の内容をご確認のうえ、ご利用の日や時間帯を変更いただくなど、渋滞を避けたご利用をお願いします」と、分散利用のお願いが記載されています。

利用者としても渋滞はできるだけ避けたいですから、こうした情報は参考にしたいものです。なお、ピーク時に20km以上の渋滞が予測されている高速道路と区間は、以下のとおり。他にも20kmに満たない渋滞、あるいは一般道での渋滞や混雑は、全国各地で発生します。

【下り線】

【上り線】

各NEXCO公式サイトでは、指定された日付の渋滞予測を見ることができます。事前にどこで渋滞が発生するかを知っておくことで、渋滞への準備と心構えができるので、旅の計画をするときに見ておくといいでしょう。

<参考サイト>
>>>NEXCO東日本
>>>NEXCO中日本
>>>NEXCO西日本

例年、激しい渋滞の発生する東名高速道路や中央自動車道でも、朝の6時以前ならば比較的スムーズに通過できることがわかります。もしスケジュールに余裕があるのならば、渋滞が集中する日時を避けて予定を組むのも、ひとつの手です。

とはいえ、なかなか渋滞情報に合わせて予定を組むのが難しいこともありますし、渋滞を避けて出発しても、思わぬ事故渋滞に巻き込まれてしまうこともあります。年末年始の移動は、長い渋滞に巻き込まれることを想定して、準備を整えておきましょう。具体的には以下のような備えが挙げられます。

出発前に十分な睡眠を

運転は五感をフルに使って疲れるため、体調を整えておくことが大事
運転は五感をフルに使って疲れるため、体調を整えておくことが大事

渋滞中は、走っているときのような外部からの刺激が少なく、眠くなりやすい状態です。睡眠不足や疲労が溜まっていれば、なおさらのこと。運転前にはしっかりと睡眠を取り、疲れを癒やしておきましょう。

「早く出たいから」と、仕事が終わったあと、そのまま出発するのは避けるべき。どうしても出発しなければならない場合は、途中のPA(パーキングエリア)やSA(サービスエリア)で仮眠を取ることを計画しておきましょう。

食べ物や飲み物を用意しておく

飲み物のほか、おにぎりやお菓子など食べ物も準備しておきたい
飲み物のほか、おにぎりやお菓子など食べ物も準備しておきたい

思うように進まない渋滞の中では、どうしてもストレスでイライラとしてしまうもの。くわえて、空腹は情緒を不安定にします。イライラした状態での運転が危険なのはいうまでもなく、また車内の空気もピリピリとした、険悪な雰囲気になってしまいます。せっかくの家族そろってのドライブです、楽しい思い出を残すため、あらかじめ小腹を満たせる飲食物を用意しておきましょう。

また、ストレスがかかると喉が乾きやすくなり、頻繁に飲み物を口にしてしまいます。気軽にPAやSAに立ち寄れない状況とあっては、なるべく尿意は抑えたいもの。カフェインを含んだ飲み物(コーヒー、お茶、コーラ等)やカリウムを含んだ飲み物(フルーツジュースや野菜ジュース等)、果物は利尿作用が強いので避け、水や麦茶といったカフェインレスの飲み物を用意。一度に多く飲むのではなく、意識して少しずつ、喉の渇きを潤す程度に抑えておくのがオススメです。

携帯用トイレの用意も忘れずに

事前にトイレを済ますよう促しても、小さいお子さんの「オシッコ!」は仕方のないもの。お子さんと一緒に長距離を移動するなら、事前に簡易トイレや携帯用トイレを用意しておきましょう。動くクルマの中という環境では、オシッコもしづらくなります。可能なら前もって使用し、携帯用トイレの利用に慣れてもらいましょう。

子どもが退屈しないようにすることも大事

子どもが退屈しない空間づくりも大事なポイント
子どもが退屈しない空間づくりも大事なポイント

景色の変化もない渋滞中の車内は、子どもにとって退屈な空間です。小さなお子さんと一緒なら、退屈しないよう、お気に入りの動画が収録されたタブレットや、オモチャを用意しておきます。コミックや絵本は、車酔いのきっかけになる可能性があるので、避けた方がいいでしょう。

なお、カレコのクルマにはタブレットやスマートフォンの充電ができるUSB端子またはソケットが、ついています。充電器や充電のためのケーブルを用意しておくと、安心です。

出発前にはガソリンを満タンに

ガス欠はもちろん、「ガソリン持つかな……」という不安も避けたい
ガス欠はもちろん、「ガソリン持つかな……」という不安も避けたい

普段なら余裕を持って到着できるガソリン残量があっても、渋滞中は思いのほか、ガソリンを消費します。ガス欠で立ち往生しないためはもちろんですが、ガソリン残量が少なくなったときに感じる焦りや不安は意外に大きく、安心のためにも出発前に満タンにしておくことをオススメします。「これくらい残っていれば大丈夫」と思っていても、予想外の自体に遭遇することもあるものです。

カーナビの到着予想時間で予定を組まない

事前の検索では2時間でつく場所でも、渋滞などにより倍以上の時間がかかることも……
事前の検索では2時間でつく場所でも、渋滞などにより倍以上の時間がかかることも……

道路が空いていれば、精度の高いカーナビの到着予想時間。けれど長い渋滞に巻き込まれると、時間は大きくずれ込みます。「18時に現地に到着するなら、食事の予約は19時にしよう」など、カーナビの到着予想時間を元に予定を組むのは禁物。時間が気になってソワソワするだけでなく、渋滞を抜けた後に急ぎ足となり、速度超過を犯してしまう可能性も。

到着を待つご家族や友人に、到着予定時間を伝えたい気持ちは分かりますが、時間に追われず、ゆったりした気持ちで運転できるよう、予定は組まないようにしましょう。

1時間運転したらSA/PAで休憩を

疲れを感じていなくても、1時間に一度はリフレッシュのため休憩をとろう
疲れを感じていなくても、1時間に一度はリフレッシュのため休憩をとろう

国土交通省では高速乗合バスや貸切バスのドライバーに向けて、「高速道路での連続運転時間は概ね2時間まで」と指導を行っています。運転が長時間に及ぶと疲労が溜まり、集中力や注意力が低下。知らず漫然運転(内在的前方不注意)に陥ってしまうため。漫然運転とは意識がぼんやりとした状態での運転のことで、警視庁統計(2022年)によると、75歳以下の起こした死亡事故原因の実に24.7%を占めているそうです。

高速道路の運転に慣れた、プロのドライバーですら2時間に1度は休憩時間をはさみます。私たち一般のドライバーは、もっと小まめに休憩をとって、漫然運転を防ぐ必要があるといえます。

1~2時間に一度はSA/PAに入って休憩をとり、気分をリフレッシュ。クルマの外で体を動かし、運転姿勢をとり続けることで、こわばった筋肉をほぐします。渋滞中は入りたいタイミングでSA/PAに入れないこともあります。連続運転時間が1時間を過ぎたら、「次のSA/PAに入っていこう」と、入れるときに入っておきましょう。

休日はSA/PA内も混雑するので、駐車場での事故に注意
休日はSA/PA内も混雑するので、駐車場での事故に注意

ちなみに、渋滞中のSA/PAは大変混雑しており、駐車場内での事故も少なくありません。SA/PAに入ったら十分に徐行。発進するクルマや歩行者、特にクルマの陰から飛び出してくるお子さんに注意しましょう。

クルマから降りて自身が歩行者の立場となったら、駐車スペースを探して走行するクルマに注意。小さなお子さんが一緒の場合は手を繋ぐなど、急に飛び出してしまわないよう気を配ります。

走行ペースを維持して疲労を抑える

周囲のクルマに乱されず、楽なペースで走れるようにしたい
周囲のクルマに乱されず、楽なペースで走れるようにしたい

年末年始といった大型連休中は、普段、高速道路に乗らない人や運転に慣れていない人が高速道路を利用します。また長時間の運転で疲れている人も多く、スムーズに走行できていないクルマが目に付きます。

速度が安定していないクルマや車間距離が短いクルマ、フラフラと蛇行するクルマの前後での走行は、いざというときに危険なうえ、常に注意を払わなくてはならないため、疲労の原因となります。

周囲のクルマに危なっかしさを感じ、走行ペースを乱されるようなら、車線を変更して追い越す、登坂車線を利用して追い越させる、SA/PAに入るなどをしてその場から離れ、不安を感じずに走行できる状況を作りましょう。

「人の振り見て我が振り直せ」という言葉があります。スムーズに走行できていないクルマから離れたら、自身は漫然運転をしていないか振り返りましょう。追い越しや合流、分岐など、必要なとき以外は一番、左の車線を走行し、まわりのクルマに安心してもらえる走行を心がけます。

気温や天候の変化に注意

電光掲示板に表示される道路情報や気象情報を見落とさないように
電光掲示板に表示される道路情報や気象情報を見落とさないように

都市部から離れると、高所を走行する高速道路は環境の影響を強く受けます。また冬期は気温が低く、夜間は晴天であっても路面凍結のおそれがあるものです。寒い地域や標高の高い地域に行く、あるいは通過するなら、降雪や路面凍結を考慮してスタッドレスタイヤ装着車を利用しましょう。

高速道路では前方の道路状況に注意すべき事柄が発生すると、電光掲示板等で告知してくれます。路面凍結や降雪の情報が表示されたら、スピードを落として路面の変化に注意。路面凍結は氷点下でなく、気温が3度を下回ると発生のおそれがあります(路面温度は気温より低いため)。クルマに外気温計があるなら、時々、確認しておきましょう。車種によっては、気温が下がると凍結警告をしてくれるものもあります。

高速道路にまつわるお役立ち情報まとめ

最後に、渋滞や交通規制といった情報を確認できる、お役立ちサイトをまとめました。このページをブックマークして、高速道路を利用する前、あるいは利用中に活用してください。

>>>日本道路交通情報センター:JARTIC

高速道路や一般道の交通情報(渋滞や故障車、車線規制等)を24時間、5分間隔で更新しています。

>>>高速道路・サービスエリア情報サイト「ドラぷら」

高速料金やルートの検索、高速道路の渋滞、規制情報のほか、高速道路の渋滞予測を確認できます。PAやSAの検索では、各PAやSAの施設や設備を確認できます。

>>>カレコ:トラブルにあった場合の対応

カレコのクルマを利用中に故障や事故、盗難、交通違反などに遭遇したら、こちらのページを参考に、各対応をお願いします。

楽しい思い出づくりのために

いい旅も無事に帰ってきてこそ。余裕を持って安全運転を!
いい旅も無事に帰ってきてこそ。余裕を持って安全運転を!

普段は離れて暮らしている家族が揃って、あるいは気の置けない友人たちと一緒に迎える新しい年。この年末年始を楽しく過ごすには渋滞を乗り越え、何事もなく到着することが不可欠。もちろん楽しい思い出を台なしにしないよう、無事に帰ってくることも大切です。

長距離運転の前にはしっかりと睡眠を取り、万全の体調で出発。休憩をはさみながら、余裕のある運転を心がけてくださいね!

<関連記事>
>>>苦手克服!高速道路の「基本の走り方」をマスターしよう

>>>標識、トンネル、サービスエリア…高速道路が楽しくなる9つの豆知識

>>>高速道路でトラブル発生!そのときどうする?

<カレコについて>
>>>ご利用の流れ

>>>料金について

>>>車種ラインアップ

<最新情報はカレコ公式SNSで>
FacebookTwitterInstagramLINE

記事内容は公開時のものです。変更になる場合があります。