カーシェアリングの三井のカーシェアーズ公式ブログGR86 – カーシェアリングの三井のカーシェアーズ公式ブログ https://blog.carshares.jp/ カーシェアリングの三井のカーシェアーズ公式ブログ Wed, 20 Nov 2024 19:00:00 +0000 ja hourly 1 このスイッチは何? クルマの「知らない機能」を探求してカーシェアライフに役立てよう https://blog.carshares.jp/23077/ https://blog.carshares.jp/23077/#respond Wed, 05 Jun 2024 19:00:00 +0000 https://blog.carshares.jp/?p=23077 運転席に座って車内を見わたすと、インストルメントパネルにハンドル、センターコンソール……と、さまざまな場所にたくさんのスイッチが付いていることがわかります。

特に、近年のクルマは、安全運転支援や快適性アップのための多くの機能が備わり、操作するためのスイッチも増えました。運転初心者の人はもちろん。運転歴の長い人でも機能のわからないスイッチや、押したことのないスイッチがあるものです。

そこで、知っていると便利に、そして安全にドライブを楽しめるスイッチの機能や意味を紹介してきましょう。

<目次>
基本のスイッチ:エアコンまわり編
ちょっと応用:便利機能編
高速道路を楽にする:運転支援編
使うことはないけれど:安全装置編
最後に必須の:シートまわり編
いろいろな車種に乗れるカーシェアだからこそ

基本のスイッチ:エアコンまわり編

まずは、車内を快適な空間にするのに欠かせないエアコンにまつわるスイッチから説明します。エアコンは、車内の温度や湿度を調整するだけでなく、視界を妨げる結露や凍結を除去する役割もあるため、大切です。

■A/C(エアコンディショナー)

写真は「クロスビー」のエアコンスイッチパネル
写真は「クロスビー」のエアコンスイッチパネル

「A/C」は、エアコンディショナー(冷房)を作動/停止させるスイッチで、メーカーによっては「冷房・除湿スイッチ」とも呼びます。

夏場、風は出ているのにいつまでも車内が冷えない場合、エアコンが作動していないケースが考えられます。A/Cスイッチを確認してランプが点灯していないのならば、スイッチを押して稼動させましょう。きっと、冷風になるはずです。

また、湿度を下げる役割もあるエアコンは、窓ガラスの結露対策にも有効です。

くもってきたからといって焦らず、A/Cスイッチを押して除湿しよう
くもってきたからといって焦らず、A/Cスイッチを押して除湿しよう

雨天時や梅雨時など車内の湿度が高くなるときは、結露(ガラスの車内側に水滴が付着する現象)が発生しやすくなりますが、エアコンで湿度を低下させることで、ガラスの結露の発生を抑えます。「ガラスがくもってきたな」と感じたら、A/CをONにして除湿を行いましょう。特に結露がひどい場合、後述のフロントデフロスターで除去します。

なお、エアコンはエンジンの力コンプレッサーを動かし、冷房や除湿を行う仕組みです。そのため、エアコンの利用中は、走りが少し重たくなると感じるかもしれません。特に、エンジンのパワーが限られている軽自動車では、パワー低下や燃費悪化を感じるでしょう。登坂時などでパワーの不足を感じたら、一時的にエアコンを停止させることでパワー低下を回避できます。

ちなみに、ヒーター(暖房)は、ハイブリッド車や電気自動車ではない通常のエンジン車の場合、エンジンから出る熱を利用して温風を発生させます。車内を暖めたいだけなら、エアコンを作動させる必要はありません。

>>>「クロスビー」の詳しい車種解説はこちら

■外気導入/内気循環

クルマに矢印で風の流れを表しているのが「外気導入/内気循環」の切り替えスイッチ
クルマに矢印で風の流れを表しているのが「外気導入/内気循環」の切り替えスイッチ

「外気導入」は車外からフレッシュな空気を取り入れるモード、「内気循環」は外気導入口を塞ぎ、車内の空気を循環させるモードです。車種によって「内気循環のON/OFF」、または「外気導入/内気循環の切り替え」の形でスイッチやレバーがついています。

外気導入モードの場合は常時、換気が行われます。車内のCO2濃度の上昇を防ぐと同時に、湿度を下げて結露の発生を防ぎます。走行中は、基本的に外気導入を利用。内気循環モードは、トンネル内や渋滞中など、排ガスの臭いを車内に入れたくない場合に利用します。

■AUTO(オートエアコン車のスイッチ)

常にAUTOにしておき、温度設定を変えるだけで快適な空間に
常にAUTOにしておき、温度設定を変えるだけで快適な空間に

オートエアコン車の場合、「AUTO」のスイッチがあり、AUTOモードにしておくと、23℃、25℃など、温度設定をしておけば、風量、吹き出し口の切り替えを自動で行って車内の空気を設定した温度に調整してくれます。AUTOのスイッチがあるオートエアコン車に乗るときは、AUTOモードに任せておけば快適に過ごせると言えるでしょう。

■フロントデフロスター

窓と、そこに当たる上向きの風を表したアイコン。FRONTの文字表示がないクルマもある
窓と、そこに当たる上向きの風を表したアイコン。FRONTの文字表示がないクルマもある

フロントガラスのくもりや結露を除去する機能です。「フロントデフロスター」を作動させると、エアコンの風がフロントガラスに吹きかかり、結露や凍結を除去してくれます。内気循環だった場合、除湿効果を上げるため外気導入に切り替わります。

なお、フロントガラスの凍結は、温風でフロントガラスを温めて溶かします。先述のように温風にはエンジンの熱を使うため、エンジンが温まっていないと十分な効果を発揮できません。環境にもよりますが、エンジンが冷え切っている場合、エンジン始動から凍結が溶け出すまで5分ほど時間がかかります。

■リヤデフォッガー

写真のクロスビーは、リヤガラスだけでなくドアミラーにもデフォッガーが付くため、アイコンが2つある
写真のクロスビーは、リヤガラスだけでなくドアミラーにもデフォッガーが付くため、アイコンが2つある

「リヤデフォッガー」は「リヤデフロスター」とも言い、リヤガラスが結露したときに使う機能。リヤデフォッガーを作動させると、リヤガラスに施された電熱線が熱を発して結露や凍結を除去します。

車種によっては15分ほどで自動的にOFFになるものもありますが、消費電力の多い機能のひとつであるため、クルマの後方がちゃんと確認できるようになったら、手動でリヤデフォッガーを停止しましょう。

>>>「クロスビー」の詳しい車種解説はこちら

ちょっと応用:便利機能編

知らなくてもドライブはできるけれど、知っているとさらに快適になったり楽しく運転できたりする機能があります。普段、あまり目の行かないスイッチかもしれませんが、見つけたらぜひ使ってみてください。

■ドライブモード

SPORTとSNOWに切り替えができる「GR86」のドライブモード
SPORTとSNOWに切り替えができる「GR86」のドライブモード

ドライブモードは、走行や路面の状況、使用状況にあわせて、アクセルペダルを踏んだときに加速の仕方や変速のタイミングなどを選ぶ機能です。

モードと名称は車種によって異なりますが、一般的に標準的な設定の「ノーマルモード」、穏やかで燃費にすぐれる「エコモード」、鋭い変速速度とアクセルペダルの反応、力強い加速が得られる「スポーツモード」、悪路や雪道の走行を想定した「スノーモード」が設定されます。

RAV4は、ECO/NORMAL/SPORT/SNOWのほか、ダイヤルでオフロード用のモードを切り替える
RAV4は、ECO/NORMAL/SPORT/SNOWのほか、ダイヤルでオフロード用のモードを切り替える

また、ハイブリッド車では電気の力でのみ走行する「EVモード」、4WD車の場合は各種「オフロードモード」があり、その車種に応じたモードが用意されています。

>>>「GR86」の詳しい解説はこちら

>>>「RAV4」の詳しい解説はこちら

■オートブレーキホールド

「AUTO HOLD」または「HOLD」の文字のボタンがオートブレーキホールドのスイッチ
「AUTO HOLD」または「HOLD」の文字のボタンがオートブレーキホールドのスイッチ

オートブレーキホールドは、スイッチを押して機能をONにしておくと、ブレーキを踏んで停車したあとも、ブレーキが維持される機能。ブレーキペダルから足を離してもクルマは動かないため、渋滞時や赤信号での停止時に便利です。停車後、アクセルを踏むことで、オートブレーキホールドは解除されます。

よく似たスイッチに「電動パーキングブレーキ」があります。こちらは文字通り、レバーを引くことなくパーキングブレーキをかけるスイッチで、多くの場合、センターコンソールのシフトレバー周辺に設置されます。解除の方法は再びパーキングブレーキスイッチを引く、あるいはATセレクターをDレンジやPレンジに入れてアクセルを踏むなど、車種によって異なります。

>>>「オートマチック車の操作」を基本から応用までマスターしよう!

■ヘッドライトレベライザー

0が通常時。1、2、3……とライトが下向きになっていく。自動式でダイヤル非装備のクルマも多い
0が通常時。1、2、3……とライトが下向きになっていく。自動式でダイヤル非装備のクルマも多い

ヘッドライトレベライザーは、ロービーム(すれ違い用前照灯)の照射方向を上下に調整する装置です。どんなときに使うかというと、それは重たい荷物を積んだときや後席をフルに使って乗車したとき。

車体の後部が重さで沈み込むと、車体が“前上がり”の状態になるため、ロービームでも照らす方向が上を向いてしまいます。そんなとき、ヘッドライトレベライザーを初期位置(0)から動かすと、照射方向が下がるよう設定されています。ロービームが歩行者の顔を照らしている、あるいは交差点で止まった際、前走車のリヤガラスまで照らしているようなら、レベライザーを操作して照射方向を下げましょう。

なお、このスイッチは、ついていないクルマもあります。それは、自動調整機能がついているためです。2006年に自動式または手動式レベライザーの装備が義務化されているので、現在カーシェアで導入している車種では、かならずいずれかがついています。

■アイドリングストップOFFスイッチ

渋滞時などアイドリングストップが煩わしいときにOFFにすると走りやすい
渋滞時などアイドリングストップが煩わしいときにOFFにすると走りやすい

交差点などでクルマが停車したのち、自動的にエンジンを停止するアイドリングストップ機能。現在、多くの車種に採用されています。

基本的にアイドリングストップ機能を停止する必要はありませんが、渋滞などでエンジンの停止と再始動が頻繁に繰り返されて煩わしさを感じるようなシーンでは、OFFにするといいでしょう。

なお、ハイブリッド車にはアイドリングストップOFFスイッチはなく、発電時を除いて、基本的に停車時はエンジン停止となります

高速道路を楽にする:運転支援編

最近のクルマのハンドルには、実にさまざまなスイッチが装着されています。中でも、初見でわかりづらいのが、運転支援まわりのスイッチではないでしょうか。ここでは、今や軽自動車にも採用されるようになった、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)について説明します。

■アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)

写真はマツダ「CX-60」。CANCELスイッチの上と下は、ACC作動時の車間を調整するもの
写真はマツダ「CX-60」。CANCELスイッチの上と下は、ACC作動時の車間を調整するもの

一定の速度でクルマの巡航を行い、ドライバーの疲労を軽減するクルーズコントロールに、前走車との車間距離を自動的に調整してくれる「追従機能」がついたものが、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)。

ACCは、高速走行中に操作を行うため、最低限の視線移動と(手)指の移動で行える位置にスイッチやレバーが設置されています。

「GR86」や「アルファード」など、一部の車種はレバーを前後や上下に動かして操作する
「GR86」や「アルファード」など、一部の車種はレバーを前後や上下に動かして操作する

一般的に、メーターと前走車をモチーフとしたスイッチが機能のON/OFFスイッチで、さらに「RES(RESUME)あるいはSETの操作で、追従走行が開始します。解除するときはCANCELスイッチを押すか、ブレーキペダルを操作。

車種により、対応速度が時速30~100キロのもの、停止後にブレーキを踏む必要があるもの、車線を維持するようにハンドル操作の支援をしてくれるものなど、操作の条件や対応する支援の機能が異なります。また、操作方法にも違いがあるものです。

作動状況はメーターで逐一確認を。ハンドルのアシストは急に解除されるので注意。写真はアウトランダーPHEV
作動状況はメーターで逐一確認を。ハンドルのアシストは急に解除されるので注意。写真はアウトランダーPHEV

カーシェアを利用する際は、事前に車載の取扱説明書を読んで、機能や操作方法などを確認してください。ACCは高速道路や自動車専用道路でのみ使用が許可されることも、あわせて覚えておきましょう。メーカーなどにより、「レーダークルーズコントロール」などネーミングは異なりますが、機能は同じです。

>>>「アウトランダーPHEV」の詳しい解説はこちら

>>>「CX-60」の詳しい解説はこちら

>>>メーカー別「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」の使い方まとめ

使うことはないけれど:安全装置編

安全な走行を支える各種安全装置。基本的に機能の停止は推奨されません。しかし、特定の状況では、機能の停止が求められます。普段、押すことはなくても、ドライバーとしてスイッチの意味や機能を知っておくとは大切です。

■横滑り防止装置(ESP)オフスイッチ

車両が滑っている様子を表すESPのスイッチ。特殊な状況でない限りOFFにしない
車両が滑っている様子を表すESPのスイッチ。特殊な状況でない限りOFFにしない

横滑り防止装置(Electronic Stability Program)は、スリップや横滑り、タイヤロックといった危険をコンピューターが感知した際、エンジンとブレーキの制御を行って姿勢を安定させる装置です。単独事故の減少に大きく貢献した実績を持ち、現在のクルマには装着が義務付けてられています。

横滑り防止装置は常時、作動して危険から守ってくれているため、基本的に停止する必要はありません。しかし、凍結路や積雪路、ぬかるみから脱出できなくなった際、横滑り防止装置が作動していると空転するタイヤに十分な駆動力が伝わらず、脱出が妨げられるケースが発生します。そんなときに、このスイッチは活躍します。

簡単にOFFになってはいけない機能のため、OFFにするためには横滑り防止装置OFFスイッチを長押します。悪路でスタックし、自力での脱出を試みるときに限り、使用しましょう。

■車線はみ出しアラートOFFスイッチ

車線からはみ出す様子を表すアイコンのスイッチ。一般的に長押しで解除する
車線からはみ出す様子を表すアイコンのスイッチ。一般的に長押しで解除する

車線はみ出しアラート(車線逸脱警報、LDW:レーンディパーチャーウォーニングともいう)は、特定の速度(60~70km/h)以上で走行中、ウィンカーを出さずに車線を逸脱すると、警報やステアリングの振動で「はみ出し」を教えてくれる装置です。多くの場合、車線はみ出しアラートOFFスイッチを長押しすることで停止できます。

車種によっては、ハンドルのスイッチでメーター内の表示を切り替えて機能のON/OFFを行うものや、「車線維持機能」としてハンドル操作によりはみ出しを防止してくれるタイプもあります。

最後に必須の:シートまわり編

スイッチだけではなく、レバーのタイプもありますが、大事な操作系としてシートまわりの調整の仕方を最後に解説します。

■シートリフター(ハイトアジャスター)

リクライニングレバーの前にあるのが一般的。上下に動かすたびにシートが動く
リクライニングレバーの前にあるのが一般的。上下に動かすたびにシートが動く

正しい運転姿勢を取るため、クルマに乗ったら最初に行うシート合わせ。シートの前後調整とリクライニングの調整(背もたれの前後調整)のほかに、シートリフター(ハイトアジャスター)が採用されているのならば、こちらの調整も行いましょう。

リクライニングレバーの前方にレバーやダイヤル、スイッチがあったら、多くの場合、シートリフターです。シートリフターは座面の高さを調整する機能で、目線の位置が低くて見づらい、あるいは頭上のスペースが狭く、圧迫感を感じる場合に使用します。

シートリフターが備わっている場合は最初に調整し、その後、シートの前後調整やリクライニング調整を行うと運転しやすいドライビングポジションが取れるでしょう。

>>>自分に合ったドライビングポジションで快適&安全ドライブ

■パワーシート(電動調整式シート)

写真は「クラウンクロスオーバー」のパワーシートスイッチ。左からランバーサポート、リクライニング、スライド&リフト
写真は「クラウンクロスオーバー」のパワーシートスイッチ。左からランバーサポート、リクライニング、スライド&リフト

電動式シートを採用しているほとんどの車種は、シートの各種調整用スイッチをまとめて設置しています。パワーシートのスイッチは一般的に、座面と背もたれの2つからなり、シートを模した形状をしています。

座面スイッチを前後に操作すれば、シートが前後にスライドし、上下に動かせば、シートが上下します。また、背もたれスライドは、リクライニングの動きに対応していますから、一度覚えてしまえば操作は簡単でしょう。

車種によっては、背もたれ内の圧力を調整して腰をサポートする「ランバーサポート」機能などを採用し、その操作スイッチを設けています。

>>>「クラウンクロスオーバー」の詳しい解説はこちら

■シートヒーター

写真の「MAZDA 3」はエアコン操作パネル内にスイッチがある
写真の「MAZDA 3」はエアコン操作パネル内にスイッチがある

シートヒーターとは、シート内部に設けられた暖房機能のこと。エアコンとは別に電気でシートを温めるため、スイッチが入ったらすぐに暖かくなります。

ON/OFFスイッチや温度調節用スイッチの設置場所は、インストルメントパネルやセンターコンソール、ナビゲーション画面内など、車種によって大きく異なります。

近年ではシート内部のファンにより背もたれや座面の通気を行い、背中とシート間の蒸れや熱のこもりを解消する「シートベンチレーション(シートクーラー)」を採用する車種も増えてきました。このシートベンチレーションスイッチの設置場所も、車種によって様々です。

>>>「MAZDA 3」の詳しい解説はこちら

いろいろな車種に乗れるカーシェアだからこそ

初見ではわからない装備も、使用方法を知って活用しよう
初見ではわからない装備も、使用方法を知って活用しよう

多くの機能とスイッチを備えた近年のクルマ。車種によって違うとはいえ、搭載される機能は大きく変わらないものです。今回、取り上げた機能とスイッチを覚えておけば、どんなクルマに乗ったときにも応用できます。

三井のカーシェアーズは、多彩な車種をラインアップしているのが特徴です。ぜひ、便利な機能と操作方法を知って、いろいろなクルマを楽しんでください!

>>>スマートキーにパーキングブレーキ…知っておきたいクルマの「基本の操作」を紹介

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>>>「三井のカーシェアーズ」について

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メーカー別「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」の使い方まとめ https://blog.carshares.jp/21580/ https://blog.carshares.jp/21580/#respond Wed, 20 Sep 2023 19:00:00 +0000 https://blog.carshares.jp/?p=21580 高速道路等でアクセルから足を離しても、速度を維持する機能「クルーズコントロール」は近年、「アダプティブ・クルーズ・コントロール(以下、ACC)」に進化。単に速度を維持するだけでなく、センサーにより前を走るクルマとの車間距離を一定に保ってくれるため、長距離ドライブが格段に楽になり、同時に安全性も大きく向上しました。

一方で、せっかくACCが搭載されているクルマでも、その使い方を知らなければ“宝の持ち腐れ”となってしまいます。さまざまな車種に乗るカーシェアでは、なおさらです。そこで、今回はメーカーや車種別に、ACCの使い方や使用の注意点を解説します。

<目次>
ACCの作動のしかた
新しいACCは渋滞時にも頼れる存在
ACCも万能じゃない。ACCの注意点
メーカーごとのACCの使い方
ACCを活用し、さらに便利で快適なドライブを!

ACCの作動のしかた

「アダプティブ」は「適応」や「順応」を意味していますが、ACCの場合、ニュアンス的には「調整」の方が近いでしょう。ACCはドライバーが望んで使用する機能で、常に作動している誤発進抑制アシスト機能などと異なり、スイッチを入れるまでシステムは起動しません。

ここでは、カレコでも多くのステーションに配置される、トヨタ「新型ハリアー」を例に、ACCの基本的な使い方を説明します。新型ハリアーをはじめ、トヨタのACCは「レーダークルーズコントロール」と呼称しますが、ここではACCと表記します。

「新型ハリアー」を例にACCの操作を説明していく
新型ハリアー」を例にACCの操作を説明していく

ACCは原則、高速道路や自動車専用道路のみの利用に限定されています。一般道路は道路環境が頻繁に変化するため、ACCには適しません。また、歩行者や自転車は、センサーでの認識が遅れたり、そもそも認識されない可能性もあるため、一般道路でのACCの使用は控えましょう。操作方法は、次のとおり。

ハンドルの操作スイッチの右にある、クルマとスピードメーターの描かれた「クルーズコントロールメインスイッチ」を押して、ACCのシステムを起動します。メーター内のディスプレイに「Radar Ready(レーダーレディ)」と表示されれば、スタンバイ状態となります。

他メーカーでもACCのシステムスイッチには同様のアイコンが描かれる
他メーカーでもACCのシステムスイッチには同様のアイコンが描かれる

続いて30km/h以上の速度で「-SET(セット)」スイッチを押すと、ACCが作動します。新型ハリアーには「車間制御モード」と「定速制御モード」のふたつのモードが設定されており、上記で作動するのは車間制御モードです。定速制御モードは、何らかの理由で車間制御モードが作動しないときに利用するモードで、基本的には使用しません。

30km/h以下では「-SET」スイッチを押しても、ACCは作動しない
30km/h以下では「-SET」スイッチを押しても、ACCは作動しない

「-SET」スイッチを押してACC(車間制御モード)が作動すると、アクセルペダルから足を離しても、「-SET」スイッチを押したときの速度(設定速度)を維持して走行します。

作動中は、メーター内のディスプレイに設定速度が表示されます。クルマの流れに遅れている場合、「+RES」スイッチを押すことで1km/hずつ、スイッチの長押しで5km/hずつ設定速度を上げることが可能また、アクセルを踏んで加速し、セットしたい速度になったら再度「-SET」スイッチを押すことでも設定できます。

「RES」はレジューム(Resume)の略で「復帰」を意味する
「RES」はレジューム(Resume)の略で「復帰」を意味する

速度を落としたいときは、「-SET」スイッチで操作します。このとき、ブレーキを踏んでしまうとACCの動作が解除されてしまいますので、ご注意を。ブレーキを踏んで解除された場合、「RES」スイッチを押すことで、解除前の速度で再び車間制御モードが作動します。

車間制御モードの作動中、同じ車線に前走車がいない場合は、設定速度を維持して走行を続けます。この状態を「定速走行」と呼びます。前走車が設定された距離内にいる場合、ACCのシステムが速度を調整し、前走車と一定の車間距離を保って走行を続けます。この状態を「追従走行」と呼びます。

車間距離を調整するスイッチ
車間距離を調整するスイッチ

車間距離は車速によって自動的に増減しますが、新型ハリアーの場合、《長い/中間/短い》の3段階で設定できます。80km/hでの走行時、「長い」の車間距離は約50m、「中間」は約40m、「短い」は約30mです。

車間距離は、クルマの先端とレーダー波を描いた「車間距離切りかえ」スイッチで調整。現在、どの設定で車間制御モードが作動しているかは、メーター内のディスプレイで確認できます。

>>>「新型ハリアー」の車種解説はこちら

新しいACCは渋滞時にも頼れる存在

最新のACCは、渋滞に巻き込まれて前走車が停車した際、一定の距離を保って停車します。この機能を有しているACCは、「全車速追従機能付きACC」や「渋滞追従機能付きACC」などと呼ばれます。渋滞時にとても便利な機能ですが、車種によって付いていないものもあり、カーシェアを利用する際は注意が必要です。

全車速追従機能に付いていないACCの場合、前走車に追従して40~30kmまで速度が落ちるとACCが解除されるシステムになっており、ドライバーのブレーキ操作が必要となります。

この機能に対応しているかどうかは、事前にマニュアルで確認するのがベターですが、利用しているクルマが渋滞に対応したACCかわからない場合は、非対応であることを想定してブレーキペダルに足を乗せ、いつでもブレーキをかけられるよう準備をしておきましょう。

渋滞に対応したACCを搭載していても、念のため減速時にはブレーキをかける準備をしておこう
渋滞に対応したACCを搭載していても、念のため減速時にはブレーキをかける準備をしておこう

また、対応するACCでも、停車後、前走車の発進に応じて自動的に発進するものと、発進に操作が必要なものがあります。「新型ハリアー」は渋滞時の停車には対応していますが、停車後の自動発進には対応していません。アクセルを操作する、あるいは「+RESスイッチ」を押して、ACCを復帰させましょう。

ACCも万能じゃない。ACCの注意点

ACCは、カメラやミリ波レーダーなどのセンサーにより前走車を認識します。最新の車種では、かなりの高精度で認識できるようになっていますが、それでも完璧ではありません。

特にバイクや自転車は投影面積の小ささから、センサーが認識できない場合があります。前にバイクが走っていたり、車線変更で前に割り込まれたりした場合は、ACCを解除し、ドライバー自身で運転操作を行うようにしましょう。ACCの解除はブレーキを踏むか、「CANCEL」スイッチを押して行います。

新型ハリアーの「キャンセルスイッチ」は、中央の「CANCEL」と記されたスイッチ
新型ハリアーの「キャンセルスイッチ」は、中央の「CANCEL」と記されたスイッチ

また、ACCは料金所のゲートを認識することができません。ゲートが近づいたら、前走車がいる場合でもACCを解除し、ブレーキ操作を行ってゲートを通過しましょう。通過後に「+RES」スイッチを押してACCを再作動すれば、自動的に設定速度に復帰します。

一部車種のACCは、GPS信号や地図データを元に先の道路状況を予測して、急なカーブの手前で速度を落とすといった対応を取ります。しかし、大半の車種は、急なカーブの予測ができません。

前走車がいても急なカーブではセンサーが前走者を認識できず、高い速度のままカーブに侵入してしまうおそれがあります。急なカーブの手前ではブレーキを踏んでACCを解除、減速を行い、安全な速度で通過しましょう。

メーカーごとのACCの使い方

ACCは、メーカーによって異なる名称が付けられており、用いられている技術は異なりますが、機能としては同じものになります。システムの起動や速度設定といった手順もほぼ共通ですが、スイッチ等が異なるため、少し戸惑うかもしれません。

ACCを活用するときは、運転する前に確認しておきましょう。また、同じ車種であっても、グレードや発売された時期により、機能や操作方法が異なる場合があります。

■■トヨタ、レクサス

「RAV4」
RAV4

<名称>
レーダークルーズコントロール、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)
<対応車速>
30~180km/h

<主な操作方法>

写真は「RAV4」
写真は「RAV4」

1:クルーズコントロールメインスイッチを押す。あるいは走行支援モード選択スイッチを押し、クルーズコントロールを選ぶ

2:アクセル操作で速度を上げ「-SET」スイッチ、あるいは走行支援スイッチを押して定速走行を作動させる

3:「-SET」「+RES」スイッチで速度を調節する
4:車間距離切りかえスイッチで車間距離を調節する
5:ACCのキャンセルはブレーキ操作、またはキャンセルスイッチを押す。再作動は「+RES」スイッチを押す

トヨタ車のACCは、スイッチ式とレバー式の2種類があります。

「GR86」のACC操作レバー
GR86」のACC操作レバー

例に挙げた「新型ハリアー」「RAV4」などはスイッチ式ですが、一部車種はレバー式で、レバー先端に起動スイッチがあり、レバーを上下に倒して「-SET」「+RES」の操作を行います。キャンセルはレバーを手前に操作。車間切り替えスイッチは、ハンドル右側に配置されています。

<操作スイッチ式:カレコ導入車種>
ヤリスクロス、新型シエンタ、RAV4、新型ハリアー、プリウス(仙台)、ノア(仙台)、新型ヴォクシー、MIRAI、グランエース、レクサスNX、カローラクロスなど

<操作レバー式:カレコ導入車種>
アルファード、C-HR、プラド、ハリアー、GR86など

■■マツダ

「MAZDA3 FASTBACK」
MAZDA3 FASTBACK

<名称>
マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール、マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール (全車速追従機能付) (MRCC (全車速追従機能付))

<対応車速>
0~100km/h

<カレコ導入車種>
MAZDA3 FASTBACK、MAZDA6、CX-5

<主な操作方法>

写真は「MAZDA3 FASTBACK」
写真は「MAZDA3 FASTBACK」

1:「MODE」スイッチを1回押す
2:アクセル操作で速度を上げ、「SET+」あるいは「SET-」スイッチを押して定速走行を作動させる
3:「SET+」「SET-」スイッチで速度を調節する
4:「▼」「▲」スイッチで追従走行の車間距離を調節する
5:ACCのキャンセルはブレーキ操作、または「OFF/CAN」スイッチを1回押す。再作動は「RES」スイッチを押す

■■ホンダ

「ステップワゴンスパーダ」
ステップワゴンスパーダ

<名称>
アダプティブ・クルーズ・コントロール、渋滞追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール

<対応車速>
0~135km/h

<カレコ採用車種>
フリード、シビック、N-BOX、ヴェゼルHYBRID、新型ヴェゼル、ステップワゴンスパーダなど

<主な操作方法>

写真はステップワゴンスパーダ
写真はステップワゴンスパーダ

1:「渋滞追従機能付ACC(MAIN)」スイッチを押す
2:アクセル操作で速度をあげ、「SET/-」スイッチを押して定速走行を作動させる
3:「RES/+」「SET/-」スイッチで速度を調節する
4:「DISTANCE」スイッチで車間距離を調節する
5:ACCのキャンセルはブレーキ操作、または「CANCEL」スイッチを押す。再作動は「RES/+」スイッチを押す

「N-BOX」「ヴェゼルHYBRID(旧モデル)」「フリード」などは、速度が30km/hを下回るとACCが解除されるタイプです。渋滞時に自動解除されることを頭に入れて利用してください。

■■スバル

「レヴォーグ」
レヴォーグ

<名称>
クルーズコントロール、全車速追従機能付クルーズコントロール

<対応車速>
クルーズコントロールは30~135km/h、全車速追従機能付クルーズコントロールは0~135km/h

<カレコ採用車種>
フォレスターAdvancce、レヴォーグ(アイサイトX)など

<主な操作方法>

写真はレヴォーグ
写真はレヴォーグ

1:「CRUISE」スイッチを押す
2:アクセル操作で速度をあげ、「RES/SET」スイッチを「RES/+」「SET/-」に倒して定速走行を作動させる
3:「RES/SET」スイッチで速度を調節する
4:車間距離スイッチで車間距離を調節する
5:ACCのキャンセルはブレーキ操作、または「CRUISE」スイッチを押す。再作動は「RES/SET」スイッチを「RES/+」に倒す

■■スズキ

「スペーシアギア」
スペーシアギア

<名称>
アダプティブクルーズコントロール、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール

<対応車速>>
40~135km/h

<カレコ採用車種>
スペーシアギア、ハスラーなど

<主な操作方法>

写真はスペーシアギア
写真はスペーシアギア

1:「CRUISE」スイッチを押す
2:アクセル操作で速度をあげ、「RES/SET」ノブを「SET-」に倒して定速走行を作動させる
3:「RES/SET」ノブで速度を調節する
4:「車間距離設定」スイッチで車間距離を調節する
5:ACCのキャンセルはブレーキ操作、または「CRUISE」スイッチを押す。再作動は「RES/SET」ノブを「RES+」に倒す

■■三菱

「エクリプスクロスPHEV」
エクリプスクロスPHEV

<名称>
レーダークルーズコントロールシステム(全車速追従機能付)

<対応車速>
30~120km/h

<カレコ採用車種>
エクリプスクロスPHEV

<主な操作方法>

写真はエクリプスクロスPHEV
写真はエクリプスクロスPHEV

1:「ACC ON/OFF」スイッチを押す
2:アクセル操作で速度をあげ、「SET」スイッチを「SET-」に押し下げて定速走行を作動させる
3:「SET」スイッチで速度を調節する
4:「ACC車間距離」スイッチで車間距離を調節する
5:「ACC」のキャンセルはブレーキ操作、または「CANCEL」スイッチを押す。再作動は「SET」スイッチを「RES+」に押し上げる

■■フォルクスワーゲン

「T-Cross」
T-Cross

<名称>
アダプティブクルーズコントロール“ACC”(全車速追従機能)

<対応車速>
30~160km/h

<カレコ採用車種>
T-Cross

<主な操作方法>

フォルクスワーゲンの操作スイッチはハンドルの左側に設置されている

1:「ON/CANCEL/OFF」ボタンを押す
2:アクセル操作で速度を上げ、「SET」スイッチを押して定速走行を作動させる
3:「RES」「+」「SET」「-」スイッチで速度を調節する
4:「車間距離設定」スイッチで車間距離を調節する
5:ACCのキャンセルはブレーキ操作、または「ON/CANCEL/OFF」スイッチを押す。再作動は「RES」スイッチを押す

>>>T-Crossの車種解説はこちら

ACCを活用して、さらに便利で快適なドライブを!

一度、使ってみると、その便利さと安心感に驚かされるACC。便利なだけではなくドライバーの疲労軽減にも大きく貢献し、運転中はACCを使用しないときよりも、心に余裕を持たせてくれます。

ただ、ACCも万能ではなく、悪天候時は苦手といった弱点もあります。ACCを過信せず、けれど恩恵を最大限に享受し、便利で快適なドライブを楽しみましょう!

>>>カレコの車種一覧を見る

>>>高速道路を走るときの便利な機能「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」を使いこなそう

>>>追従機能に車線維持…知っていると便利な先進運転支援機能

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【静岡】富士スピードウェイで体験走行を楽しむドライブへ https://blog.carshares.jp/20715/ https://blog.carshares.jp/20715/#respond Thu, 06 Apr 2023 03:12:46 +0000 https://blog.carshares.jp/?p=20715 クルマが好きな人には有名な「富士スピードウェイ」。国内のビッグレース「SUPER GT」、「スーパーフォーミュラ」、「スーパー耐久」、くわえて世界規模の「世界耐久選手権」が開催されるサーキットコースで、多くのモータースポーツファンが観戦に訪れます。

レースやイベントの開催日以外は休業しているイメージがありますが、実は平日でも営業しており、誰でも観覧することができます。今回は安全にレーシングコースを走行できる「体験走行」を楽しむため、富士スピードウェイにお出かけしました。

※三井のカーシェアーズでは競技を行うことを目的とする場所でのクルマの使用を禁止しています。今回は、富士スピードウェイの施設でレンタルしたクルマで体験走行をしています。

<目次>
都内から富士スピードウェイまでクルマで100分ほど
足柄SAで新鮮なソフトクリームをいただく
4,200円でレーシングコースを堪能できる「体験走行」
「体験走行」スタート! 気分はレーサー?
ボリューム満点の「がっつりポークソテー定食」で体力回復!
モータースポーツの歴史が学べる「モータースポーツミュージアム」
今回のドライブに利用したクルマ:トヨタ 「GR86」

都内から富士スピードウェイまでクルマで100分ほど

富士スピードウェイは文字通り富士山のすその、静岡県小山町に位置します。都心から約110km、クルマで100分ほどの距離です。

今回は「新宿サブナード(地下駐車場)」ステーションに配置された、トヨタの「GR86」を利用。新宿サブナード(地下駐車場)は42台のシェアカーを配置する、大型ステーションだ
今回は「新宿サブナード(地下駐車場)」ステーションに配置された、トヨタの「GR86」を利用。新宿サブナード(地下駐車場)は42台のシェアカーを配置する、大型ステーションだ

最寄りのステーションから首都高速都心環状線、高速3号渋谷線を経由して東名高速道路を使用します。「足柄SA」のすぐ手前にある「足柄スマートIC」から一般道に下ります。北に向かって20分ほど進めば富士スピードウェイに到着です。

新宿より西側のステーションを利用する場合は、中央自動車道を利用します。「大月JCT」で河口湖、大月方面に分岐して中央道富士吉田線を利用。「富士吉田IC」にて接続する東富士五胡道路へ。「須走IC」で一般道に下り、東に向かって10分ほど進めば富士スピードウェイに到着します。

事前に東名高速道路と中央自動車道、両ルートの道路交通情報を調べることで、渋滞を回避することもできます。

足柄SAで新鮮なソフトクリームをいただく

「富士山に一番近いミルクの王国」をキャッチコピーにする「富士ミルクランド」。朝霧高原で育った牛のミルクから作られる、ソフトクリームやジェラートがおいしいことで有名なレジャー施設です。足柄SAには富士ミルクランドの直営店が設けられ、ソフトクリームを販売しているので、寄り道して味わうことにしました。

ソフトクリームとジェラートの他、直送の牛乳も用意されている
ソフトクリームとジェラートの他、直送の牛乳も用意されている
ソフトクリーム400円(税込み)。コーンかカップか選ぶことができる
ソフトクリーム400円(税込み)。コーンかカップか選ぶことができる

顔を近づけるとほのかに香る生乳の甘い匂いが、期待感を盛り上げてくれます。スプーンですくって口に運ぶや、爽やかなミルク感が広がり、滑らかな舌触りと控えめな甘みが、幸せな気分とリラックスした気持ちをわき上げます。

▼EXPASA足柄(下り:名古屋方面)
住所:静岡県駿東郡小山町
駐車場:あり
URL:https://sapa.c-nexco.co.jp/sapa?sapainfoid=4

▼富士ミルクランド
URL:https://www.fujimilkland.com/

4,200円でレーシングコースを堪能できる「体験走行」

足柄SA(下り)に入ると、足柄スマートICで出ることができなくなります。東名高速道路に戻り、次の御殿場ICから一般道に下ります。カーナビにしたがって30分ほど走ると、富士スピードウェイに到着です。通常営業日の場合、入場は東ゲートのみになります。

ゲート通過時に入場料金(1,100円 税込み)を支払う
ゲート通過時に入場料金(1,100円 税込み)を支払う

富士スピードウェイは「レーシングコース」や「ショートサーキット」など、いくつかのコースを有しています。体験走行を開催しているのは「レーシングコース」。「グレード1」というFIA(国際自動車連盟)の定める最上位規格を取得した、ビッグレースの舞台としておなじみのコースです。

体験走行は富士スピードウェイの営業日ならば、予約をせずに訪れても参加できます。レースやイベントの開催日、コースが貸し切りで利用されている日は実施していないので、事前に公式サイトでスケジュールを確認してから向かいましょう。

体験走行は通常、12時からの開催。開始の15分前まで、参加を受け付けています。受付はコントロールセンターの1階で行われます。基本的には日に1度きりの開催なので、遅れないよう気を付けましょう。

画像の青い看板の建物がコントロールセンター。場所がよく分からなかったら、入場ゲートでスタッフに聞こう
画像の青い看板の建物がコントロールセンター。場所がよく分からなかったら、入場ゲートでスタッフに聞こう

開始の30分前になると、コントロールセンターの前に体験走行の看板が設置されます。

三井のカーシェアーズでは競技を行うことを目的とする場所でのクルマの使用を禁止しているため、今回は車両をレンタルして体験走行に参加しました。

富士スピードウェイでは「GRヤリス」や「GRカローラ」をレンタルして体験走行ができます。

看板はオフィシャルカーの後ろに立てられる。オフィシャルカーを先頭に、後ろにつく形で駐車する
看板はオフィシャルカーの後ろに立てられる。オフィシャルカーを先頭に、後ろにつく形で駐車する

体験走行はオフィシャルカーの先導のもと、高速道路や一般道路の感覚でコースを走行できる催しです。参加するにあたってヘルメットなどの装備は必要なく、服装も普段着で大丈夫です。

「体験走行」スタート! 気分はレーサー?

オフィシャルカー、あるいは前のクルマについてコースに入ります。ピットレーンからコースに入り、メインストレートを2回通過。3周目の最終コーナーを抜けたら徐行し、ピットレーンに入って終了です。レーシングコースの長さは4,563mなので、およそ12,000mを走行することになります。

まずはピットレーンを走行。前のクルマを追い抜くのは禁止されている。十分に車間距離をとること
まずはピットレーンを走行。前のクルマを追い抜くのは禁止されている。十分に車間距離をとること
300Rを抜けてダンロップコーナーへ
300Rを抜けてダンロップコーナーへ
最終コーナーから見える建物は、新しくオープンした「富士スピードウェイホテル」だ
最終コーナーから見える建物は、新しくオープンした「富士スピードウェイホテル」だ
メインストレートを100km/hで駆け抜ける! 高速道路と同等の速度だが、怖さを感じるのなら自分のペースで走行しよう
メインストレートを100km/hで駆け抜ける! 高速道路と同等の速度だが、怖さを感じるのなら自分のペースで走行しよう

もし、走行前に「遅く走って、迷惑になるかも」と不安に感じたのなら、事前にマーシャルにその旨を告げることで、走行順を最後にするといった対応をしてくれるそうです。

ボリューム満点の「がっつりポークソテー定食」で体力回復!

体験走行を終えて緊張がとけたからでしょうか、急にお腹が空いてきました。コントロールセンターの向かいにある、レストラン「CRANE Garden(クレインガーデン)」でランチをいただきます。

「CRANE(クレイン)」は鶴を意味する。14時からはデザートメニューもオーダーできる
「CRANE(クレイン)」は鶴を意味する。14時からはデザートメニューもオーダーできる
「CRANE Garden」は富士スピードウェイの中心に位置し、アドバンコーナーから300Rまでを見下ろせるビュースポットだ
「CRANE Garden」は富士スピードウェイの中心に位置し、アドバンコーナーから300Rまでを見下ろせるビュースポットだ

オーダーは食券式です。定食や丼、ご飯もの、麺類、ハンバーガーなどの軽食といったメニューが券売機に表示されます。体験走行で疲れたのでスタミナがある「がっつりポークソテー定食」を選びました。

「がっつりポークソテー定食」1,500円(税込み)
「がっつりポークソテー定食」1,500円(税込み)

厚切りのポークソテーは、とてもやわらかく、気持ちのいいかみごたえと脂のうまみ、そして甘辛いタレが食を進ませてくれます。

ポークソテーのボリュームも満点! どのメニューも作り置きではなく、オーダー後に調理しているそう
ポークソテーのボリュームも満点! どのメニューも作り置きではなく、オーダー後に調理しているそう

▼CRANE Garden(クレインガーデン)
住所:静岡県駿東郡小山町中日向694 富士スピードウェイAパドック
URL:https://crane-garden.com/

CRANE Gardenは、店舗内にオフィシャルショップの「CRANE BOX」を併設しています。お土産を購入するため、立ち寄りました。

店内には、ここでしか購入できないオフィシャルのシャツやキャップの他、職場へのお土産に向いたオリジナルのお菓子などがそろえられています。その中でも人気という「FSWモケケ」と「ネジチョコ」を購入しました。

「FSWモケケ」660円(税込み)
「FSWモケケ」660円(税込み)

「なにかいるよ うしろにいるよ 気づくといるよ」のキャッチコピーで人気の「ご当地モケケ」。富士スピードウェイオリジナルのFSWモケケは、構想から実現するまで1年かかったそうです。そのかいあって、とてもかわいらしく仕上がっています。

「ネジチョコ」540円(税込み)
「ネジチョコ」540円(税込み)

ネジチョコラボラトリーが手掛けるネジチョコは、富士スピードウェイと特別にコラボレート。ホワイトチョコのボルトとミルクチョコのナットはおいしいだけでなく、実際に締めることができる精密設計。機械好きのお子さんならば、きっと喜んでくれるでしょう。

▼富士スピードウェイ
住所:静岡県駿東郡小山町中日向694
駐車場:あり(イベント開催時有料)
URL:https://www.fsw.tv/

モータースポーツの歴史が学べる「モータースポーツミュージアム」

2022年10月には「富士スピードウェイホテル」がオープンしました。「モータースポーツとホスピタリティの融合」をコンセプトとし、立地も富士スピードウェイに隣接しています。4階から8階に設けられた客室からは、レーシングコースのおよそ1/3を望むことができ、最終コーナーを抜けてホームストレートへと駆け抜けるレーシングカーのスピード感とアングルを楽しむことができます。

富士スピードウェイホテルの外観(画像提供:富士モータースポーツミュージアム)
富士スピードウェイホテルの外観(画像提供:富士モータースポーツミュージアム)

ホテル内の1階と2階には「モータースポーツミュージアム」が設けられています。国内外の自動車メーカー10社と提携し、およそ40台のクルマを常設展示しています。

(画像提供:富士モータースポーツミュージアム)
(画像提供:富士モータースポーツミュージアム)

モータースポーツミュージアムは誰でも入館できますが、入場者が多い場合、あらかじめ予約した人が優先されるそうです。

▼富士スピードウェイホテル
住所:静岡県駿東郡小山町大御神645
駐車場:あり(無料)
URL:https://fuji-motorsports-forest.jp/hotel/

▼モータースポーツミュージアム
URL:https://fuji-motorsports-museum.jp/

今回のドライブに利用したクルマ:トヨタ 「GR86」

レースやイベントが開催されていない日でも、楽しむことのできる富士スピードウェイ。体験走行やモータースポーツミュージアムの他にも、レンタルカートによる走行やレーシングカーの体験走行など、気になるイベントが数多く開催されています。走行を楽しみたくなったら、また訪れたいですね。

今回のドライブでは、トヨタのスポーツカー「GR86」を利用しました。

旧モデルの86と比べ、精悍でスッキリとしたデザインになった
旧モデルの86と比べ、精悍でスッキリとしたデザインになった

先代「86」は排気量が2,000ccだったのに対し、GR86は2,400ccと大幅にアップ。高回転域までスムーズに吹き上がる、気持ちのいい加速を実現しました。FR(フロントエンジン・後輪駆動)と軽量、高剛性フレームの組み合わせにより、どの速度域でも軽快なコーナリング性能を発揮します。低い速度で街中を走行しているだけでも楽しく、ずっと走っていたい気持ちにさせられました。

純粋にカッコイイと感じられる、スポーツカーらしいショートオーバーハングのボディ
純粋にカッコイイと感じられる、スポーツカーらしいショートオーバーハングのボディ

GR86の低い車高にあわせて設計された、運転支援システム「アイサイト」を装備。ステレオカメラで前走車や歩行者を認識し、「衝突の危険がある」と判断したら警告やブレーキのアシストを行い、ドライバーをサポートします。

<今回のドライブのカーシェア料金>
・車種クラス:プレミアム
・プラン:ベーシック
・時間料金:9,800円(12時間パック)
・距離料金:4,600円(20円×230km)
合計:14,400円

>>>トヨタ「GR86」のあるステーション

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