シェアカーで高速道路に乗るなら、ETC車載器のあるカーシェアサービスがおすすめです。カーシェアでのETC車載器やETCカードの取り扱い、レンタルの可否に加え、ETCカードを利用するメリットや注意点も紹介します。
- シェアカーにはETC車載器が付属していることが多い
- カーシェアリングでETCを利用するメリット
- ETCカードを入手する2つの方法
- カーシェアリングでのETCカードの使い方
- カーシェアリングでETCカードを利用する際の注意点
- カーシェアリングではETC車載器も使える!ETCカードを用意しておこう
シェアカーにはETC車載器が付属していることが多い

主なカーシェアリングサービスでは、ETC車載器を標準装備していることが多いです。すべての車両にETC車載器を装備するカーシェアリングを選べば、特別な操作をする必要もなく、通常どおりの方法で予約をすればよいため便利です。初めてシェアカーに乗る方や、急にETCを利用する予定ができた方でも、ETCカードさえ所持していれば事前準備なしで利用できます。
ETCカードはレンタルできないことが多い
カーシェアリングでETCを利用する際の注意点として、サービスに付属するのはあくまで車載器です。ETCカードは別途、利用者が自分で用意する必要があるので注意しましょう。ETCカードを用意する方法は後ほど解説します。
>>> ETCカードを入手する2つの方法
カーシェアリングでETCを利用するメリット
ETCは高速道路や有料道路を使うときに便利です。ETCカードを所有していなくても通行できますが、あれば次のようなメリットを受けられるのでぜひ活用してみましょう。
高速道路の料金所をスムーズに通過できる

ETCカードを所有していると、全国の高速道路や有料道路においてETC専用レーンを利用できるため、料金所で停車せずに通過できます。混雑する一般レーンの列に並んで渋滞するリスクもなく、スムーズな移動が可能です。時間を節約できるだけでなく、現金や小銭の準備をする手間も省けます。
また、近年ではETCの普及に伴い、一般レーンのないETC専用入口も増えてきています。
例えば、首都高では2024年4月時点で、35か所がETC専用入口に指定されており、ETCがなければ高速に乗れないといったシーンも現実になってきています。ETCを利用する人にとっては利便性が高く、逆に非利用者には使いづらい環境です。
今や、ETCカードは高速道路や有料道路の効率的な通行において、必要不可欠な存在と言えます。家族でのお出かけや、旅行、仕事の移動など、よく高速道路を利用する方は特にメリットを感じられるでしょう。
時間帯やエリアに応じた割引が適用される

ETCカードを用いてETC専用レーンを通ることで、深夜割引や休日割引、平日朝夕割引など、さまざまな料金割引が適用されます。
割引率は種類によって異なりますが、主なものでは約30%の割引を受けることが可能です。現金払いと比較しておトクになるため、長距離移動を頻繁に行う方はぜひETCを活用しましょう。ただし、ゴールデンウイークやお盆、年末年始など混雑が予想される時期には、交通分散の観点から全国で割引が適用されない場合があります。NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本などの公式サイトで、事前に除外日や割引対象エリアを確認しておくと安心です。
割引の種類 | 対象車 | 割引時間 | 割引率 |
平日朝夕割引 | 全車種 | 平日:6時~9時/17時~20時 | 5~9回利用/月:約30%還元 10回利用~/月:約50%分還元 |
休日割引 | 普通車/軽自動車等(二輪車) | 土曜/日曜/祝日 | 地方部で30%割引 |
深夜割引 | 全車種 | 毎日:0時~4時 | 30%割引 |
また、高速道路ごとに独自の割引も存在します。例えば、阪神高速道路では西大阪線端末区間割引や池田線時間帯割引などがあり、区間や時間帯しだいで通常のETC料金よりもさらにおトクに利用できます。こうした特典を活用すると、カーシェアリングをさらにコスパよく利用可能です。
ETCカードを入手する2つの方法
ETCカードを所有していない場合、次の2つの方法で入手できます。それぞれの特徴を把握して、自分に合った方法を選びましょう。
高速道路会社の発行するETCパーソナルカードに入会する

ETCパーソナルカードは、全国の主要な高速道路会社6社(東/中/西日本高速道路株式会社、首都高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社、本州四国連絡高速道路株式会社)が共同で提供するETCカードです。
クレジットカードを持っていなくても作成できるのが最大の特徴で、審査も不要なほか、学生でも申し込みできます。未成年でも16歳以上かつ親権者の同意があれば作成可能です。
ただし、一月あたりの利用金額目安の4倍に相当するデポジット(預かり金)の支払いが必要になります。例えば、月2万円のETC料金を支払う方の場合8万円ものデポジットを用意しなければなりません。また、年会費として1,257円(税込)がかかる点にも注意が必要です。
手軽にETCカードを持てる選択肢ではありますが、デポジットの負担を考えると、次に紹介する方法での作成をおすすめします。
クレジットカードの付帯カードとして作成する

多くのクレジットカードでは、付帯サービスとしてETCカードを発行できます。すでにクレジットカードを所有している場合は、申し込み手続きを行うだけのため、手間が少なく便利です。
また、デポジットも必要ありません。一般的なクレジットカードでは、ETCカードの発行手数料として0円~1,000円程度、年会費として0円~500円程度がかかります。どちらも0円のサービスを選べば、ETCに関する費用を節約できおトクに利用できます。
ただし、クレジットカードを持っていない場合や、手持ちのクレジットカードがETCカード発行に対応していない場合には、まずクレジットカード自体を作成する必要があります。カードの券種やカード会社ごとに審査があり、収入や借入状況など状況しだいでは作成できないケースもある点には注意が必要です。
カーシェアリングでのETCカードの使い方

カーシェアリングでETCカードを利用する際は、まず車載器の設置場所を確認しましょう。運転席の横やダッシュボード、助手席の足元などが一般的です。三井のカーシェアーズでは運転席の横に設置されています。
次に、車載器の電源が入っていることを確認し、挿入口にETCカードを挿入します。その後は料金所を通るだけで自動的に清算されるため、特別な操作は必要ありません。
万が一、エラーで利用できない場合は、ETCカードの挿入方向を確認し、ICチップを柔らかい布で拭いてみてください。それでも解決しない場合は、車載器の故障の可能性があるため、サポートセンターへの連絡を検討しましょう。
カーシェアリングでETCカードを利用する際の注意点

ETCカードを利用する際は、カーシェアリングならではの注意点も覚えておきましょう。トラブルに遭遇しないためのポイントは次のとおりです。
乗車前と返却前にETCカードが残っていないか確認する
乗車前と返却前の2回、必ずETCカードの挿入口を確認してカードを回収しましょう。カーシェアリングでは予約終了後に別の方が車両を使用するため、ETCカードを車内に置き忘れると、回収が難しくなる場合があります。
また、前の利用者がETCカードを車載器に入れたままにしていた場合、そのカードで意図せず清算されてしまう可能性も考えられます。サポートセンターとのやりとりや誤って支払った料金の清算などが必要になるため、乗車前のチェックも欠かさないことが大切です。
もし車内に前の利用者のETCカードが残っている場合は、速やかにサポートセンターへ連絡してください。
また、自分が車内に忘れてしまった場合は、慌てずに忘れ物のための開錠機能を利用しましょう。例えば三井のカーシェアーズでは、利用終了後に次の利用者がいない場合は24時間以内、10分間だけ開錠できるので、ETCカードも速やかに回収できます。
自分と同乗者以外のETCカードを使用することはできない
ETCカードはクレジットカードと同様に、名義人以外の使用は原則として禁止されています。家族や親しい友人などの間柄であっても、貸し借りは避けましょう。
貸し借りが発覚した場合、カード会社の規約によりカード利用の停止や会員資格取り消しなど何らかの処分を受ける可能性があります。 ただし、カードの所有者が同乗している場合には、運転者が別の名義でも利用可能です。例えば、夫が運転し、同乗する妻のETCカードを使用するケースなどが該当します。
ETCカードの利用料金はカーシェアリングの料金に含まれない
ETCの利用料金はカーシェアリングの料金とは別であり、カード会社からカード名義人に対して直接請求されます。そのため、利用後に料金が発生していることを忘れないように注意が必要です。
また、カード会社によっては請求が2~3か月後になる場合もあるため、忘れないように利用時期と利用額を控えておき、請求内容に間違いがないか確認することをおすすめします。例えば、1月に高速道路に乗ってレジャー施設に行った場合、レジャー施設の代金は2月に、高速道路のETC料金は3月、遅ければ4月に請求が来る可能性もあります。
車載器管理番号を確認しておく
カーシェアリングで利用したETCの履歴を照会する際、車載器の管理番号が必要になります。車載器管理番号とは、車載器ごとに割り振られた19桁の識別番号のことです。通常は利用履歴の照会に加え、マイレージサービスの申し込みや車載器の再セットアップなどに使用します。
車載器管理番号は車載器本体のラベルや音声案内で確認できるほか、カーシェアリングのアプリでも確認可能な場合があります。例えば、三井のカーシェアーズでは、会員ページにログインした後、「会員メニュー」>「利用履歴」>「詳細」>利用履歴詳細の「車種」の欄から車載器管理番号を確認できます。あらかじめ番号を控えておけば、必要なときにスムーズに対応できるでしょう。
カーシェアリングではETC車載器も使える!ETCカードを用意しておこう

カーシェアリングではETC車載器が標準装備されているため、高速道路や有料道路をスムーズに利用できます。ただし、ETCカードは自分で用意する必要がある点には注意が必要です。
ETCを活用すれば、料金所での時間短縮や割引特典を受けられるため、旅行やレジャー、長距離移動に役立ちます。
また、三井のカーシェアーズでは6時間以内の利用であれば距離料金がかからない仕組みを採用しているため長距離移動とも相性がよく、ETCと合わせて活用するとさらにおトクです。
保険や各種サポートも充実しているので、トラブルの心配をすることなく運転できるでしょう。料金プランや保険、サポート体制についてさらに詳しく解説します。
三井のカーシェアーズでは、「月会費+時間料金+距離料金」を基本とした料金体系に加え、お客さまのニーズに合わせて選べる2つのプランと、おトクなパック料金を用意しています。
「ベーシックプラン」は、頻繁にカーシェアをご利用される方向けのプランです。月会費は980円ですが、その金額分が毎月のご利用料金から割引されるため、実質的におトクにご利用いただけます。
料金
【ベーシックプラン料金表】

※2025年1月末時点の情報です。変更の可能性もございます。
※ランクル300クラスが適用されるクルマ「ランドクルーザー300 GR SPORT」は、一部の個人会員さまにご利用を限定させていただいております。
一方で、数か月に1回、あるいは月に1回30分程度の低頻度のご利用で、月会費相当の割引を十分に活用できない場合には、「月会費無料プラン」をおすすめいたします。時間料金は少し高めですが、月会費がかからないため、スポット利用に最適です。
【月会費無料プラン料金表】

※2025年1月末時点の情報です。変更の可能性もございます。
※ランクル300クラスが適用されるクルマ「ランドクルーザー300 GR SPORT」は、一部の個人会員さまにご利用を限定させていただいております。
さらに安心を追加「トラブルあんしんサポート」
三井のカーシェアーズでは、追加のサポートサービスを活用すればより安全、安心にクルマをご利用できます。「トラブルあんしんサポート」では、予約時に追加費用を支払えば、営業補償(ノン・オペレーションチャージ)の費用が免除されます。費用と負担免除される項目は、次のとおりです。

※タイヤのパンク・損傷時に発生した金額については、一旦会員様に立替払いいただきます
※1回目の事故によるご請求のメールを当社より送信した翌月から、6か月間はトラブルあんしんサポートにお申し込みいただくことはできません。(HP自体のTASページが誤表記あるので修正予定)+ご利用時の事故から6か月以内に再度事故を起こされた場合は、シェアカーを借り受けた状態とするために要する費用を会員または登録運転者にご負担いただきます。
また、トラブルあんしんサポートの加入料金は以下のとおりです。

※加入料金は利用時間ではなく、予約時間に基づき計算されます
※72時間を超えた予約も、24時間ごとに550円加算されます
最安550円の追加費用で最大50,000円の支出が免除となります。事故やトラブル時の失費をできる限り抑え、安心して車を利用されたい方は、本オプションへの加入を検討することをおすすめいたします。
24時間の受付対応

三井のカーシェアーズでは、24時間体制のサポートダイヤルを設置しており、専任スタッフが常駐しています。そのため、深夜や早朝、年末年始なども事故やトラブルの対応をいたします。
特に、事故を起こした直後はパニックで正常な判断ができない場合もあるでしょう。専任スタッフによる的確なサポートをいたしますのでご安心ください。
ETCカードは高速道路を利用する際の必需品となりつつあります。そのため、三井のカーシェアーズでは、すべてのクルマにETC車載器を装備!
旅行、少し遠いところへのお出かけなど、ぜひ三井のカーシェアーズをご利用ください
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スタッフによる的確なサポートをいたしますのでご安心ください。
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