カーシェアリングの三井のカーシェアーズ公式ブログコンパクトカー – カーシェアリングの三井のカーシェアーズ公式ブログ https://blog.carshares.jp/ カーシェアリングの三井のカーシェアーズ公式ブログ Fri, 10 Jan 2025 10:00:00 +0000 ja hourly 1 「デリカミニ」アウトドアテイストあふれる人気の軽自動車ワゴンがカーシェアに! https://blog.carshares.jp/23529/ https://blog.carshares.jp/23529/#respond Wed, 11 Sep 2024 19:00:00 +0000 https://blog.carshares.jp/?p=23529 かわいらしいキャラクター「デリ丸。」のCMでも人気の三菱「デリカミニ」が、三井のカーシェアーズに登場しました。

すでに導入している「N-BOX」や「スペーシアギア」と同じ、軽自動車のスーパーハイトワゴンながら、「デリカ」の名を持つだけあって走破性を高めているのが特徴です。

「N-BOX」「スペーシアギア」との使い勝手の違いを交えながら、「デリカミニ」をチェックしてみましょう!

<目次>
「デリカらしさ」を軽自動車に凝縮
後席も広々!使い勝手を考えられた室内
「スペーシアギア」「N-BOX」はどう違う?
「デリカミニ」の操作と機能を見てみよう
マイルドハイブリッドによる走りのよさも注目
「デリカミニ」の料金とステーション

「デリカらしさ」を軽自動車に凝縮

まずは、「デリカミニ」の外観を見てみます。半円に光るLEDのヘッドライトとプロテクターのようなデザインが施されたフロントマスク、そして、SUVのような雰囲気を感じさせるフェンダー(タイヤのアーチ部分)のブラック塗装が特徴的です。

「デリカD:5」や「パジェロ」など、三菱のSUVモデルに通じる雰囲気
「デリカD:5」や「パジェロ」など、三菱のSUVモデルに通じる雰囲気
「DELICA」の文字が入るフロントバンパー。フォグランプもつく
「DELICA」の文字が入るフロントバンパー。フォグランプもつく

ボディサイズは、全長3,395mm×全幅1,475 mm×全高1,800mm。同じ軽自動車スーパーハイトワゴンの「N-BOX」や「スペーシアギア」とほぼ同じです。

リヤまわりは、フロント以上に大きな「DELICA」のロゴが印象的。一見、車高が高く見えますが、三井のカーシェアーズで導入した2WDモデルでは、ベースとなった「eKスペース」と同じです。デザインの妙というわけです。

撮影した「デリカミニ」はアッシュグリーンというボディカラー
撮影した「デリカミニ」はアッシュグリーンというボディカラー

後席も広々!使い勝手を考えられた室内

次はインテリアをチェックしていきます。インストルメントパネルは、すでに導入している同じ三菱の「eKクロスEV」と似た使い勝手。必要な機能がシンプルにわかりやすく配置されています。

カーナビは三井のカーシェアーズの他の車両にも装着される共通仕様で使いやすい
カーナビは三井のカーシェアーズの他の車両にも装着される共通仕様で使いやすい

高級感のある合皮のシートは、機能性も考えられた撥水タイプを採用。キャンプなどアウトドアでのアクティブな使用に対応します。シート自体のつくりもよく、かけ心地も良好です。

シート前面下にスライドのレバー、側面にリクライニングとハイト(高さ)調整のレバーがある
シート前面下にスライドのレバー、側面にリクライニングとハイト(高さ)調整のレバーがある
立体的な生地のデザインは「ダウンジャケットから着想を得た」そう
立体的な生地のデザインは「ダウンジャケットから着想を得た」そう

後席の広さは、軽スーパーハイトワゴンに共通する特徴で、「デリカミニ」もゆったりした室内が広がります。また、320mmものスライド幅があり、乗車人数や荷物の積載量に応じて空間を調整することが可能です。

後席も撥水仕様となるシートは、左右分割式で別々にリクライニング/スライドができる
後席も撥水仕様となるシートは、左右分割式で別々にリクライニング/スライドができる
手前がもっとも後ろ、奥がもっとも前にスライド調整した状態
手前がもっとも後ろ、奥がもっとも前にスライド調整した状態
左右のシートを別々に動かせるから、乗車人数や荷物の量に合わせた調整ができる
左右のシートを別々に動かせるから、乗車人数や荷物の量に合わせた調整ができる

もちろん、後席を前方に倒すことで、フラットな床面の大きな荷室を作り出すこともできます。前席のシートが邪魔して倒れないときは、後席シートを後方へスライドすると倒せます。

床面が低く、荷室の載せおろしがしやすいのも使い勝手のよさにつながっている
床面が低く、荷室の載せおろしがしやすいのも使い勝手のよさにつながっている
後席のリクライニング/スライドは、シート上部にあるレバーを操作する
後席のリクライニング/スライドは、シート上部にあるレバーを操作する

>>>車種別「ゴルフバッグ」上手な積み方

>>>「キャンプや車中泊」をカーシェアで楽しむための準備とポイント

「スペーシアギア」「N-BOX」はどう違う?

カーシェアユーザーなら、ライバル車ともいえる「N-BOX」「スペーシアギア」との違いも気になるでしょう。特にシートアレンジは、使い勝手を左右する大きなポイントです。

スズキの「スペーシアギア」は、「デリカミニ」と同じアウトドア志向のクルマです。荷室は、汚れを落としやすく、濡れものを載せやすい樹脂パネル仕上げ。後席に加え、助手席シートも倒せるため、長尺物を載せることができます。

「デリカミニ」と同じくマイルドハイブリッド搭載で走りも良好
「デリカミニ」と同じくマイルドハイブリッド搭載で走りも良好
助手席まで倒れるシートで、大きな荷物もたっぷり載せられる
助手席まで倒れるシートで、大きな荷物もたっぷり載せられる

ホンダ「N-BOX」は、シンプルなスタイルの標準ボディ仕様を導入。後席は、フラットに倒せることに加え、「チップアップ」といい、座面を跳ね上げられることが特徴です。背の高いものを載せるとき、シートが壁のような働きをして守ってくれます。

2024年9月現在、「N-BOX」は先代モデルを導入中
2024年9月現在、「N-BOX」は先代モデルを導入中
「N-BOX」ならではのチップアップシートが、使い勝手の幅を広げる
「N-BOX」ならではのチップアップシートが、使い勝手の幅を広げる

>>>「スペーシアギア」の詳しい解説はこちら

>>>「N-BOX」の詳しい解説はこちら

「デリカミニ」の操作と機能を見てみよう

再び「デリカミニ」に話題を戻しましょう。ここでは「デリカミニ」の操作や機能を説明します。車種によって設置される場所が異なるエンジンスタートボタンは、「デリカミニ」の場合、ハンドルの左奥。シフトレバーの右にあります。

始動時は、ブレーキペダルを踏みながらボタンを押す
始動時は、ブレーキペダルを踏みながらボタンを押す

エンジンスタートボタンと反対側、ハンドル右奥には安全機能などのボタンが集約されています。運転席からスライドドア(助手席側)を開閉するスイッチもここに。さらにその下には、給油口のオープナーレバーがあります。

上段の左下は、急な下り坂もブレーキ制御で安心して走れる「ヒルディセントコントロール」のスイッチ
上段の左下は、急な下り坂もブレーキ制御で安心して走れる「ヒルディセントコントロール」のスイッチ

運転席に座って助手席側のドアミラーを見ると、下に突起があることに気づくでしょう。よく見ると2面のミラーになっていて、左側面・下方の安全確認に役立ちます。また、バックモニターに加えて、音と表示で近接を教えてくれるパーキングセンサーも装備。

大きなドアミラーをサイドアンダーミラーで左側面の安全確認も安心
大きなドアミラーをサイドアンダーミラーで左側面の安全確認も安心
メーター内に表示されるパーキングセンサーの様子
メーター内に表示されるパーキングセンサーの様子

>>>初見でも迷わない!「今どきのクルマ」の操作方法まとめ

>>>知っておきたいクルマの「基本の操作」を紹介

マイルドハイブリッドによる走りのよさも注目

最後に運転した印象を簡単にお伝えしましょう。三井のカーシェアーズで導入した「デリカミニ」は、ターボのつかない自然吸気エンジン仕様ですが、加速時にモーターがエンジンをアシストするマイルドハイブリッド機構を備えることにより、軽自動車にありがちな力不足はあまり感じずに走ることができました。

カーブでの安定感やブレーキの効き具合もよく、総じて「運転しやすい安心感の高いクルマ」と言えそうです。「スペーシアギア」や「N-BOX」に乗ったことのある人なら、その違いを感じながら運転してみるのも、おもしろいかもしれません。それぞれに違った印象を感じられるでしょう。

>>>【運転の苦手克服】クルマのプロが教える「車両感覚のつかみ方」

「デリカミニ」の料金とステーション

2024年9月現在、「デリカミニ」は、東京都内とさいたま市、松戸市のステーションに導入しています。台数は、これから増やしていきますので、お近くのステーションへの導入をご期待ください。料金クラスは、「ベーシック」です。

撮影車両は「リパーク練馬3丁目第2(自転車可)ステーション」のクルマ
撮影車両は「リパーク練馬3丁目第2(自転車可)ステーション」のクルマ

普段づかいからちょっとしたアウトドアまで、幅広く活躍するスタイリングと使い勝手を備えた「デリカミニ」。話題の1台としても、ぜひ一度乗ってみてください。

>>>「デリカミニ」のあるステーション

>>>「三井のカーシェアーズ」で乗れる車種一覧

>>>「三井のカーシェアーズ」について

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待望の「フィット」が三井のカーシェアーズに登場!使い勝手をチェックする https://blog.carshares.jp/23266/ https://blog.carshares.jp/23266/#respond Wed, 10 Jul 2024 19:00:00 +0000 https://blog.carshares.jp/?p=23266 トヨタ「ヤリス」や日産「ノートe-POWER」とともに人気の高いコンパクトカー、ホンダ「フィット」が三井のカーシェアーズに登場しました。これまでの使い勝手の良さで好評をいただいていた「フィット」、待望の新型導入です。

コンパクトなボディに広い室内、そして運転のしやすさという歴代「フィット」の良さはそのままに、使い勝手や安全性が高まってさらに魅力なクルマとなっています。

<目次>
どこにでも乗っていける親しみやすいデザイン
機能性だけじゃないオシャレなインテリア
シンプルな中に使いやすさを凝縮
不安なく運転できる視界の良さがうれしい
「フィット」の料金とステーション

どこにでも乗っていける親しみやすいデザイン

柴犬がデザインの裏テーマだったという「フィット」の外観は、どちらかというとシャープな印象の「ヤリス」や「ノートe-POWER」に対して、丸っこく柔らかい雰囲気なのが特徴。どこにでも乗っていける、親しみやすさを感じさせてくれます。

夜間のドライブを明るく照らすLEDヘッドライトはデイタイムライト機能も搭載
夜間のドライブを明るく照らすLEDヘッドライトはデイタイムライト機能も搭載
大きく開くドア形状により、乗り降りもしやすい
大きく開くドア形状により、乗り降りもしやすい

ボディサイズは、全長3,995mm×全幅1,695 mm×全高1,540mmで、「ヤリス」より45mm長く、「ノートe-POWER」より50mm短い、中間的なサイズ感(車幅は同一)。運転しやすさと室内の広さを両立した、ちょうどいいサイズと言えそうです。

>>>「ヤリス」の詳しい解説を見る

>>>「ノートe-POWER」の詳しい解説を見る

機能性だけじゃないオシャレなインテリア

運転席に座ってみると、まずは視界の広さと水平に広がるシンプルなインストルメントパネルに目が行きます。明るい雰囲気と広々感は、「本当にコンパクトカー?」と思うほど。三井のカーシェアーズで導入した「フィット」は、「HOME」というグレードで、各所に配置されたホワイトのアクセントがオシャレな雰囲気を作り出しています。

写真からもわかるように、メーターやカーナビ、エアコンの操作パネルなどもシンプルかつ機能的にまとめられているので、初めて運転するときでも操作に迷うことはないでしょう。

シートは、リクライニング(角度)/スライド(前後)/リフト(高さ)のみ調整可能なシンプルなタイプながら、身体にフィットして座り心地が良く、安心感のあるドライブが楽しめます。

プライムスムースという合成皮革とファブリックの組み合わせでモダンな雰囲気のシート
プライムスムースという合成皮革とファブリックの組み合わせでモダンな雰囲気のシート
後席は空間がたっぷりしているだけでなくシートのかけ心地もいいため快適性は高い
後席は空間がたっぷりしているだけでなくシートのかけ心地もいいため快適性は高い

荷室はコンパクトカーのため、それほど広くはありません。でも、高さがあるおかげで買い物や小旅行なら十分に対応できる空間があります。もちろん、左右を別々に倒せる後席のシートアレンジを活用すれば、大きな荷物も積載可能。後席の座面が沈み込み、床面がフラットに近くなるという、荷物を積みやすくする工夫がうれしいポイントです。

全長が長い分以上に「ヤリス」よりも荷室は広い
全長が長い分以上に「ヤリス」よりも荷室は広い
「ヤリス」や「ノートe-POWER」では段差ができてしまうシート格納時も床面はフラット
「ヤリス」や「ノートe-POWER」では段差ができてしまうシート格納時も床面はフラット
後席シートを倒すレバーはここ。シートを戻すときはシートベルトを後部に巻き込まないように注意
後席シートを倒すレバーはここ。シートを戻すときはシートベルトを後部に巻き込まないように注意

>>>ゴルフバッグの積載の目安はこちら

シンプルな中に使いやすさを凝縮

次に運転席まわりの使い勝手や操作方法などを見ていきましょう。2本スポークのハンドルと、その奥に収まるフルデジタル式のメーターが特徴的ですが、よく見ればスイッチ類もメーターの表示もごくごくシンプル。わかりやすさや運転のしやすさが、よく考えられていることがわかります。

エンジンスタートボタンはメーターの右下に設置される
エンジンスタートボタンはメーターの右下に設置される

手を離さなくてもさまざまな機能が操作できるよう、ハンドルの両スポークには各種のスイッチが設置されています。左スポークは、オーディオの操作をメーター表示の切り替えスイッチ、右スポークはACC(アダプティブ・クルーズコントロール)ほか運転支援機能のスイッチです

運転支援機能スイッチが付く、ハンドル右スポーク
運転支援機能スイッチが付く、ハンドル右スポーク
ハンドル左スポークのダイヤルスイッチでメーターの表示を切り替えられる
ハンドル左スポークのダイヤルスイッチでメーターの表示を切り替えられる

シフトレバーは、一般的なストレートゲートのレバー式。パーキングブレーキは電動式で、シフトレバーの後方に操作スイッチが配置されています。「ECON」と書かれたスイッチは、エコモードのスイッチで、より燃費をよくするためにアクセルの反応が穏やかになったり、エアコンの効きを抑えたりするもの。通常は、OFFのままでいいでしょう。

シフトレバーの前方には12Vアクセサリーソケットとスマホの充電などに使えるUSBジャックがある
シフトレバーの前方には12Vアクセサリーソケットとスマホの充電などに使えるUSBジャックがある

カーナビは、三井のカーシェアーズのさまざまな車種に装着されている共通タイプ。操作性のわかりやすさが特徴です。エアコンはオートエアコンのため、AUTOにしておけば、ダイヤルで温度を設定するだけで、風量や風向を自動的に調整してくれます。

>>>各種スイッチの意味や機能を解説

>>>「今どきのクルマ」の操作方法まとめ

不安なく運転できる視界の良さがうれしい

三井のカーシェアーズで導入した「フィット」は、ハイブリッドではないガソリン車です。電気の力はなくても、十分にパワフルかつ静か。ハンドルの操作にもクセがなく、運転しやすいクルマだと感じられるでしょう。

もうひとつ“運転しやすさ”を感じられるのが、視界の良さ。フロントウインドウは大きく、ドア前に設置された三角窓が死角を減らしてくれることもあって、不安感のない運転ができます。

視界の広さがわかる写真。水平のインストルメントパネルは、車両感覚のつかみやすさにも寄与する
視界の広さがわかる写真。水平のインストルメントパネルは、車両感覚のつかみやすさにも寄与する
三角窓のおかげで視界は広く、カーブや交差点での安全確認がしやすい
三角窓のおかげで視界は広く、カーブや交差点での安全確認がしやすい
上下に大きなドアミラーも安心材料のひとつ。後方確認はもちろん、駐車時も助かる
上下に大きなドアミラーも安心材料のひとつ。後方確認はもちろん、駐車時も助かる

>>>クルマのプロが教える「車両感覚のつかみ方」

「フィット」の料金とステーション

各地のステーションに続々と設置を進めている、新しい「フィット」。料金クラスは、「ベーシック」です。おトクな夜間パックを含め、下記の料金でご利用いただけます。

今回は同じコンパクトハッチバックの「ヤリス」「ノートe-POWER」との違いを含めて解説してきましたが、「クロスビー」や「ライズ」「ヤリスクロス」といったコンパクトSUV、「N-BOX」「スペーシアギア」といった軽スーパーハイトワゴンもベーシック料金です。

ぜひ一度試してみてほしい使い勝手のいい1台が「フィット」
ぜひ一度試してみてほしい使い勝手のいい1台が「フィット」

用途に応じていろいろなクルマに乗れるのがカーシェアのいいところですが、中でも「フィット」はどんなシーンでも活躍する、使い勝手のいい1台だといえるでしょう。お近くのステーションに設置された際は、ぜひ一度乗ってみてください!

>>>「フィット」の設置されているステーション

>>>「三井のカーシェアーズ」で乗れる車種一覧

>>>その他の車種を詳しく見る

>>>「三井のカーシェアーズ」について

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【運転の苦手克服】クルマのプロが教える「車両感覚のつかみ方」 https://blog.carshares.jp/23137/ https://blog.carshares.jp/23137/#respond Wed, 19 Jun 2024 19:00:00 +0000 https://blog.carshares.jp/?p=23137 すれ違いで緊張する、狭い道の右左折が怖い、駐車が苦手――。

運転に慣れない人や苦手意識のある人の多くは、車両感覚や車幅感覚に不安を持っています。では、どうしたら感覚をつかむことができるのでしょうか?

軽自動車からスーパーカーまで日々、いろいろなクルマに乗りクルマを評価する、モータージャーナリストの工藤貴宏さんにお聞きしました。

<運転の達人>
工藤貴宏さん
クルマが好きすぎて大学時代に自動車雑誌の編集部でアルバイトをはじめ、大学卒業後はそのまま就職。その後独立してフリーランスのモータージャーナリストとなり、雑誌やWebで自動車の記事を執筆。海外でのドライブも大好きで、アメリカでは1週間で3,000km走ったことも。

<目次>
安全には「賭けに出ない」が大事
初めて乗る車種で気をつけていることは?
車両感覚のつかみやすいクルマってある?
「車幅感覚」をつかむポイントやコツ
右左折時に気をつけるポイントは2つ
駐車の感覚をつかむカギは「後輪」の位置
道幅の狭い道ではドアミラーを活用
駐車場ではギリギリまで粘らない
怖がらないでどんどん運転しよう!

安全には「賭けに出ない」が大事

こんにちは、工藤貴宏です。モータージャーナリストとして、年間60車種くらいのクルマに試乗しています。その中には、小さいクルマも大きいクルマも、運転しやすいクルマもそうでないクルマもありますが、どのクルマを運転するにあたっても最優先は「安全が一番大事」で、そのために常に心がけているのは、「賭けに出ない」ということです。

たとえば、見通しの悪い状況でわき道から優先道路へ入る際は、「たぶんクルマは来ていないだろう」ではなく、「クルマが来るかもしれない……」と思って念入りに、「これでもか!」というくらいに確認するといったこと。安全な運転って、そうしたことの積み重ねなんです。

車両感覚のつかみ方についても、「賭けに出ない」は大切です。たとえば、駐車するシーンを思い浮かべてみてください。ハンドルを切りながらバックしていくと、車両後部のカド(右後端または左後端)の様子は、バックモニターがあってもわかりづらいですよね。

ミラーでも目視でも、車体後方の角を把握するのは難しい
ミラーでも目視でも、車体後方のカドを把握するのは難しい

こうした「周囲のクルマと接触するか微妙な状況(だけど目視確認はできないから推測するしかない)」という状況は、駐車時に限らず、クルマを運転していると日常的にあるものです。

そんなとき、「きっと接触しないだろう」と根拠なき賭けに出るのはNG。迷ったときには、「接触するかもしれないから、もう一度切り返えそう」と余裕をもった安全な判断をするのが賢明です。

「冒険はしない。根拠なき賭けには出ない」、これがアクシデントを避けるための大前提だと思っています。

>>>久しぶりの運転で気をつけることは? 7つのポイントでおさらい

初めて乗る車種で気をつけていることは?

初めて乗る車種では、まずクルマに乗り込む前に車体をよく確認するようにしています。

「車体サイズが小さいのか? それとも大きいのか?」「前後のバンパーやフェンダー(タイヤの周囲のボディパネル)の形状はどうなっているのか?」そういった部分を見ています。

バンパーは、左右端のカドが丸まっていれば(気持ち程度ですが)擦りにくいし、フロントバンパーの下が低い場合は、前から駐車すると縁石にバンパーの下を接触する可能性だってある。また、一部のスポーツカーやスーパーカーのように後輪のフェンダーが大きく外側へ張り出している場合は、曲がるときに内輪差でぶつけてしまうこともあります。

同じコンパクトSUVでも奥の「ライズ」と手前の「ヤリスクロス」では形状が大きく違う
同じコンパクトSUVでも奥の「ライズ」と手前の「ヤリスクロス」では形状が大きく違う
「GR86」を後方から見ると、後輪のフェンダーが張り出していることがわかる
「GR86」を後方から見ると、後輪のフェンダーが張り出していることがわかる

こうして、まずは「クルマの形や特徴」をチェックすると安心です。カーシェアのユーザーさんなら、よく利用する車種でも、改めて見てみると意外な発見があるかもしれません。

運転席に座ったら、シート位置を調整してドライビングポジション(運転姿勢)を決め、ミラー類を調整します。運転姿勢がしっかり定まっていないと、正しい運転操作はできませんからね。ここでのポイントは、「しっかりブレーキペダルが踏み込めるか?」「シートから背中が離れることなくハンドルを回せるか?」です。

ブレーキペダルやハンドルの操作が無理なくできるポジションを見つけよう
ブレーキペダルやハンドルの操作が無理なくできるポジションを見つけよう

ゴルフや水泳といったスポーツもそうですし、書道のような芸術だって、結果を出すためにはフォームとか姿勢が重要。それと同じで、車両感覚をしっかりとつかむためにも、正しい運転姿勢は大切です。

>>>自分に合ったドライビングポジションで快適&安全ドライブ

車両感覚のつかみやすいクルマってある?

大きさも形もさまざまですから、やはり「車両感覚のつかみやすいクルマ」はあります。

狭い道や駐車時の話であれば、やはり小さいクルマです。小さいクルマは、運転席から車体四隅までの距離が短く、それが車両感覚のつかみやすさにつながっています。

車体サイズが同じぐらいのクルマなら、視界が広いクルマの方が車両感覚はわかりやすいし、丸いクルマよりも四角いクルマの方がいい。

丸っこいクルマは横風の影響を受けにくいといったメリットも多い反面で……(写真はヤリス)
丸っこいクルマは横風の影響を受けにくいといったメリットも多い反面で……(写真はヤリス)
車両感覚のつかみやすさという点では、四角くて窓も大きなクルマの方が良い(写真はムーヴキャンバス)
車両感覚のつかみやすさという点では、四角くて窓も大きなクルマの方が良い(写真はムーヴキャンバス)

極論を言うと、丸みを帯びて視界が狭いスポーツカーは不利で、四角い車体で視界良好のミニバンなら有利と言えるでしょう。

それから、前方の感覚のつかみやすさに限定すれば、運転席からボンネットがよく見えるクルマはわかりやすいですね。ボンネットが直線的で最前部まで見えれば、狭い道や駐車時だけでなく、広い道を運転していても不安感が少ないものです。

「ヤリスクロス」の運転席から。ボンネットが見えるため、前方の感覚がつかみやすい
「ヤリスクロス」の運転席から。ボンネットが見えるため、前方の感覚がつかみやすい

そして、最強のサポートアイテムといえるのが「全方位カメラ」や「360度カメラ」と呼ばれる、前後左右のカメラでとらえた映像を合成してナビ画面に映すシステム。車両の周囲が一目瞭然だから、車体が大きなクルマだって、窓からの視界が悪いクルマだって気にする必要がありません。

「クロストレック」に搭載されている全方位カメラの一例。周囲の状況が一目瞭然
「クロストレック」に搭載されている全方位カメラの一例。周囲の状況が一目瞭然

>>>「クロストレック」の詳しい解説はこちら

車幅感覚をつかむポイントやコツ

すれ違いや駐車時に不安な車幅感覚を身に付けたいとき、誰かの助けを借りることでできるいい方法があります。それは、自分は運転席に座って、もうひとりに車体の左側に立ってもらうこと。

まずは、クルマの左前のカドに立ってもらい、その位置を運転席からどう見えるかを確認します。

車両周囲のいろいろな場所に立ってもらって、見え方や距離感をたしかめてみよう
車両周囲のいろいろな場所に立ってもらって、見え方や距離感をたしかめてみよう

そこから、助手席側側面を車体最後部まで少しずつ移動してもらい、感覚を確認していきます。もしも、誰かの助けが借りられないときは、自転車などをクルマの横においてみるのも手です。

また、運転中のトレーニングとして、高速道路などにある「踏むと音が出る路側線」を活用するのもいい方法です。

「路側線」とは車線の左側にあって車線と路肩を隔てる白線のことで、高速道路などには細かい凹凸をつけて踏むと音が出るタイプ(ドライバーに車線からはみ出すことを注意喚起するのが目的)があるのです。

正式には「ランブルストリップス」という波状加工された路面
正式には「ランブルストリップス」という波状加工された路面

周囲にクルマがいない状況であることが前提ですが、あえて左側の路側線に車体を近づけて音が鳴らないギリギリのポイントを探るのです。走行しながら体感的に車幅を感じられます。

ここまでは、助手席側側面の感覚のつかみ方をお伝えしましたが、それに比べれば運転席側の感覚をつかむのはとっても簡単。だって、運転席側は感覚に頼らなくても目視できるのですから。目視する際は、駐車時など低速域であればミラーに頼らず、窓を開けて直接見るのがいいでしょう。

>>>「センターライン」の種類(白、オレンジ、破線)と意味をおさらいしよう

右左折時に気をつけるポイントは2つ

右左折時に気にするポイントは、ふたつ。ひとつは車体前方(フロントバンパー)の外側(右折時なら左側、左折時なら右側)の位置。もうひとつは内側(右折時なら右側、左折時なら左側)のフロントタイヤからリヤタイヤまでの側面です。

左折のときなら左側面の「巻き込み」に注意する
左折のときなら左側面の「巻き込み」に注意する

特にクルマの運転に慣れてきたころは、内側側面を忘れがちなので要注意。ここのチェックを怠ると、「内輪差」により車体側面に傷をつけてしまいます。

駐車の感覚をつかむカギは「後輪」の位置

駐車や後退は「とりあえずやる」ではなく、「そのスペースにクルマを収めるにはどう動けばいいか」をまず考えることが、上達への最短ルート。

大切なのは後輪の軌跡で、後退時は「後輪がどこを通るのか」「後輪がどこへ収まるか」を常に頭に置きましょう。後輪の位置をコントロールするために、ハンドルを動かすような感覚です。このときドアミラーを少し下向きに調整して、駐車枠の線と後輪の位置を見ながら後退していくといいですね。

後輪がどこへ収まっていくのかをイメージしながらハンドル操作をする
後輪がどこへ収まっていくのかをイメージしながらハンドル操作をする
ミラーを下向きに調整すると駐車枠(線)が見えて感覚がつかみやすい
ミラーを下向きに調整すると駐車枠(線)が見えて感覚がつかみやすい

そうはいっても、後輪がたどる軌跡をイメージするのは、少し難しいかもしれません。そこでオススメしたいのが、ミニカーやラジコンを使ってシミュレーションすること。

できればハンドルが切れる(タイヤが曲がる)ミニカーを使い、運転が上手な人のアドバイスを受けながらハンドルの切り方と後退時の進む方向の距離を覚えるのです。ミニチュアのクルマでうまくバック駐車できるようになれば、実車でもきっとうまくいくことでしょう。

ミニカーを使うと、どのように動くのか、どこに注意すべきかが見えてくる
ミニカーを使うと、どのように動くのか、どこに注意すべきかが見えてくる

>>>ミニカーを使った駐車テクニックの解説はこちら

道幅の狭い道ではドアミラーを活用

狭い道を走る際は、助手席側側面(助手席側のタイヤ)と路肩の関係をどれだけ把握できるかがポイント。ここで、先ほどトレーニングした助手席側の車幅感覚の把握が生きてきます。その際に活用したいのが、ドアミラー。後輪の地面と接する部分が見えるように調整すれば、路肩とタイヤの位置関係がわかりやすくなります。

後方がしっかり見える範囲で少し下向きにすると車幅感覚のつかみやすさにつながる
後方がしっかり見える範囲で少し下向きにすると車幅感覚のつかみやすさにつながる

狭い道での右左折では、速度を落として「できるだけ大回りすること」がポイントとなります。大回りすることで、内側の側面が接触するリスクを減らせます。

気を付けるポイントは、さきほど「右左折の感覚をつかむコツ」で伝えたように「車体前方の外側」と「内側の前輪から後輪までの側面」です。内側の面に関しては、ドアミラーを見れば目視可能。だから、狭い路地を曲がるときは、曲がる方向に対して内側のドアミラーをしっかり確認する癖をつけましょう。

駐車場ではギリギリまで粘らない

駐車時のポイントは、リヤタイヤの位置と軌跡をイメージし、切り返すタイミングを見失わないこと。

「切り返し」とは、バック駐車時に一旦、前へ出てクルマの向きを整えることですが、狭い場所での駐車における切り返しは「ギリギリまでしないで頑張る」のではなく、そのあとの流れが楽になるように、「適切な位置で行う」のがコツ。

「違うかも」と思ったら早めに切り返しした方が軌道修正しやすい
「違うかも」と思ったら早めに切り返しした方が軌道修正しやすい

ギリギリまで粘っても、その後の流れに無理が出て、何度も切り返しをする必要に迫られます。駐車がスムーズな人は、そのタイミングの見極めがとても上手。

同時にミラーやカメラを駆使して、駐車スペースと自分が運転している車両との位置関係を把握するよう意識しましょう。空間を認識すること、これが駐車をスムーズに行う近道です。

バックモニターも積極的に活用する。ただし、あくまでもミラーや目視の補助と考えて
バックモニターも積極的に活用する。ただし、あくまでもミラーや目視の補助と考えて

>>>初心者のための駐車テクニック「停められない」をなくすポイント

怖がらないでどんどん運転しよう!

車両感覚をつかむ。それは、運転初心者や運転が苦手な人にとっては難しいことかもしれません。しかし、それを身に付けなければ、運転がうまくならないのもまた事実。

安全を最優先に考えたうえで、怖がらずにどんどんクルマを運転してみましょう。その際は、運転の上手な人に同乗してもらい、アドバイスや安全確認のサポートを受けるのが上達への近道。

いろいろな車種に乗れるカーシェアのメリットを活用して運転上達へ!
いろいろな車種に乗れるカーシェアのメリットを活用して運転上達へ!

車両感覚は基本的に“慣れ”ですから、少しでも運転する時間や機会を増やすことが大切です。思い出してみてください。自転車の乗り方を覚えたときも、そうではありませんでしたか?

カーシェアならいろいろな車種に乗れますから、車種による違いを体感したり、乗りやすいクルマを見つけたりできるのがいいと思います。自分に合ったクルマを見つけて、楽しいドライブを!

>>>運転がうまい人は何が違う? コツを知って運転スキルを向上させよう

>>>教習所では習わない「運転上達のテクニック」で運転の達人になろう!

>>>ミニバンの「車庫入れ」は難しい? ポイントを知って試してみよう

>>>三井のカーシェアーズの車種ラインアップ

>>>「三井のカーシェアーズ」について

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