世界遺産に指定されている「白川郷」。岐阜県北部の飛騨地方に位置し、現在もなお人々が生活を営む合掌造り集落は、その景観を一目見ようと世界各国から多くの人が足を運びます。田んぼに水を張った水田、雪の冬景色も人気ですが、やはり山並みが色付く秋の紅葉シーズンもおすすめ。
今回は、名古屋駅周辺のステーションを出発し、日帰りで巡る白川郷の里山ドライブです。渋滞回避のルートと白川郷合掌造り集落内で立ち寄りたいスポットを紹介します。
〈目次〉
・白川郷の渋滞回避ルートで、荘川エリアの見どころ巡り
・白川郷に行く前に旧遠山家住宅を見学
・紅葉の名所「であい橋」を渡って、白川郷の集落へ
・人々が生活を営む、唯一無二の世界遺産「白川郷合掌造り集落」
・地元の郷土料理「朴葉みそ」で飛騨牛を味わうランチ
・「荻町城跡展望台」から眼下に広がる合掌造り集落を眺める
・白川郷の湧き水を使ったスイーツ「水ぷりん」
・今回のドライブで利用したクルマ:トヨタ「ハリアー」
白川郷の渋滞回避ルートで、荘川エリアの見どころ巡り
今回のドライブ旅は、名古屋駅太閣通口から徒歩5分ほどで到着する「リパーク名駅西第27」から出発します。車種は、高級感のある車室でゆったりとロングドライブが楽しめるトヨタのハリアーを選びました。
まずは、名古屋駅の東側へ回り、名駅インターチェンジから名古屋高速6号清州線へ。名神高速道路へ合流し、京都方面へ向かいます。その後、一宮JCTから東海北陸自動車道に入り、高山/郡上八幡方面へと進みます。
1995年に世界遺産に登録された白川郷合掌造り集落。伝統的な景観への影響を最小限にするため、合掌造りの集落内には観光用駐車場がありません。そのため、目的地は合掌造り集落から川をはさんだ対岸に位置するせせらぎ公園駐車場です。
また、観光シーズンは最寄りの東海自動車道・白川郷インターチェンジを使用するルートは渋滞することが多く、駐車場に到着するまで数時間かかってしまう場合も。今回は、東海北陸自動車道荘川インターチェンジを下りて国道156号を50分ほどドライブして、白川郷へ向かうルートを使いました。荘川インターチェンジから白川郷への道中は、下道で50分ほどのドライブです。観光スポットもたくさんあるので立ち寄りながらドライブが楽しめます。
東海北陸自動車道の荘川インターチェンジを出て、荘川インターチェンジ出口の交差点を左折して国道158号線に入ります。まず立ち寄ったのは、荘川インターチェンジのほど近くにある道の駅「桜の郷(さと)荘川」です。
道の駅に複合施設の特産品販売施設も併設されており、荘川で収穫した野菜や山菜などが販売されています。そばや漬物、木工品など飛騨荘川ならではのお土産も並んでいます。白川郷に向かう国道156号線沿いにはコンビニや商業施設が少ないのでトイレ休憩も兼ねて立ち寄っておきましょう。
▼道の駅 桜の郷荘川
住所:岐阜県高山市荘川町猿丸88
駐車場:あり
URL:http://www.shokawa.net/tour-guide/330
牧戸の交差点を過ぎるとそのまま国道156号線になり、道なりに進んでいきます。国道156号線のすぐ脇に広がる御母衣(みぼろ)ダムは、庄川をせき止めて造られたダムです。展望台からは御母衣湖の静かな湖面の眺めが一望できます。特に10月下旬~11月上旬には、湖沿いに美しい紅葉の景色が広がります。飛騨・美濃紅葉33選飛騨・美濃紅葉33選にも選ばれた紅葉スポットです。
ダムの向かいには、MIBOROダムサイドパークがあります。御母衣電力館、荘川桜記念館、30周年記念公園で構成された施設で、御母衣ダムや御母衣発電所、荘川桜を紹介しています。
▼御母衣ダム
住所:岐阜県大野郡白川村大字牧140-1
駐車場:あり
URL:https://www.vill.shirakawa.lg.jp/1165.htm
白川郷に行く前に旧遠山家住宅を見学
御母衣ダムから5分ほどクルマを走らせるとあるのが旧遠山家住宅。白川郷の代表的な切妻合掌造り家屋には、衣食住に関する資料が展示公開されています。旧遠山家の家屋は1827年頃、能登の大工によって建てられました。その後一度改築され、150年以上経過した現在でも屋内は黒光りするほど美しい状態が保たれています。
明治期には40人以上の家族が生活していたとされ、1階部分は居住スペース、2〜4層は養蚕スペースとなっています。床下では火薬の原料となる焔硝(えんしょう)づくりが行われていたそうです。
▼旧遠山家住宅
住所:岐阜県大野郡白川村御母衣125
駐車場:あり
URL:https://shirakawa-go.gr.jp/active/6/
紅葉の名所「であい橋」を渡って、白川郷の合掌造り集落へ
旧遠山家住宅からクルマで15分ほど走らせたら、村営せせらぎ公園駐車場に到着です。クルマを停めたら歩いて白川郷合掌造り集落へ向かいます。村営せせらぎ公園駐車場が満車の場合は、みだしま公園駐車場(有料、混雑時に使用)を利用しましょう。指定駐車場は、どちらも営業時間は17時まで。夜は住民の生活の場として夜間の観光客の受け入れは行っていません。
村営せせらぎ公園駐車場から白川郷の集落へとつないでいるのは「であい橋」です。全長107メートルのつり橋を渡ると集落の入口に到着します。川幅が広い庄川に架かるつり橋の上から、山々を眺めながら岐阜の雄大な自然を一望できます。庄川の清流と解放感のある景色を堪能しましょう。
▼村営せせらぎ公園駐車場
住所:岐阜県大野郡白川村荻町2495-3
駐車場:あり(有料、普通車1,000円)
利用時間:8:00~17:00
URL:https://www.vill.shirakawa.lg.jp/1157.htm
人々が生活を営む、唯一無二の世界遺産「白川郷合掌造り集落」
1995年にユネスコの世界遺産に登録されましたが、建物や景観だけではなく、地域に根付く住民同士の相互扶助の営みが高い評価を受けたといわれています。農村文化、生活、暮らしを深く感じることができ、日本の原風景に触れることができる場所です。
江戸時代後期に建てられた和田家は江戸期に庄屋や番所役人を務め、白川郷の重要な現金収入であった焔硝の取引によって栄えました。現在も住居として生活しながら、1階と2階部分を公開しています。(生活スペースは非公開)2階から眺める景色も必見です。
▼国指定重要文化財 和田家
住所:岐阜県大野郡白川村荻町997
駐車場:なし(村営駐車場を利用)
URL:https://shirakawa-go.gr.jp/active/13/
地元の郷土料理「朴葉みそ」で飛騨牛を味わうランチ
合掌造り集落の散策の合間にお昼ご飯を。集落の北端に位置する「白水園」へ向かいました。岐阜の名産品をたくさん使った「ごっつお和膳」や飛騨牛の石焼和膳、白川郷の天然水で育てた結旨豚(ゆいうまぶた)麻婆豆腐和膳など多彩なメニューの中から「朴葉みそ和膳 飛騨牛」をいただきました。
朴葉(ほうば)みそとは、朴葉の上に、自家製のこうじ味噌を乗せて焼いた岐阜県飛騨地方の郷土料理です。他にもニジマスの甘露煮、そばや小鉢など郷土料理を存分に味わうことができました。
▼白水園
住所:岐阜県大野郡白川村荻町354
駐車場:あり※個人のお客さまは、村営せせらぎ公園駐車場をご利用ください。
URL:https://shirakawa-go.gr.jp/shop/23/
「荻町城跡展望台」から眼下に広がる合掌造り集落を眺める
荻町城跡は、断崖絶壁になっている中世の山城です。眼下に広がる白川郷合掌造り集落の眺めが格別な最高の撮影ポイント。高台から眺めると、合掌造りの家がすべて同じ方向を向いて建てられているのがわかります。これは、雪風を避けるために方角を工夫しているためです。
展望台へは、荻町合掌集落からゆるい傾斜の歩道を約20分登るコースがありますが、シャトルバスも運行しています。今回は、10分ほど乗車してシャトルバスで向かいました。シャトルバスは片道300円。展望台行きは9時台から15時台まで20分毎に出発しています。
▼荻町城跡展望台
住所:岐阜県大野郡白川村
駐車場:なし(村営駐車場を利用)
URL:https://www.vill.shirakawa.lg.jp/1284.htm
白川郷の湧き水を使ったスイーツ「水ぷりん」
白川郷らしいスイーツを探して「白川郷 ぷりんの家」へ向かいました。おいしいプリンを最適なタイミングで届けるために、店内奥の厨房で製造しており、日本プリンアワード2022の初代グランプリも受賞しています。
名物の「水ぷりん」は、地元のきれいな湧水を使ったみずみずしいプリンです。水のきれいな村としても有名な白川郷ならではのプリンを求めて行列ができるほど大人気!カラメルから始まる3層の味わいが楽しめます。
こちらでは「水ぷりん」以外にも、岐阜の郷土料理として愛される五平餅をモチーフとした「五平餅ぷりん」も販売。また、季節のプリンも充実しており、秋には「さつまいもぷりん」や「柿ぷりん」も並びます。
集落内にはゴミ箱がないので、食べ歩きは控えましょう。プリンをすぐ食べたい場合は、店前にあるベンチで食べて瓶を戻してゴミを捨てられます。「水ぷりん」以外は郵送も可能なので、お土産としてもおすすめです。
帰路につく前に、ソフトクリームを食べて小休憩。プリン専門店ならではの濃厚なぷりんソフトをチョイス。自然な甘みのソフトクリームがビターなカラメルソースとマッチします。
▼白川郷 ぷりんの家
住所:岐阜県大野郡白川村荻町702
駐車場:なし(村営駐車場を利用)
URL:https://purin-no-ie.com/
集落内の売店でお土産も購入しました。飛騨地方の名産品「赤かぶら漬」は、冬には雪で閉ざされてしまう飛騨地方の貴重な食料のひとつ。漬物文化が盛んな地域の郷土食です。また、どぶろく羊羹も購入。白川郷では毎年10月に里の平和を神様に祈願する「どぶろく祭」が行われます。白川郷の人々の生活に寄り添うどぶろくを使った羊羹です。ランチでいただいた朴葉みそも購入。朴葉とみそがセットされていて、自宅のコンロで調理ができます。
今回のドライブで利用したクルマ:トヨタ「ハリアー」
都市型SUVに求められる上質感、高級感にさらに磨きをかけた4代目ハリアー。ボディサイズは全長4,740mm、全幅1,855mm、全高1,660mmと、重厚でしなやかな乗り心地を実現しています。
ミドルクラスのSUVだけあって室内はゆったり。SUVならではの目線の高さで運転席からの見晴らしが良いのも特徴。安定感のあるシートのおかげで、初めての土地での長距離ドライブも疲れ知らずでした。
<今回のドライブのカーシェア料金>
・料金プラン:ベーシック
・車種クラス:ミドルプラス
・時間料金: 7,900円(12時間パック)
・距離料金: 6,260円(20円×313km)
合計:14,160円
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