軽自動車は普通車より維持費が安いため、所有しやすい車だといえます。本記事では、そんな軽自動車の維持費の内訳を詳しく解説します。また、維持費を抑える方法、コンパクトカー、ミニバンと比較した際の金額の差なども紹介しているので参考にしてみてください。
- 軽自動車の維持費は普通車より安い傾向
- 軽自動車の維持費の内訳
- 軽自動車の年間・月額維持費をシミュレーション
- 軽自動車の維持費を安く済ませる方法
- 維持費の安いおすすめの軽自動車
- 三井のカーシェアーズなら維持費が不要でクルマに乗れる!
軽自動車の維持費は普通車より安い傾向

軽自動車の維持費は、普通車よりも安くすむことが多いです。主な理由としては、クルマの排気量や重量が小さいと税額が安くなることや、保険料が普通自動車に比べて比較的安いことが挙げられます。
例えば、自動車税について見てみましょう。自家用車の場合、普通車で一番安いのは、排気量1.0リットル以下で、税額は25,000円です。一方軽自動車は一律10,800円です。(※)
また、軽自動車は保険料についても「事故率が低い」「1件あたりの保険金支払額が少ない」ことなどを理由に、普通車などよりも安くなることが多いです。
このほか、車検費用も普通車に比べて安くすむ傾向にあることなどを踏まえると、軽自動車の維持費は普通車よりも安いといえます。詳しい内訳は次項で説明します。
※平成27年3月31日までに最初の新規検査を受けた軽自動車は旧税率が適用されるため、7,200円となります
軽自動車の維持費の内訳

軽自動車の維持費の内訳は、以下のとおりです。
- 自動車税
- 車検・メンテナンス費用
- ガソリン代
- 任意保険料
- 駐車場代
このうち、ガソリン代、任意保険、駐車場代は、個人のライフスタイルや選択によって異なるため、金額に幅があります。また、高速道路を走る場合は高速料金、ローンで購入した場合は返済があります。
ここでは、軽自動車にかかる主な費用を詳しく見ていきましょう。
自動車税
自動車税は、4月1日時点で自動車を所有している人に課せられる税金です。
軽自動車は排気量が0.66リットル以下になるため、税額は以下のとおりです。
車種区分 |
旧税率 |
新税率 |
|
乗用 |
自家用 |
7,200円 |
10,800円 |
営業用 |
5,500円 |
6,900円 |
|
貨物用 |
自家用 |
4,000円 |
5,000円 |
営業用 |
3,000円 |
3,800円 |
出典:総務省|地方税制度
また、新車登録から13年経過した車両は「経年車重課」として、概ね20%の税率が上乗せされます。例えば、乗用の自家用車であれば、12,900円、営業用の場合は8,200円になります。
車検・メンテナンス費用
車検費用は、新車購入から3年後、以降2年ごとにかかる費用です。車検の費用は、以下の2つから構成されています。
- 法定費用(自動車重量税・自賠責保険・印紙代)
- 基本料金
法定費用の目安は26,000円程度です。法定費用はどこで車検を受けても金額に変動はありません。
一方、基本料金は車検を受ける店舗によって料金が異なります。目安は14,000円〜34,000円程度です。
法定費用と基本料金を足した金額が車検費用となるため、合計で40,000円〜60,000円程度を見込んでおくといいでしょう。
メンテナンス費用とは、クルマの部品、パーツなどの消耗品にかかる費用です。例えば、エンジンオイルやタイヤ、バッテリーなどがあります。
交換のタイミングや費用はそれぞれ異なります。主なメンテナンスの目安は以下のとおりです。
- エンジンオイル:半年程度
- タイヤ:4~5年程度
- バッテリー:2~4年程度
なお、クルマの使用頻度や扱い方によって、消耗するスピードは異なります。上記はあくまで一般的な目安になりますので、実際の交換時期とは異なるケースがあります。
ガソリン代
ガソリンはクルマを走行する上で、不可欠な費用です。
2025年3月5日現在のレギュラーガソリンは、1.0リットルあたり180円となっています。軽自動車のガソリンタンクは27リットル程度のため、空の状態から満タンまで給油すると1回あたり約4,800円かかります。
任意保険料
任意保険料は補償内容によって変わります。軽自動車は前述のとおり、事故率や必要な保険金額が低いため保険料が安く、平均すると約50,000円(※)です。
なお、小型乗用車の保険料は約55,000円(※)、普通乗用車の保険料は約72,000円(※)のため、軽自動車の保険料のほうが年間で5,000円~22,000円ほど安くなっています。
※参考:損害保険料率算出機構「2023年度 自動車保険の概況」
駐車場代
自宅やマンションに駐車場が用意されていない場合、駐車場代も必要となります。料金はエリアや形式などによってさまざまです。エリアだけで見ると、郊外では月額5,000〜6,000円程度ですが、都市部では月額10,000〜20,000円程度かかります。
軽自動車の年間・月額維持費をシミュレーション

軽自動車の年間および月額の維持費を、コンパクトカーとコンパクトミニバンで比較しながらシミュレーションします。金額の幅が大きいメンテナンス費用を除き、以下の5つの費用を比較してみましょう。
- 自動車税
- 車検費用
- ガソリン代
- 任意保険料
- 駐車場代
比較する車種やシミュレーションの条件は、以下のとおりです。
<比較車種>
- 軽自動車…N-BOX
- コンパクトカー…ヤリスクロス
- ミニバン…シエンタ
<条件>
- 車検がある年
- ガソリンは月に1回空から満タンにする
- ガソリン価格は180円/リットル
- 駐車場は東京都内
- 初回新規登録:令和元年10月1日以後
それぞれ計算すると、以下のようになります。
維持費の内訳 |
軽自動車 |
コンパクトカー(排気量1.0リットル) |
ミニバン(排気量1.5リットル) |
|||
年額/月額 |
年額 |
月額換算 |
年額 |
月額換算 |
年額 |
月額換算 |
自動車税 |
10,800円 |
900円 |
25,000円 |
2,083円 |
30,500円 |
2,542円 |
車検費用 |
44,130円 |
3,678円 |
54,910円 |
4,576円 |
63,690円
|
5,308円 |
ガソリン代 |
54,000円 |
4,500円 |
86,400円 |
7,200円 |
86,400円 |
7,200円 |
任意保険料 |
50,000円 |
4,167円 |
55,000円 |
4,583円 |
72,000円 |
6,000円 |
駐車場代 |
264,000円 |
22,000円 |
264,000円 |
22,000円 |
264,000円 |
22,000円 |
合計 |
422,930円 |
35,245円 |
485,310円 |
40,442円 |
516,590円 |
43,050円 |
上記の条件の場合は、軽自動車は他の車に比べて月5,000~8,000円ほど、年間で60,000〜90,000円ほど維持費が安くなることが分かりました。とくに違いが大きいのは自動車税、車検費用、ガソリン代、保険料です。
なお、自宅に駐車場がある場合や、車検がない年は維持費がさらに安くなります。一方でタイヤ交換やバッテリー交換などのメンテナンスが必要な年は、上記の金額より高くなるケースもあるでしょう。
軽自動車の維持費を安く済ませる方法
軽自動車は普通車よりも維持費が安くすむとはいえ、年間で数十万がかかります。そのため、できるだけ維持費は抑えたいものです。
ここでは、維持費を安くするための方法として以下の3つを紹介します。
- 任意保険料を見直す
- 車検費用を見直す
- 燃費のいい車を選ぶ
それぞれを詳しく見ていきましょう。
任意保険料を見直す

任意保険料は自分で補償内容を選んで加入するため、補償内容や保険料を見直すことで維持費を抑えられます。
例えば、中古車などでそもそもの車両価値が高くない場合は、車両保険の補償額を下げたり、補償を外したりするのが効果的です。
また、年齢限定、運転者本人限定などの特約をつけると、保険料を抑えやすくなります。
他にも、代理店経由で保険に入っている人は、ダイレクト型保険に切り替えると手数料がかからないため、補償内容が同じでも保険料が安くなる可能性があります。このように保険の乗り換えや契約方法も検討するとよいでしょう。
車検費用を見直す

車検費用の見直しも、維持費の削減には有効です。車検費用のうち、法定費用はどの店舗で受けても同じ料金のため削減できません。そのため、基本料金をどれだけ抑えられるかが重要です。
ディーラーの車検は、メーカー整備士が純正パーツを使用して整備するため、質は高いぶん金額が高くなりがちです。一方、車検専門店やカー用品店、ガソリンスタンドなどで受けると、料金が安くすむケースが多い傾向にあります。
燃費のいい車を選ぶ

燃費のいい車を選べば、ガソリン代を節約できます。軽自動車はSUVや大きなミニバンに比べて比較的燃費がよく、ガソリンを頻繁に入れずに済むことも。さらに燃費のよい車を求めるなら、スペーシアやデリカミニなどハイブリッドの軽自動車もおすすめです。
また、スペーシアやデリカミニはエコカー減税の対象にもなっており、自動車税額も抑えられます。
維持費の安いおすすめの軽自動車
維持費の安い軽自動車として、以下の3つを紹介します。
- ホンダ N-BOX
- スズキ ハスラー HYBRID
- スズキ スペーシア ギアHYBRID(旧型)
ホンダ N-BOX

ガソリンタンク | 25〜27リットル |
燃費 | 最大21.6km/リットル |
タイヤの大きさ | 14〜15インチ |
ホンダ N-BOXは、軽自動車でトップクラスの人気を誇るワンボックスカーです。室内スペースの広さに定評があり、家族世帯でも乗りやすいのが特徴です。スライドドアもあるため、子どもやお年寄りもかんたんに乗り降りできます。
>>>ホンダ N-BOXの詳細はこちら
スズキ ハスラー HYBRID

ガソリンタンク | 27リットル |
燃費 | 最大25.0km/リットル |
タイヤの大きさ | 15インチ |
スズキ ハスラー HYBRIDは、最大25.0km/リットルの燃費のよさが特徴です。「クロスオーバータイプの車が欲しいけれど、維持費を抑えたい」という人に適しています。ただし、タイヤが15インチと他の軽自動車よりも大きいため、タイヤ交換の費用は十分に確認しておくとよいでしょう。
>>>スズキ ハスラー HYBRIDの詳細はこちら
スズキ スペーシア ギアHYBRID(旧型)

ガソリンタンク | 27リットル |
燃費 | 最大23.9km/リットル |
タイヤの大きさ | 14インチ |
スズキ スペーシア ギアHYBRID(旧型)もハスラーと同様にハイブリッドで燃費がよいのが特徴です。室内のスペースが広く、普段使いからアクティビティ利用など、様々なシーンで役立つ車となっています。
>>>スズキ スペーシア ギアHYBRID(旧型)の詳細はこちら
三井のカーシェアーズなら維持費が不要でクルマに乗れる!

軽自動車の維持費をさらに下げたいのであれば、カーシェアの利用がおすすめです。
カーシェアなら車体価格や維持費を気にせず、クルマに乗ることができます。また、軽自動車だけでなく、SUVやミニバンなどさまざまなタイプの車種に乗ることも可能です。
最後に三井のカーシェアーズについて紹介します。
料金
三井のカーシェアーズでは、「月会費+時間料金+距離料金」を基本とした料金体系に加え、お客さまのニーズに合わせて選べる2つのプランと、おトクなパック料金を用意しています。
「ベーシックプラン」は、頻繁にカーシェアをご利用される方向けのプランです。月会費は880円ですが、その金額分が毎月のご利用料金から割引されるため、実質的におトクにご利用いただけます。
ほとんどの軽自動車が車種クラスベーシックに当たるため、ベーシックプラン会員の場合、10分あたり150円で利用可能です。例外として、ジムニーは車種クラスミドル(10分180円)、コペンGR SPORTは車種クラスミドルプラス(10分210円)となっています。
【ベーシックプラン料金表】

※2025年4月1日時点の情報です。変更の可能性もございます
※ランクル300クラスが適用されるクルマ「ランドクルーザー300 GR SPORT」は、一部の個人会員さまにご利用を限定させていただいております
一方で、数か月に1回、あるいは月に1回30分程度の低頻度のご利用で、月会費相当の割引を十分に活用できない場合には、「月会費無料プラン」をおすすめいたします。時間料金は少し高めですが、月会費がかからないため、スポット利用に最適です。
【月会費無料プラン料金表】

※2025年4月1日時点の情報です。変更の可能性もございます
※ランクル300クラスが適用されるクルマ「ランドクルーザー300 GR SPORT」は、一部の個人会員さまにご利用を限定させていただいております。
さらに安心を追加「トラブルあんしんサポート」
三井のカーシェアーズでは、追加のサポートサービスを活用すればより安全、安心にクルマをご利用できます。「トラブルあんしんサポート」では、予約時に追加費用を支払えば、営業補償(ノン・オペレーションチャージ)の費用が免除されます。費用と負担免除される項目は、次のとおりです。

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※加入料金は利用時間ではなく、予約時間に基づき計算されます
※72時間を超えた予約も、24時間ごとに550円加算されます
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