都心周辺には、広くて緑があふれる公園がたくさんあります。公立の公園はそれほど混雑しておらず穴場スポット。しかも、ほとんどの公園が無料で楽しめるのがうれしいですね。
平日の空いているときには、お子さんと一緒に遊びに行ったり、あるいは気分転換にゆっくりするのに公園はぴったり。今回は平日に都内からドライブで行きやすい公園を紹介します。
都内唯一の水郷公園:水元公園(東京・葛飾区)
水元公園は都内でも有数の規模を誇り唯一の水郷の景観をもった公園です。園内は、江戸時代の治水事業の名残である小合溜(こあいだめ)からひいた大小の水路があり、散策にぴったりなところです。
自然の景観に近いところで野鳥観測ができる「バード・サンクチュアリ」や「ハナショウブ園」など、エリアごとに異なる魅力があります。
園内には様々な植物が植えられており、6月頃はハナショウブ、秋頃はポプラ並木やメタセコイアの森の紅葉が見事です。公園内には野鳥も多く生息しており、「かわせみの里」ではかわせみの生態を観測できます。
また予約制のバーベキュー広場もあります。バーベキューセット、食材など全部用意してもらえる「手ぶらセット」もありますし、場所だけを予約することもできます。園内の散策で自然と親しみ、家族や友人とバーベキューして、いいリフレッシュができそうですね。
水元公園のガイドブック、マップは以下よりダウンロードできます。
『水元公園』のガイドブック、マップについて
水元公園
住所:葛飾区水元公園3-2
電話:03-3607-8321
都会の中に野鳥が集う森があった!:大井ふ頭中央海浜公園なぎさの森(東京・品川区)
大井ふ頭中央海浜公園なぎさの森は、京浜運河沿いにありバードウォッチングや釣り、バーベキューを楽しむことができる公園です。公園内に一歩足を踏み入れれば、そこはまさに木々が生い茂る森で、進んでいくと干潟に出ます。ここでは多くの野鳥を観測でき、観測小屋からは、公園の干潟に来る野鳥をバードスコープを使って観測できるのが魅力です。
山小屋のような雰囲気の管理棟には、木の枝や木の実で作った人形や置物などの工作が展示されています。木の実やボンドなど工作に必要なものは一通り揃っているので、自分でまつぼっくりやどんぐりを使って人形を作れますよ。工作をしているとお子さんと熱中してしまいそうですね。
また公園内の「はぜつき磯」周辺は無料で利用できるバーベキュー可能エリアとなっています。運河を眺めながら自分のスタイルでバーベキューできそうですね。ただし、かまどや洗い場などのバーベキュー施設はなく、全て自分達で持ち込みし作業しなければならないので注意が必要です。
なお駐車場は、隣接する「大井ふ頭中央海浜公園スポーツの森」の駐車場を利用できます。スポーツの森は陸上競技場、野球場、人工芝グラウンド、テニスコートなどがあり、ピクニックに最適な広場もあります。特に春は「さくら広場」のさくらが見事です。
大井ふ頭中央海浜公園なぎさの森
住所:東京都品川区八潮4-2-1
電話:03-3790-2378
百年の森で紅葉シーズンを楽しむ:大宮公園(埼玉)
埼玉県で一番利用者の多い公園として、埼玉県民から愛される大宮公園。約1000本の桜や樹齢100年の赤松など様々な木々が生い茂り、春は桜、初夏は新緑、秋は紅葉と四季折々の楽しみ方ができます。
特に公園内の「さいたま百年の森」には樹齢100年を超える赤松林や山モミジが植えられています。これからの紅葉シーズンには、山モミジが真っ赤になり紅葉狩りにぴったりです。また園内には小動物園が併設されており、オオフラミンゴ、シロトキ、タンチョウ、シロフクロウなど鳥類のほか、カピバラやニホンザルなども飼育されています。
また園内には小動物園が併設されており、オオフラミンゴ、シロトキ、タンチョウ、シロフクロウなど鳥類のほか、カピバラやニホンザルなども飼育されています。
帰りは、2000年の歴史があり、パワースポットとしても有名な氷川神社に参拝するのはいかがですか?
大宮公園
住所:埼玉県さいたま市大宮区高鼻町四丁目
電話:048-641-6391
4つのエリアごとに異なる魅力:青葉の森公園(千葉)
青葉の森公園は、千葉市の中央部にある森林や地形を活かして造られた公園です。森林の中で自然に親しめる「ネイチャーゾーン」、遊び場や水場のある「レクリエーションゾーン」、文化に親しめる「カルチャーゾーン」、陸上競技場や野球場などがあるスポーツに親しめる「スポーツゾーン」の4つに分かれており、エリアごとに異なる楽しみ方があります。公園部分は、平成以降に作られており、古くからある自然の部分と近代的な施設の両面が共存しています。
その中でもこれからの季節は、ネイチャーゾーンのイチョウ、プラタナスなど大きな木々が紅葉し見事です。カルチャーゾーンの彫刻の広場には現代を代表する様々な彫刻家による具象彫刻作品20体があるので、芸術の秋の散策にぴったりですね。
以下より、季節や目的にあわせた散策マップがダウンロードできます。
散策マップ
2015年3月には新しくバーベキュー場もオープン。設備が整っており、手ぶらで楽しむこともできます。暑さも和らぎ過ごしやすいこの季節、家族や仲間とバーベキューしませんか?
青葉の森公園
住所:千葉市中央区青葉町977-1
電話:043-208-1500
自然と文化に親しむなら:生田緑地(神奈川)
生田緑地は多摩丘陵の一角に位置する川崎市内最大の緑の都市公園です。自然に親しみながら緑地内を散策でき、特に春は桜、夏は新緑や昆虫・蛍、秋は紅葉と、四季折々の姿を見られます。
また、園内には、川崎市岡本太郎美術館、かわさき宙(そら)と緑の科学館、川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム(日時指定予約制)、生田緑地ばら苑(春と秋の期間限定で公開)などがます。それぞれの施設が非常に充実しているので、1施設だけで1日過ごせるほどです。
生田緑地の秋の紅葉を楽しみたいなら、「おすすめコース」からマップをダウンロードして「秋の紅葉コース」を散策してみましょう。メタセコイヤの林やモミジなど、秋の風情が味わえます。
生田緑地内の施設の中でも、古民家の野外博物館である「川崎市立日本民家園」は、他にはない魅力があります。江戸時代の民家、水車小屋、舞台など、25の建造物を移築・展示しており、当時の人々の暮らしをうかがうことができます。建築物すべて、国や県、文化財指定を受けており、資料なども豊富にあります。古民家の周囲も、秋になると紅葉が見事で、タイムスリップしたような紅葉を楽しむことができるのも特徴です。
生田緑地
住所: 神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-4
電話:044-933-2300
オススメは6時間パック
紹介した公園は、どこも駅から少し離れているので電車だとちょっと不便。でも、どの施設も駐車場があるので、クルマで行くなら安心です。平日なら道路もそれほど混まずにのんびりリフレッシュするのに適しています。
平日の公園ドライブにおすすめなのは、6時間パック。公園でのんびり過ごした後、夕飯のお買物に行って一気に用件を済ませませんか。6時間以内の予約であれば、早く返却した場合、時間料金は利用時間のみになるので、余裕ある予約をするといいでしょう。しかも6時間以内の利用であれば、距離料金がかからないのも嬉しいところです。
さらに平日プランならもっとおトクで、一部の車種を除き6時間2,800円となります。ベーシックプランでも3,800円とリーズナブルに利用できます。
暑さが去ってお散歩にいい季節
都心に住んでいると、なかなか自然に親しむ機会が少ないもの。週末は、遠出のドライブをして自然に接することができますが、実は公営の公園で十分自然を満喫できちゃうんです。平日だからこそ、気軽に行ける緑豊かな公園にお出かけしましょう。