20代で車を持つ際に気になるのが維持費。車は購入後も定期的にお金がかかり、購入への一歩を躊躇う人も多いはず。そこで、車の維持費の内訳やシミュレーション、維持費の安い車や、維持費なしでカーライフを送る方法について解説します。
- おさえておきたい車の維持費
- 20代で車を買った場合の支出額をシミュレーション
- 毎月の車の維持費を抑える方法
- 20代におすすめの維持費が安い車3選
- 20代は収入が安定するまでは維持費の安い車がおすすめ?
- 三井のカーシェアーズならシンプルな料金体系で維持費が気にならない
- 20代で車を持つなら工夫が必要!カーシェアも視野に入れてみよう
おさえておきたい車の維持費

車の維持費としては、以下の5つが挙げられます。
- 自動車税
- 車検費用
- ガソリン代
- 自動車保険料
- 駐車場代
20代はほかの年代に比べて年収が低い傾向にあるため、維持費が心配な人も多いでしょう。事前に必要な費用を把握しておくことで、毎月の支出のイメージがつかみやすくなります。
自動車税
自動車税にはさまざまな種類がありますが、一般的にイメージされるのは毎年かかる「自動車税種別割」です。自動車税種別割は毎年5月に納付する税金で、排気量ごとに料金が異なります。納付先は軽自動車が市区町村、普通車が都道府県です。
自動車税種別割は基本的に全国一律の金額です。例として料金の一部を見てみましょう。
- 総排気量1.0リットル:25,000円
- 総排気量1.5リットル:30,500円
- 総排気量2.0リットル:36,000円
なお、納め忘れると延滞金が加算されるため、必ず期日までに納めましょう。
車検費用
車検費用は新車購入から3年後、その後は2年ごとに必要です。車検費用は、自動車重量税、自賠責保険料、印紙代からなる「法定費用」と、点検や整備の費用などからなる「基本料金」に分かれます。
法定費用の具体的な内訳は、以下のとおりです。
自動車重量税 | ・ 自動車の重さによって定められている税額 ・ 例えば継続車検時は1トンで16,400円。 ・ 1.5トンで24,600円13年目以降の車は税額が上がる点に注意 |
自賠責保険料 | ・自動車に必ずかかる自賠責保険の料金 ・ 現行制度は24か月で17,650円 ※普通車の場合 |
印紙代 | ・ 普通自動車で2,300円程度 |
合計で36,350円〜44,550円程度かかります。基本料金は車検を受ける店舗ごとに異なります。詳しくは後述します。
ガソリン代
ガソリン代はそのときのガソリンの値段、車の利用頻度や燃費によって異なります。2025年3月現在のレギュラーガソリン価格は184.9円/リットルとなっています。2025年1月16日以降、国のガソリン補助金が縮小され、ガソリンの値段は値上がりにあります。
1回の給油でかかる料金もその都度異なるため、走行距離や地域、時期などによって金額に差が出やすい費用です。
自動車保険料
ここでの自動車保険は、「任意保険」を指します。任意保険は自賠責保険では補えない部分に追加で備える保険です。対人・対物・車両などさまざまな補償に加え、個人賠償責任特約や弁護士特約といった特約が存在します。補償を手厚くするとその分保険料も上がります。
また、保険料は保険会社や補償内容、世帯構成などによって異なります。特に10代、20代はほかの年代に比べて運転経験が少なく事故を起こす可能性が高いため、保険料が高く設定されるケースが多いです。
実際に、警察庁の「道路の交通に関する統計 交通事故の発生状況」によると、免許保有者100,000人あたりの事故件数は以下のとおりで、10代、20代はほかの年代に比べて多くなっています。
年代 |
10代 |
20代 |
30代 |
40代 |
免許保有者100,000人あたりの事故件数 |
1,039.2件 |
1,012件 |
610.8件 |
572.9件 |
出典:政府統計の総合窓口「道路の交通に関する統計 交通事故の発生状況」
ただし同じ20代でも、26歳以上補償特約などを付帯すれば、一定の年齢を超えてから保険料が次第に安くなることもあります。
駐車場代
駐車スペースが自宅にない場合は、駐車場を借りて賃料を支払う必要があります。賃料は地域によって異なりますが、都市部は地方に比べて比較的高めです。例えば、東京都の場合、1か月あたりの賃料は約25,000円程度となっています。
ただし、戸建てやマンションなどで駐車場がある場合は、駐車場代がかからないケースもあります。
20代で車を買った場合の支出額をシミュレーション

20代で車を買った場合の支出額をシミュレーションし、年間と月間の費用を算出してみましょう。シミュレーションの条件は以下のとおりです。
<条件>
- 年齢:22歳
- 居住:東京都(北多摩南部エリア)
- 購入車種:トヨタ ヤリス(グレードはX)
- 車両価格は1,501,000円(税込)
- 1,500,000円を5年ローンを組み、金利は2.450%とする
- 年間の走行距離は5,000キロとする
- ガソリン価格は180円/リットルとする
<トヨタ ヤリスの情報>
- 車両重量:940㎏
- 排気量:0.996リットル
- 燃費:15.3km/リットル(市街地モード)

月あたりの支出額は約44,000円〜約50,000円です。車検がない年であれば車検費用がかからないため、金額はさらに減ります。また、一括払いで車を購入しローンの支払いがない場合や駐車場代がかからない場合は、より金額を抑えられます。
毎月の車の維持費を抑える方法

車の維持費を抑える主な方法は以下の3つです。
- 排気量の少ない車を選ぶ
- 自動車保険の内容をよく確かめて契約する
- ディーラー以外の車検・メンテナンス先を検討する
維持費を抑えるには、確認すべきポイントを絞るのが重要です。安全にかかわるメンテナンス代以外の項目で、費用を削減するとよいでしょう。
排気量の少ない車を選ぶ
排気量の少ない車を選べば、自動車税を抑えられます。自動車税は排気量によって決まる仕組みです。そのため、排気量が少ないほど税額は下がります。
軽自動車であれば、排気量が0.66リットル以下のため、普通車よりも安く済みます。普通車に乗るなら、できれば1.5リットル以下までには抑えたいところです。1.5リットル以下の税金は30,500円ですが、1.5リットルを超えると税額が36,000円から最高で110,000円かかるため、排気量の少ない車に比べて負担になりやすいです。
自動車保険の内容をよく確かめて契約する
自動車保険は補償内容を必要最低限にしておけば、安く済ませられます。
例えば、車両保険については補償範囲や内容を見直してみてもよいかもしれません。車両保険に加入していれば事故を起こした際に補償を受けられます。しかし、購入した車の年式や走行距離によっては、十分な保険金額をつけられない場合があります。また、車両保険を使うと等級が下がり保険料が増えるため、少額の修理の場合は車両保険を使わずに実費で支払ったほうがよいケースもあります。
その他、21歳以上補償や26歳以上補償といった特約を活用し、該当年齢を迎えたときに保険料が下がるようにしておくのも、保険料の削減には有効でしょう。
ディーラー以外の車検・メンテナンス先を検討する
車検費用を抑えるのも、維持費の抑制には効果的です。車検費用のうち、法定費用は法律に基づき決められた金額のため削減できません。そのため、基本料金をいかに抑えるかが重要です。
車検はディーラー以外でも以下のような場所で受けられます。
- 車検専門店
- カー用品店
- ガソリンスタンド
- 整備工場
ディーラーは純正パーツでの整備や高品質な点検をするため、基本料金は高めです。一方、車検専門店やカー用品店は車検を通すための最低限の整備を実施しているところもあり、ディーラーに比べると料金は安い傾向にあります。
基本料金や品質は各店舗で異なるため、周辺の店舗で見積もりを取ったり車検について聞いたりすると比較しやすいでしょう。
20代におすすめの維持費が安い車3選
20代におすすめの維持費が安い車は以下の3種です。
- ホンダ N-BOX
- トヨタ ヤリス
- トヨタ ライズ
軽自動車、コンパクトカーは初めての車としても運転しやすく、維持費も比較的高くありません。維持費が気になる場合におすすめです。
ホンダ N-BOX

ホンダ N-BOXは軽自動車であり、自動車税が安い車のひとつです。また、車体がコンパクトなため取り回しもよく、初めて車に乗る人でも安心です。
燃費は21.6km/リットルと比較的よく、ガソリン代の節約にもつながります。ワンボックスカーで車体の大きさの割にスペースが広く、将来家族ができても乗りやすい車でしょう。
トヨタ ヤリス

トヨタ ヤリスはコンパクトカーでもトップクラスの人気を誇る車です。
ヤリスは、排気量1.0リットルのタイプと1.5リットルのタイプの2つがあります。税金を抑えたいなら、排気量1.0リットルのガソリン車モデルがおすすめです。
一方、燃費を意識するならハイブリッドモデルを検討しましょう。ハイブリッドモデルの燃費は35.4km/リットル~36.0km/リットルで、ガソリン車の燃費19.0km/リットル~21.3km/リットルとなっています。ハイブリッドモデルであれば、ガソリン代の支出を抑えることができます。
月々の走行距離が短い人はガソリン車モデル、長い人はハイブリッドモデルを選べば、月あたりの維持費をさらに減らせるでしょう。
トヨタ ライズ

トヨタ ライズは、SUVを比較的維持費を抑えながら乗りたい人におすすめです。ヴェゼルやヤリスクロスなど、SUVは排気量1.5リットル程度が多いですが、ライズはガソリン車の排気量を1.0リットルに設定しており、自動車税を抑えられます。
燃料タンクはハイブリッド車が33リットル、ガソリン車が36リットルでコンパクトカー並みとなっており、1回の給油代金も安く抑えられます。
燃費はハイブリッド車が28.0km/リットル、ガソリン車が17.4km/リットル~20.7km/リットルです。ライバル車のヴェゼルのハイブリッド車は21.30km/リットル~26.0km/リットル、ガソリン車は15.0km/リットルのため、SUVのなかでも比較的燃費がよい車といえます。燃費のよい車で効率よく走りたい人はハイブリッドがおすすめです。
収入が安定するまでは維持費の安い車がおすすめ?

20代で維持費がかかる車を購入すると、ローンの返済や維持費の支払いが苦しくなり、車の売却も視野に入れる必要が出てきます。
20代は40代や50代に比べて年収が低い傾向にあるうえ、大抵の人が初めてローンを組むことになります。自動車ローンは借入額を年収の3分の1まで制限する「総量規制」の対象外ですが、年収を上回る借入はなかなか難しいでしょう。収入額によってはローン審査に通らないケースもあるでしょう。
また、スポーツカーや大きなミニバンのように排気量が2.0リットル以上となる車を購入すると、税金が高くなります。ガソリンタンクも大きいため、給油1回あたりのガソリン代も高くなります。
維持費の安い車に乗ったほうが、購入後にかかるお金の支払いで困るケースは少なくなるでしょう。
三井のカーシェアーズならシンプルな料金体系で維持費が気にならない

三井のカーシェアーズなら、車の維持費は不要になります。利用料金に税金やガソリン代、保険料などがすべて含まれているためです。別途保険を契約したり車検を依頼したりする必要がなくなり、維持費を抑えることができます。
肝心の利用料金はというと、ベーシックプランの月会費は880円。さらに車種のクラスと車を使った時間と距離によって、利用料金が決まります。あまり乗らない人のために、月会費無料プランもご用意しております。
また、24歳までに申し込めば、学生割引が利用可能です。学生割引ではベーシックプランの月会費が4年間完全無料となり、10分あたりの金額も月会費無料プランより安く利用できるのでおすすめです。
なお、学生割引を使う際は、学生証の提示が必要です。学生割引の適用終了後は、自動でベーシックプランに移行します。
>>>学生がカーシェアを利用するメリットとは?詳しくはこちら!
カーシェアならさまざまな車種から好きなものを選べる
20代で「本当は気になる車がある」「購入を悩んでいる車種がある」という人も、カーシェアリング(以下、カーシェア)を使えば希望の車種に乗ることができます。
三井のカーシェアーズは、コンパクト、SUV、ミニバン、軽自動車と車種ラインアップが豊富です。ヤリスクロスやハスラーなど人気の車も利用できます。
車種別でおすすめの車は、以下のとおりです。特徴や利用シーンもあわせておさえて、自分の使い方にあうものに乗ってみましょう。一例として各車種のおすすめを紹介します。
セダン:ホンダ シビック

【特徴】
- 軽快な走りと燃費のよさに加え、広い荷室の使い勝手が抜群
【おすすめの人】
- キャンプや海などアウトドア派の人
- 低燃費のSUVに乗りたい人
ミニバン:日産 セレナ

【特徴】
- 座席の空間広々としており、シートアレンジの仕方でさまざまな用途に使える
【おすすめの人】
- 大きな荷物を運びたい人
- 友人や家族を乗せて移動する機会が多い人
軽自動車:スズキ ハスラー HYBRID

【特徴】
- 軽ワゴン+SUVのいいとこどりで、個性的なデザインだけでなく機能性にも追求
【おすすめの人】
- 運転初心者
- 小回りの効く車に乗りたい人
20代で車を持つなら工夫が必要!カーシェアも視野に入れてみよう

カーシェアなら税金や車検などを気にせず、利用料金を支払うだけで車に乗ることができます。ここからは三井のカーシェアーズの料金やサポートについて、詳しく紹介します。
料金
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【ベーシックプラン料金表】

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【月会費無料プラン料金表】

※2025年4月1日時点の情報です。
※ランクル300クラスが適用されるクルマ「ランドクルーザー300 GR SPORT」は、一部の個人会員さまにご利用を限定させていただいております。
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