本記事では、カーシェアとレンタカー両者の料金体系を詳しく比較し、利用時間や距離に応じた損益分岐点を解説します。各シーンにおける最適な選択肢をわかりやすく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
- カーシェアとレンタカーの違い
- カーシェアの特徴とメリット・デメリット
- レンタカーの特徴とメリット・デメリット
- カーシェアとレンタカーどちらが安い?損益分岐点を解説
- カーシェアとレンタカー、どちらが向いている?
- カーシェアなら「三井のカーシェアーズ」
カーシェアとレンタカーの違い
カーシェアとレンタカーは、いずれも「車を借りて利用する」サービスですが、料金体系や予約方法、給油の負担など、さまざまな面で違いがあります。
それぞれの特徴を押さえることで、より自分に合ったサービスを選ぶことができます。まずは、カーシェアとレンタカーの違いを詳しく確認してみましょう。
項目 | カーシェア | レンタカー |
会員登録 | 必要 | 不要(手続き時に個人情報記入は必要) |
初期費用 | 月額料金やカード発行手数料などが必要 | 不要 |
店頭の手続き | 不要 | 必要 |
車の種類 | 軽自動車、4WD、高級車など乗用車中心 | 乗用車のほか、トラックやバスなど幅広い選択肢がある |
料金体系 | 分単位 | 時間単位、1日単位 |
給油 |
・返却時にガソリンを満タンにする必要なし ・途中の給油では自己負担なし | ・返却時にガソリンを満タンにする必要あり ・給油はすべて自己負担 |
店舗・ステーション | ステーション(駐車場)を利用するため多い | 店舗ベースで、数はカーシェアより少ない |
料金体系の違い
カーシェアは、分単位の料金体系が一般的です。「30分から10分単位で利用可能」など、必要な時間だけを細かく区切って借りられるのが特徴です。利用料金にはガソリン代や保険料も含まれているため、手軽に利用できます。
距離に応じた料金もかかりますが、一定距離までは0円のサービスが多く、短時間・近距離の利用ならコストパフォーマンスが高いのが魅力です。
一方、レンタカーは6時間、12時間、1日など時間単位で料金が設定されています。延長は10分単位で対応するサービスもありますが、基本は時間単位の料金です。保険料は含まれていますが、補償が不十分な場合もあり、より充実した補償を希望する場合は別途オプション料金が必要になることが多いです。
予約方法や手続きの違い
カーシェアでは、会員登録が必須で、最初に住所や氏名に加えてクレジットカード情報の登録が必要です。手間はかかりますが、一度登録すれば、スマートフォンのアプリからかんたんに予約や手続きができるのが特徴です。ステーションは無人のため、対面手続きは不要で、予約時間になるとすぐに車を利用できます。
一方、レンタカーは、会員登録や予約なしでも利用できる場合が多いですが、いずれにしても店舗で手続きが必要です。出発前に書類の記入や運転免許証の提示、かんたんな行き先確認が求められます。手続きには、出発時に約10分、返却時に約5分かかり、先客がいると待ち時間が発生することもあります。そのため、急いでいるときにはやや不便ですが、スタッフから直接説明を受けられるため、店頭でのサポートを重視する方には適しています。
給油の違い
カーシェアでは、返却時にガソリンを満タンにする必要はありません。給油が必要な場合は、専用の給油カードで支払いを済ませることができます。多くのサービスでは、ガソリンが半分以下になった際に給油するルールがあるため、最低でも半分程度のガソリンが入った状態で出発できます。
一方、レンタカーは返却時にガソリンを満タンにするのが原則です。給油後に店舗へ戻る際に多少ガソリンが減っても問題ありません。出発前の手続きで周辺のガソリンスタンドを案内されることが多く、スムーズに給油できます。返却時にはメーターやレシートの確認が行われるため、給油レシートを保管しておく必要があります。
ステーション数と店舗数の違い
カーシェアは、専用のステーションから車を借りる仕組みです。マンション前や商業施設の駐車場を利用したステーションも多く、レンタカーに比べて利用できる場所が広範囲にわたります。
また、個人経営の駐車場と提携してステーションが設置されることも多く、地域に密着したサービスが特徴です。
一方、レンタカーは実店舗を拠点とし、駅前など利便性の高い場所に展開されています。特に大手レンタカー会社は全国に多くの支店を持っているため、出先でもかんたんに店舗を見付けることができます。
カーシェアの特徴とメリット・デメリット
カーシェアとレンタカーの違いを把握したところで、今度はカーシェアに焦点を当てて特徴やメリット、デメリットを見てみましょう。
特徴
カーシェアとは、利用者が必要なときに車を借りられるサービスです。複数の会員が同じ車をシェアして使うことから「カーシェア」と呼ばれています。
利用者はまずスマートフォンのアプリで会員登録をし、車を利用したい時間を予約します。予約した時間に指定されたステーションへ行き、専用のICカードやアプリで車を解錠します。車内にある鍵でエンジンを始動し、利用後は元のステーションに返却するシステムです。
メリット・デメリット
カーシェアのメリットとして、普段乗る機会の少ない高級車やスポーツカー、4WDなどを気軽に体験できる点が挙げられます。例えば、休日に4WDで山道を走ったり、海沿いをスポーツカーでドライブしたりと、シーンに応じた車を利用できます。
また、アプリでかんたんに予約でき、24時間365日いつでも利用可能。対面での手続きが不要な点も大きな魅力です。多くのサービスが短時間利用に対応しており、30分からの利用や10分単位の料金体系、ナイトパックなどの割安プランを活用できる点もメリットです。
一方、デメリットも存在します。まず、利用には会員登録やクレジットカードの登録が必須で、デビットカードなど他の支払い手段には対応していない場合が多いです。また、「乗り捨て」は基本的にできず、車を借りたステーションへの返却が必要です。さらに、車内の清掃(食べこぼしやゴミなど)は利用者自身で行う必要があります。
レンタカーの特徴とメリット・デメリット
続いて、レンタカーならではの特徴とメリット、デメリットも確認していきましょう。
特徴
レンタカーとは、その名のとおり車をレンタルするサービスです。利用者は店舗に足を運び、対面で手続きを行った上で、店舗が管理する車を一定時間借ります。
複数の利用者が一台の車を利用する点はカーシェアと共通していますが、レンタカーは利用後に必ず店舗へ返却され、次の利用者に貸し出されるまで店舗で保管されます。車の状態や清掃は店舗側が管理しているため、常に良好なコンディションで車を利用できるのが特徴です。
メリット・デメリット
レンタカーのメリットは、乗用車だけでなく、バスやトラックなどさまざまな車種を借りられる点です。「引越しで荷物を運びたい」「大人数の旅行でマイクロバスを借りたい」といったニーズにも対応できます。
また、6時間、12時間、1日といった時間単位だけでなく、1か月単位の長期間レンタルにも対応しているため、「出張中だけ使いたい」「マイカーが修理中なので代車がほしい」といった長期的な利用にも便利です。さらに、大手レンタカー会社では全国に多数の支店があり、借りた店舗とは異なる店舗に返却する「乗り捨て」にも対応しています。例えば、旅行先で借りた車を地元の店舗に返却するなど、柔軟な利用が可能です。
一方で、デメリットもあります。レンタカーは対面手続きが必須で、利用時間は店舗の営業時間内に限られます。例えば、朝11時に12時間プランで借りても、店舗が22時で閉店する場合、22時までに返却しなければなりません。営業時間を過ぎると翌朝の返却となり、延長料金が発生します。反対に、予定より早く返しても、未使用時間の返金はレンタカー会社の規定によります。
さらに、レンタカーは満タンの状態で貸し出され、返却時にも満タンで返す必要があります。ガソリン代は自己負担となり、返却前にガソリンスタンドに立ち寄る時間も考慮しなければなりません。
カーシェアとレンタカーどちらが安い?損益分岐点を解説
近所にカーシェアとレンタカー両方のサービスがある場合、どちらを使ったほうがおトクなのかは悩むことが多いポイントです。
一般的にカーシェアは短時間の利用、レンタカーは長時間の利用に向いていると言われていますが、実際カーシェアがレンタカーよりおトクなのは何時間までなのでしょうか。それぞれシミュレーションしてみたので、ぜひ参考にしてください。
カーシェアのコストシミュレーション
まずは1時間や2時間単位の短時間利用を中心に、カーシェアを利用した場合のコストをシミュレーションしてみましょう。条件は次のとおりです。
【料金】ベーシックプランの場合
- 月会費980円(980円まで利用料金から割引)
- 利用料金150円/10分
- 距離料金(6時間まで0円、6時間以降20円/km、1時間あたり20km走行すると仮定)
- パックあり(6時間パック4,280円/12時間パック5,700円/24時間パック7,300円)
- 保険料込
- オプションなし
【利用時間・距離】
1~6時間、12時間、24時間の利用
【車種】
フィット(ホンダ)
利用時間 | 利用料金 | 距離料金 | 月会費割引なしの料金総額 | 月会費割引ありの料金総額 |
1時間 | 900円 | 0円 | 900円 | 0円 |
2時間 | 1,800円 | 0円 | 1,800円 | 820円 |
3時間 | 2,700円 | 0円 | 2,700円 | 1,720円 |
4時間 | 3,600円 | 0円 | 3,600円 | 2,620円 |
5時間 | 4,280円(6時間パック適用) | 0円 | 4,280円 | 3,300円 |
6時間 | 4,280円(6時間パック適用) | 0円 | 4,280円 | 3,300円 |
12時間 | 5,700円(12時間パック適用) | 4,800円 | 10,500円 | 9,520円 |
24時間 | 7,300円(24時間パック適用) | 9,600円 | 16,900円 | 15,920円 |
レンタカーのコストシミュレーション
続いてレンタカーのコストをシミュレーションしてみましょう。レンタカーは大手レンタカー会社と格安レンタカー会社があり、料金に大きく差が出るため、両方のパターンを紹介します。条件は次のとおりです。
【料金】
<大手レンタカー会社>
- 月会費無料
- 利用料金:パック制(6時間パック6,500円/12時間パック7,200円/24時間パック8,900円)
- 保険料込
- オプションなし
<格安レンタカー会社>
- 月会費無料
- 利用料金:24時間まで一律3,800円
- 保険料込
- オプションなし
【利用時間・距離】
- 1~6時間、12時間、24時間の利用
- 1時間あたり20km走行すると仮定
【車種】
フィット(ホンダ)
燃費:30km/リットル走行、ガソリン代は168円/リットルを想定(1時間あたり20km走行で112円)
利用時間 | 利用料金(大手) | 利用料金(格安) |
1時間~6時間 |
6,500円(6時間パック適用)+ガソリン代112~672円 =総額6,612~7,172円 |
3,800円(24時間まで)+ガソリン代112~672円 =総額3,912円~4,472円 |
6時間超~12時間 |
7,200円(12時間パック適用)+ガソリン代672~1,344円 =総額7,872円~8,544円 |
3,800円(24時間まで)+ガソリン代672~1,344円 =総額4,472円~5,144円 |
12時間超~24時間 |
8,900円(24時間パック適用)+ガソリン代1,344~2,688円 =総額10,244円~11,588円 |
3,800円(24時間まで)+ガソリン代1,344~2,688円 =総額5,144円~6,488円 |
シミュレーション結果からわかるように、レンタカーは1時間のみの利用でも3,912~6,612円の費用がかかります。
一方、カーシェアなら1時間で1,000円未満で利用可能で、ガソリン代も料金に含まれています。このように、短時間の利用においてはレンタカーよりもカーシェアのほうがコストを抑えられることがわかります。
損益分岐点は?
紹介したシミュレーションによると、レンタカーよりカーシェアのほうがおトクになるのは6時間以内の利用です。月会費の割引が適用されるうちは4時間が損益分岐点ですが、走行距離を含めると6時間程度まではカーシェアの方がコストを抑えられる場合もあります。
また、大手レンタカー会社と比較すると、24時間利用時でも月会費割引が適用されればカーシェアの方が安くなるという意外な結果が得られました。ただし、割引が適用されない場合は24時間利用ではレンタカーの方が割安です。月会費割引や走行距離に応じて多少の差はありますが、概ね1~6時間の利用ならカーシェア、6~12時間以上なら格安レンタカー、24時間ならレンタカーの利用がおすすめです。
カーシェアとレンタカー、どちらが向いている?
シミュレーション結果を基に、カーシェアとレンタカーそれぞれのサービスについておすすめの人やシチュエーションをご紹介します。
短時間利用ならカーシェア
4~6時間程度の短時間利用ならカーシェアがコスパよく利用できておすすめです。手続きが少なく、手軽に利用できる点も短時間の利用に適しています。また、ステーションの数が多く、都市部での移動にも便利です。車を頻繁に使わない方や短時間だけ使用したい方には最適なサービスです。
【利用シーンの例】
都内に住む夫婦2人。普段は公共交通機関で通勤しているため、車を使う機会は少なめです。ドライブを兼ねて、都内から離れた観光地へのお出かけや、郊外の大型ショッピングモールへの買い物の際にカーシェアを利用しています。小回りのきく車でショッピングがスムーズに終わり、移動時間も短縮されたため、観光地での滞在時間をたっぷり確保できました。
長時間・長距離ならレンタカー
6時間以上の利用や遠方への移動には、レンタカーがおすすめです。レンタカーは、短時間利用でも6時間、12時間、あるいは24時間分の料金がかかるため、1~2時間程度の利用には向いていませんが、距離料金が発生しないため長距離移動には適しています。
特に、レジャーや家族旅行など大人数での移動や、軽トラックなど特定の車種が必要な場面では、レンタカーを積極的に検討しましょう。
【利用シーンの例】
4人家族。地方の観光地に2泊3日で旅行に行く予定ですが、車がないと不便な場所です。ホテルも山の中にあり、公共交通機関を利用すると時間がかかりすぎてしまうため、家族全員での移動には不向きだとわかりました。そこでレンタカーを借りることに。広い車内で荷物もたくさん運べる車を選び、家族全員で観光地を自由に回りながら快適な旅行を楽しみました。
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料金
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【ベーシックプラン】
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※料金はすべて税込
※ランクル300クラスが適用されるクルマ「ランドクルーザー300 GR SPORT」は、一部の個人会員さまにご利用を限定させていただいております。
※2024年11月末時点の情報です。変更の可能性もございます。
【月会費無料プラン】
もし数か月に1回、あるいは月に1回30分のみといった低頻度の利用で、月会費相当の割引をうまく活かせないときは「月会費無料プラン」をおすすめします。時間料金はやや高くなりますが、月会費がかからないのでスポット利用に最適です。
※料金はすべて税込
※ランクル300クラスが適用されるクルマ「ランドクルーザー300 GR SPORT」は、一部の個人会員さまにご利用を限定させていただいております。
※2024年11月末時点の情報です。変更の可能性もございます。
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また、トラブルあんしんサポートの加入料金は以下のとおりです。
※加入料金は利用時間ではなく、予約時間に基づき計算されます
※72時間を超えた予約も、24時間ごとに550円加算されます
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